カテゴリ:本 読書 書評( 581 )

世界の歴史上で起こった出来事の背景には、実は経済的な問題があった!?
とても分かりやすい本でした。
歴史好きな私も目からウロコの視点でした。
この本の内容を、もっと学校で教えた方がイイと思います!

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」

大村 大次郎 / KADOKAWA


歴史を紐解いていくと、国が強くなる背景には、通貨の統一や、徴税制度の発達があるそうです。

そして、国が乱れ衰えていく背景には、不平等な重税や、支配階級による租税回避、通貨乱発によるインフレなど、上手くいかなくなったお金の流れがあります。

こうしたお金の流れと、歴史上の戦争や革命は、見事に一致しています。

経済問題抜きで戦争を語ると、宗教的問題とか、ナショナリズムとか、感情的なことに原因が置かれそうだけど、背景の経済問題をベースに語られると、スゴくクリアだし、納得いきますね。
やっぱり人間、「食べていけるかどうか」は、本当に重要な問題。
口ではキレイ事が言えても、お金が絡むと、とたんにドロドロします(^^;

よく、戦争でロスチャイルド家が儲けている、みたいなユダヤ陰謀論がありますが、第二次大戦中、ロスチャイルド家の何人かは、ナチスにつかまって収容所で殺されているそうです。
陰謀論は、都合の良い事実だけを並べて、都合のよい文脈に合わせて語られるので、あまり信用できないです(^^;

現在は、世界規模でフランス革命直前のフランスと似たような状態にあるそうです。
フランス革命直前のフランスは、フランス国民の1%が、フランス全体の富の半分を握っているという、とても不平等な状態にありました。
世界中でいつ革命が起こって国が滅んでもおかしくない。
著者は警告しています。
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by june_h | 2016-07-24 08:27 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

心理占星術研究家・翻訳家の鏡リュウジさんの対談集。
取っ付きにくいタイトルだなあ、もっと分かりやすくすればイイのにって思ったんですけど、ある意味、このタイトルで正解なんです。
なぜなら、人選が学究肌の人ばかりなので、高度な内容だからです(^^;

アニマの香り―鏡リュウジ対話集

鏡 リュウジ / 雲母書房



鏡さんは、西洋占星術やタロットの第一人者であるのに、「占いに対して懐疑的」で、自称「インチキ占い師」なんだとか(笑)。

よく、その世界や業界の中心人物であるほど、それに対して冷めた見方をしていることって、よくあります。
私自身としては、こういう方のほうが信用できます。

あと、
「心理療法と占いは構造が同じ」
と、おっしゃるのにも同感です。
私は心理学科の担当教授に
「占いと同じじゃないですか!?」
って、暴言吐いたことありますから(笑)。

私、宮台真司さんの言っていることが難しくて敬遠していたんですけど、なぜだかわかったように思います(笑)。
宮台さんも鏡さんも、魚座で、動物占いはタヌキなんですね(^^;

あと、言語学者のチョムスキーが政治学者でもあったということを初めて知りました。

人智学者の高橋巖さんによると、大川周明はシュタイナーに影響を受けていたそうですね。
それから、ユングはシュタイナーを嫌っていたんだとか・・・・・似た者同士なのにね(^^;

対談相手によって、全く違う切り口の話が出て来るので、興味深い本でした♪
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by june_h | 2016-07-21 15:12 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

江原さんの本、久しぶりに読みました。

幸せに生きるひとりの法則

江原 啓之 / 幻冬舎


読んでいると、両親や自分の将来のこととか、いろいろ考えなければならないことが多いのだと、気づかされます。

ひとりで生きるのは確かに不安だらけです。
老後の病気とか、孤独死するんじゃないかとか、経済的な面とか。
でも、こういう不安があるから結婚するとか、子供を持つとかいうのも、何か違うと思います。
伴侶に先立たれたり、子供と仲が悪くなったりするかもしれませんから(^^;
依存心があれば、どんなにたくさんの人に囲まれていても、なかなかうまくいかないでしょう。

