「男たちのED事情」 豊田正義 著 晶文社

男性だけでなく、女性にも読んで欲しい本です。

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EDに対して興味を持ったきっかけは、ホメオパシーの学校の授業でした。
ホメオパシーの健康相談には、水虫やアレルギーからうつ病や霊障(?)まで、ありとあらゆるケースが持ち込まれますが、不妊の相談も結構あるようです。
不妊の原因に、男性のEDが関係している場合、
「身体的・機能的な問題ではなく、根底に、女性に対する恐れがある場合が多い」
と、心因性であるケースが少なからずあるそうです。

この本のケースの多くは、それを裏付けるものでしたし、非常に真面目に取材されていて、この問題の根深さと複雑さが、よくわかりました。

今、日本でEDに悩む男性は、数百万単位。軽度も含めると一千万人近く。結構な数です。

著者は始め、糖尿病などの機能障害が原因だと思っていたいたらしいのですが、初体験でのトラウマだったり、ストレスだったり、はたまた幼少時の家族関係の問題にまでさかのぼったり、複雑なケースが多いことを知ります。

特に気になったのは、男性の性に対する嫌悪感と不潔感。
以前は、女性に多く、男性側の性嫌悪はほとんどなかったそうですが、最近はむしろ男性に多いそうです。

それから、パートナーとのコミュニケーション不足。性交渉以前に、自分のことを相手に、正直に打ち明けられないのです。特に、極端な性癖がある場合とか。
その結果、別れることになって、トラウマが増えて悪循環に陥るケースも。

最近増えているのは、アニメなど、バーチャルな世界の女性にしか興味が無い「2次元コンプレックス」。小さいときからマンガやアニメに囲まれて育ち、生身の女性との接触がなければ、うなずける話です。

それにしても、取材するのは、本当に大変だったと思います。
まず、人探しが難しいし、会うところまでこぎつけても、デリケートな問題なので、なかなか本音が聞き出せない。

かと思えば、EDが治った男性が、奥さんとのノロケ話を延々しゃべって、著者がイラッとしたり。
おしゃれなレストランで、女性が旦那との夜の生活を大声で語って、著者を慌てさせたり。
想像するとちょっとオカシイ(^^;

後半は、EDの主な治療法について紹介されています。
多いのは、バイアグラや抗鬱剤などの薬物療法や心理療法。ホメオパシーはさすがに無いですが(笑)。
著者は、ED専門外来の体験取材もしています・・・・・頑張ってますね。

でもね、何より本当に大切なのは、パートナーの理解だと思うのです。

EDが理由で離れる女性も多いようですが、それでも別れないと言ってくれる人がいたなら、それは、本物じゃないですか。
すべてを受け入れてくれる女性に出会ってEDを克服したケースがありましたけど、私、感動して泣いてしまいました。

世の女性の皆様方へ。
男性は、男性器同様、デリケートに扱わないと・・・・・あ、なんだかオチがシモネタってしまいました(笑)。失礼。

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by june_h | 2009-05-23 20:19 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)