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昨日は急用ができて、シカオちゃんのライブに行くことができなかったのでございます(T_T)シカオちゃんのライブを飛ばしてしまうなんて、生涯で初めてのこと。いた仕方ありません。
だから今日は、昨日の分まで楽しむぞ!と意気込んでいましたが、あえなく残業(-o-;)

まぁでも、一番聴きたかったのが聞けたので、良いのです。


■ビデオ上映(道具入り芝居噺)「菊模様皿山奇談」:林家彦六
みんなが真似する彦六さんはよく知ってるんですが、オリジナルは初めて見ました(笑)。
故人なので、ナマの高座を目にすることができないのが、とても残念なのですが・・・・・。

途中から見たので、噺のスジはよくわかりませんでした。でも、大道具あり、鳴り物あり、場面転換して最後は歌舞伎のように見得を切って、落語というより一人芝居を見ているようでした。
今は落語というと、素噺がほとんどですが、落語華やかなりし頃は、こうした大掛かりな芝居噺もよくあったようですね。

みんなが真似するようには、ぶるぶる震えてなかったですよ。彦六さん(^^;


■「にゅう」:林家彦丸
なんかこの話、「牛ほめ」そっくりなんですけど(^^;;;
どっちが先にできたのかな。それくらい似てる。


■「双蝶々雪の子別れ」:林家正雀
一度この方の落語を聴きたいと思っていました。芝居噺や圓朝の落語を、多く受け継いでいると伺っていたので・・・・・。

涙が止まりませんでした。終わってから駅まで歩く道すがら、ずっとグスグス鼻をすすってました(ヤバい人だ)。こうして書いてる今も、涙腺ゆるんできます。

こんなに泣いちゃったのは、主人公の長吉と自分がダブって見えたからなのね。
ちっちゃい頃からとんでもない悪党で、悪事が悪事を呼んで、ついには人殺しになり、カタギに二度と戻れなくなった長吉。
長吉のせいで日陰暮らしを強いられている父親と継母。
ある日偶然、家族が再会する。
子供がとんでもない罪人になっても、子供のせいでヒドい目に合っても、親はいつまでも子供のことを想っているものなのですね。

「どうして親のそばにいると言ってくれねぇんだ」

私も孤独が孤独を呼んで、ヒドい病気になったとき、親から同じことを言われたことを思い出しましたね。
長吉は家族の元に戻れなかったけど、私は戻れたのだもの。

ラストは長吉がお縄を頂戴して幕。ある意味これでハッピーエンドだと思う。だって、彼はもう、悪事を重ねることはなくなったんですから。

御用になる前、チラチラ舞う雪の中、長吉が自分の身の上について呟くセリフは、歌舞伎のように七五調でした。
今の圓朝の噺は、圓朝が芝居噺をやめた後の速記本が基になっているので、こうしたセリフはほとんどないようですが、元々はたくさんあったようです。

ただ一つ、納得いかなかったのは、悪党の長吉が、なぜ物乞いに施しを与えるまでに心変わりしたかということ。
感情の流れに説得力がある圓朝の噺だから、必ず、改心した理由なり、きっかけなりがあるはずなのね。本当は三つに分けてやる噺を一気に話したから、たぶん、はしょったんだと思う。

圓朝の噺は大ネタが多いから、トリが話すことが多い。んで、重い噺が多いから、お客さんの気持ちを明るくしてから帰ってもらおうということで、噺の後に楽しい踊りでお開きにしましょうということが多い。

そんなわけで、今回は、正雀さんが、どんどん節とやっこさん踊りを披露してくださいました。
やっこさん踊りは、林家彦六と中村歌右衛門がかけあいをするという趣向。

落語家さん達は、とりあえず彦六師匠の真似をすれば、ウケると思っていませんか?(^^;;
しゃべり声と手元がブルブル震えていれば、とりあえず似るし(笑)。そんでもって、天然キャラだったから、彼のオモシロ発言の一つでも口にすれば、彦六を知らない人にもウケるし。

亡くなった今でも、こうしてネタになって、弟子達を食べさせている。偉大なお方です(^_^)
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by june_h | 2007-10-31 21:08 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(2)

農大を舞台に、「細菌やウイルスが肉眼で見える」という特異な能力を持つ主人公、直保が、自分が望むと望まないとにかかわらず、細菌に絡んだ事件に巻き込まれていくマンガです。
今、私の職場で回覧され、みんなハマってます。
アニメ化もされ、現在、フジテレビで深夜に放送されています。もちろん、欠かさず見ています!

