「声優魂」 大塚明夫 著 講談社

「声優だけはやめておけ」
洋画やアニメの声優として長いキャリアを持つ大塚さんの著書は、こんな言葉で始まります。

声優魂 (星海社新書)

大塚 明夫 / 講談社


今、アニメは人気とはいえ、声優業界は数百の椅子を一万人が争っている状態。
しかも、その限られた椅子は、ほんの一握りの声優がほとんど占めています。

声優になるためには不断の努力が必要ですが、努力だけではなかなか仕事が回って来ない、厳しい世界なのです。

また、声優は「受け身」の仕事。
プロデューサーから声がかからなければ、できないのです。

大塚さんが若い頃は、声優になる人が少なかったし、父親が声優だったこともあり、いろいろツテはあったようですが、それでも、定期的に仕事が入って声優一本で食べて行けるようになるまでには、何年もかかったそうです。

最近は、SNSで話題を作り、人気を集めて仕事を取ろうという声優志望の若者も多いようです。
「良い声」であれば声優になれるのではないかと考える人もいます。

しかし、自分の「良い声」を聞かせようという我の強さは、簡単に見破られてしまいます。
若い頃は、声の良さで通用しても、年を取ると衰えていきます。

肝心なのは、役を深く理解して、見ている人を感動させることだと言います。
良い作品を作るために、プロデューサーとケンカしたこともあったそうです。

声優を目指している人は、とても参考になる本です。
この本を読んで、厳しい現実を知って、声優って大変だと思った人は、早く他の業界を目指した方が身のためです(^^;
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by june_h | 2016-03-02 11:07 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)