ドンカンはツミである
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映画・観劇の感想や、書評など、インドアな話題が中心です。最近、ホメオパシーに凝ってます。
by june_h
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2009年 12月 28日 |
やっぱり、市馬さんの落語を聞かないと、いや、歌を聴かないと年が越せない!というわけで、私にとっては2年ぶりの年忘れ市馬落語集です。
今回は、落語家生活三十周年記念ということで、なかなか豪華な、市場さんの道楽の限りを尽くした会でございました(^^)


■「悋気の独楽」:柳亭市楽
あれ?市馬さんのお弟子さん??あ、そっか。市朗さんが二つ目に昇進して、改名したのね~知らなかった。市朗さんあらため市楽さん、久し振りでした♪
<あらすじ>
「悋気の独楽(ウィキペディア)」


■「味噌蔵」:柳亭市馬
後半の歌謡ショーが気になってソワソワしている市馬師匠(笑)。いえいえ、噺はきっちりしっかり面白かったですよ!
店の主人の居ぬ間に飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ!磯節を朗々と歌う師匠はさすが!と思います。

師匠がソデに引っ込んだ後、メクリの人が出てきたとたん、客席がザワザワ・・・・・三三ぁ!?サプライズでビッグな高座返しですねぇ!


■「天狗裁き」:柳家花緑
「ずいぶん噺の上手い高座返しが出てきたもんですねぇ」と花緑。
花緑は、市馬さんの師匠の小さんの孫で、なおかつ、市馬さんの弟弟子でもあります。花緑が小さいとき、市馬さんと一緒にお風呂に入っていたんだそうです。

「天狗裁き」は、八五郎が見た夢の話を、奥さんや長屋のお隣さんや大家さん、果ては、大岡越前や天狗までもが聞きたがる噺。
そんな本題に因んで、マクラは、花緑さんが見た夢の話。
米朝師匠がミッキーマウスの着ぐるみを着て「チューって言うたらええんやろ?」と戸惑っている・・・・・という夢だったそうですが、この夢を見た花緑の深層心理はいかに!?
<あらすじ>
「天狗裁き(ウィキペディア)」


■挨拶:柳家三三
再び三三登場!この方は、市馬さんの兄弟子、小三治師匠の弟子にあたります。簡単な挨拶だけで引っ込んでしまいました。
せっかく高座に上がったんだから、一席やっていけばいいのに。


■「小猿七之助」:立川談春
談春さんの落語、やっと聞けました。この方のチケットはなかなか取れないんですよね~。
「談春ワールド」に一気に引き込むような、独特の口跡。
本題は、殺人現場を芸者のお滝に目撃された船頭の七之助の噺。お滝の息の根を止めようとするが、実は、お滝は、七之助に惚れていて・・・・・そうそう。好きでもない男性とサシで舟に乗ったりしないものですからねぇ。
芸者が七之助を口説きにかかったところで終わり。あれ?結末は??時間の都合でカットされたのかな?・・・・・と思ったけど、そういう噺なの!?
<あらすじ>
「小猿七之助(吟醸の館)」


■大喜利 昭和歌謡大全集:柳亭市馬
年々豪華になっていきます、市馬師匠のワンマン歌謡ショー!
今年は、フルバンドを従えて、黒いタキシードで登場。客席にもちらほらペンライトが(笑)。
昭和十年代、二十年代の歌謡曲がお得意の師匠(※)ですが、今回は「わりと新しめの」三十年代、四十年代の歌謡曲も登場。春日八郎や三橋美智也はもちろんのこと、橋幸夫や佐々木新一も。ワンコーラスごとに拍手が起こります。

※注:市馬師匠は、昭和36年生まれです。

もちろん、「市馬歌謡ショー専属司会者」加藤さんも登場!前口上の素晴らしさは健在ですが、今回は歌に合わせて、日本舞踊も披露なさいました・・・・・ほんとに加藤さんって何者(?_?)
なんでも、今では市馬師匠の仕事の4分の1が、歌に絡んだ仕事だそうです(^^;

途中「お色直し」で、ミラーボールのようなラメラメのシルバージャケットに大きな赤い蝶ネクタイで再び師匠が登場!弟子の市也くんと市江くんがチャイナドレス(脚が汚い(笑))で花束を持って舞台に駆けつけ「上海の花売り娘」が始まります。お客さんからのリクエストに応えて、加藤さんがメロディを歌いつつ、「お富さん」「俵星玄蕃(1コーラスだけ)」も。もっとずっと聞いていたいのに~と、名残を惜しむお客さん達に、三三、花緑、談春、その他オールスタッフが舞台に登場して大団円!

