カテゴリ:本 読書 書評( 559 )

胎内記憶について研究している池川先生の本。

生まれた意味を知れば、人は一瞬で変われる - 胎内記憶・前世記憶研究でわかった幸せへの近道

池川 明 / 中央公論新社


概要は、今までの本と変わりませんが、先生の生い立ちについても語られていて興味深かったです。

先生の奥さんって、すごい名家のご出身なんですね!
奥さんのお母さまが結婚された時は、お手伝いさんと一緒に輿入れしたんだとか(^^;

先生が産婦人科医になったばかりの頃の出産は、母子のケアなど考えることもなく、流れ作業だったため、先生がその時のことを思い出して「申し訳なかった」と言います。
今の出産のケアは、当時の常識とは大きく変わっています。

今でこそ胎内記憶は、世界各地で研究されるほどの分野になりましたが、先生が研究し始めた頃は、当時の医学の常識とは大きくかけ離れていたので、叩かれることが多かったと思います(今もありそう)。

でも、先生はいつもお地蔵様のような穏やかなお顔なので、本当にすごい方だと思います。
[PR]
by june_h | 2016-11-27 19:50 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

今、三蔵法師(玄奘)に興味があって読みました。
三蔵法師の生涯と共に、お釈迦さまを始めとした名だたる仏教の偉人達の教えが平易な言葉で語られていて、無理なく読めました(^^)

玄奘のシルクロード―心を求めて仏を求めず

松原 哲明 / 講談社


三蔵法師は、『西遊記』で有名なように、天竺にたどり着くまでの波瀾万丈な旅路が有名ですが(もちろん、孫悟空はフィクションですが)、帰国後に天竺から持ち帰った千三百余の経典を翻訳した業績の方が、実は歴史的に重要です。
私が興味を持っているのは、帰国後の翻訳についてなのですが、そのことは、最後に少し触れられているだけですね。
しょうがないですよね。語るには地味な話ですから(^^;

三蔵法師は、出発間もなく、
「自分には家族がいるし、捕まりたくないから、あなたと一緒には行けない」
のだと、従者の裏切りに遭っているんですね!
ちょっとビックリしました。

それにしても、三蔵法師の旅程は、あまりにも広大。
今はイスラム圏のアフガニスタンなど、中央アジアに及びます。当時は仏教圏だったんですね。

交通手段が発達している現代でも、私だったら行きたくない(^^;
砂漠ばかりの道程で、それこそ当時は、死と隣合わせだったわけで。
それでも、三蔵法師が無事にたどり着き、経典を持ち帰ることができたのは、彼の信念と人柄ゆえですね。
[PR]
by june_h | 2016-11-24 20:31 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

漫画家の西原理恵子さんの対談集。

サイバラの部屋 (新潮文庫)

西原 理恵子 / 新潮社


西原さんは、武蔵野美術大学の卒業生ですが、同じ武蔵美だった、みうらじゅんさんと語る学生生活は、『ハチミツとクローバー』で描かれている世界と、あまりにもかけ離れていてビックリ(^^;
働きながら美大に通って、あんなことやこんなことを・・・・・って、載せちゃって大丈夫なんでしょうか(^^;

ともさかりえなど、育児中の芸能人とも対談しているんですが、西原さんから伝わってくるのは、とにかく自分で稼いで、なにがなんでも子供達を養うぞ!っていう、プリミティブな母性。
結婚や出産でキャリアを捨ててしまう女性がいるけど、どんなに子育てが大変でも、給料が保育所に右から左で渡っても、自分の食い扶持は捨てるなよ、と。
小さい時から苦労してこられたというのもあると思います。

西原さんは、子供だけではなくて、旦那さんも筆一本で養ってこられたんですよね。
なので、最近、高須クリニックの院長の高須さんとお付き合いされていて、本当に良かったと思います(^^)
[PR]
by june_h | 2016-08-27 20:52 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

ミス・ユニバースの候補者を集めて、美しさに磨きをかける「ビューティーキャンプ」を舞台にした小説。

ビューティーキャンプ

林 真理子 / 幻冬舎


クイーンメーカーのエルザは、世界大会で優勝できる日本代表を育てるべく、オーディションしたり、見込みのある女性をスカウトしたりするビューティーアドバイザー。
ビューティーキャンプに参加している女性達に、体重を減らせ、下着を変えろと、次々、「指令」を出す。

エルザの思惑では、優勝候補は早い段階で決まっていて、明らかにえこひいきする。
育て上げなければならないのは、世界大会の優勝者。
「日本一」ではないのだ。

世界で通用する美女と、日本人の好みは全く違う。
日本人が好む細くて控えめでかわいらしい女性では優勝できない。
自分は美しいという自信に溢れ、ゴージャスな肉体を持つ女性でなければならない。
化粧の仕方やプレゼンテーションのポイントまで、念入りにチェックする。

しかし、キャンプ中に次々とトラブル発生。
キャバ嬢として働いていた女性に、過去をバラすと店のオーナーが脅して来たり、付き合っていた男性に大会に出るなと言われて失踪した候補者がいたり。

いよいよ大会が開催され、様々な人達の思惑が交錯する中、日本代表が決まる。
そして、最大のどんでん返しが!?

