「アメリカの毒を食らう人たち-自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増しているのか」東洋経済新報社

毒がひとりでに人間を襲うんじゃない。今、世界中で起きているのは人災なんです。

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化学物質で汚染された水と知りながら垂れ流しを放置し、近隣住民の間で癌や白血病が激増した軍施設。
予防接種が自閉症の原因になっているのに、人の命より生産コストや儲けを重視して、接種を推進した医療業界と政府。
もちろん、こんなことは、なかなか公にならないし、暴露しようとした人達は、闇に葬り去られていきます。

お金の問題になると、とたんに真実が見えなくなります。
医療問題は、複雑で巨大な利権が絡んで、ウソやタブーが多すぎます。
日本だって無関係ではありません。薬害や公害問題は、繰り返し起こっています。

この本を読んで、ミヒャエル・エンデの「ハーメルンの死の舞踏」を思い出しました。
大量発生したネズミの害と、子供達の「神隠し」に苦しむ町。原因は、巨大なネズミのロボットに子供を投げ込むと、金貨を一枚生み出すたびに、ネズミも一匹生み出すことにありました。でも、町の大人たちは、止めるどころか、これを隠し、金貨を懐に入れるのです。そして、子供たちが皆いなくなってしまう。オリジナルより、ずっと深恐ろしい話。

お金を受け取るのは、今のお金持ち達。
お金やお金で買えないものをを払うのは、未来の子供達。

毒が悪いんじゃない。人が止めようと思えば、いつでも止められることばかりなのです。
私たちが闘うべきは、病気ではなく、人間の欺瞞なんです。

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by june_h | 2009-04-27 20:45 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)