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『あのブランドの失敗に学べ!』 マット・ヘイグ 著 ダイアモンド社

コーラといえばコカ・コーラ。
ハンバーガーといえばマクドナルド。
一つのカテゴリーをも支配する世界的な有名企業も、大成功のウラで大失敗も経験している。そんな事例を集めた本。

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ブランドは、メーカーにとって商品を売るための重要な戦略。消費者に商品を広く認知され、商品に愛着を持ってもらうための強力な武器となるが、イメージが強く固定されるため、そこからの脱却が難しい。

安くて手軽にハンバーガーを食べられるマクドナルドが、高級路線を目指して高価なハンバーガーを売り出してみたり。
ペプシに押されぎみだったコカ・コーラが、従来のコーラを一掃してもっと「味の良い」ニュー・コークを登場させたり。
そんな「らしくない行動」によって消費者は混乱。ソッポを向いてしまった。

広告会社サーチ・アンド・サーチのケビン・ロバーツによれば「ブランドが本当に成功するためには「トレードマーク」ではなく「ラブマーク」にならなければならない」という。

メーカーは、商品がなぜ売れているのか、人々に広く受け入れられている魅力を正確に分析できていなければならない。
品質を良くしたり、価格を安くしたりすることは、売り上げを伸ばすための常套手段だが、それらが必ずしも消費者に受け入れられるわけではないのだ。
消費者がブランドに求めるのは、品質の良さや価格の安さだけではない。いつもテイストが変わらない安心感や手軽さ、ときには、野暮ったさや味のマズさだったりするのだ。
例えて言うなら、初々しさで人気のあるアイドルが、もっと綺麗になろうとして化粧や衣装を変えたところ、かえって人気が下がるようなものだ。彼女の魅力は、ちょっと垢抜けないところにあったのに、本人にはそれがわからず、その魅力を潰してしまったのだ。

そのほかに、グローバル化(っていうか、ローカライゼーション?)に失敗したブランドの例も紹介されている。
現地の食習慣を無視したために全く売れなかった、インドのケロッグのコーンフレーク。
ブランド名がスペイン語で卑猥な意味になってしまうため、名前を変えざるを得なかった三菱自動車のパジェロなどなど。

「関口宏の東京フレンドパークII」で、「パジェロ、パジェロ」と叫びながらダーツを投げるシーンは、スペイン人が見たらびっくりするんだろーな・・・・・(^^;;;

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Commented by rudolf2006 at 2008-02-15 10:23 x
june_hさま お早うございます。
いつも、励まし、ありがとうございます。

ブランドの信用 いつでも同じものを提供してくれることとか、色々とあるでしょうね~。私もあるブランドの財布を使っているんですが、高かったですが、もう10年以上も持っています、色々と突っ込んでいますが~。そういう点で良いものは、長持ちするし、そしたら結局は安いってことにもなりますよね。

まだまだ気持ちは落ち着いていませんが、義務感のようなものは感じなくてもよくなってきています~

ミ(`w´)彡 
Commented by june_h at 2008-02-15 21:50
rudolf2006さま、こんばんわ!いつもありがとうございます。
こだわらなければ、人生、楽になるんだなって、最近実感しています。私もようやく、自分を許すことを覚え始めています。
寒い日が続きます。rudolf2006さまもお体に気をつけて・・・・・と言ってる私は風邪ひいちゃいましたけどねー(^^;
by june_h | 2008-02-12 20:47 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)