「君の志は何か 超訳言志四録」 前田信弘 著 日本能率協会マネジメントセンター

『言志四録』とは、幕末の儒学者 佐藤一斎が著した「言志録」「言志後録」「言志晩録」「言志耋録」の四つをひっくるめて言うらしい。
彼自身は、それほど有名ではないが、多くの幕末の志士達に影響を与えた。

君の志は何か 超訳 言志四録

前田 信弘 / 日本能率協会マネジメントセンター


一斎の文才に尊敬の念を抱いていた直弟子の佐久間象山。
『言志四録』を熱心に読んでいた西郷隆盛。
吉田松陰や坂本龍馬も一斎に影響を受けている。
一斎は、彼らを通して、現代の日本の社会にも影響を与えているかもしれない。

一つ一つの条文は、儒学者らしく、正論が多いという印象。
正論は、実は実行できる人が少ないからこそ、何度も繰り返し叩きこむのである。

私が気に入ったのはこちら。

言志耋録 第154条
無理に幸福を求めなくていい。
災禍がなければ、それが幸福と言えるじゃないか。
無理に栄誉を願わなくていい。
生き方が恥ずかしくなければ、それが栄誉と言えるじゃないか。
無理に長生きを祈らなくていい。
若死にしなければ、それが長生きと言えるじゃないか。
無理に裕福にならなくていい。
飢えさえしなければ、気持ちは裕福と言えるじゃないか。

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by june_h | 2016-03-20 20:57 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)