カテゴリ:本 読書 書評( 569 )

内田先生と、社民党の福島みずほさんの対談です。

「意地悪」化する日本

内田 樹 / 岩波書店


二人の対談を読んでいると、安倍晋三政権や今の日本の現状について、暗澹たる気持ちになってしまい、正直、落ち込んでいる時は読むのを中断していました(^^;
でも、直視しなくては何も変わりませんし、嘆くだけではなく行動しなければなりませんから、最後まできちんと読ませていただきました。

今の政権の姿勢は、安倍首相だけのせいではなく、見たいものしか見ようとしない国民のせいもあるでしょう。

でも、一番印象に残ったのは、内田先生が前の奥さんと別れる時に言われた次の言葉でした(^^;

「あなたは人間としては信頼するに足る人物であるが、男としてはもう飽きた」

・・・・・私は男性ではないけど、男性でこんなこと言われちゃったら相当ショックじゃないかしら。
だから、先生は合気道に走ってしまったのかしら、とか、いろいろ想像してしまいました(^^;

前の奥さんは、先生より4歳年上。
おそらく、先生が「育って」しまったので、「育て甲斐」がなくなってしまったのでしょうね(^^;
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by june_h | 2016-04-05 10:19 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

東大医学部教授で、長年、救急医療に携わって多くの患者を見送り、死後の世界の研究もされている医師の方の本。

見守られて生きる

矢作 直樹 / 幻冬舎


いろいろ印象に残った文章がありました。

「亡くなった方の感想は
①お役目を終えてホッとしている
②今がとても幸せ
③だから残った人に後ろ髪を引いて欲しくない
④でもたまには思い出して欲しい」


お別れするのは悲しいことですが、亡くなった方には、その方の死後の「人生」がありますから(笑)、あまり干渉してはいけませんよね(^^;


「気がついたときに、いつでもどこでも感謝の念を持ちましょう。
妙なルールを決める必要もないから、ある意味で楽です。
自分の状況があまり思わしくないときも、ありがとうとその状況に感謝する。
自分の思い通りにならなくても、これで十分ですと感謝する。」


自分がツラいときは、感謝するのがなかなか難しいですが、本当に、こうして生きているだけでも、感謝すべきことですよね。
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by june_h | 2016-04-02 10:00 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

音声学のいろいろな研究を分かりやすく解説した本です。
音声学の本としては、取っ付きやすいのではないでしょうか。

音とことばのふしぎな世界――メイド声から英語の達人まで (岩波科学ライブラリー)

川原 繁人 / 岩波書店


著者が若い方のためか、メイドさんの名前のイメージや、日本語ラップの韻の踏み方などなど、若い人にも取っつきやすい内容となっています。
メイドさんがやたら出てくるので、お好きなんでしょうか(^^;

音声学は、世界のあらゆる言語の研究によって発達しましたが、最近ではスマホの音声認識に応用されているんですよね。

音声学の本は、時々、読みたくなるんです。
私の親戚が福岡、名古屋など、違う地域に住んでいて、皆、違う方言を話していたので、小さい時から言葉の違いに興味を持っていました。
小学校の担任の先生が音楽の先生で、鼻濁音にやたらこだわっていたり。
中学校の英語の先生は、英語を音声学と発音記号から教えてくれたり。

外国語は正確に発音できないと通じないし、相手の発音を正確に聞き取ることもできないですよね。
この本によると、映画『マイ・フェア・レディ』では、主人公イライザの発音を矯正するために、発音記号が出てくるとか。
ちょっと見てみたいです(^^)
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by june_h | 2016-03-23 17:19 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

『言志四録』とは、幕末の儒学者 佐藤一斎が著した「言志録」「言志後録」「言志晩録」「言志耋録」の四つをひっくるめて言うらしい。
彼自身は、それほど有名ではないが、多くの幕末の志士達に影響を与えた。

君の志は何か 超訳 言志四録

前田 信弘 / 日本能率協会マネジメントセンター


一斎の文才に尊敬の念を抱いていた直弟子の佐久間象山。
『言志四録』を熱心に読んでいた西郷隆盛。
吉田松陰や坂本龍馬も一斎に影響を受けている。
一斎は、彼らを通して、現代の日本の社会にも影響を与えているかもしれない。

一つ一つの条文は、儒学者らしく、正論が多いという印象。
正論は、実は実行できる人が少ないからこそ、何度も繰り返し叩きこむのである。

私が気に入ったのはこちら。

言志耋録 第154条
無理に幸福を求めなくていい。
災禍がなければ、それが幸福と言えるじゃないか。
無理に栄誉を願わなくていい。
生き方が恥ずかしくなければ、それが栄誉と言えるじゃないか。
無理に長生きを祈らなくていい。
若死にしなければ、それが長生きと言えるじゃないか。
無理に裕福にならなくていい。
飢えさえしなければ、気持ちは裕福と言えるじゃないか。

