人気ブログランキング | 話題のタグを見る

團菊祭五月大歌舞伎『女暫』@歌舞伎座

・成田五郎:市川海老蔵
・巴御前:市村萬次郎

ナマエビがどうしても見たくて、ナマ声がどうしても聴きたくて、時間を作って一幕だけ観てきました!

海老蔵の声って、本当にキモチイイ!成田五郎の第一声が聞こえたとき、体に心地良い電流が走りました。ああもう、ずっと聴いていたい、と思う声。声の裏返り方とかセリフの間とか、技術じゃない、生理的に気持ち良いんだよね。腕の良いマッサージ師にピンポイントでツボを押されて「あー効く効くキク!」みたいな。
海老蔵って、多分、身体感覚と感受性がすごく鋭いんじゃないかな。しかもその感性をアウトプットする道具として、魅力的な声を持っている。役者として最高の「素材」ですね。その素材を磨くためだったら、バンバン遊んで欲しいですね(爆)。

女暫は、ストーリーの流れとかキャラの感情の流れとかは、あんまり関係のない芝居。雛飾りのような見た目の美しさとか、形式的な段取りの積み重ねとか、芝居というより儀式みたい。楽しみ方のツボがちょっと違うのね。

この演目は、十七世市村羽左衛門の七回忌追善のためのもの。巴御前をやってる萬次郎さんは、十七世の息子。男が男勝りの女性を演じているという複雑な役柄。勇ましく見栄をきって「あ~ハズカシ」と恥じらう様子はかわいらしかったな。

この芝居の基になった「暫」も見てみたい!

<関連リンク>
團菊祭五月大歌舞伎(歌舞伎美人)
by june_h | 2007-05-14 20:51 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)