【映画】シムソンズ

カーリングのチームを作った女の子4人の物語です。先日観に行った『スマイル』の、加藤ローサ&ウィンタースポーツつながりということで、この映画について書いてみました。

シムソンズ 通常版 [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


この映画が公開された2006年は、トリノオリンピックで日本のカーリングチーム「チーム青森」が活躍(この映画のモデルは、2002年ソルトレイクシティオリンピックの日本代表)。連日メディアで取り上げられ、私もテレビでよく見かけていました。

舞台は北海道常呂町。高校生の和子は、ひょんなことからカーリングチームを結成することに。チームの一人、美希以外は、初心者ばかりという状態で、果たして勝てるのか!?

試合のシーンでは、カーリングのルールについて分かりやすい解説があって、ブラシでゴシゴシこするというイメージしかなかった私にも、面白さが少しわかったような気がします。
スポ根モノは、初心者がベテランに勝った!とか、奇跡の逆転勝利!なんかで盛り上がって終わることが多いのですが、この映画は決勝で惜敗して終わります。でも、このときの経験から、彼女たちはカーリングを続け、最終的には日本代表にまでなることが暗示されていて、爽やかな余韻が残りました。

私がどうしてこの映画を観たのかというと、彼女たちのコーチ役として、大泉洋が出ていたからなんですよねー。バツイチ子持ちの役で、普段はホタテ漁師。紫の作業着はまさに、『雅楽戦隊ホワイトストーンズ』の大門通!(笑)。監督や衣装さんが確信犯としか思えない・・・・・。
確信犯のキャスティングといえば、『貧乏男子 ボンビーメン』に出演している音尾くんの「ちゃギー」も、どう見たって『山田家の人々』の後藤利喜男だ。
(注:『雅楽戦隊ホワイトストーンズ』も『山田家の人々』も北海道のローカル番組『ドラバラ鈴井の巣』のドラマです)

話がそれましたが、ウィンタースポーツって、日本では、マイナーなのが多いから、こういう映画に名のある俳優さんが出ることで、もちょっと盛り上がるといいな、と、思ってます。
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by june_h | 2008-01-24 21:01 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(2)

有楽町朝日ホールは初めて。西武百貨店の上に、映画館だとかホールだとか、こんな空間が広がっていたんですね!知りませんでした。


■「出来心」:柳家小きち
この前と同じ演目。やっぱりサゲがよくわからない(^^;


■「のめる」:柳家小権太
「つまらねえ」「一杯のめる」と、それぞれ口癖がある二人。お互い、口癖一回言うたびに、罰金を払うことに。
NHKの朝ドラ「ちりとてちん」でも、つい先日出てきた噺だったので、サゲはわかっていました。ドラマの方は、草々と若狭がお互いの口癖「勝手にせい」「やっていけるんやろか」を言うたびに、100円を払うシステムでした。ドラマは毎週、家族といろいろ突っ込みながら楽しんでいます。最近、A子ちゃんが出て来ないので、とても気になってます。


■「将棋の殿様」:柳亭市馬
殿様が家来を相手に将棋を指すが、駒を取るなと家来に命じたり、いきなり自分の駒を敵陣に入れたり、やりたい放題。だからいつも勝ってばかり。いい気になった殿様、勝者が敗者の頭を鉄扇で叩こうと言い出した。おかげで家来の頭はコブだらけ。そこへ、家老の田中三太夫がやってきて、殿様と一戦交えることになったが・・・・・。
市馬さんの場合、熊さん八っつぁんの噺もいいけど、お武家様が出て来る噺が好きです。市馬さんが剣道やってたから?関係ないか・・・・・。
昔の人は、こうやって、ヒエラルキーの頂点にいる大名を笑いモノにして、日頃のウサを晴らしていたのでありませう。


■「お若伊之助」:三遊亭圓窓
大店のお嬢様のお若と、彼女の師匠の伊之助との、怪しげな恋物語。
伊之助が一中節の師範ということで、途中、一中節の説明と演奏が入ったのですが、説明も圓窓さんがやって欲しかったな。
それから、落語には珍しい推理物という触れ込みでしたが、オチがタヌキの仕業ということでは、ちょっと違う気がします。