本当に楽しい落語会?ショー?でございました。
2009年 08月 27日 |
このメンツの演目が二つずつ楽しめるとは、なかなかオトクでしょう!・・・・・と思っていたら、期待以上に事態は込み入っていて。
単なる対バンではなく、落語・講談・狂言、三者のコラボレーションでした!


■狂言「附子」:茂山宗彦・茂山茂・茂山童司・神田山陽
小学校の教科書に出てきた「ブス」です。こうやって舞台でちゃんと観るのは初めてですね。
主人役の茂さん、テノールの良い声ね!
主人の留守中に、太郎冠者と次郎冠者の二人が、好き勝手やりまくった後、主人が再び舞台に登場・・・・・と思ったら、長袴で山陽さん登場!茂さんとバトンタッチしたんですね!


■講談「十番斬り」:神田山陽・柳家三三
暗転後、今度は短い袴で山陽さん登場。一度、山陽さんの講談、聴きたいと思っていたんですが、なんだか落語みたいなマクラが(^^;
その後、忠臣蔵の堀部安兵衛が活躍する「十番斬り」の講釈を始めたと思ったら、安兵衛が高田馬場に着く前に切れ場になって、山陽さんは、ソデに引っ込んでしまい・・・・・すぐに、三三が高座に上がって続きを始めました。
三三は落語家ですが、講談には定評があります。三三のを「講談」として聴く機会は、なかなか無いかもね。


■落語「うどん屋(風邪うどん)」:柳家三三・茂山宗彦
暗転後、釈台無しで三三が続投。マクラは、先日の円朝祭りのときと大体同じ。
本題で、うどん屋が一人目の客をあしらった後、三三が上手に引っ込んだと思ったら、下手から茂山宗彦さん登場!続きを始めました。
続きと言っても、今度は「風邪うどん」。つまり、上方落語バージョン。だから、うどん屋の掛け声も違います。
茂山さんは狂言師ですが、NHK朝の連ドラ「ちりとてちん」で、落語家の役をやっていたんですよね。そのときの持ちネタ「ソーコーヌーケーに」も飛び出し、お客さんは、大喜びでした。


■講談「裏窓」:神田山陽
仲入り後は、ヒッチコックに因んだ新作。
京都の修学旅行で謹慎を食らった男子学生。怪しげな老人から渡された「遠眼鏡」で、旅館の「裏窓」から河原町方面を覗いて見えたのは、百数十年前の幕末の景色。今まさに、坂本龍馬が暗殺されようとしていた!
男子学生の「酒井君」が、謹慎になった原因は、酢昆布を所持していたから(笑)。麻薬じゃなくて良かったね(^^:::


■落語「ダイヤルMを廻せ」:柳家三三
こちらもヒッチコックに因んだ新作。
今は、高齢のため、稼業を引退した伝説のスリ師。ある日、振り込め詐欺の電話がかかってきて、さあ大変!と思ったが、ヒマつぶしに、わざとダマされてみることに。ところが、金を受け取りにきた男性は、生き別れた実の孫だった・・・・・。

なんと三三、一番大事なサゲを間違えてしまいました。
私も聞いたとき「あれ?」って思ったんですが、やっぱり後で謝ってました(笑)。
まあ、こんな日もあるよね。ご愛嬌。


■狂言「梟(とり)」:全員
弟に取り憑いたフクロウの霊を祓うため、行者を呼んで加持祈祷を始めるが、結局全員取り憑かれてしまい、○イケル・○ャクソンだかレイザー○モンHGだかわからないような奇声を上げて大団円!?

この狂言のタイトルも、ヒッチコックに因んだものでしたね。


今回のテーマは「フェイク」「ヒッチコック」。
なかなかイキなニセモノ達でございました♪
2009年 08月 10日 |
今年もやって参りました 圓朝まつり!

去年は、夕方くらいに回ったので、出店がほとんど閉まっていましたが、今年は昼前に着いたので、大変な人だかり。
かき氷や酒のツマミを購入する列はもちろん、落語家さんにサインをもらう列とか、そこかしこでいろんな行列ができていて、ちっとも前に進めない(^^;

特に、大人気だったのは、本部で売っている1本2,000円の「福扇(ふくおうぎ)」。買うともれなく、空くじナシの福引きができて、最高のダイヤモンド賞だと、寄席5件分の入場料が当たります!落語好きには、かなりオトクなくじなので、本堂近くから墓所の中まで、グルグル長ぁい列ができていました。私も並ぼうと思ったら、すでに締め切り。残念!

