2007年の七味五悦三会

早いもので、今年最後の日となりました。
以前、鴻上尚史さんのエッセイで「七味五悦三会」という風習が紹介されていました。なんでも江戸時代、大晦日の除夜の鐘が鳴る間に、今年経験した、七味(7つの美味しかったもの)、五悦(5つの楽しかったこと)、三会(3つのいい出会い)を皆で語り合って、その年を振り返ったんだそうです。そんなわけで、私も勝手に「七味五悦三会」、語りたいと思います。

■■■七味
食事にお金をかけるわけでもなく、グルメというわけでもない私ですが・・・・・。

■神保町「丸香(まるか)」のかまたまうどん
ランチする場所が無数にある神保町で、月に2、3度は必ず行ってしまううどん屋さん。駿河台界隈のサラリーマンだとか、明大や日大の学生だとか、いつも大勢並んでいるので、昼休みが終わると店までダッシュします。
麺がとても美味しいのね。「水曜どうでしょう」でもおなじみの四国香川「山越うどん店」で製麺法を習ったんだそうですよ。

■神保町「武蔵」の海鮮丼
お昼に「北海丼」という海鮮丼をいただきました。ウニがキライだったので、抜いてもらいました(笑)。お刺身が美味しかったです。夜は居酒屋さんのようですね。

■新横浜「鮨 かね久」のお寿司
新横浜にある某企業の社長さんに連れて行っていただきました。ビルの6Fにある隠れ家的な風情のお店で、雰囲気もお味も素晴らしいお店でした。新横浜で美味しい店ってなかなかないんですが、ここならおススメ。夜はお酒も飲めるみたいですね。

■渋谷「とんちゃん」のチヂミ
チヂミはモチモチしてるのが一般的ですが、ここのチヂミはフワフワサクサク。豚肉焼きが有名なお店ですが、また行きたいですねー♪

■新橋のイタリアン「?」のチンクエフォルマッジ
友達に連れられて行った店だったんですが、名前を忘れてしまいました(^^;モニターがあって、サッカー観戦ができる店なんですが、イマイチわからず。クアトロフォルマッジ(4種のチーズ)は結構ありますが、チンクエフォルマッジ(5種のチーズ)はなかなかないですよね。いろんなチーズの味がしてジューシーでした。ワインを飲みながら食べるとgood!

■ララガーデン春日部「hop createur」のシュークリーム
チェーン店のようですが、最近、映画を観に行くたんびに、私も家族も買ってくるんで、毎月数回は食べてるような(^^;見た目はシュークリームというよりは、カレーパンのような感じ。シューが香ばしくっておいしいです。イチゴ味が、酸味が効いててお気に入り。

■北九州「かぐら寿し」の手羽先
祖父の四十九日に、父親がこの店に行ったらしく「美味いからもう一回絶対食べたい!」と絶賛。そんなわけで、初盆に食べに行きました。確かに、カラっと揚げてあって、中はジューシーで美味しかった!
北九州は、お魚がとにかく美味しくってねー。お葬式が終わって一段落したとき、ばあちゃんと叔母さんと家族みんなで、お刺身とビールでカンパーイってしたら、突然、停電でもないのに家の電気がバッて消えて・・・・・もしかして、じいちゃん!?


■■■五悦
あたし、今年は観劇だの落語だのに、いくら使ったんだろ(^^;・・・・・まあ今年は、金に糸目をつけずに、人生を楽しもうってことが目標だったので。

■壽初春大歌舞伎『平家女護島 俊寛』観劇
私はそれまでずっと歌舞伎というものは「型」でやるものであって、役者自身の気持ちはニュートラルなものだとずっと思っていました。でも、吉右衛門さんの『俊寛』を観て、この人は、本当に傷ついている・・・・・そんな印象を受けて涙がこみ上げてきたのです。俊寛が最後に岩のように固まって船を見つめるシーン、今でも忘れられません。
それからずっと、吉右衛門さんの舞台を中心に、歌舞伎を観ています。どんな演目でも、吉右衛門さんは、複雑な感情表現が本当に素晴らしい。これからもずっと追いかけていきます。

■Suga Shikao 10th Anniversary Special Live Shikao & the Family Sugar FAN-KEY PARADE 07
今思っても、このライブは私にとって本当に特別で。今年の奇跡の始まりを予感させる、というか、予言していたライブでした。ラストの曲も「キセキ」だったものね。本当に脊筋がゾッとしました。「PARADE」の曲に合わせて手拍子を送っているうちに、憎んでいた自分の不運を、なんだか受け入れられるような気持ちに変わっていったのです。
ちょうどこの時期に、以前の生活の整理が終わって、中学時代の友達と出会って、体が回復して、仕事を始めて・・・・・と、めまぐるしく生活が回り出し、今に至ります。それからの生活は、本当に毎日が楽しくて楽しくて、今まで生きていた中で一番、気持ちが安定していたんじゃないかな。去年は身体的な意味での人生の夏休みだったとすれば、今年は精神的な意味での人生の夏休みとなりました。

