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「せいめいのはなし」 福岡伸一 著 新潮社

「動的平衡」でお馴染みの生物学者 福岡伸一さんの対談集。
動的平衡とは、昨日の私と今日の私は同じように見えるけど、細胞を構成する物質は常に入れ換わっていて、何かを食べたり飲んだりしている瞬間から、ものスゴいスピードで入れ換わりは起きている。でも、個体としての同一性は保たれる…みたいに理解しています。

これは、生物だけではなくて、一つの共同体についても言えますよね。
そういう意味で、共同体も生き物かも。

内田樹先生との対談の時、内田先生が
「今日は何の話をしましょう?」
とおっしゃったのがステキだなあと思いました。

私も、内田先生のような方に、今日は何を話しましょう?って、楽しみにしてもらえるような人になりたいです。

養老孟司先生の話で
「蟻は視覚ではなく触覚で世界を見ているから、ゴミムシなどが時々、蟻のフリをして、蟻の巣に紛れ込んでいる。でも、巣に危機が迫ると、蟻と違う行動をするので、正体がバレて蟻に攻撃されてしまう」
という話が面白かったです。

人間も、切羽詰まった時に本性が出ますよね(^^;

by june_h | 2017-10-18 15:47 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)