江原さんは、
「不安は余裕のあらわれ」
だと言います。

不安になるのは、不安で悩む余裕があるんですよね。
本当に余裕が無い人は、今を生きるのが精一杯で、悩んでいるヒマなんて無いんです。
私も仕事が猛烈に忙しかった時は、Twitterで「忙しい」って、呟いているヒマもありませんでした(^^;
ネットのことすら忘れていました(笑)。
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by june_h | 2016-06-20 20:36 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

西原理恵子さんの『ダーリンは70歳』が面白かったので、母が発売日に即購入しました。
恋人の高須克弥さんのエッセイが主になっています。

ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲 (コミックス単行本)

西原 理恵子 / 小学館


西原さんのファンだった高須さんがファンレターを送ったことから二人の交際が始まり、ホテルニューオータニの高須さんの部屋で、西原さんが「襲った」らしい(^^;

西原さんも高須さんも、お互い、キライなタイプだったはずなんですよね。
でも、高須さんは、自分の祖母と西原さんが似ていたので、親近感を持ったようです。
他人のニワトリが庭に迷い込んで来た時に、勝手に絞めて食べちゃって、しらばっくれるお祖母ちゃんだったという(^^;

西原さんに対抗してなのか、ぶっちゃけ話が面白かったです。
「クマ」や「カニ」のような西原さんについてもですし、医者についても。

でも、度が過ぎたのか、小学館の偉い人から「不適切な表現があるから書き直してくれ」と言われて拒否したので、発売早々、絶版になったらしい。

私が引っかかったのは、医師の家系に生まれた高須さんが、母親に言われた
「医者にならんでもいい。でもバカでない証拠に、「人殺しの免許」だけとってこい」
という言葉(笑)。
要は、医師免許だけは取れ、ということなのですが、「人殺しの免許」って、言い得て妙だなぁと(^^;
ここ笑うとこ??

最後の西原さんのマンガ、夕焼けに泣かされました(^^;
本当に、ここまで来るのに、西原さんは過酷な人生を送っていらっしゃったから・・・・・。
高須さんと一緒に、楽しく平穏な生活が続きますことを、そして、高須さんをネタにして、面白い漫画をどんどん描いてくださることをお祈りしています(^^)
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by june_h | 2016-06-11 13:35 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

ジョン・ハンターに興味があったので読みました。種痘の歴史もよく分かりました。
この手の本の中では読みやすかったです。

近代医学の先駆者――ハンターとジェンナー (岩波現代全書)

山内 一也 / 岩波書店


ジョン・ハンターは、種痘で天然痘を予防する方法を開発したジェンナーの師匠。
『ドリトル先生』のモデルになった人物です。
偉大な医師っぽい肖像画だけど、カワリモノの解剖マニアじゃん・・・・・(^^;
夜な夜な解剖していたので、『ジキル博士とハイド氏』のモデルでもあります(笑)。

人痘の種痘は、中国やインドでもかなり古くから行われていたし、ヨーロッパでも民間療法としてあったんだそうです。
ジェンナーは、馬の「グリース」と呼ばれていた馬痘ウイルスによる疾患や、牛痘を研究して、天然痘のワクチンを作りました。

日本では、自分の息子に最初に種痘して実験したジェンナーは、息子を犠牲にして人類に貢献したのだと、美談のように語られますが、自分の息子に最初に種痘したわけではないそうです(^^;

ジェンナーは、生前も死後も、祖国イギリスで冷遇されているんですよね。
細菌を発見したパスツールやコッホは、祖国で英雄のように称えられ、潤沢な資金や研究所を与えられて研究していました。
しかし、ジェンナーは、スポンサーがなかなかつかなかったし、ライバルに研究を邪魔されたり、種痘反対派に執拗に攻撃されたり。

1980年代にジェンナーの自宅が売却されそうになったとき、イギリスでは寄付があまり集まらず、日本船舶振興会の笹川良一が多額の寄付をして、ようやく売却を免れたんだとか(^^;

この時代の医学に関する本を、もう少し読みたいですね(^^)
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by june_h | 2016-06-04 12:37 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

著者は、小泉純一郎元首相の元秘書官。
政治の裏側的な話が興味深かったのですが、本のタイトルは、なんだかそのへんにゴロゴロ転がっているビジネス本みたいで、ちょっともったいない気がします。

最近、政治の本に興味があります。
誰も傷付けない、誰も敵に回さない方法を知りたいのです。

ひみつの教養 誰も教えてくれない仕事の基本

飯島 勲 / プレジデント社



各トピックがクイズ形式になっていて、答えを考えながら読み進められます。
私、結構、正解しましたよ!