■柳亭市馬さんの落語会
世の中を風刺したり、人をけなしたりして笑いを取る噺家さんが多い中、あったかーい落語をする数少ない噺家さん。お弟子さんの市丸さんのフガイなさを時々、ネタすることもありますけどねー(笑)。爆発的に面白いってわけじゃないけど、奇をてらわず、噺を台本通りにやってちゃんと笑える「楷書の芸」。ジワジワっと心にしみてきます。
市馬さんにはぜひ、人情噺とか、芝居噺とか、圓朝の噺とかどんどんやってほしいですね♪

■ホメオパシー
友達から最初聞いたときは「新手の宗教勧誘か!?」と思いました。そんなんで病気が治るわけないじゃん!始めはそう思ってたんですけど、いろいろ関連本を読んでいるうちに、健康とか人間に対する哲学が面白くって、ハマっちゃいましたね。手に入れた基本キットで、母の片頭痛とか妹の風邪とかが治るのがおもしろくって。私自身も、出先でお腹を壊したときに、腹痛と下痢がピタっと止まったり、持病の扁桃炎が治っちゃったりしてるので、最近調子に乗って、夜中まで遊んでます(笑)。
ヨーロッパではわりとポピュラーな民間療法で、イギリス王室はお抱えのホメオパスもいるそうです。日本では、十年前に本格的に入ってきたばかり。でも、科学的には何の根拠もないし、「ブラシーボ(偽薬)効果だ!」「インチキだ!」って非難が激しいんですが、私は「科学的に証明されなくったって、病気が治れば、宗教だってなんだっていいじゃん」と思っています。病院は、科学的に証明されてる方法で治療しているかもしれないけど、私の病気は救ってくんなかったしね(-。-;;

■会社の忘年会
演劇『キル』が終わってから、水道橋の会場に駆け付けたんで、皆もう出来上がっちゃって。ビール一杯しか飲んでないけど、ちゃんと仕事ができて、体に気を遣わずにお酒が飲めて、職場の皆と談笑できてってことが、どんなにありがたいかって、飲みながらシミジミとしちゃいました。どうぞ来年もよろしく。


■■■三会
今年は私にとって激動の1年でございました。

■中村吉右衛門さん
私の行きつけの病院が日比谷にあったので、病院に行くついでに、歌舞伎を幕見で見るのを楽しみにしていました。そんなときに見たのが、今年1月、吉右衛門さんの『俊寛』でした。
それから歌舞伎にハマって、あれこれ観るようになったんですが、歌舞伎観劇は他の演劇と比べてお金がかかる!吉右衛門さんを見るにはお金を稼がなきゃ!ということで、早く仕事しなきゃって思ったんです。なので、歌舞伎と吉右衛門さんは、私の社会復帰を手伝ってくれた大事な人です。

■十数年ぶりに出会った中学時代の友達
本当に偶然な出会いでございました。
今年の2月の終わり。だいぶ体も回復していたものの、まだまだ仕事する自信もなく、家事を手伝いつつ、のんべんだらりと毎日を過ごしていたある日。私は近くのスーパーに、夕飯の買い物をしに行きました。お刺身コーナーで、突然、彼女が声をかけてきたのです。聞けば、彼女も近くに引っ越して来ていたとのこと。中学のときに同じクラスでしたが、特別仲が良かったわけではないので、よく私だってわかったなぁ、と不思議な気持ちでした。
数日後、ご飯を一緒に食べることになり「仕事で体を壊したんで、今、私、仕事してないんだよね」と話すと、彼女も私と似たような経験をしていたことがわかりました。それから、彼女に教えてくれた、整体とホメオパシーで、私の体調はみるみる回復。3月に仕事を探して、4月には働き出すことができました。今では体調が悪かったことがウソのように遊びまくっています(笑)。
本当に、彼女には感謝していますが、彼女のこんな言葉に私は鳥肌が立ちました。
「私ね、中学のときに(june_hに)助けてもらったことがあるんだよね。だから、良い人だなっていう印象がずっと残ってて、あのとき声をかけたの」
私はそんなこと全然覚えてなくて、彼女はずっと覚えててくれた。もし、私が昔、彼女をいじめていたとしたら、彼女はスーパーで声をかけてくれなかっただろう。中学のときの自分の行いが、巡り巡って十数年後の未来の自分に還ってきた。「情けは人のためならず」ってこういうことを言うのだ・・・・・すごく実感してしまいました。

■職場の上司
車の免許すら持っていない私にとって、カーマニアの上司はカルチャーショックでございました。今まで私の周囲にこういう方はいらっしゃいませんでしたから。
車の話を始めると30分では終わらず、新しい車が届くと、眼を輝かせ、ためつすがめつ眺めては、静かにアドレナリンを放出している。そんな人。
おかげさまで、車の動かし方はひとっつもわからない私ですが、以前よりも車のことがちょっとわかった私でございます。っていうか、免許取んなきゃ私。
もうすぐパパになる上司。奥さんと子供のために、買ったばかりのフランス車から、家族向けの国産車?に買い替えるようですが、決心がなかなかつかないようです。さあ、どうするんでしょ?


