「世界史を変えた薬」 佐藤健太郎 著 講談社

痛み止めとして古代から使われてきたモルヒネや、マラリアの特効薬であるキニーネなど、人類の歴史に大きな影響を与えた薬を紹介した本。

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

佐藤 健太郎 / 講談社


有名な話が多いので、既に知っているエピソードも多かったのですが、ヴァチカンは沼地なので、マラリアが起こりやすく、コンクラーベの最中に枢機卿や教皇が何人も亡くなっている、という話は興味深かったです。
それで、イタリア半島統一目前だったチェーザレ・ボルジアと、父親の教皇アレクサンデル6世(ロドリーゴ・ボルジア)が同時にマラリアに罹るという悲劇が起こってしまったのですね(^^;

抗菌薬としてペニシリンが発見される前は、サルファ剤が使われていたとか・・・・・ふーん、硫黄ね(笑)。
スルホンアミド基がそういう作用を起こすそうです。

アメリカは、ペニシリンの研究に、第二時大戦中、マンハッタン計画に次ぐ資金を投じていたんだとか。
日本軍も、こうした抗菌薬を研究していたようですが、実用化には至らず、南方戦線で多くの日本兵が感染症で亡くなったのです。
戦力の違いは、原爆のような武器の性能だけではなかったというわけです。

エイズウイルスの発見では、米仏の研究者間で研究データを盗んだ盗まないで裁判になり、国際問題にまで発展したそうな。
研究者自身の名誉だけではなく、莫大な富や国力の大きさにまでつながるわけですから、みんな必死です(^^;
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by june_h | 2016-02-14 22:04 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)