【ネタばれあり】野田秀樹 作・演出・出演『キル』@シアターコクーン

「半分くらいしかわからなかったけど、なんだか最後は感動した!」
野田作品初体験だった妹の感想です。
妹が、
「終わった後も、寝るときも、次の朝も、一週間後もそのことでアタマがいっぱいになるような芝居が見たい!」
と言ったんで、連れてきてみました。
しかし、
「これってシ○○・○・○○○○○○○ちょっと入ってるよね」
と、妹にはネタ元が割れてしまったので、それほどの衝撃はなかったらしい。
今度は三谷作品に連れていくかな(^^;;;

野田秀樹のお芝居は、言葉遊びとか、連想ゲームとか、メタファーに溢れてるっていつも思うの。ただのサムいオヤジギャグじゃなくて、メタファーの一つ一つが生々しくて、体にナタがドスンドスン突き刺さるような衝撃を覚えます。日常にある、なんてことない言葉や音や道具が、恐ろしいまでに生々しい意味を持って、私達の五感に突きつけられるのです。

小道具に使われてた、黒くて細い、背もたれがとても長い椅子、どっかで見たことあるなーって思ってたら、バレエの『ボレロ』で見たやつだ!最近亡くなったコリオグラファーのモーリス・ベジャールのバージョンのやつで、周りをグルって取り囲んだ男性達が使ってた!もちろん、この椅子も効果的に使われていて、終盤で恐ろしい道具に変わります。

「青い空」「蒼き狼」のように、語られている言葉は寒色系なのに、実際に舞台で起こっているのは、鮮血に満ちた、血ナマ臭いことばかり。だからこそ、最後に舞台が青で満たされたときの開放感といったら!同時に深い感動が胸に広がりました。

服をキル(着る)ことは生キル(生きる)こと。
テムジンが次々と作り出す服は、恐怖とか欲望とか抑圧とか運命とか、いろいろなものの象徴。
人は誰しも裸で生まれ、生きるために服を着る。そして、再び生まれたままの裸の姿で死ぬために、一生懸命服を脱ごうともがきながら、生きて行くものなのかもしれない。

P.S.
開演前、渋谷の韓国料理屋、「とんちゃん」で腹ごしらえ。
石盤の上で焼く豚トロや三枚肉、キムチ鍋もよかったけど、チヂミがサクサクフワフワの絶品でした!今度は石盤で焼く、焼き飯も食べたいな♪


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Tracked from COCO2の喝采ステージ at 2008-02-25 01:45
タイトル : 「キル」
「キル」  2007年12月 NODAMAP第13回公演「キル」。シアターコクー... more
Commented by kumiko at 2007-12-15 21:41 x
今日見てきました。後ろの方だったけど、あそこは狭いから全体はよく見えますね。「キル」自体2回目だけど、面白かった。過激なところもまあご愛敬で。
Commented by june_h at 2007-12-17 20:36
kumikoさん、コメントありがとうございます!
私も2階席でしたがよく見えました。でも、セリフが届くのに、タイムラグがあるような気がします。早口だったし、ノドの調子が悪い役者さんもいて、ちょっと聞き取りにくいところもありました。
Commented by COCO2 at 2008-02-27 02:12 x
コメントありがとうございました。
妻夫木くんは、思ったより頑張ってたと思うんですが。落語とか、いろいろ面白いもの教えてください!
Commented by june_h at 2008-02-28 20:37
COCO2さん、こんばんわ!コメントありがとうございます。
私が観たときは、妻夫木くん、ノドをかなりやられてたんですよね(^^;長い公演、こんなんで持つのかなぁ~とハラハラしながらみちゃいました。またよろしくお願いします!
by june_h | 2007-12-15 20:04 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback(1) | Comments(4)