第十三回春日部薪能@春日部八幡神社

初観能でした。能はよくわからなかったけど、心地良いひとときでした。
もう少し勉強していれば、もっと楽しめたと思うのですが。
そんなわけで、今回のレポートは、能の感想というより、かなり脱線した内容となっています。あしからず。


■素謡「翁」
・シテ:長谷猪一郎
家から近いと思って油断して、開演ギリギリに駆け付けた私と母は甘かった!
客席は既にすし詰め。毎年の初詣の賑わいは見慣れているけど、境内にこんなに人がいるのを初めて見ました。のんびり昼寝してご飯なんか食べている場合じゃなかった(-_-;;

謡が既に始まっていたのて、関係者のご厚意で、上手の袖近くに座らせていただきましたが、下手側(橋懸がある方)はほとんど見えず。短い演目だったので、終わってから、関係者にお礼を申し上げ、客席に移動しました。


■仕舞「忠度」
・シテ:塚原明
かなり後方の空席を見つけられたものの、石灯籠と狛犬があって、やっぱり橋懸はよく見えず。まあ、しょうがないですね。
ちゃんと舞台が見える狛犬ちゃんが羨ましいなぁ、なんて思いながら見渡すと、かなり良い雰囲気。
能舞台のバックには、ライトアップされた御神木の大銀杏。
風一つない闇の中、天を指して燃えるかがり火。
空には満天の星と半月。
大雨だった昨日とはうって変わって、絶好のコンディションでの観能でした。

そんな中、イビキをかいて眠る母(^^;;;

さてさて演目の「忠度」とは、源平時代の武将、平薩摩守忠度のこと。
大変な和歌の名手で、彼の歌が、歌い手として最高の栄誉である勅撰和歌集に記載されることになった。しかし、平家は逆賊となってしまったため、和歌集に歌は載ったものの、「読み人知らず」とされ、彼の名前は残らなかった。
忠度の霊が、その無念の思いを伝えようと、人の前に現れて舞うのです。

余談ですが「薩摩守」は、電車のキセルの隠語でもあります。どうしてかって?だって「タダノリ」だから(笑)。


■狂言「呼声」
・シテ:野村萬斎
今回は、能よりも、この萬斎さんが出演する狂言を楽しみにしていたお客さんも多かったのではないでしょうか。
これはわかりやすかったので楽しめました。

次郎冠者が呼んでも、居留守を使ってちっとも出て来ない太郎冠者。次郎冠者がいろいろ声の調子を変えて呼ぶと、太郎冠者もそれに合わせて返事をする。
次郎冠者が踊り歌いながら呼ぶと、太郎冠者も踊り出して出て来てしまい、とうとう見つかってしまう、というオチ。

コントを繰り返しているうちに、リズムが生まれて踊り出してしまうなんて、まるで最近流行ってる「ラララライ♪」でお馴染みの藤崎マーケットみたいじゃん、って思いながら見てました。

萬斎さんは声が美しい!
他の演者さん達は、髪の毛をちゃんと刈り上げていたのに、萬斎さんだけ今風のフェミニンな髪型だったのが気になりました(笑)。


■能「半蔀」立花供養
・シテ:櫻間右陣
今回のメインディッシュですね。しかし、私の母は爆睡。私は寝なかったけど、観ながら全然別のことを考えていました。
時折、意識が舞台に戻って、鼓の音がキレイだなあ、衣装がステキだなあ、と思う程度。

『源氏物語』の登場人物、夕顔の霊との邂逅が主題になっている演目ですが・・・・・先週も解説してもらったのに・・・・・どうしよう、さっぱりわからなかった!
夕顔は遊女っぽい女性と言われていることから、「今のキャバクラ嬢やソープ嬢も、千年も経てば高尚な芸術になって、みんなにありがたがられるのかしらん」と、バカなことを連想しながら観ておりました。


そんなこんなで、散々な初観能でございました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。オソマツサマでした。
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Commented by お山の猫 at 2007-10-23 18:23 x
こんにちは。萬斎さん、ごらんになったのですか?私大好きです。狂言って、あれだけの抜かりないおもしろさってすごいです。
そもそもお能はそもそもお稽古してる人が勉強のために観るものなので、演目によっては全然わからないものもあるそうです。チケットを買うときに「初めて観るのですが」と言うと、これはやめたほうが、とか、これなら、とかアドバイスがもらえると聞いたことがあります。
私も、以前観て、死にそうに気が遠くなって(笑)、こりごりと思っていましたが、「のどもと過ぎて」たまたま観た「隅田川」と「土蜘蛛」が、最後まで集中でき、お能も悪くないかもと思いました(もちろん、解説付きのものです)。
「隅田川」では、思わず泣いてしまい、自分でも驚きました。「土蜘蛛」は、歌舞伎と見まごうダイナミックさに圧倒されました。またチャンスがあれば観てみたいと思います。
Commented by Arabesqu at 2007-10-23 23:17 x
お邪魔いたします。
私は、萬斎さんの追っかけをしている者でございます。
この日の萬斎さんは、国立能楽堂を昼間に済ませての掛け持ち公演でしたが、お疲れではなかったようですね。
萬斎さんの髪型がフェミニンなのは、1月から放映されるNHKの「鞍馬天狗」の撮影中のためです。いつもは、短くすっきりした髪型です、念のため。
Commented by june_h at 2007-10-24 20:33
>お山の猫さま
こんばんわ!能についてのアドバイスありがというございます!やっぱり、演目選びも難しいんですね・・・・・。
私、つい一週間前まで、萬斎さんが出演されるの、知らなかったんです。まさか春日部で萬斎さんの狂言を見られるとは思いませんでしたので(爆)。
能は初めてだったので、本当に、演者さんには申し訳ないくらい何もわからなくて・・・・・この役者が好き!とか、この演目が面白い!とか、とっかかりがあればいいんですけどねー。私はまだその入り口すら見えていない状態です。歌舞伎はなんとかなりそうだけど、能は本当に、勉強しないとよくわからなそうです。
「土蜘蛛」は、来月歌舞伎であるみたいなので、見にいこっかなーと思っています(^-^)
Commented by june_h at 2007-10-24 20:36
>Arabesquさま
萬斎さんの髪型情報ありがとうございます!ドラマは大変ですよね。髪型がつながらないと困るから・・・・・。
そうそう、私も七赤金星です(笑)。
by june_h | 2007-10-22 21:12 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(4)