仲入りになって、お手洗いに行くと、女子トイレは長蛇の列。私の前に並んでた女性に、彼女の知り合いと思われる女性二人が話しかけてきた。
「おもしろくなかったわねぇ、さっきの噺」
「昔、歌丸のを聴いたことがあるけど、もっと短くてずっと面白かったわよ」
「その前のやつも寝ちゃったわ」
「ああ、将棋のやつ?」
「そうそう、だって私、将棋なんて全然知らないもの」
・・・・・なーんて言いながら、ドサクサに紛れて列に割り込んでいらっしゃいました(-_-#)


■「ストレスの海」:春風亭昇太
この人、いつもテンション高いな。そんでもって、「結婚できない男」ってのが、芸風になってるな。結婚したらどうするつもりなんでしょ(^^;
新作落語って、サゲがブラックで笑えないっつーか、笑ってもいいのか困るヤツが多い気がする。


■「味噌蔵」:三遊亭小遊三
二日前に市馬さんのを聴いたけど、市馬さんのほうが私は好きだ。でも、酔っぱらいの表現は良かった。


こうやって、落語に関して好き勝手書いてるけど、いざ自分が話すとなると、それがどんなに難しいか、思い知らされます。
先日、電話応対の研修を受けたとき、録音された自分の声を聴いたら「えーと」があまりに多くて閉口しました(-。-;;


<関連リンク>
朝日名人会(有楽町朝日ホール)
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by june_h | 2008-01-22 21:05 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

五摂家の一つ、近衛家が守ってきた歴史的資料や宝物の展覧会です。
冷泉家の宝物があることは知ってたんですが、近衛家のは陽明文庫というんですね。今回初めて知りました。

藤原氏の流れを組む名家なので、鎌足の肖像画とか、道長直筆の日記とか、源氏物語の写本とか、歴史の本で見かけたことのある品々の実物がたくさんあってテンションが上がります。天皇家とも縁が深いので、天皇直筆の書もたくさんありました。

近衛家の系図のパネルで、思わず立ち止まって食い入るように見つめる私。
小さいときから家系図というものが異常に好きでした。小学二年のときに歴史の本を買ってもらい、藤原北家の系図を暗記して、日がな一日、家系図をノートに書いては喜んでいたヘンな子だったので(笑)。

前半は写経や書状が多くて、書がよくわからない私は情報を消費するようにしか見られなかったんですが、後半は、香合わせのお道具や、御所人形なんかがあって楽しめました。
中でも可愛らしかったのは芥子賀茂人形。小指の先くらいの小さな人形で、いろんな形のものがたくさんあったのです。その中で十二支一揃えがあって、特に辰のが可愛かった(*^_^*)


<関連リンク>
陽明文庫創立70周年記念特別展「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」(東京国立博物館)
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by june_h | 2008-01-20 13:21 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(3)

何回来ても迷っちゃうんだよね。内幸町ホール。
今回も迷ってコンビニの店員さんに道を聞いてしまいました(^^;


■「出来心」:柳家小きち
なんか聞いてて誤字脱字が多い感じ?!でも、お客さんは静かだけど、ちゃんと落ち着いて間を保ち続けながら進められるのはスゴいと思いました!(←皮肉じゃないですよ)
<あらすじ>
らくだ亭(小学館)


■「七段目」:桂吉坊
上方の落語家さん。えなり君みたい・・・・・と思ったら「落語界のえなりかずき」と言われているんですね。とっても童顔・・・・・でも、二十代後半なんですね。
歌舞伎に関する本題だったので、マクラが、東京と大阪の歌舞伎のお客さんの違いとか、大阪松竹座にたくさんいる「オバハン」の話とかで、面白かったです(笑)。
本題は、ハメモノがあって華やかな雰囲気。歌舞伎のセリフ回しも立ち回りも、着物さばき美しく、よく勉強されてるんだなと思いました。声が高い方なので、女形の方が合ってました。そういえば、前日も、歌舞伎座に行かれたそうな。私も行かなくちゃ!
<あらすじ>
七段目(ウィキペディア)

