「近代医学の先駆者 ハンターとジェンナー」 山内一也 著 岩波書店

ジョン・ハンターに興味があったので読みました。種痘の歴史もよく分かりました。
この手の本の中では読みやすかったです。

近代医学の先駆者――ハンターとジェンナー (岩波現代全書)

山内 一也 / 岩波書店


ジョン・ハンターは、種痘で天然痘を予防する方法を開発したジェンナーの師匠。
『ドリトル先生』のモデルになった人物です。
偉大な医師っぽい肖像画だけど、カワリモノの解剖マニアじゃん・・・・・(^^;
夜な夜な解剖していたので、『ジキル博士とハイド氏』のモデルでもあります(笑)。

人痘の種痘は、中国やインドでもかなり古くから行われていたし、ヨーロッパでも民間療法としてあったんだそうです。
ジェンナーは、馬の「グリース」と呼ばれていた馬痘ウイルスによる疾患や、牛痘を研究して、天然痘のワクチンを作りました。

日本では、自分の息子に最初に種痘して実験したジェンナーは、息子を犠牲にして人類に貢献したのだと、美談のように語られますが、自分の息子に最初に種痘したわけではないそうです(^^;

ジェンナーは、生前も死後も、祖国イギリスで冷遇されているんですよね。
細菌を発見したパスツールやコッホは、祖国で英雄のように称えられ、潤沢な資金や研究所を与えられて研究していました。
しかし、ジェンナーは、スポンサーがなかなかつかなかったし、ライバルに研究を邪魔されたり、種痘反対派に執拗に攻撃されたり。

1980年代にジェンナーの自宅が売却されそうになったとき、イギリスでは寄付があまり集まらず、日本船舶振興会の笹川良一が多額の寄付をして、ようやく売却を免れたんだとか(^^;

この時代の医学に関する本を、もう少し読みたいですね(^^)
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by june_h | 2016-06-04 12:37 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)