長々語ってしまいましたが、皆様の大みそかはいかがお過ごしでしょうか。どうぞ皆様、良いお年を!!
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by june_h | 2007-12-31 21:03 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

10年ぶりの日光!久しぶりのアイスホッケー観戦!特に、アイスバックスのホームの日光で、熱狂的なバックスファンの応援を一度味わいたいと思っていたので、ずっと楽しみにしていました。

(アイスホッケーのレポの前に、日光観光レポ)

私は東武線沿線に住んでいるので、東伏見や新横浜に行くより、日光に行く方がずっとラクなんですね。快速でのんびり行こうと思っていたら、さすが、年末の東武日光行きは、温泉&観光目当ての客で超満員(^^;妹と二人、1時間半立ちっぱなしでしたが、なぜだかイスラエルとユダヤ教の話で盛り上がっているうちに、あっと言う間に着いてしまいました。
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着いたらば早速お昼。予約していた湯葉料理屋さんで、湯葉刺し、湯葉天ぷら、湯葉田楽、湯葉のお吸い物と、湯葉尽くしのコースを美味しくいただきました♪ネットの写真で見た限りでは、量が少ないように思えたんですが、食べ終わるとおなかいっぱいで動けなくなるくらいの量。豆腐一丁分くらいあったんじゃないでしょうか。

その後、試合開始までには時間があったので、ちょっと足を伸ばして日光東照宮へ。鳴龍がいる薬師堂にも行きました。10年前来たときは、眠り猫がいる奥宮には行かなかったので今回挑戦。てっきり眠り猫だけで終わりかと思っていたら、ものすんごく急な階段を延々登るハメに。明日は筋肉痛確定(笑)。

続いてアイスホッケーへ。ちょっと遅れてしまって、第1ピリオドの途中からの観戦となりました。さすがバックスのホーム。クレインズのファンです、とは言えない雰囲気(笑)。久しぶりの観戦なので、
私「赤がバックスで黒がクレインズなんだよ」
妹「あれ?隣の人、明らかに黒いユニフォームの選手を応援してるみたい」

・・・・・そうか、逆なんだ(^^;;;

ホッケー観戦が初めての妹にルール説明。
私「ゴールランプが青く光ったら得点だよ」
妹「あれ?赤が点いてるけど点数が入ってるよ」

・・・・・そうか、逆なんだ(^^;;;;;

そんなわけで、初心者よりヒドい私。
第1ピリオドは、雰囲気に慣れるのに精一杯。バックスは攻め込まれていたけど、なんとか守りきって0-0。
第2ピリオドは、パワープレイのチャンスを生かしてバックス先制。バックスが得点した時の観客の盛り上がりと一体感はスゴい!妹と私も思わずバンザーイ(レポもバックス目線になってる)。その後、キルプレイでは何度か攻撃されるものの、防ぎきる。ゴール数は11で互角。
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第3ピリオドは面白かった。バックスに2点目が入ったときから、クレインズの選手がちょっとアツくなって小競り合い。クレインズに1点返されたものの、バックスは1点追加。お客もノリノリ。私と妹もキャーキャー。2点ビハインドのクレインズは、試合終了2分前から6人攻撃になったけどノーゴール。3-1で終了。観客&選手は大盛り上がり!興奮冷めやらぬうちに、私と妹はそそくさ退場。なぜかって?そう、温泉に入りたかったからさぁ♪アイスアリーナから200mほどいったところにある温泉で一服。

露天風呂は長湯が楽しめるくらいのぬるめだったけど、帰りの電車の時刻があるので、そんなにつかっていられなかったのが残念!
妹は初めての観戦ながら、なかなか楽しんだみたい。だってとっても良い試合だったもん!ラッキーでした。でも、一番彼女にとってツボだったのは・・・・・。
妹「クレインズの太鼓の人、タダモノじゃないね」
私「なんで?」
妹「だって、リズム、完璧だもの。どんなに興奮しても、速度が一定だし、応援を完璧にコントロールしてる。あの人、デキる」
私「そーなんだぁ。あたしゃクレインズのドレッドの人ばっか気になってて、全然聞いてなかった・・・・・」

温泉を出た後、駅に向かい、お土産を買ってようやく帰途。
そんなわけで、久しぶりの日光、ギッチギチテンコモリで楽しんじゃいました。
・・・・・今度観に行くときも同じカードで、クレインズの太鼓をちゃんと聴いてみなくちゃ(笑)。