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菌が見える少年の話、ということで、マニアックな話なんじゃないかと最初は思っていたのですが、読めば読むほど、菌って、私達の生活には欠かせない、とっても身近な存在だってことがよくわかるのです。
直保くんの目には、アオカビも大腸菌も乳酸菌もインフルエンザウイルスも、上のぬいぐるみのように、すっごくラブリーな存在で見えるのです。ちなみにこの菌は「A.オリゼー」と言って、直保くんの実家で作っている味噌のコウジカビ。直保くんの肩には、いつもこのオリゼーが乗っかっています。

直保くんのように、菌が見える能力が欲しいかっていうと、それは微妙(^^;
耐性菌だらけの病院とか、絶対行けなくなりそうだし。ヘタしたら、自分の部屋にもいられなくなっちゃう可能性もあるし。実生活がタイヘンそう。

「菌」というと、汚い!危険だ!殺菌だ!と騒ぎたくなりますが、味噌も醤油も酒もチーズも、菌の働きナシには造ることができない、大事な発酵食品だし、私達の体にも、全部で100兆の菌が生きていて、体を病気から守ってくれているのです。
こんなことを知ると、人間の都合で「善玉菌」「悪玉菌」に分けたりとか、除菌剤や抗生物質で菌を殺そうとしたりとか、すっごくおこがましいことのように思います。

菌もまた、地球のほかの生物と同じように、常に生存競争にさらされているわけですが、唯一、人間の腸の中では、いろいろな菌が仲良く共存しているそうな。
そう思うと、自分のものだと思っていた体も、自然界からの借り物で、大事にしなきゃなって、考えちゃいます。

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<関連リンク>
テレビアニメ『もやしもん』公式サイト
石川雅之公式サイト

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by june_h | 2007-10-28 10:41 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

あなたの周りで、アトピーやアレルギーに苦しむ人はいませんか?
日本ではその数がだんだん増えていて、花粉、小麦、卵、牛乳、蕎麦アレルギーはもちろん、最近では、精子アレルギーなんて人もいるそうです。
精子のたんぱく質に過剰反応して、全身発疹ができるそうな。
これじゃあ、子孫は残せないよね。人間として、生物として、だんだん壊れていくような恐ろしさを感じます。

えっヘン

藤田 紘一郎 / 講談社


この本の著者は、「花粉症が広がったのは、度を越した清潔志向のため、日本人の体に寄生虫がいなくなったからだ」という持論に基づき、寄生虫を自分の体内で飼っている免疫学者として有名です。
医療現場から見えてくる現代の日本人について、いろいろ考えさせられるエッセイです。
「健康になるためなら死んでもいい」

タマゴが健康に良いということで、タマゴばかり食べて体を壊してしまったり。抗菌、殺菌、除菌にばかり夢中になって、菌に触れない環境にいることで、かえって抵抗力が弱くなり、病気になりやすい体になってしまったり・・・・・。
生きたいのか死にたいのか、ここまでくるとわけわからん。

以前、「発掘!あるある大事典II」のデータ捏造が問題になりましたが、目の前の医者が、糖尿病のあなたの体に悪いと言っているのに、みのもんたの言う事を信じて黒砂糖を食べてしまう人も。
マスコミが映像や文章にしたものを無条件に信じてしまう、視聴者の私達にも、責任がないとは言えません。

「目に見えるもの」「科学的」なものしか信じない!と言う人は多い。でも、商品を売るために、都合良く割り出された「平均値」や、偏った「情報」を簡単に信じて振り回されて、ムリなダイエットや健康法に勤しむのは、ある意味、宗教的な気がします。

私達の体は数値じゃない!ましてや「平均値」の人間なんて存在しない。もっと、自分の体の声を聞くことが大事なんじゃないかな?こう思います。

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by june_h | 2007-10-27 16:07 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

TBSで深夜(っていうか早朝)時々放送されている、落語番組の収録のようです。
今月テレビで放送されたのがちょうど市馬さんでした。
お金を見たことがないお城の若様が、一文銭を見つけて「おひなさまの刀のツバではないか」とかわいらしいことを言う「雛鍔(ひなつば)」という噺でした。なかなか面白かったけど、やっぱりナマがいいっす。
今日見た落語も、いつかテレビで放送されるのかな?


