「父と娘の往復書簡」 松本幸四郎 松たか子 著 文藝春秋

なんでしょうね・・・・・この二人の間に流れる抜き差しならない緊張感は。

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娘だからベタベタ甘えるとか、父だから猫可愛がりするとか、そういうのは無いですね。
お互い認めあいつつも「なかなかやりますね」「いえいえあなたこそ」的な、優等生同士が張り合ってる感をビシビシ感じてしまうのは、私だけ?
家族からも世間からも「優等生」であることを常に求められているせいかしら。

でも確かに、もし自分に、親子であり師弟でありライバルであり同士である、という濃ゆい関係の存在がいたとしたら、どう接したらいいのか想像がつきません・・・・・やっぱりこういう距離感になっちゃうのかしら。

っていうか、二人とも似てるんですよね。文章から受ける印象が。真っ直ぐで、真面目で、上品で、誇り高くて。
松たか子が三谷幸喜に「ミニ幸四郎」って言われてムッとしたエピソードが出てきたけど、私もきっと同じこと言っちゃう(笑)。
そして、華のある二人だからこそ、ガチガチのの主役がよく似合うのでしょう。
そしてもし、松たか子が男で、歌舞伎役者になっていたなら、それこそ二人の関係は、のっぴきならないものになっていたでしょう。

私が松たか子を知ったのは、大河ドラマ「花の乱」。若いときの日野富子役で、毒を飲まされて狂ったように舞うシーンがあったんですけど「なんて舞が上手いんだろう」って見とれた覚えがあります。
あの時の真っ直ぐさは、蜷川幸雄の「ひばり」で演じたジャンヌ・ダルクでも、この前観た野田秀樹の「パイパー」の妹の役でも、変わっていません。

松本幸四郎、歌舞伎では、実はあまり印象に残っていなくて(^^;
この方で一番印象的だったのは「ラ・マンチャの男」。私が観たとき、松たか子はアルドンサじゃなくて、ドン・キホーテの姪のアントニアでした。
幸四郎さんは、やっぱり「お兄ちゃん」だと思いました。いろいろ大変だと思うけど、あんまり余計なこと言わないのよね(笑)。それに比べてグチグチしている吉右衛門さんは、甘えん坊の末っ子だよね、と、改めて思った次第です。

私が自分の父親と往復書簡を交わすとしたら、どんなことを書くか・・・・・全く想像できないし、したくないかも(-_-;;;

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by june_h | 2009-04-14 20:56 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)