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HC NIKKO ICE BUCKS OFFICIAL WEB SITE
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by june_h | 2007-12-30 21:16 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(4)

来るたんびに迷っちゃうんだよね、内幸町ホール。今回も第一ホテル東京のベルボーイさんに道を訊いてしまいました。何はともあれ、大入り満員札止めの忘年会開幕。


■「狸の鯉」:柳亭市丸
市丸くんの落語、なんだか久しぶり。カツゼツは相変わらず気になるんだけど、前よりずっと良くなってる。声は大きく、テンポを落としていて、何よりも、笑う所がちゃんとわかるもの。やっぱり、稽古と場数はウソをつきませんね。これからも、どんどんネタを増やしていってほしいです。


■「尻餅」:柳亭市馬
大晦日の借金取りのマクラだったので、「掛取」かなって思いましたが、大晦日を越えて、お正月の準備の話になりました。
お金が無くて正月の餅を準備できない夫婦。寂しいので、餅つきの真似事をすることに。ダンナがペタペタついたのは、なんと奥さんのお尻!新手のSMプレイ!?

途中、市馬さんがゴホゴホむせてしまい、噺が中断。なかなか咳が止まらないので、誰かお茶でも持ってくれば良いのに、とハラハラ。とうとうしびれを切らしたのか「何か持ってきてくれ」と市馬さんが舞台袖に声を掛けた。
やってきたのは市丸くん。「お~いお茶」の500mlペットボトルを、師匠の傍らにドン!
ドッとわくお客(笑)。
「高座でペットボトルで飲むなんて初めてだよ」と苦笑する師匠。これでまた一つ、市丸くんのヨタ話が増えましたね。面白かったけど、市丸くんは、後で師匠に叱られたんじゃないかしら(^^;


■第二部:昭和歌謡大全集
市馬さんの忘年会ということで、きっと、お歌も披露されるんだろうと思っていたけど、まさか仲入り後が全部、歌いまくりなんて大胆(^^;
アコーディオンとウクレレの生演奏と共に幕が上がると、市馬さん登場!・・・・・ええっ!?タキシード?しかもヘンなヅラかぶってメガネかけてる。そしておもむろに直立不動で歌ったのは東海林太郎。続けて三橋美智也とか淡谷のり子とか、いちいち歌いかたとか仕草とか真似してる。戦時歌謡なんかも歌ったりして(天皇誕生日に軍歌なんて歌ったら、なんか別の団体の集会みたいですが)。ワンコーラスごとにお客さんから拍手が起こりました!

その後、次々と懐かしの歌謡曲を歌っていったのだけど、30代の私は、清々しいくらい全然知らねぇ(^^;わかったのは、最後に歌った『東京音頭』くらい(^^;;;
全然わからないけど、市馬さんがすごく楽しそうに歌っているのを見ていると微笑ましいし、何より、市馬さんの声って、いつまでも聴いていたいと思うような魅力があるのです。だから、1時間強、全部で二十数曲あったけど、全然飽きなかったのね。

市馬さんもスゴかったけど、司会進行をしていた加藤さんと林田さんサイコー!どうして二人とも歌の七五調の前口上をスラスラ暗記してるの!?そのうち二人で前口上の取り合いしてるし。しかも林田さん28歳だし(^^;なぜそんなに詳しい??128歳の間違いじゃないの???
どうも市馬さんの周りには、昭和歌謡マニアが集まってくるらしい(笑)。

最後の方は、ほんとに忘年会の隠し芸大会みたいな雰囲気でしたが、みんな楽しそうでね。ラストは紅白歌合戦のように『蛍の光』で幕。市馬さん一人で紅白ができそうですね。1950年代の(笑)。

今度の独演会は、加藤さん白組司会、林田さん紅組司会、市馬さんの一人紅白歌合戦で決まり!?
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by june_h | 2007-12-29 18:12 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

せっかくのクリスマスなんでね。クッキーを作ってみましたですよ。
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妹もケーキを作るってことで、午後から買い物して作り始めようってことになりまして、午前中は録画しておいた「M-1グランプリ」を二人で見ました(サンドウィッチマンおめでとう。でも私はトータルテンボスが良かった)。

お昼は、父親が作ってくれたもんじゃ焼きをいただきまして、さあ、買い物に行こう!と思った矢先、急にさしこみが来てダウン。結局、妹に買い物を任せることに。
オーガニック小麦とか、無精製糖とか、豆乳とか、こだわりの材料を揃えてもらいました。

夕方になって回復したため、やっとこスタート。
しかし、手際が悪い私は、材料の計量や器具の準備に追われ、なかなか取り掛かれず。見るに見かねた妹が、粉振るいから生地作りまで手伝ってくれた(←ほとんどじゃん!)。