■「看板のピン」:立川志の吉
若い噺家さんには珍しく、セリフの「間」をすごく大事にしている印象を受けました。でも、まだまだ改善の余地アリです。

本題は、サイコロ博打の噺。というわけで、「ピン」はサイコロの1の目のことです。
落語では、マヌケなオトコが、話や芸の上手な男をそのまま真似しようとして失敗してしまうパターンがよくありますが、これを「オウム返し」と言うそうな。
この噺もまさにそうですが、サゲも途中で判っちゃいました!


■「転宅」:柳家太助改め 柳家我太樓
マクラで「長十郎」と「二十世紀」という梨の品種のが出てきましたが、最近は見かけなくなりましたね。
うちから車で十分もいけば梨の果樹園がたくさんあるので、夏から秋にかけて、直接買いに出かけます。そこでも昔は長十郎ばかりだったんだけど、今は豊水とか幸水ですね・・・・・なんでこんな話を延々しているかというと、噺の途中で寝ちゃったからなのね(^^;
決して噺家さんのせいではないです。私が寝不足なのがいけないのです。
<あらすじ>
転宅(ウィキペディア)


■「城木屋」:桂歌丸
今回のお目当て。やっぱり歌丸さん、私、スキだな。不思議と引き込まれて、聞かずにはいられないんだよね。

マクラで、この噺ができた由来を聞かせてくれました。なんでも、初代 三笑亭可楽が、お客さんからもらった三つのキーワード「東海道五十三次」「伊勢の壺屋のタバコ入れ」「江戸一番の評判の美人」を入れて創った、いわゆる「三題噺」だったそうです。
仲入りで「歌丸のハナシは説明臭い」なんて言っている客がいましたが、私は、こういう蘊蓄は大歓迎!もっと聞かせて!って感じ。

中身は、江戸一番の評判の美人、城木屋のお駒に惚れた、江戸一番の醜い番頭が、フラレた腹いせに、お嬢様を殺そうとして捕まる噺。
この噺のキモは、ラストの番頭の申し開きとサゲ。
言い訳で、東海道の宿場の名前を次々連ね、サゲの言葉と見事にピタッとつながって、思わず「おおっ」と声を上げてしまいました。
よくできたサゲは、本当にトリハダが立ちます。

そういえば、山手線の駅名を連ねて、想いのタケを綴る「恋の山手線」って小噺があったと思うけど、この噺が基になってるのかな?
<あらすじ>
城木(白木)屋(吟醸の館)
恋の山手線(吟醸の館)


■「蜘蛛駕籠」:入船亭扇遊
キャラの演じ分けがすっごく巧み。
落語って、一人でいろんなキャラを演じるから、時々、今どのキャラなのか分からなくなる時があるんだけど、この方の場合、一切、そんな心配はナシ!
瞬時に声の出し方、言葉遣い、速さを変え、たくさんのキャラをいちいち演じ分けられるのです。
この噺のサゲも、なかなか良かった!

それにしても、今も昔も、駕籠屋もタクシーも、酔っぱらいのエピソードには事欠かないようで・・・・・。
<あらすじ>
蜘蛛駕籠(吟醸の館)

■「真田小僧」:柳家さん喬
以前、前座さんがこの噺をしたときは、途中ではしょっていたので、どうして「真田小僧」というのかがわからなかったのね。今回、最後まで聞いて、やっとこさその意味がわかりました。
でも「真田三代記」の講釈をたれるところは、長かったので、ちょっと聞いててタイヘンでしたね。


<関連リンク>
TBS落語研究会(TBS)
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by june_h | 2007-10-26 21:44 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

パエリアを作ってみた

先日、休日に時間が空いたので、久しぶりに料理してみた。

第一希望は、手打ちパスタだったのだけど、パスタマシンもないし、ちゃんと作ろうと思ったら、2日から4日かかるということが判明したので、パエリアにした。

ネットからレシピを取り出して、材料を揃える。
本当は有頭エビが欲しかったんだけど、値段が高いので頭ナシのボイルエビに変更。サフランは売り切れてたので使わず。トマトはプチトマトでいいや。それから、グリーンピースはキライなので、茹でた枝豆で代用することにした。