続いて私は寄席文字の店へ。
ここで注文すると、自分の好きな文字を入れた駒札を作ってくれます!
去年も作ってもらったので、今年バージョンを新たに注文しました。完成は3週間後。楽しみo(^-^)o

人混みの中、私を呼び止める男性が・・・・・おおっ!大学時代の友達!彼とは、一昨年の大銀座落語祭でも会ったな。お互い元気そうで何より。彼は福扇の福引きで、寄席1件のチケットが当たったらしい。羨ましい!

その後、黒門亭落語クイズ王のテントへ。
ここのペーパーテストで70点以上取ると、決勝大会に進出できます。やってみると、かぁなり難しい!・・・・・落語協会の健康診断なんて知らないってば!でもなんとワタクシ、まぐれで75点ゲット!決勝大会に参加できる団扇をもらいました。時間の都合で、参加できなかったんですけどね(^^;;;

それにしても暑かった!
雨が降らなくて良かったとは思いましたが、途中カンカン照り。気づくとワタクシの肌にクッキリタンクトップの跡が(笑)。ヤケてしまった(^^;;;;;


<関連リンク>
圓朝まつり
2009年 07月 21日 |
毎年恒例の圓朝祭。
去年は有楽町だったので、のんびり有楽町で買い物していたら、今回は池袋!
待ち合わせ場所を間違えました(^^;
いやー、もう少しで遅れるとこでした(^^;;;


■「自家用車」:桂枝太郎
歌丸さんのお弟子さん。前の名前は「花丸」と言ったそうですが、枝太郎を襲名したそうです。
本題は、先代の枝太郎の創作落語。
彼女に見栄を張って車を購入したが、エンジンのお金が足りず、友達に人力で動かしてもらうことに。
彼女とのデートをうらめしそうに眺めながら、一生懸命、車を動かして、ついに力尽きた友達。
動かなくなった車に驚いて彼女が
「エンジン焼いちゃったの?」
「いや、妬いたんだよ」

車が無いと女にモテないなんて、一昔前の発想だけど、サゲがちょっと面白かったっす。


■「壺算」:柳家三三
三三のマクラを初めて聞きました。私が聞くときはいつも、いきなり本題に入るので。
それにしても、早口ですねぇ。でも、滑舌がハッキリしていて、ちゃんと頭に入ってくる。
○川流の噺家さん達も同じくらい早口なんですが、何言ってるかわかんないし、聞いててすごく疲れるんですよね。何が違うんだろ・・・・・呼吸かな。
でも、そんな三三の早口が、突然フッと途切れた・・・・・セリフ忘れたの?と思ったら、
「どうしたんだい?黙っちゃって」
「いや、いま電話が鳴ったんだよ。電源の切り方教えてやんなきゃなぁ」
本題の中で上手に客の携帯を注意したんですね。
今回は本当によく、客席で電話が鳴ってたなぁ(-_-#


■「遊山舟」:笑福亭鶴光
マクラで出てきた高杉晋作の都々逸のインパクトが強すぎて、本題をほとんど聞いていませんでした(^^;
「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」

・・・・・要するに、夜明けなんて来ないで欲しいっていう、想いの深さはわかるんだけどさ。都々逸って、もうちょっと洒脱で、その場で楽しむモノじゃない?
マジメ過ぎてコワいよ。こんなのドドイツじゃないよ~(>_<)

あと、マクラで出てきた謎掛けも面白くて。
「麻生太郎と掛けて釧路と解く。その心は・・・・・シツゲンがどこまでも広がっています」

・・・・・だから、本題は聞いてなかったんだってば(笑)。


■「心眼」:橘家円蔵
泣きました。本当に圓朝作の落語は素晴らしい。

盲目の男が、薬師様に願をかけたところ、目が見えるようになった!
しかし、奥さんがとんでもない醜女で、自分は美男だということがわかり、早速浮気をしてしまう。
浮気現場に乗り込んできた奥さんに首を絞められ、意識が朦朧。気付くとそこは自宅の寝床だった。
すべては男の夢だったのだ。
一部始終を奥さんに話すと、奥さんは優しく
「正夢かもしれないから、目が見えるように願を掛けてきたら?」と勧める。
男はとんでもない、と首を振って
「メクラはなぁ、寝ているときが一番、よく見えるんだよ」