「簡単で、美味しくて、見栄えが良くて、失敗するリスクが少ないクッキー」ということで、妹からレシピを紹介してもらったんですが、バターをねったり、プレーン生地とココア生地を別々に作らなきゃならなかったり、結構タイヘン!いつも、妹が簡単そうにサクサク作っているから、さっさとできるだろうと思っていたら、とんでもなかった(-。-;;
結局、夕飯前になんとか生地が完成。焼いたのは夕飯後になってしまったです。

出来上がりも、妹がいつも作るマーブル模様のクッキーとは似ても似つかかぬ見栄えだったので、テンションダウン↓↓↓
「エミちゃん、ローマは一日にして成らずですよ」と妹。
そうだよね。なんでも精進が大切だよね。

ちなみに、下は妹が作ったガトーショコラ。私が昼間、寝ている間に、さっさと作ってしまっていたのだ。さすが、彼氏に毎度お菓子を作っているだけあります・・・・・。
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by june_h | 2007-12-28 16:23 | 雑記 | Trackback | Comments(2)

見たいと思ってたんだけど、時間がなかなか取れなくて、なんとか今日、立見で見てきました。
勘三郎と海老蔵だから、札止め覚悟してたけど、滑りこめて良かった!

・松王丸:中村勘三郎
・武部源蔵:市川海老蔵


『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』と並ぶ三大名作として歌舞伎で有名なこの演目。「すまじきものは宮仕え」というセリフを、海老蔵がこの上なく美しい声と節回しで、詠うように発していました。聞いてた私は立ちながらトランス状態(笑)。これを聴くだけでも、1時間半、立ちっぱなしで観る価値があるというものです。
戦時中は、このセリフが問題視されて、「宮仕えはいいものだなあ」と、まったく逆の意味のセリフに変えられてしまったんだそうです・・・・・でも、このセリフじゃ、前後のセリフと全然つながらなくなるんですけど(^^;;;

菅秀才の身代わりとして、息子が殺されてしまった松王丸。忠義のため「にっこり笑って自身の首を差し出した」という息子の最期を聞き、「ようやった」と笑いながら泣くシーン。こういう、いろんな感情がないまぜになった表現を要求される演技を見ると「ああ、吉右衛門さんの松王丸が見たいなあ」って思っちゃう。別に、勘三郎がヘタというわけではないけれど、こういうのを吉右衛門さんがやると、即効涙腺直撃!だと思うもの。

最後に義太夫で歌っていたのは、いろは歌の替え歌っぽかったけど、これってやっぱ『寺子屋』だから(^^?


<関連リンク>
十二月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2007-12-24 10:58 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(6)

アニメ『エンジェル・ハート』や『金色のコルダ』のテーマソングでお馴染みの、カノンさんのクリスマスワンマンライブに行って参りました。
なんでかっていうと、カノンさんは私の友達の友達なのね。そんなわけで、友達からお誘いを受けました。

始まった当初は、ちょっとかたい感じだったんですが、歌っていくにつれて、だんだん良い意味でナチュラルになっていって、声がのびやかに。特に最後の方は、大気に溶けるような柔らかさと美しさでもって、教会の空間を包みこんでいました。ビブラートのかからない高音域が、本当にのびやかで美しい!

クリスマスの讃美歌メドレーを聴いていて、昔通っていたピアノ教室のクリスマス会を思い出しました。
先生がクリスチャンだったので、先生お手製のケーキを食べつつ一人一曲、ピアノを披露しなきゃなんなかったんだけど、順番待ちで私の足はすっかり痺れ、みんなの前で見事なスベりを見せてしまったという(--;;そんでもって、そのあと弾いたフランシス・プーランクも大失敗し、みんなドン引き・・・・・なんかヤなこと思い出しちゃった(^^;

カノンさんは、クラシックとポップスの融合を試みていて、彼女が作る楽曲には、しばしばクラシック音楽のフレーズが出てきます。最近は、他のアーティストとのコラボレーションにも積極的。今回は、最新アルバムにも参加している、アルパ奏者(ハープに似た楽器)の上松美香さんと、ラッパーのWISEが登場。上松さんは前に『たけしの誰でもピカソ』に出ていたのを見たことがありますが、本当に可愛らしい人!WISEのラップは、まったく畑違いの音楽とコラボしていて、ちょっと不思議な感じでした。

アンコールの『Amazing Grace』を聞いたときは、バックの星空のようなライティングと相まって、亡くなった友達のことをちょっと思い出しましたね。

それにしても夜の教会って寒いのねー( ̄○ ̄;)途中からコートをかぶって聴いてました。私の隣の女性なんて、ずっと咳してたし(^^;;;

このコンサートの収益金は、フィリピンの孤児院を支援しているNPO団体「PARASAIYO」に寄付されるそうで、コンサート終了後、入口でボランティアの方達が作った、クリスマスオーナメントをいただきました。

