2009年 04月 21日
「ひとりでは生きられないのも芸のうち」 内田樹 著 文藝春秋
内田さんの本を物色しているうち、
「「ひとりでも生きられる」のは結構ですけれど、「ひとりでしか生きられない」というのは病気です」
のコピーに惹かれて、真っ先に飛びついた本です(笑)。
どのトピックも面白いんですけど、途中で何度も読むのをやめたくなりました(^^;
なぜかというと、内田さん曰く
「この本では、当たり前過ぎて最近巷で言われなくなったことを言っています」
多分「言われなくなったこと」の中には、「言って欲しくないこと」も入っているからなのだと思います。なので、視聴率や発行部数ばかり追いかけていると、だんだん「みんなが言って欲しいこと」しか言わなくなって、ほんとに欲しい情報は手に入らなくなるんじゃないかと、チラッと思ったりして。
特に「個食のしあわせ」のトピックは、今の私には重たく響きました。
それから気になったのは、
「健康法の唱道者は早死する」
内田さんは、一時、玄米食にしていて、体の具合がものすごく良くなったんだそうな。
そうなると、不摂生をしている周囲の人に説教を始め、
「なんでこんなゴミみたいな物ばっかり食って!」
「病気になるようなことばかりして!」
とイライラして、逆にストレスを溜めこんで、体を壊してしまうことに(^^;
私も以前より、健康に気を遣うようになりましたが、あんまりキマジメに盲目的にならないように気をつけます(^^;;;
あと、リラックスすることの大切さ。
誰かと相対したとき、緊張状態ではなく、リラックスしているときこそが、自分の能力を最大限に発揮できるんだそうな。
だから、あらゆる日本の武道の稽古は、強くなるためや体を鍛えるためではなく、「リラックスするためのプロセス」を追っているんですって。深いです♪
まだまだこれからも読みますよぉ♪内田さんの本(^^)
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