『道元の冒険』@渋谷シアターコクーン

一つ一つのセリフの向こうに、膨大な知識とボキャブラリーの大海原が見えてひたすら圧倒される。そんな舞台。

曹洞宗の開祖、道元は、繰り返し不思議な夢を見る。現代の日本で、婦女暴行の罪で逮捕され、取り調べを受けている男の夢を。
往き来する、鎌倉時代と現代の二つの世界。共に語られる道元の半生。いつしか道元と、夢の中の男が交錯していく・・・・・。

のっけから、衣装といい、役者の配し方といい、蜷川幸雄らしい演出だなぁと思いました(蜷川さん、開演前にロビーで、にこやかに関係者さんにご挨拶していました)。

満を持して、阿部寛演じる道元登場!・・・・・うわーっ!でかっ!彼が黒い法衣を着て座禅を組むと、本当、山みたい(^^;

とにかく、脚本がスゴい!道元自身の生い立ちと、曹洞宗についてはもちろんのこと、天台宗や臨済宗の教えに、栄西、親鸞、日蓮も登場!「サルでもわかる鎌倉仏教」みたいなノリで、難しい禅宗の概念も分かりやすく説明され、かなり面白かったっす。自分も悟りを開いたような気になっちゃうくらい(^^;;;
こんだけ詰め込んだら、確かに「遅筆」ってのも頷けます。

役者さんは本当、大変だったと思います。
仏教用語がボコボコ出てくる膨大なセリフがあるうえ、歌もたくさんあるし、一人何役もやらなきゃならないし。
「天台大学校歌」は、1番が早稲田で、2番が慶応で、3番が明治の校歌(の替え歌)でした(^^;ここまでくると、役者イジメとしか思えん(笑)。

ラストはちょっとだけゾッとしました。蜷川幸雄の解釈はちょっとな・・・・・と思ったけど、でも、なんとなく納得できました。
普通、このオチを使うと、デキが良くないフィクションみたいに思われがちですが、これは受け入れられます。
散々、こ難しいことを延々語った後、あのラストで、そういうものを全部ご破算にして笑い飛ばしたかったのかも。

休憩を抜いても3時間以上。お尻が痛くなりました(^^;;;;;


<関連リンク>
「道元の冒険」(Bunkamura)

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by june_h | 2008-07-13 19:59 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)