帰りに友達と品川でちょっと食事。ゴルゴンゾーラとハチミツのピザが美味かったれす(^o^)/


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カノン Kanon Official Web Site
PARASAIYO
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by june_h | 2007-12-19 21:12 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)

小さいときから、フィギュアスケートのファンで、毎年欠かさずテレビで見ています。
特に好きだったのは、当時東ドイツの選手だったカタリーナ・ヴィット。彼女の『カルメン』は今でも忘れられません。他に、ジャンプが得意だった伊藤みどりとか、ドーナツスピンが可憐だったウクライナのバイウルとか、パフォーマンスが面白かったフランスのキャンデローロとか、スパイラルが美しいアメリカのミッシェル・クワンとか、記憶に残っているのは、技術力もさることながら、表現力が豊かな選手が多いかな。

昔は、日本の選手はなかなか上位にいけなかったのですが、最近は、男子でも有力選手が出てきて、応援し甲斐があります(アイスダンスとペアはいまだに難しいようですが)。

そんなわけで、最近の注目選手のチェックです!(順不同)


■高橋大輔
トリノ五輪のときは「ノミの心臓」「グラスハート」「ボキャ貧」「いつも口開いてる」とか、妹と二人で散々バカにしていましたが(失礼)、最近は、ジャンプに安定感があり、表現力にも磨きがかかって、素晴らしい選手になりました。特に、去年のNHK杯での『オペラ座の怪人』。テレビの前で私は思わず、スタンディングオベーションをしてしまいました。
今年はショートプログラムでヒップホップを採り入れる新たな試みをしていますが、リズムやアクセントの取り方がクラシックと全然違うので、こちらが思っている以上に大変なんだと思います。


■浅田真央・安藤美姫・キムヨナ
間違いなく、現在の女子シングルを牽引している三人ですが、今年からルッツジャンプとフリップジャンプの踏み切り方を厳しくジャッジされているようで、日本人の両名は、減点や失敗で苦戦している模様。キムヨナは、元々「リアルルッツ」なんて言われているくらい、教科書どおりの正確な踏み切りだから、その分二人を引き離してる。でも、韓国の有力選手はとりあえず彼女だけ。プレッシャーを一人で背負わなきゃならないから、しんどそうです。


■キャロライン・ジャン
ビールマンスピンだけでもスゴいのに、パールスピンからビールマンスピンに変形する様を見ていると、スケートというより中国雑技団みたいに思ってしまう(^^;
まだまだ余計なプレッシャーなしの14歳。これからですねー。


■中野友加里
最初に注目された2005年は「ワタシがんばってドーナツスピンやってます!」みたいなスケーティングだったけど、去年は表現力が出てきて、今年はスピードが出てきて、というふうに、年々成長しているのが目に見えるので、見ていて楽しい選手です。
でも「優勝しようなんて思ってない」とか、どうせ私は・・・・・みたいな卑屈な態度がもったいない。安藤・浅田の二人に隠れて目立たないときもあるけど、確実にステップアップしてるんだから、もっと自信持って!


■ステファン・ランビエール
最初は、上手いけどソツがない感じで好きじゃなかったんですが、世界選手権3連覇を逃したあたりから、スケートに味が出てきました。彼のスピンは相変わらずコンパスのように全く軸がズレない。
彼を見るたび、誰かに似てるって思うけど、思いだせない。エバン・ライザチェックは、郷ひろみみたいなんだけどなー(^^;;


■村主章枝
長年応援している選手。アイスショーで直接彼女に花束を渡したとき「来てくださって本当にありがとうございますぅ」と私の目をじっと見て真っ直ぐ言われて、ワタクシ恋をしてしまいそうでした(*^_^*)年下の有力選手が次々と出てくる中、故障を抱えつつ旧採点システム時代からずっとアマチュアを続ける精神力にはアタマが下がります。また観に行きたいですねo(^-^)o


■武田奈也
ちょっとぽっちゃりしてるからって「豊かな脚力」「パワフル」「元気」とか形容されるのはひどくないですか?(^^;;;


■織田信成
今年は残念ながらまだ登場していませんが、妹と私は待ってます!特に、妹は織田君の顔が好みなんです。早く戻ってきて、リンクでうれし泣きをしてください!


■太田由希奈
技術が追い付かなくて、上位選手ではないけど、指の先までおろそかにしない彼女の表現力は、スケートというよりバレエのよう。まだまだ若い!ケガに負けず、現役を続けてほしい!