林真理子的に、美女達に容赦無い罵声を浴びせるのは、書いていてとても楽しかったのではないかと思ってしまう(笑)。

美女は、良い思いばかりしてきたわけではない。
周囲の嫉妬から「ブス」だと罵られたり、仲間外れにされたりして育ってきたため、自分に自信がない者もいる。
「ミス・ユニバース」の日本代表になったからといって、その後の成功につながった人は実は少ない。
このようなミスコンの「陰」を描く林真理子は、書いていてやっぱり楽しかったのではないだろうかと、つい勘ぐってしまう。
[PR]
by june_h | 2016-08-19 21:56 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

この本をパラパラめくって見て、自分に合う本だと確信。
実際読むと、本当にそうでした。
内田樹先生のツイッターで、この本のことを知ったのですが、内田先生の本より刺激的かも。
大学の中国語の授業で講読した費孝通の『郷土中国』を読んだ時みたいにワクワクしました♪
自分の頭で考えた自分の言葉が並んでいる本です。

あわいの力 「心の時代」の次を生きる (シリーズ 22世紀を生きる)

安田登 / ミシマ社


安田さんは能楽師。
なので、考える時間感覚が長いのです。
なので、
「自分の代で完成させなくていい」
と考えるとホッとしたんだとか。
今は、目先のことしか考えられない人が増えているので、このような視点は本当に貴重だし、私もホッとします。

安田さんは甲骨文字の研究者でもありますが、麻雀がキッカケだったという話が面白いです。
麻雀パイから、古代中国の宇宙観と世界観にまでたどり着くなんて、ドキドキワクワクです!

安田さんは、キャバレーでピアノを弾く「夜の世界」にいたそうです。
能楽師だったりして、前世は傀儡子なのかしら、と、想像したりして(^^;

安田さんの著書をもっと読みたくなりました(^^)
[PR]
by june_h | 2016-08-16 14:36 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

胎児期の記憶など「胎内記憶」を研究している池川先生。
著書は何度か読ませていただいています。
今回の本は、幼児が話す胎児期の記憶だけではなく、大人が語るそれぞれの前世のケース集のような趣向になっています。

前世を記憶する日本の子どもたち

池川 明 / 株式会社ソレイユ出版


前世を語る人は、ヒーラーやセラピストが多いです。
このような方は、見えない世界が見える方が多いからでしょうし、ご自身が前世療法のセッションを受けることも多いからでしょうね。

「前世はイギリス王の愛人だった」
「今の旦那はツインソウルで、前世でも会っていた」

これらの証言は、もちろん、証明することはできません。
でも、その人にとっては間違いなく真実です。

「前世」が、その人の説明できない恐怖の原因となり、癒すことで、確実に恐怖がなくなるからです。

死後の世界や中間世(前世と現世の間)の話も、人によって違います。
自分で生まれ変わることを決めたという人もいれば、神様に言われて来たという人もいます。

でも、全部、真実なのでしょう。
きっと、いろいろなケースがあるのだと思います。

印象的だったのは、前世が戦国時代の一向集門徒で、織田信長に攻め滅ぼされたという女性の話。
平和を求めた集団のはずなのに、信長勢に兵糧攻めにされて、文字通りの地獄を体験したという話です。

キレイな世界を求めているはずなのに、その反対の出来事を引き寄せてしまうこと、よくあるんですよね・・・・・。
[PR]
by june_h | 2016-08-13 18:27 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

漫画家の萩尾望都先生の対談集。
「少女漫画の神様」と言われるだけあって、対談相手は、大和和紀さんや恩田陸さんなど、そうそうたる顔ぶれです。

愛するあなた 恋するわたし: 萩尾望都 対談集 2000年代編

萩尾 望都 / 河出書房新社


萩尾先生の漫画のキーワードは「美少年」「SF」でしょうか。
私も読んだことのある『銀の三角』『百億の昼と千億の夜』はSFファンタジーですし、美少年といえば『トーマの心臓』ですね!