■「宿屋仇」:桂九雀
同じく上方の落語家さん。上方落語特有の、見台と拍子木が出てきました。拍子木は場面転換に有効なのですね。
上方落語なので、灘とか高槻とか、上方の地名がたくさん出てきます。中でも、お酒に酔った女性の頬がほんのり赤くなった様を「大坂の火事を枚方から見るくらいの赤さ」と例える言葉に「今じゃ、枚方から梅田の火事なんて見えないって!」なんて、私は内心一人で突っ込んでました(笑)。
<あらすじ>
宿屋仇(ウィキペディア)


■「夢金」:三遊亭王楽
笑点メンバーの一人、三遊亭好楽さんの息子さんだそうです。
好楽・王楽親子は、歌舞伎の市川団十郎・海老蔵親子と全く年齢が同じだそうです。王楽さんの二つ目昇進披露も、海老蔵襲名披露と同時期だったので密かにライバル視しているらしい(笑)。
本題は、口ぶりとか話の組み立て方とか、小朝にソックリ!小朝に教わったのかな。
<あらすじ>
夢金(ウィキペディア)


■「味噌蔵」:柳亭市馬
わりと大きなネタが続いたので、お客さんを慮ってか、マクラもそこそこに本題へ。
舞台は味噌問屋。ドケチな主人が留守なのをいいことに、番頭が店の者達を集め、お酒やご馳走をいっぱい並べて、飲めや歌えやの大騒ぎ!そこへ主人が戻ってきて・・・・・?
主人のドケチっぷりのスゴさに、思わず泣いたり笑ったり。サゲはなんとなく予想できましたけど、ゴチソウにありつけなかった定吉くんが、ちょっとかわいそう!?


<関連リンク>
らくだ亭(小学館)
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by june_h | 2008-01-19 10:26 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

ひたっすら下品で面白かったっす(^^;;;正しいB級映画のあり方です(笑)。一つだけ感心したのは、これだけ最初から最後まで下ネタオンパレードなのに、R指定じゃないってこと!?

金持ちの養子となって、なに不自由無くフィギュアスケートの才能を伸ばしてきたジミーと、ワルでワイルドさをウリにしているチャズ。フィギュアスケート界で人気を二分していた二人だったが、大会の表彰式で乱闘騒ぎを起こしてしまい、二人とも男子シングルの大会から永久追放に。何もかも失ってしまった二人が、男子ペアとして再起をかける。

オクサナ・バイウルとミッシェル・クワンの名前がひどいことに使われてて、訴えられなかったのかしら。それからサーシャ・コーエン、よくこの映画に出ることをオッケーしましたね。

上映館が少ないこともあってか、映画館は大入り満員。ずっと皆で笑いっぱなし。でも、正統なフィギュアファンは激怒モノでしょう(笑)。突っ込みどころは限りなくありますが、これは、頭カラッポで笑い飛ばすべき映画です。

P.S.
字幕がスクリーン下方に出ていたのですが、氷上のシーンが多いのに白抜き文字で、本当に見にくかったです。


<関連リンク>
俺たちフィギュアスケーター(公式サイト)
「俺たちフィギュアスケーター」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-01-18 20:28 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(0)

2000年6月。かつて世界的に有名だった伝説的なバレエ団の同窓会が、アメリカで開かれた。元メンバー達の、実に40年ぶりの再会である。
バレエ・リュス。天才興行師ディアギレフによって結成されたが、1929年に解散。それをロシア人のド・バジル大佐と、フランス人でモンテカルロ劇場の監督だったルネ・ブリュムが再興した。分裂などを経て1962年に解散するまで、世界各地で公演。ニジンスキーやラヴェルなど、歴史に名を残すアーティストも多数関わっていたバレエ団だ。この映画は、当時のメンバー達のインタビューを中心に構成されたドキュメンタリーである。

ド・バジル大佐は、ロシア革命によって祖国を追われ、パリにやってきたロシア人達から、優秀な若いダンサーを次々とスカウトし、メンバーに加えていった。また、専属の芸術監督の他に、外部から、第一線で活躍する音楽家やコリオグラファーを招聘。公演の人気と収益と共に、バレエの芸術性を高めていった。