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by june_h | 2016-03-20 20:57 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

仕事で鬱になって休職し、抗精神剤薬を飲んでいるうちに守護霊と対話できるようになり、あの世のことをいろいろ教えてもらうようになったという著者。
この本は、その対話集です。

あの世に聞いた、この世の仕組み

雲 黒斎 / サンマーク出版



同じくサンマーク出版の『神との対話』に似ています。

神との対話―宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)

ニール・ドナルド ウォルシュ / サンマーク出版


『神との対話』は、西洋人の書いたものなので、キリスト教の教義などについて、あれこれ解説されています。
対して、この本は、仏教を切り口に解説しているので、日本人には馴染みやすいかも。

「オーラより目を見れば、その人となりが分かる。
転生して姿が変わっても、目は変わらないから」
という話で思い出したのは、ヒプノセラピーのこと。

ヒプノセラピーで、催眠状態に入っていた時、見えた人物について、セラピストが
「その人の目を見て。誰だか分かる?」
と誘導したのは、姿が変わっても、目は変わらないから、現世の誰だか分かる、ということだったんですね!

それから、
「自分の思考が自分の世界を作る。
だから、「お金が欲しい」と望むのは、現状「お金が足りない」と考えているから、そのような事態を引き寄せてしまう。「お金が欲しい」と強く願えば願うほど、「お金が足りない」事態を強く引き寄せてしまう」
という言葉も納得です。
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by june_h | 2016-03-14 14:56 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

宮本亜門の対談集。
面白いのは、対談相手が、船戸崇史さんとか、須藤元気さんとか、見えない世界のことを語れる人ばかりだったことです。

宮本亜門の バタアシ人生 ―自殺未遂・引きこもり・対人恐怖症・・・すべて経験済み 居場所を見つけた11人の生き方のコツ話

宮本 亜門 (みやもと あもん) / 世界文化社


インタビューと合わせて亜門さんの生い立ちも語られていますが、亜門さんがチベットに行った時、
「人は皆、生きている価値がある。そして人生のすべてに意味がある」
という言葉が体に入ってきたんだそうです。

とても敏感な方なんですね。
学生時代に引きこもった経験もあるそうですし、何かに導かれるように演出家になったんだとか。
今は、縁あって沖縄に住んでいらっしゃるそうです。

対談相手によって、読んでいても全然、頭に入ってこない人と(笑)、そうでない人との落差が激しかったです(^^;

天外伺朗さんのインタビューを読んで、久しぶりに著書を読んでみたくなりました。

よしもとばななさんの次の二つの言葉は、とても参考になりました。

「完璧主義と忙しさが一緒になったときに肉体的に無理が来る」

「自分から行くんじゃなくて、向こうから来るという感覚を持つようにしたら、倒れることがなくなってきました」
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by june_h | 2016-03-11 15:30 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

鴻上さんが雑誌『SPA!』で連載しているエッセイ「ドンキホーテのピアス」シリーズ単行本第17弾です。

この世界はあなたが思うよりはるかに広い ドン・キホーテのピアス17

鴻上 尚史 / 扶桑社


鴻上さんのお芝居や主宰している劇団「虚構の劇団」は、よく観ているので、このエッセイはよくその裏話が語られてて面白いです。
時事ネタもよくあります。

号泣議員の話題で
「人は泣くとき「泣きたくない」という反対のベクトルが存在しながら泣く。
アピール泣きには無い。」

と、語られていました。
泣く芝居をする時、「泣きたくない」と思いながら泣かないと、ウソっぽくなっちゃうんですって。
だから、号泣議員の泣き方は「アピール泣き」だって、すぐバレちゃうんですね(^^;

韓国や北朝鮮の人達が泣いているのを見て違和感を感じるのは、感情を表さない日本人とは違って、泣いて悲しみをアピールする文化だから「泣きたくない」というベクトルが存在しないということなんですね。
この本を読んで腑に落ちました。

その他にも、私が読んだことのある「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」 の書評もあって、興味深かったです。
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by june_h | 2016-03-08 12:04 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

「声優だけはやめておけ」
洋画やアニメの声優として長いキャリアを持つ大塚さんの著書は、こんな言葉で始まります。

声優魂 (星海社新書)

