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市馬落語集@日本橋社会教育会館ホール

久しぶりの落語。久しぶりの市馬師匠です!


■寿限無:柳亭市丸
久しぶりの市丸くんだわ~どんなふうになってるかしらぁ、と思ってプログラムを見ると「本日最後の出演」の文字が。

ええええーーっっ!!まさか市丸くん廃業!?まだこれからじゃないの!一体何があったの・・・・・?

戸惑っているところに出囃子が鳴って、市丸くん登場。着物の所作も、だいぶ板に付いている様子。
でも、何より驚いたのが声の出し方。ちゃんとお腹から声が出て、お客さんに届く声になってる!以前はゴニョゴニョ半径50cmくらいでしゃべっている感じだったのに。
しかも、とっても素直でスジが良い声!ああ、こんなにステキな声だったんだね~市丸くん。やっぱり師匠が良いからよね(^-^)

でも、相変わらず噺のほうは棒読みで(笑)。寿限無のフルネーム、私が代わりに言ってあげたくなりました(^^;
でも、これでほんとに終わっちゃうの?市丸くん・・・・・と、高座を立ち去る彼を寂しく見送った私。
そしたら、市馬さんが「先ほどの市丸が、二つ目に昇進します」と。
なーんだ。前座として「最後の出演」だったのか(^^;いやぁ、ビックリして損した。

改名して、これからは「柳亭市江」と名乗るそうです。「イチエ」なんて、女性みたいな名前ですが、本人が江ノ島が好きだからということで、師匠の考えた候補名を全部蹴って決めたそうな(笑)。

でも、意外に姓名判断では良い画数(師匠よりも良い・・・・・)。天然でキョトンとした佇まいの市江さん、もしかしたら大化けするかも!?


■百川:柳亭市馬
市丸くん改名の流れを受けて、ご自身が市馬を名乗るまでのエピソードがマクラ。

本当は、二つ目の名前「柳家さん好」でそのまま真打ちになる予定だったんだそうですが、直前になって師匠から「いい名前があった」と、夜中に電話があったんだとか。慌てて「さん好」名義で発注していた扇子や手ぬぐいをキャンセル。バタバタの真打昇進に。
師匠曰く「市馬は良い噺をした奴だったよ。売れなかったけどよ」

本題は、会場がある人形町にちなんだ噺。
人形町に昔、実際にあった大料亭「百川楼」。百兵衛という田舎者が奉公することになった。
ところが、彼の訛りがキツくて、何を言っているのかさっぱりわからない。みんな勝手に彼の言うことを推測し、チグハグな行動をとり始め、周りがどんどん巻き込まれていく・・・・・。
今の人形町は、昔と全然違う街並みだと思いますが、駅から会場まで歩いているうちに、老舗らしき店構えをたくさん見ました。今度、散策してみたいですo(^-^)o
<あらすじ>
百川(吟醸の館)


■一人酒盛:柳亭市馬
良い酒が手に入ったからと言うことで、友達を誘って酒盛りをすることにした男。
ところが、友達に準備をさせつつ、全部一人で全部飲んじゃった。

私は、この噺、笑えなかった(^^;
別に、師匠の芸が悪いってわけじゃない。途中で入った鼻歌とか、本当、面白かったんですよ。ただ、一人で気持ち良くなっている八っつぁんを見ていて、なんだか自分を見ているようでねぇ(-.-;
私自身は、お酒をほとんど飲みませんが、周りを置いてきぼりにして、自分の世界に入っちゃうことがよくあるから、思い出して恥ずかしくなっちゃった。市馬さん自身も、お酒を全然召し上がらないそうですね。

歌舞伎にも「酒飲み」や「酔っ払い」が見せ場になっている演目がありますね。
『勧進帳』の弁慶とか、『魚屋宗五郎』とか。
西洋のでは、あまり見ないような・・・・・。


P.S.
帰りにロビーで「どっかで聞いたことがある話っぷりだなぁ」と思って振り返ると、林田さん!?ビシっと背広でキメている。
普段は勤め人なのかしら?・・・・・林田さんを描写すると、「背広」だの「勤め人」だの、なぜだかボキャブラリーが古くなる私(^^;
by june_h | 2009-04-19 18:52 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)