坂東玉三郎・鼓童「AMATERASU(アマテラス)」@歌舞伎座

「光」「静」を感じさせる玉三郎の踊りと、「大地」「動」を思わせる鼓童の音楽。
全く異なる二つの芸術が、日常にはない「ハレ」の空間を作り出す。双方の良さを堪能できた贅沢なひと時でした。
・・・・・どうりで、チケット代金が高いはずです(^^;;

二部構成で、第一部は、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三柱の神が生まれ、アマテラスが天の岩戸に隠れるまでの話。
第二部は、天の岩戸の前で宴を開いて、アメノウズメが舞うと、アマテラスが岩戸を開いて、世界に光が戻るまでの話。

第一部は、世界に入りこむまで、ちょっと時間がかかりました。演出になかなか私が馴染めなかったのね。

でも第二部は、圧巻でした!鼓童万歳!
沖縄のエイサーとか、韓国のサムルノリとか、血を躍らせるリズムのごった煮という感じでしたね。見ている私も母も、体が自然に動きました。

鼓童の人たちは、カッコ良かった、っていうか、エロかったですねえ。別に、エッチな踊りをやってるわけでもないし、エッチな格好をしているわけでもないんだけど、エロスを感じましたですねえ。
男性が男性に感じる色気が、なんとなくわかったような気がします(ほんとか?)。

玉三郎のアマテラスもさることながら、アメノウズメ役の踊り子さんもスゴかった。本当に神様出てきそうだったもん。

いつ見ても思いますが、玉三郎はいろんな意味で「別格」ですね。
美意識の高さ、踊りのレベルの高さ、人間としての存在感。
近くからでも遠目で見ても、生身の人間としての生活感や日常の動きを全く感じさせない、正に「虚」の人。

しかも玉三郎は、泉鏡花研究の第一人者でもあるそうですね。大学教授が意見を求めにくるほどの。
外見の美しさや芸だけではない、内面的な美しさにもこだわりがあることが良くわかります。

カーテンコールは、5回くらいあったでしょうか。客席はスタンディングオベーション。拍手の嵐。
歌舞伎座で総立ちになることは、なかなかありません。私も母も立ちました。

終わった後、自分の手のひらが真っ赤だ・・・・・と思ったら、血が出てました(^^;


<関連リンク>
アマテラス再演(鼓童)

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Commented by rudolf2006 at 2007-08-13 10:08 x
june_hさま お早うございます。
玉三郎丈の公演に行かれたんですね。
良かったようで、何よりです。

俳優祭でも、美しかったですよね。
昔観た、「桜姫」をもう一度観てみたいですね、仁左衛門さん、團十郎さんでやって欲しいものですが、なかなかそういう出し物が出ませんね。

落語会の批評、面白く読ませていただいています。
歯に衣着せぬ評、痛快です。
どうしても、ブログでも甘い批評が多いですね(爆~)
痛快で、この調子で頑張ってくださいね~~ 読みながら大笑いしています~

ミ(`w´彡)
Commented by june_h at 2007-08-13 14:37
rudolf2006さま、こんにちわ!最近暑い日が続いてますねー。
エラそうなことばっかりブログで書いてますけどね、歌舞伎も落語も私はまだまだ初心者だから、こんなこと言っちゃいけないのかも・・・・・とか思いつつ、書いてはいるのですよ。あんまり厳しいこと書くときは、名前は伏せて書かなきゃ、とか・・・・・。
ブログって、無責任な媒体じゃないですか。プロの人たちは、限られた小さな箱で、限られたお客さんに向けて一生懸命やってる。でも、ブログでヒドいこと書かれたら、舞台を見てない世界中の大部分の人たちは、書かれたことがすべてで、そういうもんだと思ってしまう。
だからそれなりに、配慮して書かないといけないと思うのです・・・・・とは思いつつ、あんまりヒドかったら、書かずにはいられない。 (つづく)
Commented by june_h at 2007-08-13 14:38
(つづき)落語もある意味、飲食業なんかと同じ、サービス業だと思うのです。美味しいものを食べにきて、マズかったり、店内が不潔だったりすると「金返せ!」って思っちゃう。それと同じで、落語も、お客さんは楽しむために来ているのに、楽しめないどころか、落語以外の余計なストレスを与えられるとやっぱり「金返せ!」って思っちゃう。お客に不快な思いをさせてることが自分でわからないってのは、プロとしてどうよ?って思ってしまいます。
by june_h | 2007-08-07 20:44 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(3)