意外だったんですが、萩尾先生は、あまり長編マンガを描いていないのですね。

お母様との関係が昔からうまくいかなかったという話が印象的でした。
ずっと漫画家に反対で、ようやく認められたのが、なんと最近だったとか!?
朝ドラの『ゲゲゲの女房』を見て、漫画家は大変な職業だと、やっと分かってくれたんだそうです。
それまで、ずっと「遊んでいる」と思っていたんですって(^^;

こういう母子の葛藤があったから『イグアナの娘』なんかの作品が生まれたのですね。

私は、萩尾先生の作品にちゃんと触れたのは、大人になってから。
でも、小学1年生の時に買ってもらった星占いの本の挿絵が萩尾先生のだったんです。
私のオカルト好きは、萩尾先生のせいだったりして(^^;
[PR]
by june_h | 2016-08-08 20:16 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

前回の『ひっそりとスピリチュアルしています』と同様、興味深かったです。

幸せになるひっそりスピリチュアル作法

桜井 識子 / 主婦と生活社


私は、神社が好きなので、よく行きます。
この方の本やブログを拝見してからは、本殿の神様だけではなく、獅子や狛犬、神社のご神域の木や石も、気にかけるようになりました。
神様にも性格があるように、獅子や狛犬にもそれぞれ違った性格があるそうです。

この本では、神社仏閣についてだけではなく、家族や仕事の悩みなど、実生活においてスピリチュアルな観点から語られています。

著者の桜井さんは、介護の仕事をなさっているので、同じヘルパー仲間やお年寄りと接する仕事での経験から、いろいろ学ぶことが多いそうです。

人からイヤなことをされると、仕返ししたくなりますが、神様は、仕返しでプラスマイナスゼロにはしてくれないそうです。
その人の新たなカルマになってしまうんだとか。

続編もいろいろ読みたいです♪
[PR]
by june_h | 2016-08-05 15:36 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

世界の歴史上で起こった出来事の背景には、実は経済的な問題があった!?
とても分かりやすい本でした。
歴史好きな私も目からウロコの視点でした。
この本の内容を、もっと学校で教えた方がイイと思います!

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」

大村 大次郎 / KADOKAWA


歴史を紐解いていくと、国が強くなる背景には、通貨の統一や、徴税制度の発達があるそうです。

そして、国が乱れ衰えていく背景には、不平等な重税や、支配階級による租税回避、通貨乱発によるインフレなど、上手くいかなくなったお金の流れがあります。

こうしたお金の流れと、歴史上の戦争や革命は、見事に一致しています。

経済問題抜きで戦争を語ると、宗教的問題とか、ナショナリズムとか、感情的なことに原因が置かれそうだけど、背景の経済問題をベースに語られると、スゴくクリアだし、納得いきますね。
やっぱり人間、「食べていけるかどうか」は、本当に重要な問題。
口ではキレイ事が言えても、お金が絡むと、とたんにドロドロします(^^;

よく、戦争でロスチャイルド家が儲けている、みたいなユダヤ陰謀論がありますが、第二次大戦中、ロスチャイルド家の何人かは、ナチスにつかまって収容所で殺されているそうです。
陰謀論は、都合の良い事実だけを並べて、都合のよい文脈に合わせて語られるので、あまり信用できないです(^^;

現在は、世界規模でフランス革命直前のフランスと似たような状態にあるそうです。
フランス革命直前のフランスは、フランス国民の1%が、フランス全体の富の半分を握っているという、とても不平等な状態にありました。
世界中でいつ革命が起こって国が滅んでもおかしくない。
著者は警告しています。
[PR]
by june_h | 2016-07-24 08:27 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

心理占星術研究家・翻訳家の鏡リュウジさんの対談集。
取っ付きにくいタイトルだなあ、もっと分かりやすくすればイイのにって思ったんですけど、ある意味、このタイトルで正解なんです。
なぜなら、人選が学究肌の人ばかりなので、高度な内容だからです(^^;

アニマの香り―鏡リュウジ対話集

鏡 リュウジ / 雲母書房



鏡さんは、西洋占星術やタロットの第一人者であるのに、「占いに対して懐疑的」で、自称「インチキ占い師」なんだとか(笑)。

よく、その世界や業界の中心人物であるほど、それに対して冷めた見方をしていることって、よくあります。
私自身としては、こういう方のほうが信用できます。

あと、
「心理療法と占いは構造が同じ」
と、おっしゃるのにも同感です。
私は心理学科の担当教授に
「占いと同じじゃないですか!?」
って、暴言吐いたことありますから(笑)。

私、宮台真司さんの言っていることが難しくて敬遠していたんですけど、なぜだかわかったように思います(笑)。
宮台さんも鏡さんも、魚座で、動物占いはタヌキなんですね(^^;

あと、言語学者のチョムスキーが政治学者でもあったということを初めて知りました。

人智学者の高橋巖さんによると、大川周明はシュタイナーに影響を受けていたそうですね。
それから、ユングはシュタイナーを嫌っていたんだとか・・・・・似た者同士なのにね(^^;

対談相手によって、全く違う切り口の話が出て来るので、興味深い本でした♪
[PR]
by june_h | 2016-07-21 15:12 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)