2009年 05月 17日
【ネタバレあり】「楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-」@シアタートラム
「演出 生瀬勝久」ってのがちょっと引っ掛かったんですが(^^;・・・・・良かったです!一人一人の女優さん達の力もさることながら、演出も脚本も。
4人のコミュニケーションをどう取らせるかが、スゴく難しかったと思うのです。
渡辺えりと小泉今日子、プロンプターなのに、どうしてあんなに一生懸命、化粧をしているんだろうって、ずっと不思議に思っていたんですが、やっぱり!最初に予想したとおりでした。
渡辺えり、やっぱりスゴい女優さんですね~。どんな役をやってても、説得力があります。身体の動きもとても訓練されているし!そして、どんなに早口でも、ちゃんとハッキリ、セリフが聞こえるんです。
小泉今日子、ナマで見てもとっても細いわね~。でも、いつも思うのですけど、キョンキョンにスレた女性の役は、あんまり似合わないと思います(爆)。それに、他の役者さん達が芸達者なだけに、なかなか大変。まぁでも、今回の役は、スレてる感じだけど、本質は、純粋な女性の役だったと思うので、合っていたと思うのです。
村岡希美、小泉今日子と蒼井優にはさまれて、目立たないようですけど、この方だってスタイル良いですよ。この人が頑張らないと、他の3人が引き立ちません、ということで、3人分頑張っていました。
そして、中盤になってようやく登場した蒼井優。ほんとに顔がちっちゃいわね~。今回の役を観ていて『クワイエットルームへようこそ』の映画を思い出しました。可愛くって魅力的だけど、怖くて哀しい役(^^;;;
抑制した演技と、感情を爆発させる表現。体力要ります。芝居で彼女は「この仕事で何より必要なのは健康」と言っていましたが、本当にそのとおり。1か月以上の長丁場、演じきられるよう、お祈りしています。
売れない女優は、幽霊のように、病院の患者のように、誰をも演じられず、誰からも愛されないまま時が経っていくのでしょうか。それでも彼女達は、誰もいない楽屋で、永遠にやってこない出番を待ち続ける・・・・・彼女たちの哀しい執着に、最後は、なんだか泣かされちゃいました。
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