公演はパリだけでなく、ヨーロッパ各地で開催された。舞台の成功だけでなく、バレエ・リュスに憧れた才能溢れるダンサー達を各地で次々と加え、メンバーのレベルアップに成功。ますます人気が高まっていった。

しかし、共同興行主同士のいさかいで、団は二つに分裂。各地で両者の激しい公演合戦が繰り広げられた。そのうち、ヨーロッパで本物の戦争、第二次世界大戦が勃発。二つのバレエ団は、拠点をアメリカに移した。

戦後、ダンサー達は、舞台だけでなくハリウッド映画にも進出。舞台自体の人気も絶頂だったが、やがて徐々に衰えを見せる。
興行主が寵愛する、実力のないダンサーがプリマに抜擢されるなどして、興行主による団の私物化が目立つようになり、トップダンサーが次々と去っていった。そして、興行主の死去により、バレエ団は消滅。メンバー達は世界中に散らばっていった。現在も、元メンバー達は、各地のナショナルバレエスクールの講師やバレエ団の結成などで、後身の指導者として活躍している。

最も私の印象に残ったエピソードは、黒人バレエダンサー、レイヴン・ウィルキンソンのこと。
バレエ・リュスは、実力があれば、国籍や人種に関係無くダンサーを受け入れた。彼女もこうしてプリマとなったが、時代は1950年代のアメリカ。人種差別の激しい南部で、彼女の舞台は度々妨害を受ける。とうとう彼女は、巡業から外されてしまう。
アメリカのショウ・ビジネスの世界で、黒人が活躍し始めるのは、もう少しあとのこと。バレエ・リュスは、あらゆる意味で時代の先端をいっていたと言えるかもしれない。

元メンバー達のインタビューと共に、当時のバレエ・リュスの映像がふんだんに紹介され、かつての舞台の華やかさや美しさ、観客の熱狂を楽しむことができる。現在のバレエは、肉体による表現を極限まで洗練していくようなイメージだが、バレエ・リュスの映像を見ていると、ダンサー達の顔の表情が今よりずっと豊かで、良い意味で俗っぽくて、分かりやすくて、今のミュージカルのような雰囲気がある。

当時のメンバー達は、美貌も体型もかつてのものではないが、おしゃれで、生き生きしていて、内面から溢れる美しさに満ちている。昔のようにジゼルを踊って見せるが、体の動きは比べるべくもないものの、はにかんで見せる表情が愛らしい。

「当時は、お金はちょっぴりしか貰えなかったけど、憧れのあの人と踊れる、あの人と一緒に仕事ができると思うと、とても豊かな気持ちになれた。なんて私はリッチなんだろうってね」
この言葉が、私達を感動させる。


<関連リンク>
バレエ・リュス -踊る歓び、生きる歓び-(公式サイト)
「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-01-16 20:57 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

ビートルズが特別好きってわけではないのですが、さいたまスーパーアリーナ内にあったので、ずっと気になってました。

入場料が1500円。上野の美術館の特別展くらい高くてちょっとビックリ。
最初にシアターで、ジョン・レノンの生涯を7分にまとめた映画?を見ます。オノ・ヨーコさんの解説が出てきたりしました。

その後はジョン・レノンの人生に合わせて時系列に並んだ展示物を見ていきます。細かく部屋が分かれていて、それぞれコンセプトがあって、それに合わせたビートルズの曲がかかってる。また、その時その時、ジョンが住んでいた境遇や心情に合わせて、部屋の内装がデザインされているのね。各部屋に作品が展示されているというより、部屋そのものが作品。ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」みたいな感じ。これだけでもお金掛かってる。

ジョン・レノンの直筆原稿や、ステージ衣装、ビートルズゆかりの品々がたくさん展示されていて、きっと、「なんでも鑑定団」に出したら、とんでもない値がつくものばかりなんだろうなぁ、と下世話な想像。

