『和を継ぐものたち』小松成美 著 小学館

雑誌『和楽』で連載された、ルポライター小松成美さんと、日本の伝統芸術家や伝統工芸師との対談集。

小さい時からその道一筋とか、跡継ぎとして育てられたとかいう人は、昔と違って今は少ないようだ。いろんな経験をして、外側から芸の良さや自分のアイデンティティを再認識して戻ってきたという人が多かった。
特に海外での体験が重要だったという人が何人かいた。日本だと「難しい」とか「古い」という固定観念があって敬遠されがちだけど、外国人は、良いものは素直にスバラシイと受け止めてくれる。それに、違文化での生活をとおして、日本の文化の良さを知ることも。

日本の伝統芸能に携わる人達は、親もそうだったという人達が多い。だから、彼らにとっては単なる仕事ではなく、親子の絆であったりする。特に、落語家 柳家花縁と、祖父の柳家小さんのエピソードには泣かされた。

対談集ということなので、一人一人に割かれているページ数が少ないため、オーソドックスな話題で精一杯な印象。本当はもっと突っ込んだ話もしていたのだろうけど、紙面の都合で割愛されたんだろうな。
インタビュー内容は仕方ないとしても、各々が携わっている作品の写真があれば、もっと魅力的な本になったと思うし、その良さももっと読者に伝わったと思う。

でも、こんな世界もあるのだなあ、とちょっと覗いてみるには良い本。

<関連リンク>
『和樂』(雑誌の公式ページ)
『和を継ぐものたち』(Amazon.co.jp)

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by june_h | 2007-05-17 21:03 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)