この男は、自分の潜在的な欲望を夢で覗いちゃったんですね。でも、それで「足るを知る」ことになったんです・・・・・身につまされる噺だったので、なんだか自分が情けなくなって余計に涙が出ました。


■「干物箱」:林家たい平
マクラでいつもの「飛ぶ鳥を落とす勢いの雨」の話をしたところ、一人のお客さんがヘンなタイミングで笑ってしまい、あとはグダグダ腰砕けの展開に。
・・・・・2年前から同じネタをやっている罰だ(笑)。


■「江島屋怪談」:桂歌丸
怖かった。終わってからしばらく「後味悪いよ~」と思っていましたから。先端恐怖症の友達も、隣の席で身悶え。
粗悪な婚礼衣装を売った呉服屋「江島屋」の主人が、客に呪われる噺なんですが、「呪い」って形で現れなくても、客に不誠実な商売をやっている店は、長くは続かないということですね。


今日の会場は、元、豊島公会堂。すごく古くて、すごく座りにくい席で、終わったあと、友達と二人で「腰が痛い」「お尻が痛い」と文句言いまくり。
そんなわけで、帰りは友達とオイスターバーでクダを巻いてきました(^^;
8月の全生庵の圓朝まつりも、浴衣を着て出かけようと思いますo(^-^)o
2009年 06月 01日 |
仕事が抜けられず、途中参加です。6時は早過ぎです(^^;
私が着いた頃は、お客さんがいっぱい!立ち見の席からのぞきこむように見ました(^^;;;


■「紺屋高尾」:五明樓玉の輔
落語の中で一番好きな演目なんですけどね・・・・・私の望むテンションでは、全然やってくれなかったです(T_T)
んもう、フィリピンパブって何よ!みたいな(-_-#
でも、久蔵が花魁に「騙していてすまなかった」と謝るところでは、さすがに涙が出ましたけど・・・・・。

最初、この噺を聞いたときは、花魁がすぐ久蔵に「結婚して!」と言うのが、唐突過ぎてよくわかんなかったんだけど、わからないでもない、と思った今回。
だって、3年も一途に想って、会うために一生懸命働いてお金を貯めてきてくれた人だもん。カネにモノを言わせて「花魁」のステータスを買いにくる男達ばかり相手してたら、こういう愚直な男性は光って見えるよね。
しかも、藍色に染まった手こそ、彼の勤勉実直さの何よりの証。
「この男、イケる(キラーン)」
と、花魁はすかさず思ったに違いない(笑)。

<あらすじ>
紺屋高尾(ウィキペディア)


■「夏の医者」:柳亭市馬
やれやれ、市馬さんを聞き逃さなくて良かったわ(^^;

風邪だろうが下痢だろうがなんだろうが、葛根湯ばかり出す医者を「葛根湯医者」と呼んで、当時揶揄していたというマクラでありました。今ならさしずめ「ステロイド医者」でしょうか・・・・・うーん、野暮ったい。

本題は、田舎の医者の噺。
父親が危篤になったということで、息子が片道六里(24km)を歩いて医者を呼びにいった。
長い道のり、のんびり途中の山の頂で休んでいると、二人ともウワバミに飲まれてしまう。
医者は少しも慌てず、薬箱から下剤を取り出して撒き散らすと、ウワバミはもよおして、二人は無事脱出!村に着いて診察したところ、父親は、ただの食あたりであることが判明。薬を煎じようとしたが、薬箱が無い。ウワバミの胃の中に忘れてしまったのだ・・・・・。

ウワバミは下剤でグッタリ。木の枝に力無くぶら下がっているウワバミを想像して思わず「カワイソウ」と言ってしまった私。のんきな医者のキャラと相まって、ホノボノした雰囲気の楽しい噺でした(^^)

<あらすじ>
夏の医者(ウィキペディア)


■「次の御用日」:橘家蔵之助
この噺、何が面白い?「アッ」って言葉だけ??
奉行所での役人とのやりとり???話のスジがあるような無いような・・・・・。

<あらすじ>
次の御用日(ウィキペディア)


それにしても、この日の夜はひどい雨でした。号泣も紛れるほどに・・・・・。
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