『見城徹 編集者魂の戦士-別冊課外授業ようこそ先輩』 NHK「課外授業ようこそ先輩」編 KTC中央出版

相手と「切り結ぶ」ことをしなければ、良い表現は生まれない。
自分が見こんだ人間と、とことん向き合い、本音でぶつかり合うことによって、魅力的な本を次々と生み出し、ミリオンセラーを連発する名物編集者、見城徹が小学校で授業をした時のことをまとめた本。

最初、見城も小学生もお互い戸惑っていた。見城は小学生を教えるのが初めてだったし、小学生も「編集する」という作業がよくわからなかった。しかし、見城は、小学生の素直な言葉が書かれた作文に感動し、手加減なしで小学生にぶつかることを決めた。彼らの内面に深く切り込んで、より魅力的な言葉を掘り起こすために。見城の指導は熱かった。
小学生もグループ作業を通して、本音で意見をぶつけ合う。お互いの言葉に傷ついたり、行き詰まったりしながらも、少しでも良いものを作るために、400字の作文の枠を超えて、写真や絵や詩を取り入れた立派な「作品」を完成させる。作品の魅力がどんどん引き出される過程がわかって面白い。

編集作業を通じて、お互い本音でぶつかり合うことや、一つの作品を作ることの面白さを、小学生は知った。また、素直な感動をぶつけ合う小学生を見て、見城は初心に戻った。お互い得るモノがあったようで、正直とてもうらやましい。

編集の面白さだけではなく、人と本音でぶつかり合うこと、皆で一つのものを作り上げることの素晴らしさがわかる本。

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by june_h | 2007-04-02 20:51 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)