ニンニクはみじん切りって書いてあったけど、面倒なので、すりおろした。しかし!私の手のひらが荒れギミだったため、ニンニクの汁が、しみるのしみないのって、痛いの痛く無いのって、ひたすら悶絶(>_<)(ToT)(>_<)(ToT)
その後は、材料を切るのに時間がかかったけど、順調に進み、蒸らす時間も十分に取って、自信満々で食卓へ。
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初めてにしては、なかなかの味で、「ワインが合うわ!」と、母にも妹にも大好評!唐辛子をちょっと入れたんだけど、これだけで、味に深みが出ることに驚いた。
しかし、父は、

「メシが硬い・・・・・」

と言ったっきり、ハシを置いてしまった。

ご飯に炊きムラができちゃったのね。芯が残ってたり、ぐずぐずだったり。
レシピより水を多めにして、火にかけた時間も十分に取ったつもりだったんだけど・・・・・残念!
炊きムラができないコツとかあるのかしら?

ちなみに、私が参考にしたレシピはこちら
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by june_h | 2007-10-24 20:58 | 雑記 | Trackback | Comments(4)

初観能でした。能はよくわからなかったけど、心地良いひとときでした。
もう少し勉強していれば、もっと楽しめたと思うのですが。
そんなわけで、今回のレポートは、能の感想というより、かなり脱線した内容となっています。あしからず。


■素謡「翁」
・シテ:長谷猪一郎
家から近いと思って油断して、開演ギリギリに駆け付けた私と母は甘かった!
客席は既にすし詰め。毎年の初詣の賑わいは見慣れているけど、境内にこんなに人がいるのを初めて見ました。のんびり昼寝してご飯なんか食べている場合じゃなかった(-_-;;

謡が既に始まっていたのて、関係者のご厚意で、上手の袖近くに座らせていただきましたが、下手側(橋懸がある方)はほとんど見えず。短い演目だったので、終わってから、関係者にお礼を申し上げ、客席に移動しました。


■仕舞「忠度」
・シテ:塚原明
かなり後方の空席を見つけられたものの、石灯籠と狛犬があって、やっぱり橋懸はよく見えず。まあ、しょうがないですね。
ちゃんと舞台が見える狛犬ちゃんが羨ましいなぁ、なんて思いながら見渡すと、かなり良い雰囲気。
能舞台のバックには、ライトアップされた御神木の大銀杏。
風一つない闇の中、天を指して燃えるかがり火。
空には満天の星と半月。
大雨だった昨日とはうって変わって、絶好のコンディションでの観能でした。

そんな中、イビキをかいて眠る母(^^;;;

さてさて演目の「忠度」とは、源平時代の武将、平薩摩守忠度のこと。
大変な和歌の名手で、彼の歌が、歌い手として最高の栄誉である勅撰和歌集に記載されることになった。しかし、平家は逆賊となってしまったため、和歌集に歌は載ったものの、「読み人知らず」とされ、彼の名前は残らなかった。
忠度の霊が、その無念の思いを伝えようと、人の前に現れて舞うのです。

余談ですが「薩摩守」は、電車のキセルの隠語でもあります。どうしてかって?だって「タダノリ」だから(笑)。


■狂言「呼声」
・シテ:野村萬斎
今回は、能よりも、この萬斎さんが出演する狂言を楽しみにしていたお客さんも多かったのではないでしょうか。
これはわかりやすかったので楽しめました。

次郎冠者が呼んでも、居留守を使ってちっとも出て来ない太郎冠者。次郎冠者がいろいろ声の調子を変えて呼ぶと、太郎冠者もそれに合わせて返事をする。
次郎冠者が踊り歌いながら呼ぶと、太郎冠者も踊り出して出て来てしまい、とうとう見つかってしまう、というオチ。

コントを繰り返しているうちに、リズムが生まれて踊り出してしまうなんて、まるで最近流行ってる「ラララライ♪」でお馴染みの藤崎マーケットみたいじゃん、って思いながら見てました。

