『百鬼夜行抄』1~15 今市子 著 朝日ソノラマ

会社の新人の女の子が「読みたい!」というので貸し始めました。久しぶりに本棚を開けたらば、最近買っていないことに気づき、慌てて最新巻を買い揃えました。

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主人公の飯島律は、幽霊や妖怪が見える大学生。その能力ゆえに、彼が望んでいなくても、日々、幽霊や妖怪と関わらざるをえない。
彼の不思議な能力は祖父譲り。彼の血を受け継いでいる律の親戚達もまた、幽霊や妖怪が見える人ばかり。巻が進むにつれ、律の不思議な親戚達がどんどん登場する・・・・・。

律の周囲で息づく、怖いけど愛嬌があって憎めない妖怪たち。彼らの存在が、人間の業や情念と絡み合うとき、物語が生まれます。
禁断の力や術を使い、愛する人をこの世に戻そうとして、取り返しのつかない悲劇を招いたり、妖怪を操って巨万の富を得ても、最後は手痛いしっぺ返しを食らったり。
人間の足元で揺れる影。開かずの間。みんな知ってるけれど決して誰も口にしない秘密。

幽霊や妖怪がたくさん出てくるけれど、実は、人間の情の深さや愚かさの物語だったりします。
決して、ただのホラーではありません。
幽霊の残した想い、妖怪達のつぶやき、人間達の叫びが、読む人の心に残ります。

基本的に一話完結。でも、話の構成が複雑で、一度読んだだけでは内容がよく掴めません。最後の方まで読んで「あ、この人、幽霊だったんだ」とわかって、もう一度読み返したり。悪い意味ではなく、何度でも楽しめる漫画です。

ちなみに、新人の女の子は「尾白と尾黒(文鳥の妖怪)がカワイイ!」とのこと。著者さんは、文鳥がお好きみたいで、文鳥の漫画も出しています。

<関連リンク>
今市子(ウィキペディア)

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by june_h | 2007-07-13 21:27 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)