『運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章』 天外伺朗 著 飛鳥新社

著者は元々、ソニーの第一線で活躍していたエンジニア。特に、コンパクトディスクやAIBOなど、ソニーの代表的な発明の中心人物だった方です。

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退職後は、「ホロトロピックセンター」を開設して、心身の癒しについて研究しています。スピリチュアルな部分にも関わるので、ソニーの広報部から「本名で活動しないでくれ」と言われたこともあるとか(笑)。

この本では、著者の経験から、幸せに生きるための考え方や行動について、分かりやすく説明されています。

私が最も興味を持ったのは、著者が職場で望まない配置換えに遭ったときのエピソードです。
当時、著者は、ある製品の開発で大きな成果を上げていましたが、新しく配属された上司とソリが合わず、別の部署に突然、飛ばされてしまいます。
著者はそのことを「世界を焼き尽くすほど恨んだ」と言います。でも、このときの異動がなければ、その後の発明も無かったわけで、そのとき不幸だと思っていた出来事も、長い目で見れば、非常にプラスになっていたわけです。

アクシデントはツラいことですが、考えようによっては、悪いことばかりでは無い。
だとすれば、人を真に傷つけることもできないし、真に傷つけられることもない。そんなふうに思いました。

私には、著者の実感がよくわかります。
私もソリが合わない人がいて、それをきっかけにして、結局何もかも失うことになってしまって、それこそ「世界を焼き尽くすほど(かどうかはわからないけど)」その人を恨み、また、ダメになった自分を恨み、責め続けました。

でも、この出来事が無ければ、私は今でも、自分のマンションから出ず、自分の世界の中に閉じ籠って生きていただろうし、家族と仲直りすることもありませんでした。
以前よりずっと自由で穏やかで幸せな気持ちに気付くことができたのです。
今では、その人が当時背負っていた、立場的な苦しみも理解できるし、恨むのではなく、感謝するようになりました。

また、同時に、人を恨むと、自分にも返ってくることを知りました。
著者は、恨みの念でいっぱいだったとき、心臓を患ってしまいます。私も、原因不明の胸痛に悩まされていました。
焼き尽くしたのは世界ではなく、自分の体だったりして(^^;
今ではすっかり元気になって、「良い思い出だった」と思えるようになったからまぁ、良かったんですが。

この本を読めばきっと「幸せは胸先三寸」「人生万事塞翁が馬」という言葉の深さに気付くでしょう。

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by june_h | 2009-03-03 20:55 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)