赤坂プリンスホテルは政治家の密談になぜ適していたのか、というような裏話も面白いのですが、尖閣諸島などの外交問題も、メディアや政治評論家とは違った見方で、とても勉強になりました。

西川きよしさんとの対談が興味深かったです。
飯島さんは彼を高く評価していて、政界復帰を何度も打診しているそうですね。

人気があるのももちろん、官僚からも信頼されていて、「敵」もいない。有権者との対話も欠かさず、文字通り「小さなことからコツコツと」やる理想的な政治家。
「日本の国益のために、吉本興業は損を被るべきだ」
とまで仰っています。

それから、ももいろクローバーZの百田夏菜子ちゃんと、ももクロのマネージャーさんとの鼎談もありました。
政界に近いのは、AKBよりももクロ!?
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by june_h | 2016-06-01 15:48 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

「あの世に聞いた、この世の仕組み」の続編です。
今回も面白いです!

もっと あの世に聞いた、この世の仕組み

雲 黒斎 / サンマーク出版


「この世の全ての生き物は神我の一部」
「あの世に行けばワンネスに戻る」
みたいによく言われますが、それを「風船」に例えていて、わかりやすかったです。
風船の一部がカルマによってねじれて、小さな「コブ」ができる。それが一人一人の魂。
それぞれ別個に見えるけど、一つの大きな風船の一部であることには変わりない。
あの世に行けば、ねじれがほどけて、大きな風船に戻るという話。

それから、著者は、鬱になった経験があるので、あの世の視点から鬱について語っています。
鬱の原因は
「優しさという名のカルマ」
なのだと。
分かるような気がします。

不平は言っちゃいけない、仕事ができなくて申し訳ない。
こんなふうに思う必要なかった。
自分を大事にすれば良かった。
今なら、そう思います。

それから、スピリチュアル系の本でよく言われている「アセンション」について。
今までは「いきなりステージが上がるなんて、能天気な話だな」くらいにしか思っていなかったのです(笑)。
でも、前世や胎内記憶を持っている赤ちゃんや、あの世の仕組みを説明する本が増えることで、一人一人の人間は、「キャラクター」ではなく、現世で「役」を演じている「プレイヤー」なのだと、認識するわけです。
認識すると意識が変わります。

このことを「アセンション」と呼ぶなら納得です。
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by june_h | 2016-05-26 09:31 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

村上春樹さんによる、小説や自分自身の執筆活動についてのエッセイ。
面白くて、あっという間に読みました!

職業としての小説家 (Switch library)

村上春樹 / スイッチパブリッシング


村上さんは、学校教育が合わなくて、自分でどんどん勉強していくタイプなのだという印象。
ホリエモンみたい(^^;

小説家になるのは簡単だが、長く続けている作家はなかなかいない
と、村上さんは言います。

文学賞を取って華々しくデビューしても、二作目が続かない作家はザラにいます。
文学賞は、その後の作家人生を保証してくれるものではなく、「入場券」に過ぎないのだと言います。

ましてや、何十年も評価され続けるには、もちろん、才能だけではなく、不断の努力と自己管理が必要。

村上さんは、マラソンで体力作りをして、一日に書く枚数を決めています。
「作家らしくない」とよく言われるそうですが(笑)、気が向いた時に書くという体制では、何十年も続かないでしょうね。

そして、
小説家は、頭の良すぎる人には向かない
と言います。

だって、小説って「稼ぐための商売」として考えたら効率悪いから(^^;
効率良く稼げる商売は、他にもっとたくさんありますからね。
頭がイイ人は、それに気づいて、すぐに別のことをしてしまうし、タレント兼作家と呼ばれるような人は作家が本業にはなりにくいのだそうです。

文章についての具体的な話も面白いです。
村上さんの場合、まず、英語にしてから、それを日本語に翻訳して書いたんですって!