フィギュアスケートは、アスリートであると同時にアーティストであることを求められる競技(まあ、どんな分野でも、一流の人間はアーティスティックなものですが)。ジャンプだけできても、かといって表現力だけあっても、なかなか点は伸びないもの。今シーズンはまだまだ。これからも楽しみです♪
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by june_h | 2007-12-17 20:58 | テレビ ドラマ ドキュメンタリー | Trackback | Comments(0)

「半分くらいしかわからなかったけど、なんだか最後は感動した!」
野田作品初体験だった妹の感想です。
妹が、
「終わった後も、寝るときも、次の朝も、一週間後もそのことでアタマがいっぱいになるような芝居が見たい!」
と言ったんで、連れてきてみました。
しかし、
「これってシ○○・○・○○○○○○○ちょっと入ってるよね」
と、妹にはネタ元が割れてしまったので、それほどの衝撃はなかったらしい。
今度は三谷作品に連れていくかな(^^;;;

野田秀樹のお芝居は、言葉遊びとか、連想ゲームとか、メタファーに溢れてるっていつも思うの。ただのサムいオヤジギャグじゃなくて、メタファーの一つ一つが生々しくて、体にナタがドスンドスン突き刺さるような衝撃を覚えます。日常にある、なんてことない言葉や音や道具が、恐ろしいまでに生々しい意味を持って、私達の五感に突きつけられるのです。

小道具に使われてた、黒くて細い、背もたれがとても長い椅子、どっかで見たことあるなーって思ってたら、バレエの『ボレロ』で見たやつだ!最近亡くなったコリオグラファーのモーリス・ベジャールのバージョンのやつで、周りをグルって取り囲んだ男性達が使ってた!もちろん、この椅子も効果的に使われていて、終盤で恐ろしい道具に変わります。

「青い空」「蒼き狼」のように、語られている言葉は寒色系なのに、実際に舞台で起こっているのは、鮮血に満ちた、血ナマ臭いことばかり。だからこそ、最後に舞台が青で満たされたときの開放感といったら!同時に深い感動が胸に広がりました。

服をキル(着る)ことは生キル(生きる)こと。
テムジンが次々と作り出す服は、恐怖とか欲望とか抑圧とか運命とか、いろいろなものの象徴。
人は誰しも裸で生まれ、生きるために服を着る。そして、再び生まれたままの裸の姿で死ぬために、一生懸命服を脱ごうともがきながら、生きて行くものなのかもしれない。

P.S.
開演前、渋谷の韓国料理屋、「とんちゃん」で腹ごしらえ。
石盤の上で焼く豚トロや三枚肉、キムチ鍋もよかったけど、チヂミがサクサクフワフワの絶品でした!今度は石盤で焼く、焼き飯も食べたいな♪


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by june_h | 2007-12-15 20:04 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback(1) | Comments(4)

2月21日にこのブログを開設してから、早いもので10か月になろうとしています。
その間、たくさんの方々にご愛読頂き、本当に感謝しています。
今年もまだ数週間残っていますが、ブログのレポートを基に、アクセス数の多かった記事や検索ワードの解析をして、勝手に表彰したいと思います!(←って自分の記事だけど)

まずは、最もアクセスの多かった記事から。

■ベストアーティクル賞:『大日本人』 松本人志 監督・出演
exite映画のコミュニティにトラックバックしたときから、急激にアクセス数が伸び、いつもの約5倍に!今まで見たことがないレポートのアクセス数を見て、一瞬、システムがトラブったんだと思ったほど。数日で元に戻りましたけどね(^^;
今までにない映画だったんで、みんなどういうふうに評価していいのか、迷ったせいではないかしら。

続いて、月別で、アクセス数の多かった検索ワードの発表です!

■マンスリーワード賞
3月:「僕たちの好きだった革命」
4月:「パフューム」
5月:「女暫」
6月:「閻魔と政頼」
7月:「歌の翼にキミを乗せ」
8月:「裏表先代萩」
9月:「秀山祭」
10月:「大徳川展」
11月:「恐れを知らぬ川上音二郎一座」

こうして見ると、歌舞伎関連のワードが多いですね。
検索すると、まずタイトルで引っかかることが多いので、意識してなるべくタイトルに情報量を詰め込み、なおかつ公演名や会場の正式名称を入れるようにしています。こうすると、わりとヒットしやすい・・・・・と自分では思っています(笑)。

さてさて、この中から一番アクセス数が多かった検索ワードは・・・・・!

■ベストワード賞:「恐れを知らぬ川上音二郎一座」
さすが三谷作品!11月のみならず、12月の検索上位は、ほとんどこれに関連するワードが入っています。彼の人気を考えると、順当といったところでしょう!

意外だったのは・・・・・?

■ロングランワード賞:「春風亭ぽっぽ」
彼女の記事を載せたのは、4月。しかし、いまだにこのキーワードでアクセスしてくださる方が絶えません。コンスタントにアクセス数を稼いでいます。まだ前座さんですけど、熱狂的ファンが多いのかしら!?
彼女は、今話題の春風亭小朝のお弟子さん。高座でピョコンとお辞儀する姿がかぁいくて、声もハキハキしててカワイイ(*^_^*)彼女が郭噺をするのは、ちょっと想像できないけど、タヌキが出てくる噺をしたら、きっと可愛いだろうなって思います。


■ベストカテゴリー賞:「KABUKI」
歌舞伎関連の記事を載せると、とたんにアクセス数がうなぎ登り!特に、千秋楽よりも初日に近いうちから載せると、期間中ずっとアクセスがあります。
今年から歌舞伎にハマッたばかりで、まだまだ勉強不足にもかかわらず、本当にありがたいことです。
この件に関しては、トラコミュの「ブログ村」の力が大きいと思います。ここから来てくださって、コメントまで残してくださる方がとても多いです。とっても感謝です!


