「人を大きくする苦労ダメにする苦労」 野口誠一 著 ドリームクエスト

会社を倒産させた経験のある経営者達の会である「八起会」の主宰者、野口誠一さんのエッセイ。

icon
icon
多くの修羅場、人の生き死にに関わるような場面に何度も立ち合ってきたからこそ、含蓄のある言葉に溢れています。

私が大きく頷いたのは「時薬(ときぐすり)」という言葉。私の祖母も「時間薬」という言葉をよく使っていて、その時から良い言葉だと思っていました。
「去る者は日々に疎し」・・・・・時には時間が解決する問題、時間が経たないと解決しない問題があるということ。「待つ」ということの大切さです。

この本で紹介されている多くの倒産社長のように、私も病気になったとき、なんでこんなことになったんだろう、今の自分が惨めだ、早く元気になりたい、とジタバタして、でも振り出しに戻って落胆する、ということを繰り返していました。
それこそ、著者のように神頼みもしたけれど、いっこうに埒が明かない。
イライラしながら時間ばかりが過ぎていく。

でも、あるときフッと気づいて、ラクになる瞬間があるんです。急に捉え方が変わるような。発想がガラッと転換するような。
そうしたら、今まで見えなかったこと、見ていなかったことに気づくんです。

こうなる前の自分は、本当に幸せだったか?昔の自分に戻りたいか?って。
人のせいにしてたんじゃない?自分を大事にしてなかったんじゃない?って。
その後、急にではないけれど、だんだん体調も良くなっていきました。

この経験をしてからは、「ツラいことがあっても、待っていれば解決することもある」と思えるようになって、気持ちに少し余裕を持つことができるようになりました。とはいえ、渦中にいるときは、寝こんじゃうくらいツラいんですけどね(^^;;;アタシって繊細なので(笑)。

亡くなった河合隼雄さんも
「ぼくは治そうとなんかせずに、ただずっと偶然を待っているんです」
と言っていました。「偶然を待つ」って、明日か、一か月後か、何年後かわからないけれど、
「(自分の力で気づくまで)待つ」ってことなんだと思います。

野口さんは、「早起き」「笑顔」「素直」「感謝の心」「良い出会い」
次の五つが大切だと言います。
どれも当たり前のことばかりですが、常に全部できる人ってなかなかいません。野口さん自身も、なかなかできなくて困っているって、おっしゃっています。

ツラいことがあっても、風が吹くまで待ってみよう・・・・・それにしてもツラい。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/9817802
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by june_h | 2009-06-04 20:49 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)