そうやって文章に「制限」を与えることで、独特の平易な文体が生まれたんですね。
私が小説を書くと、ヘンにカッコつけちゃって、自分が知っている一番難しい語彙を使おうとしちゃうのね(^^;

だから、村上さんは友達に
「これくらいの小説だったらオレでも書ける」
と言われたこともあったそうですが、その後、その友達が小説を書いたという話は聞いたことがないそうな(笑)。

あと、文章を「引き算する」、「推敲を何度もする」のが重要だということ。
奥さんが最初の「読者」になるんだそうです。

一番、大切だと思ったのは、
それをしているとき、あなたは楽しい気持ちになれますか?

村上さんは、楽しい気持ちにならない時は小説を書かないで、翻訳やエッセイを書くんだとか。
だから、「スランプ」を経験したことは無いそうです。

そして、この本全体を通してずっと書かれているのは、
「常に多くの批判にさらされ続けてきた」
ということ。
・・・・・村上春樹を真に批判できるのは、村上春樹より売れた人だけだと思うけど(^^;

最後に、河合隼雄先生のことが語られていました。
河合先生とは、アメリカの大学でお会いしたそうです。
河合隼雄先生は、私にとって心の老師の一人。
お二人の話を聞いていると、「人間の深層意識に潜りこむ」ような共通点があるように思います。
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by june_h | 2016-05-23 09:23 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

脳内出血で意識不明になった飯田史彦先生の臨死体験が書かれた本。
飯田史彦版、ダンテの『神曲』のようなノリですが、飯田先生の場合は、天国や地獄を旅したのではなく、死後の世界の一歩手前で、ガイドスピリットにいろいろ聞いてきた話がまとめられています。

ツインソウル―死にゆく私が体験した奇跡

飯田 史彦 / PHP研究所


先生が脳内出血になったのは、あの世のことを知って、世間に広めるためだと、生まれる前に先生自身が決めていたことだったんだそうです。

人間は、生まれる前に人生の青写真を決めてくるとは、よく言われていますが、生まれ変わっている回数が多い魂ほど、想定外のことが起きるらしい。
想定外のことが起きると、より魂が鍛えられるんだとか。

越智啓子先生の本に
「人生を細かく計画してくる魂もいれば、大雑把にしか決めない魂もいる」
というのは、このことかも。

あと、「ツインソウル」とか「ソウルメイト」とか、ロマンチックに語られがちだけど、別に愛し合う関係だけではなくて、魂の成長のために、時には厳しい関係に生まれる場合もあると思います。

それから、あの世は「時間」がないので、過去も未来もなく、ただ「今」しかないというのは、何回説明されてもピンとこないんですよね。
死んだらきっと、分かるんでしょうけど(^^;
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by june_h | 2016-05-10 19:48 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

作家の最相葉月さんがコーディネーターとなって、様々な分野の第一線の研究者の話を聞く、東京工業大学での講義をまとめた本。
私の大学にも、このような総合講義はあったんですが、ゲストは卒業生が中心でした。
こんな多様な第一人者ばかりの講義、私も受けたいです!

東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか

最相 葉月 / ポプラ社


「マリー・キュリーと弟子・山田延男」というテーマの講義が興味深かったです。

キュリー夫人は、放射性元素を発見したわけですが、当時は、放射線の害が知られていませんでした。
そのため、素手で放射性元素の原石を扱っていたんだそうです。

そうこうしているうちに、キュリー夫人の配下の研究者が次々と倒れていきましたが、キュリー夫人は、断じて放射性元素のせいではないと、言い張ったんだとか。

その研究者の一人には日本人もいて、非常に優秀でキュリー夫人に信頼されていたのですが、やはり原因不明の体調不良に襲われ、日本に帰国後、間もなく亡くなったんだそうです。

昨今の日本では、研究者を取り巻く状況は厳しくなっていますが、それぞれの分野で飽くなき好奇心とプライドを持って、日夜研究されている方々ばかり。
私も非常に勇気をいただきました(^^)
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by june_h | 2016-05-01 13:26 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)