萬斎さんは声が美しい!
他の演者さん達は、髪の毛をちゃんと刈り上げていたのに、萬斎さんだけ今風のフェミニンな髪型だったのが気になりました(笑)。


■能「半蔀」立花供養
・シテ:櫻間右陣
今回のメインディッシュですね。しかし、私の母は爆睡。私は寝なかったけど、観ながら全然別のことを考えていました。
時折、意識が舞台に戻って、鼓の音がキレイだなあ、衣装がステキだなあ、と思う程度。

『源氏物語』の登場人物、夕顔の霊との邂逅が主題になっている演目ですが・・・・・先週も解説してもらったのに・・・・・どうしよう、さっぱりわからなかった!
夕顔は遊女っぽい女性と言われていることから、「今のキャバクラ嬢やソープ嬢も、千年も経てば高尚な芸術になって、みんなにありがたがられるのかしらん」と、バカなことを連想しながら観ておりました。


そんなこんなで、散々な初観能でございました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。オソマツサマでした。
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by june_h | 2007-10-22 21:12 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(4)

ストーリーやセリフの面白さを重視する私にとって、舞踊劇は、(玉三郎のような存在は除いて)息抜き程度に考えていたのですが、イヤホンガイドで、振り付けや演出や鳴り物の意味を解説されているうちに、だんだん面白くなってきました。
この演目でも、三津五郎さんの踊りに最後まで釘付け!娘道成寺をちゃんと知らない私でも、全然楽しめました!

・白拍子花子実は狂言師左近:坂東三津五郎

圧巻は、三津五郎が、おかめ、お大尽、ひょっとこの三つの面を、めまぐるしく次々付け替えて、三つのキャラクターを踊り分ける所。
これはヘタな人が踊ると、途中でわけわかんなくなっちゃいます。間違いなく!だって、見てる方も、キャラが変わるスピードについていくのがタイヘンだったもの(^^;

この演目は、名題試験に合格した、坂東玉雪さんと坂東功一さんの御披露目でもあったようで、途中で口上がありました。
今の歌舞伎会で、名家の出身ではない役者さんが、名題の地位に就くということが、どれだけの意味を持つのか私には分かりませんが、応援しています!


<関連リンク>
芸術祭十月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2007-10-21 09:47 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

仕事がなんとか終わって良かった!・・・・・昨日は忙しかったから、どうなることかと思ったけど。
落語って本当、いろんな場所でできちゃうから良いよね。舞台装置も人もそんなに要らないから、人が集まる所、すぐに高座ができる。
市馬さんの落語を聴くようになって、いろんな小屋に足を運ぶようになって、つくづくこう思います。


■「どうかん」:柳亭市丸
最初はすっごく良かった!言葉をゆっくりはっきりしゃべって、お客さんにきちんと噺を伝えようって意識を、強く感じた。
でも今日は、会場が落語にとってアウェイな雰囲気だったのね。大きなイベントスペースを、小さく仕切ってやってたから、お客さんの笑い声も、演者の声も、どんなに大きくても吸い込まれちゃう。
だからきっと、焦っちゃったのね。どんどんどんどん早口になって、言葉がはっきりしないクセが出ちゃった。
小朝が言ってた。300人の会場に200人のお客がいるのと、1000人の会場に200人のお客がいるのとでは、盛り上がり方が全然違うって。今回は後者だったのね。
次回頑張れ!


■「目黒の秋刀魚」:柳亭市馬
市丸くんが前座をつとめたときは、マクラで彼についての愚痴をこぼすのが恒例となっているようです(笑)。
今日はそのほかに、彼の師匠だった柳家小さんが、園遊会に招かれたときの思い出を語ってくれました。
柳家小さんと言えば、私にも思い出があります。

大学に入学したばかりの時のこと。4月の新歓シーズンで、私は上級生にダマされて、落研の部室に連れ込まれたのです。
「うちの落研にはね。柳家小さんっていう、スゴい師匠が教えにくるんだよ!」
そんな感じで落研に入部するよう、熱心に勧誘されたのですが、小さんが人間国宝であることはおろか、落語のこともよく知らない当時の私は
「ヤナギ・ヤコさんって誰だべ?」
というレベルだったので、丁重に入部をお断りして部室をあとにしたのでした。
そのとき入部していたら、私の人生は大きく変わっていたかもしれない・・・・・まあいいけど。

本日は、主役の圓窓さんを気遣ってか、軽めの本題でした。


■「雷月日」:三遊亭圓窓
どこへ行ってもお年寄りは元気ですねぇ。この方ももちろん超元気!落語家って、大声で人の悪口言って、ストレスたまらないから長生きなのかしら(爆)。