ジョンとヨーコさんが出会ったあとの展示物は、二人の愛の軌跡みたいな印象。ヨーコさんは、アーティストだったんですね。知らなかった。もっとビックリしたのは、二人とも再婚同士で、しかも、それぞれ子供がいたってこと。
ジョンの前の奥さん、シンシア・パウエルは、イギリス人だけど、石野真子にソックリ(^^;

二人のアーティスティックな活動の記録や、作品も展示。後半は、『Imagine』の歌詞やジョンの名言がちりばめられていて、世界的に有名な歌手としてではなく、人々に愛と平和を訴えるメッセンジャーとしての印象を与えています。

出口の壁にさりげなく刻まれているのは「1980.12.8」でした。

イベントルームの特別展では、2001年から日本で開かれているイベント「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」の歴史を展示。イベントに参加した日本人アーティストの直筆メッセージがありましたが、ラブサイケデリコのKUMIの文字がとてもきれいだったのが印象的でした。

今度は交通博物館かな(笑)。


P.S.
この数日後に、会社の女の子とカラオケに行って、『エリナー・リグビー - Eleanor Rigby』を熱唱してきました(笑)。私、ビートルズで知ってる曲ってこれだけなのよね(←っていうかどうしてこの曲!?)
この日は二人で日本の70年代から80年代のヒット曲を歌いまくり。彼女が久保田早紀
の『異邦人』、あみんの『待つわ』を歌うと、私も負けじと石川ひとみの『まちぶせ』、村下孝蔵の『初恋』で応戦。二人で3時間くらい、楽しかったっす♪・・・・・でも、おかしいな。一緒に行った女の子、まだ22歳なんだけど・・・・・。


<関連リンク>
ジョン・レノン・ミュージアム
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by june_h | 2008-01-15 20:38 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

日本橋亭に休日行くのは初めてで。いつもなら仕事が終わってから駆けつけて、途中で入るんですが、今日は開場直前に入りました。そんなわけで、最前列下手で堪能して参りました!でも、噺家さんが下手を向くと、近すぎて照れるのね(^^;


■「子ほめ」:三遊亭玉々丈
赤ん坊が生まれた知り合いを訪ね、お酒やお小遣いを貰おうとしてお世辞を言うが、「福福しい」と言おうとして「ふてぶてしい」と言ったり、「お七夜」を「初七日」と言ったり、ことごとく失敗してしまう話。まだ前座生活一年だそうですが、落ち着いてるし、はっきりよどみない。なかなかのレベル。


■「だくだく」:三遊亭好二郎
この人オモシロイ!マクラが面白い!・・・・・って言うと、本題がまるで面白くないみたいですが、本題もスゴく良い!とにかくリズムが良い!
ラスト、泥棒と八五郎が、サゲに向かって立ち回りをするシーンで畳み掛けるところ、思わず私、うなりました。
この方は、笑点メンバーの一人、好楽さんのお弟子だそうですが、秋に真打に昇進するそうです。真打披露があったら行っちゃおうかしら(*^_^*)
<あらすじ>
だくだく(ウィキペディア)


■「普段の袴」:柳亭市馬
道具屋を訪ねてきた初老の侍。キセルのタバコをうっかり袴に落としてしまうが「これは普段の袴じゃ」と、落ち着いた風情で払い落とす。
それを見ていたマヌケな男。侍の粋な仕草を真似してみたくて、早速、大家さんに袴を借りにいくが・・・・・。

武士と町人では、キセルの持ち方が違う、ということが小山観翁先生の本に書いてありましたが、市馬さんのを見ていたら、ちゃんと区別してるんですよね。なるほどなって思いました。


■「アロエヨーグルト」:三遊亭好二郎
一人暮らしのOLが出かけてしまった部屋で、観葉植物たちがぐちゃぐちゃと話をしている。
OLがストレスを溜めて帰ってくると、ヨーグルトと一緒に食べられてしまうアロエ。
おばちゃんクサいベンジャミン。
最近落語にハマっているヤシの木。
物知りの盆栽の松。
失恋したばかりの幸福の木。
それぞれのキャラが面白い。
中でも、物知りの松に「松の木じいさんって、何でも知ってるんですね!天才ですね!」と言うと、「いや、凡才(盆栽)だ」と言う返しは、なんとなく予想できたけどツボでした(笑)。


