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『迷子の警察音楽隊』 エラン・コリリン 監督

エジプトの警察音楽隊が、イスラエルに演奏しにやって来たが、バスを乗り間違えてしまい、砂漠の真ん中の小さな町へ。ホテルがないので、食堂で知り合った現地の人達のお宅に、一晩、厄介になることに。

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夫婦仲がうまくいっていないイスラエル人の家庭に、突然やってきた音楽隊員。会話がブツっと途切れると、途端に流れる気まずい雰囲気。でもなぜか微笑ましい。
ダンスホールで、オクテなイスラエル人の男の子に、ファーストキスまでの手ほどきをする、プレイボーイの音楽隊員。大笑い!
個人的には、食堂のおかみさんが、女優の小雪をグラマラスにした感じで気になりました。出てくるたんびに「あ、小雪が誘惑してる」とか思っちゃった。

砂ぼこりが常に舞う町から一歩出れば、荒涼とした砂漠。アラブとユダヤの政治的な話が絶対出てくるんだろうな、と思ったら、気味が悪いくらいまったく出てこなかった。文化的な違いもせいぜい、イスラエル人の家族がビートルズの音楽の話を持ち出してきて、音楽隊のメンバーが全くわからなかったってことくらい。両者のコミュニケーションには英語が使われているんだけど、アラビア語訛りの英語とヘブライ語訛りの英語。どちらもムズカシイ。

イスラエルで作られた映画だけど、スタッフロールは、ヘブライ語とアラビア語の並記。公式ページの説明を読むと、イスラエルには、アラブ系イスラエル人も多く住んでいて、彼らの多くはヘブライ語とアラビア語の両方を話すらしい。エジプトの音楽隊員役の俳優たちも、こうしたアラブ系イスラエル人だそう。
彼らの会話を聞きながら、「そういえば「アレキサンドリア」は「イスカンダリーヤ」だったなぁ」とか「「エジプト人」は「ムスリミーヤ」って言うんだよねー」とか、昔習ったアラビア語の単語を思い出していました。

映画を観に行ったのは、シネカノン有楽町。先日オープンした有楽町イトシアの中にあります。ミニシアターだけどちゃんと指定席なのがうれしい。でも、イトシアって、思ったよりちっちゃいのね。
お昼に、イトシアの中のチャイナレストランで、飲茶セットをいただいて大満足でした♪


<関連リンク>
「迷子の警察音楽隊」公式ページ
by june_h | 2008-01-03 10:56 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)