本題は、九人の子供がいるお日さまが主役。
末っ子の冥王星がいなくなって、お月さまの所へ相談に行ったけど、埒が開かない。仕方ないから、雷さまの稲光をたどって地球に行き、太木数子に相談に行く話。
なんだかロマンチックなような、そうでないような・・・・・(^^;;;


■「甲府い」:三遊亭圓窓
この噺は、本当に愛が溢れていますね。
豆腐屋の老夫婦の優しさに涙がこぼれます。

市馬さんもそうだけど、圓窓さんも濁音の発音が美しい。大声なんだけど、温かくて心地良いから、すごくリラックスできます。
発音もそうなのだけど、この方のマクラを聞いていると、言葉に大変なこだわりと感心を持っている方なのだということがよくわかります。私も聞いていて、非常に考えさせられました。

まず、「落語」は「見る」のか「聞く」のか。
「落語を見る」と表現する人が、若い人に多いそうですが、圓窓さんは「落語は噺だ。噺は聞かせるものだから「落語を聞く」が正しいだろう」とおっしゃるのです。「見る」と表現する原因は、テレビとか映画とかゲームとか、視覚的な娯楽が昔より増えているからではないか、と推測されています。

それから、「オトコ」と「男性」、「オンナ」と「女性」。
「オトコ」「オンナ」という言葉が、ネガティブな意味で使われることについて気になるそうです。例えば
「青い作業服を着た男が、帰宅途中の男性をナイフで刺して殺害した」
というニュースがありますが、加害者は「オトコ」と表現し、被害者は「男性」と表現していることに気づきます。「オンナ」「女性」も同じ。確かにそうですね。

最後に「老人」と「シニア」。
マスコミをはじめとする多くの日本人が、「老人」の「老」の字を嫌ってか、「お年寄り」「シニア」「高齢者」という別の表現にすることで、「老」を悪いことだと考える風潮があると嘆いていました。
圓窓さん曰く
「老いはすなわち「生きている」ということだ。生きるということを受け入れられなくてどうする。人より多く年を取る、生きている、ということは恥ずかしいことでもなんでもない。尊敬されるべきことなのに、なぜ嫌うのか」
中国語では「老」という字にネガティブさはありません。「老師」といえば「先生」を指す言葉ですからね。

「むかしむかしあるところに、だんせいのこうれいしゃと、じょせいのこうれいしゃがすんでいましたとさ・・・・・」
・・・・・うっかり昔話もできないですねー(笑)。


<関連リンク>
アイリスプラザ
圓窓落語大百科事典
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by june_h | 2007-10-20 08:51 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

長い芝居でしたが、最初から最後まで思いっ切り楽しめました!今まで観た歌舞伎の中で、ストーリーの面白さナンバーワン!
やっぱ、円朝の構成力はスゴい!天才!

「怪談」とは言えど、笑いながら怖がらせ、泣かせながら感動させる。
三組の男女の因果がパズルのようにピタリとはまり、人間の業の深さと弱さを見事に浮かび上がらせます。
円朝の怪談は、幽霊じゃなくて、人間が怖いのだ。

いつもは、幕ごとにレポートするのですが、複雑な話なので、登場人物を軸にレポートします。三組の男女がどのように関わるのかは、実際見てのお楽しみです。


■三遊亭円朝/船頭/馬子久蔵:坂東三津五郎
幕の転換時に、三津五郎さん扮する三遊亭円朝が、語りとしてしばしば登場!
客席からは「大和屋!」「そっくり!」の掛け声が・・・・・そっくりなのか?(^^;
幕間を有効利用できるし、補足説明などでも大活躍だった円朝さん。とても効果的な演出。

三津五郎さんは円朝の他にも、二役演じて大忙しでした。


■お国:上村吉弥
■宮野辺源次郎:中村錦之助

お国は、旗本の妾だが、源次郎と密通している。家と財産を乗っ取るために源次郎をけしかけ、旗本を殺してしまう。
源次郎は罪の意識にさいなまれ、自ら命を絶ち、お国も後を追う。
「奈落の底まで・・・・・一緒だよ・・・・・」
最初は情夫と情婦の関係だった二人は、殺人という罪の意識で、次第に結びつきを強め、がんじがらめとなり、狂気的な最期を迎える。
それは、はたして愛なのか?