■「蒟蒻問答」:柳亭市馬
失業した熊さんが、田舎の破れ寺で坊主になったが、毎晩酒を飲む生臭坊主っぷり。そこへ永平寺から本物の修行僧が訪ねてきて、禅問答をしたいと言う。仕方なく、蒟蒻屋の男が坊主のフリをして相手をすることに。
ジェスチャーで禅問答をする二人。しかし、お互いが自分の知識で都合良く解釈してしまう。
禅僧は、相手のジェスチャーに深遠な答えを感じ取り、自分はまだまだ修行が足りぬと言って、平伏して帰っていく。
蒟蒻屋の男は、相手の禅僧が自分の店の蒟蒻の悪口を言っていると思いこんで激怒してしまう。

私はこの話を聴いていて、十数年前のニュースを思い出していました。

イラクがクウェートに侵攻したときのこと。西洋人が多く泊まるホテルが封鎖され、宿泊客は人質同然の状態に。
フセイン大統領がホテルを訪問した際、一人の西洋人の少年が、大統領に向かって腕組み。
それを見ていた西洋人達は「相手には屈しない毅然とした態度である」と賞賛し、イラク人達は「大統領への服従の印である」として喜んだ。

「腕組み」が表す意味が違うことから生まれたエピソードだけど、こういうことって国際的な問題でも、ご近所付き合いでもよくあると思うのね。落語では、それを笑いにしてる。
国際的な人間を育てたいんなら、小学生に英語を教えるより、落語を教えたら良いのに、なんて思ってしまった。「落語」も立派な「語学」!?・・・・・おアトがよろしいようでm(_ _)m


<関連リンク>
オリンパスシンクる寄席(ラジオデイズ)
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by june_h | 2008-01-14 16:58 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

海老蔵の声を堪能したくて足を運びました。宙乗りは別にどうでも良かったんで安い席で。席は悪かったですが、母親と一緒に行ったので、お昼は注文したお料理を食堂でいただくなどして、いつもより贅沢な演舞場ライフを満喫。
二階のロビーには、成田屋ゆかりの成田山からお不動様が出張してきていて、皆、拝んでいました。

『毛抜』 『鳴神』 『不動』に分けて上演されることの多いこの演目で、海老蔵は5役を演じます。早変わりや立ち回りなどなど、芝居中ほとんど出ずっぱり!しかもこれが一か月続くんですよね。ほんと、歌舞伎役者さんは、体力と精神力と集中力がスゴい。
今回は、海老蔵が演じた役を中心にレポします。


■(実役)市川海老蔵
幕が開いて芝居が始まると思ったら、三升の紋が入った海老茶色の裃で海老蔵が登場。これから始まる長い芝居について、簡単な説明を始めました。
5役やるだけでもタイヘンなのに、更に大サービスですね!


■早雲王子
この芝居の諸悪の根源、黒幕です。
悪役の海老蔵、楽しそう!大詰めでの大立ち回り、早変わり、見得を切るたび、イチイチ絵になります。特に、不動明王の威光によって絶命するシーン、自分の悪事が巡り巡って自らを滅ぼすということが良くわかって、なかなか良い演出だと思いました。
でも私は、早雲王子が悪い人とは思えないのね。不当な方法で皇位を奪われたんですもの。自分の正当を示すための行為がちょっと行き過ぎてしまったっていうだけでね。


■安倍清行
ヤサ男役の海老蔵もわりと好き。でも海老蔵のは時々バカっぽいときがある。こういうモノかな?男って、こういうモノかな?その方が魅力的で面白いけどね。
前半で安倍清行は殺され、後半では幽霊で出てきます。
安倍清行→早雲王子の早変わりは、あまりの早さに溜息をついてしまいました。


■粂寺弾正
女(腰元巻絹)にも男(秦秀太郎)にも言い寄ってフラれてしまう弾正さん。特に、若衆の秀太郎(市川春猿さんね)との絡みが、乗馬の腰の使い方を教えてやろう!なんて言ってエロい!
海老蔵は素晴らしい体格の持ち主なので、弾正みたいな裃姿が本当に美しい!吉右衛門さんにも、負けず劣らず、いや、それ以上?