大塚 明夫 / 講談社


今、アニメは人気とはいえ、声優業界は数百の椅子を一万人が争っている状態。
しかも、その限られた椅子は、ほんの一握りの声優がほとんど占めています。

声優になるためには不断の努力が必要ですが、努力だけではなかなか仕事が回って来ない、厳しい世界なのです。

また、声優は「受け身」の仕事。
プロデューサーから声がかからなければ、できないのです。

大塚さんが若い頃は、声優になる人が少なかったし、父親が声優だったこともあり、いろいろツテはあったようですが、それでも、定期的に仕事が入って声優一本で食べて行けるようになるまでには、何年もかかったそうです。

最近は、SNSで話題を作り、人気を集めて仕事を取ろうという声優志望の若者も多いようです。
「良い声」であれば声優になれるのではないかと考える人もいます。

しかし、自分の「良い声」を聞かせようという我の強さは、簡単に見破られてしまいます。
若い頃は、声の良さで通用しても、年を取ると衰えていきます。

肝心なのは、役を深く理解して、見ている人を感動させることだと言います。
良い作品を作るために、プロデューサーとケンカしたこともあったそうです。

声優を目指している人は、とても参考になる本です。
この本を読んで、厳しい現実を知って、声優って大変だと思った人は、早く他の業界を目指した方が身のためです(^^;
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by june_h | 2016-03-02 11:07 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

作家の村上龍さんと、エネルギーを研究している山岸隆さんとの対談。

「超能力」から「能力」へ―宇宙的な未知の力を身近なソフトウェアに (講談社文庫)

村上 龍 / 講談社


山岸さんは、エネルギーを感じたり、見たりできて、そのエネルギーを利用して人を治療しできたりする、いわゆる「超能力者」です。
でも、一人一人の患者を治療するということには、あまり興味が無いみたい。

薬科大卒の薬剤師で、製薬会社に勤めていただけあって、こうした能力を科学的に研究。
自分が直接、相手にエネルギーを送るのではなく、CDのような媒体にエネルギーを転写して、聞いた人に同じような反応を起こす、というようなことをなさっていたようです。

ちなみに、私も山岸さんが開発した「パパベル」のCDを聞きました。
次の日、なんとなーく体がダルくなりましたね。

いろいろ、エネルギーについて面白い話があって、
「東大寺のある仏像は本体からエネルギーが出ているが、それを写真に撮ると写真から同じエネルギーが出る。しかし、エネルギーがないものを写真に撮ってエネルギーを入れてもダビングできない。」
のだそうです。

病気に関する話も興味深かったです。
「緊張した筋肉にガン細胞を植えつけるとよく繁殖する」
とか。
交感神経優位な状態がずっと続くと、病気になるので納得です。

それから「母性略奪性体重増加不良」。
孤児に見られる体重増加不良らしいのですが、人間に必要なのは食べ物だけではなく、作ってくれる人のエネルギーもなのかもしれません。

その他、治癒する過程で一時的に症状の出る「瞑眩(めんげん)反応」とか、「クラスターが小さい水の方がエネルギーが入りやすい」とか、ホメオパシーを勉強している身として納得できる話がありました。

目に見えない世界を研究している山岸さんは言います。

「科学でも最先端にいる人は分からないことのほうが多い、ということを知っている。最先端にいる人々は、意外と我々に対して理解がある。それよりもセカンドの人たちが駄目。」

本当の科学者なら、頭ごなしに否定しないで「わからないけど何かある」と思うのが、あるべき姿勢ですよね。
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by june_h | 2016-02-22 21:15 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

内田先生の新刊。
メルマガのQ&A集の加筆・修正のようですが、先生が日頃からおっしゃっていることをまとめた感じで、分かりやすかったです。

困難な成熟

内田樹 / 夜間飛行


読んでいると、最近、悩み迷うことの多い自分にグサグサ突き刺さるような言葉ばかり(^^;
やはり、内田先生は、我が心の老師です。

いくつか印象に残った言葉を。

■0から1を創り出す生産者より、それをコントロールしたり右から左に動かしたりする人の方が儲けている。

■「守るべきものがある」というマインドがあると組織のパフォーマンスが劇的に向上する。

■「執着に引きずられると生命力が減殺します。ある選択が適切だったかどうかを判定するときの度量衡はいつでも「生きる力」の増減です」

■「理屈をつけないと身体が動かないというのは執着のほうです」

■サンタクロースにはお礼ができない。だから、それを自分の子供に返す。

■「人々が「すぐばれる嘘」をつき続けるようになったのは、別に人間がそれだけ邪悪になったからでも、愚鈍になったからでもなく、私たちが平均寿命のきわめて短い生物としてふるまうことを強いられているからです」

■「教育とは「おせっかい」と「忍耐」。身銭を切る」「人は成熟しているようにふるまわなければならないときに成熟する」

■「トラブルは「問題」じゃなくて「答え」」
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by june_h | 2016-02-19 22:31 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)