そんなわけで、このブログを初めていろんな方にアクセスいただいて、コメントやトラバもたくさんいただいて、とっても幸せです!また、ブログを通じて、他の方々のブログも訪問させていただき、本当にいろいろ勉強になり、趣味や話題が広がりました。やっぱり、ただ自分で勉強するより、詳しい人に話を聞くのが、一番早道ですからねー♪本当に皆様のおかげです!

これからも、どうぞ、よろしくお願いいたしますですm(_ _)m
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by june_h | 2007-12-13 20:54 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

昔から魅力的な俳優だと思っていた。演技の端々から、相当な努力が見て取れる人だった。
映画『ホテルビーナス』での韓国語は、彼が一番、激音と濃音の区別ができていた。大河ドラマ『利家とまつ』で、秀吉役の彼が話す名古屋弁は、名古屋にいる父方の親戚のものに近かった。言葉を大切にする俳優なのだと感じていた。
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私が初めて著者を俳優として認識したのは、『静かなるドン』のVシネを見ていたときだった。そのとき横から母が口を出した。
「この人はね、お母さんがタカラジェンヌで、お父さんが歌舞伎役者だったけど、離婚しちゃって、東大卒で、そんでもって努力で俳優になった人なのよ」
・・・・・俳優になるには誰だって努力しなきゃいけないと思うけど・・・・・と、そのときの私は思ったが、母が言いたかったのは、東大卒という学歴が一切通用しない芸能界で、親の力をアテにせず一人で頑張っている、ということなのだと思う。
私が著者の父親、市川猿之助を認識したのは、歌舞伎に興味を持ったごく最近だ。彼が梨園の御曹司として成長したとしたら、どんな人になっていただろう。やっぱり、一流の役者になるために、情熱を持って日々精進するのは変わらない気がする。

私が読む本は、読みやすくてわかりやすい文章のゴーストライターが書いている場合が多い。
しかし、この本は、間違いなく本人の手で書かれたものだとわかる。過剰なまでのボキャブラリーと文章力と情熱。その裏にある強烈なコンプレックスとプライド。学生の頃、三島由紀夫にハマッていたというのもうなずける。「左面の告白」なんてタイトルも(^^;

とにかく秀才タイプの俳優だ。高い山の頂上にドスッと楔を打ち込み、言葉と論理と熱い情熱でザクザクとザイルをよじ登って行く印象。そんな彼に、迷いは微塵も感じられない。彼には迷っているヒマも、立ち止まる余裕もない。放っておいても次から次へと俳優が出てくる芸能界。過密なスケジュールと過酷な状況で延々と続く撮影。限られた時間の中で集中力を維持しながら、最善の結果を求められる世界で、彼は常に評価されている数少ない俳優でもある。

彼は自分を「前日から考えに考え抜き、打席の中で始終対策を練り、寝不足の血眼でやっとこ内野安打を稼ぐ、悲しいブルーカラー・アクター」だという。だからこそ、ホームランバッターのような華のある俳優や、天才肌で本能的に役になりきる俳優に、強いコンプレックスを持っているようだ。彼が言うところの「ホームランバッター」だという松嶋菜々子の記述はこんな感じだ。
「たとえ状況が何であれ、周囲がどうであれ、恐ろしいほど確実に長打を飛ばすことができるのだ。私が泥池の底に顔を突っ込んで死ぬ思いで掴み取る金の斧を、水面から2本の指でアッサリとつまみ出す全能の釈尊である」

彼女をこんなふうに評価する人はなかなかいないだろう。

彼もそうだが、秀才タイプは、尊大なプライドと、(高い理想に対する)自己評価の低さを両輪にして、日々邁進している人が多い気がする。努力すれば報われる学校の勉強のような状況でウマくいっているうちはいいが、何が起こるかわからない実社会に出てトラブった途端、プライドと自己評価の狭間で身動きができなくなることもある。私はそんな人を見ると、つくづくもったいないなぁと思ってしまう。
失敗したっていいじゃん!カッコ悪くたって別にいいじゃん!著者みたいに実力のある人だって、泥だらけの自分をさらけ出して、才能のある俳優に汚く嫉妬して、日々、理想を追い求め、泣き笑いもがきながら、家族を養っているんだから。ケチなプライドが多少傷ついたところで、人間、死にゃあしない。

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by june_h | 2007-12-11 21:09 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(4)