弾正さんが大活躍する三段目は、『毛抜』という演目として独立しています。実は、私が生まれて初めて見た歌舞伎の演目はこの『毛抜』でした。
高校の芸術教室ということで、全校生徒で国立劇場へ。でも、今思い出せるのは、ラスト、天井から忍者と磁石が落ちてきた所のみ(笑)。あとは大部分寝てました(^^;
そんなわけで、今回は寝ないでこの演目を見て、ふーん、こんな話だったんだぁと筋がやっとわかりました。そんな私の横で、私の母親が、高校のときの私のように爆睡していました(^^;;;


■鳴神上人
海老蔵の鳴神、見たかったのよね。特に、雲の絶間の姫にダマされてから逆上するとこ。
想像通りCOOL!花道の引っ込みは見事!・・・・・とは言っても席が悪かったから、モニターでしか見えず残念!
今度の姫役は是非、菊之助でお願いします!


■不動明王
不動明王のコスプレ?似合い過ぎ。成田屋って、本当、目が大きい人がちゃんと生まれてくるからスゴいよね。
多分、成田山のお不動様が、マナコの大きな人の魂を、あの世からスカウトして連れて来るんでしょうね(←勝手過ぎる想像)。


P.S.
海老蔵さんのお母様がいらしていました!・・・・・と言っても私は全然気づかなくて、うちの母親が「ほら!おかあさんだ!」って教えてくれたんですが(^^;
灰色がかった紫のお着物に紫の和傘をさしていらっしゃいました。お美しいだけでなく、品があって、着物も慣れていらっしゃるから、着こなしがステキです。それに比べてうちの母親は・・・・・(以下略)。


<関連リンク>
通し狂言 雷神不動北山櫻(歌舞伎美人)
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by june_h | 2008-01-13 14:35 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

いかにもアメリカっぽい、ディズニーっぽい映画でしたが、なにげに面白かったっす。

友達とさいたま新都心に行って、映画を見ようってことになったんですが、ちょうど良い時間のがなくて、『魍魎の匣』と迷ってこの映画に落ち着きました(^^;
お客さんは子供ばっかしで、ちょっと場違いな雰囲気(^^;;しかも日本語吹替版だったから、なおさら。
最近の吹替版は、すごいですね。セリフだけじゃなくて、映像に出てくる英語も、日本語に書き換えられていました。CGアニメーションだから、可能なのかもしれないですけどね。

養護施設で育った孤児のルイスは、発明好きな男の子。ある日突然、未来からきたウィルバーと出会い「君を狙ってる、山高帽の男に気をつけて!」と忠告される。その男は、タイムマシンを盗んで、未来を変えるために過去をいじくりにきた「悪モノ」だったのだ。

ベタなストーリーではありますが、素直に感動しました。
CGアニメーションは、あまり好きではないけど、ほんとに表情豊か。でも、日本人のキャラならこうはいかないと思うけど(^^;;;

タイムマシンの隠し場所のアイデアが良かったですね。ルイスが、ビルの谷間に突き落とされたと思ったら、透明だったタイムマシンが現れるんです。確かに、ここなら誰も来ない。

中盤で明かされたワル者のの正体に、ちょっとビックリ!でもラスト、彼がどうなったのか、もうちょっと掘り下げて欲しかった。

ルイスがいろんなものを発明する動機の一つとして、母親に会いたいというのがあるのですが、タイムマシンで未来に行って、自分が将来作る、素晴らしい家族に出会ったことで、母親に捨てられた過去へのこだわりや、現在の孤児としての悲しい境遇と決別するシーンが、涙を誘います。

大事なのは、前へ進み続けること。
Keepon going ahead!
そんなメッセージに溢れた映画です。


<関連リンク>
『ルイスと未来泥棒』(公式ページ)
「ルイスと未来泥棒(日本語吹替版)」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-01-09 20:47 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)