■萩原新三郎:片岡愛之助
■お露:中村七之助
■お米:中村吉之丞

落語の名場面「お札はがし」に出てくる、幽霊のお露。そして、彼女に愛され、取り憑かれる新三郎。
七之助も愛之助も美しいのは言うまでもないのだけど、今回私がハマッたのは、お露の乳母のお米。
彼女も幽霊で、お露の想いを遂げさせるために、お金を工面したり、新三郎を幽霊から守るお札をはがすよう伴蔵に頼みこんだりする。
でも、あまりにユーレイユーレイし過ぎて、お米が登場するたびに、客席からはクスクス笑い声が。
意図的な演出?それともヤりすぎ??


■お峰:坂東玉三郎
■伴蔵:片岡仁左衛門

お札をはがしたことによって、主人である新三郎を間接的に殺した二人。礼として、幽霊からせしめた大枚百両を持って、栗橋へ逃亡する。
その金を元手に始めた商売も繁盛して、何もかもうまく行っているように見えたが、大金を手に入れたことから伴蔵は豹変。女に入れあげ、お峰をないがしろに。そしてとうとう、お峰を手にかけてしまう。

「お金さえあれば幸せになれると思ってた。でも、あの人は家に帰ってこなくなってしまった。貧乏しているときの方が、二人仲良く暮らしていたのに。バチが当たったのかねぇ・・・・・」

お峰は、お金欲しさに夫に人殺しをけしかけた恐い女だが、伴蔵をとても愛していて、頼りない伴蔵をずっと支えてきた。
彼女は特別強欲だったわけではなく、愛する夫との幸せを望む、平凡な女性の一人だったのだと思う。

お国と源次郎が、人殺しを境に関係を強めていったことに対して、それとは対照的に、お峰と伴蔵は、気持ちが離れていったのが印象的だ。

お峰を演じたのは玉三郎。私はてっきり、美しい幽霊のお露役をやるんだとばかり思っていたからビックリ。昼の部の天女と違って、ここでは貧乏長屋の奥さん。スゴいギャップ(^^;;;

最初は、「キレイな玉三郎じゃないなんて!!」「あの玉三郎が「チューチュータコカイナ」なんて言葉を使うなんて(^^;」って、ちょっと意外だったけど、夜中に帰ってきた夫にヤキモチを焼いて長ゼリフを早口でまくした場面で拍手喝采!
玉三郎が演じられるのは、キレイな女性だけじゃない!
お金を手に入れて、長屋の奥さんから商家のおかみに変わったときも、ちゃあんと微妙に、声の出し方とか、立ち居振る舞いとか変えてるんです。さすがです!


円朝の話に出てくる女性は皆、恐ろしい。金を盗め、人を殺せと旦那をけしかけたり、姦通したり、幽霊になって男を取り殺したり。一方、男は肝が小さくて、女に翻弄されてばかり。円朝って、女ギライなのかしら?・・・・・いや、男が弱くて女が強い。これが真実なのだ。


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芸術祭十月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2007-10-16 20:54 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(6)

玉三郎の天女の舞が楽しめる上に、上方歌舞伎で大人気の愛之助が見られるということで、楽しみにしていました!今回は幕見での観劇です。

・天女:坂東玉三郎
・伯竜:片岡愛之助



愛之助さんは、声に透明感があって、セリフの抑揚やリズムが美しい。浅葱色の能装束と相まって、二枚目がよく似合う方。将来の上方歌舞伎を担う方だけのことはあります。

玉三郎はねぇ、「美しい」って形容詞だけじゃ、申し訳ない気がするのね。
言葉でこの方のスゴさを描くには足りない。実際見て感じてほしいです。

天女が羽衣を纏って、天へ昇ろうとするのを、伯竜が引き留めようとして、二人の掛け合いの舞になる。
歌舞伎の踊りは、調子を整えるのに足を踏み鳴らしたりするけれど、そんな振りは全く無く、あくまで、優雅で、静か。

天女が月へ向かって飛び去り、高く響く笛の音と共に幕。
「天つかぜ 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ」

僧正遍昭じゃなくったってこう思いますよ。


<関連リンク>
芸術祭十月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2007-10-15 20:43 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(2)