どんなセレブも、彼女に撮影してもらうとなれば、万障繰り合わせて飛んでくるくらいビッグな人だけど、とっても謙虚。
写真と仕事に対する彼女の姿勢に、私は自分を恥じました・・・・・。

世界的に有名な写真家、アニー・リーボヴィッツ。
1949年にアメリカで生まれた彼女。写真家としての本格的なキャリアは、『Rolling Stone』誌から始まる。被写体となる人物の生活に密着し、様々なアイデアで彼らの生活の「一瞬」を切り取っていく彼女の残新な写真はまたたく間に評判となり、多くの読者が彼女の写真見たさに雑誌を買うようになった。それまで文章の添え物にすぎなかった写真が、彼女の手にかかると物語を紡ぎだすのだ。

1975年。当時世界的に大人気だったローリングストーンズのツアーに密着。酒と麻薬とセックスまみれだった当時の彼らの中に、女の身一つで飛び込んでいくのは、戦場カメラマンより「危険な」仕事だったかもしれない。しかし、彼女は、彼らの気取らない、ありのままの「生活」を次々とカメラに収めて誌上に発表。彼女の名を不動のものとする。
そして、おそらく歴史に残るであろう、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真を手掛けることになる。


感激屋だけど、理性的で、ニュートラルで、自分のやるべきことをちゃんとわかっている人。写真でこれだけ成功を収めれば、もっとテングになってもおかしくないのに、「写真ですべてを表現できるわけではない」という、とても謙虚な彼女に、私は「何やってんだろう、自分・・・・・」と、観ているうちに、ふがいない自分を思って落ち込みました(笑)。

映画の中で、コラージュのように次々と現われる彼女の写真は、どれも、魅力的でセンセーショナル。
主に、写真とインタビューで構成されている映画でしたが、テンポが早いうえに、過去と現在をしょっちゅう行ったり来たりするので、観ていてちょっと疲れました。一つのエピソードや撮影のプロセスを、もっとじっくり掘り下げてほしかった。


今回は、会社の同僚のさっちゃんも誘って、映画を観に行きました。
彼女は、うちの会社のカメラマン。写真家の映画だったので、同じ職業の彼女の立場からも、感想を聞いてみたかったからです。
映画が終わったあと、新宿のイタリアンでご飯を食べながら、
「写真に対する彼女の考え方にすっごく共感できて、泣いちゃった場面もありました!また観に行きたいです!」
なーんて、予想以上に感激した様子で、彼女を誘って本当に良かったと思いました(^-^)

さっちゃん曰く
「彼女の写真って、ほんと、アメリカって感じですよねー」
確かに、彼女の写真を見ていると、ペーパーバッグの質感とか、洋雑誌の紙の臭いとかを思い出すような・・・・・全体的に黄色がかっているんだよね。それに対して日本の写真は、青みがかっているのが多いから、シャープだけと冷たい感じなのよね。どちらが良いというのではないと思いますが。

数千本のバラの花に、女優のベッド・ミドラーをすっぽり包んで撮影したときのこと。彼女がケガをしないように、アニーがバラのトゲを一つ一つ全て抜いたことで、ミドラーは大感激!それまで撮影に前向きでなかった彼女が、アニーの言うがままに撮影に参加したというエピソードでは、
「熱心さと誠実さが相手を動かすのは、どんな仕事でも変わらないのねぇ・・・・・」
などと私は関心しきりだったのですが、さっちゃんは、
「トゲを抜いたのは、アニーじゃなくて彼女のアシスタントですってば!私、彼女のアシスタントなんて、絶対、ムリムリ!!」
なーんて、撮影現場での自分の苦労と重ねて観ていたようです(^^;;

アニーが撮影現場でモノを片づけていたシーン、私は全然気にも留めていなかったんですが、さっちゃんは、本来ならアシスタントがやるべきことをアニーがしていることで、アニーの無言の怒りを感じたらしく、
「ひいぃぃぃぃーー、恐ろしいぃいいいーーっ、」
っと、私の隣で震えあがっていたそうな(^^;;;やっぱり、全然私と見方が違って面白い!


P.S.
最初、有楽町で観ようとしたら、レディースデイのためか、満席札止め。急遽、新宿に向かい、なんとか見ることができました。
でも、新宿TOKYUミラノは寒かった(~_~)


<関連リンク>
『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』(公式サイト)
「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」(映画詳細、映画館情報はこちら)
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by june_h | 2008-02-29 22:22 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(2)

土曜の午後に行ったらば、入場制限しているほどの混雑ぶり!20分待ちで中に入りましたわよ。
そりゃそうだよね。ロココ様式真っ盛り、ブルボン王朝華やかなりし時代の、きらびやかな調度品の数々とくれば、若い女の子は大好きだろうし、子供にとっても面白い・・・・・けど意外や意外。若い男子の集団もちらほら。
私の後のカップル「私、これを全部集めた家に住みたいわ!」と彼女。すると彼氏が「そんなことしたら大変なことになるから(^^;」と素直にビビる。うーん、私も彼氏に同感。

中も当然、押し合いへし合い。
東京都美術館は狭いし、天井も低いから、余計に混雑しているように感じるのよね。その上、かぎタバコ入れのような、特に美しい小物には、人がビッチリで全く見えず。そんなわけで、いくつか観るのを諦めた作品もありました。閉館時刻も気になったし。

ロココっていうと、派手でゴテゴテしたイメージがあったんですが、どうしてそういうイメージなのか、理由がちょっとわかるような発見がありました。
展示されていた品には、中国の青磁や日本の蒔絵に、金細工の装飾を施したものが結構見受けられました。元々それだけで美しさが完結している作品に対して、さらにアレンジを加えているから、トゥーマッチな印象がするのかも。まぁでも、その辺に転がっている食器に対して細工したりしないだろうから、当日のフランス人も、青磁や蒔絵の美しさを認めていたのでしょう。

鳥と葉と獣を表わした5曲の屏風」・・・・・日本の屏風は絵画だけど、あちらの屏風はタぺストリーっていうか、絨毯貼りつけたみたいな感じ。

狩猟服を着たマリー=アントワネット」は、彼女の顔を、かなり「写実的に」描いたと言われている肖像画。欠点も正直に描かれちゃったから、ご本人はお気に召さなかったらしい(笑)。見ると、結構鼻がデカい女性だったみたい。でも、そんな欠点があっても、みんなから愛されるような魅力的な表情であることは変わりなかったみたい。

「ルーブル美術館展」と言っても、ルーブル所蔵の美術品は膨大だから、切り口によって全く違うものになる。今回は、特に人気の高い時代の美しい品に絞っていたから大人気だったのかも。
日本の美術展の良いところは、作品解説が充実していて、予習や予備知識ナシにパッと行ってもそれなりに楽しめるところかな。実際のルーブル美術館は、部屋によっては結構、十把一からげ的に展示しているところもあるし。
でも、実際のルーブル美術館では、美大生や小学生が作品の前に座って摸写してたりする。日本じゃ人が多くって絶対ムリだし、学芸員もうるさいだろうから、自由に気軽に本物に触れられる雰囲気が羨ましい。

私は美術展でイヤホンガイドを必ず借りるようにしていますが、最近のイヤホンガイドは、有名声優や俳優を起用したりして、どんどん凝っています。
今回のガイドは、朝日新聞主催の美術展のためか、テレ朝の女子アナが登場!
当時の登場人物が作品を説明するという趣向で、ポンパドゥール夫人を川瀬眞由美さん、マリー・アントワネットを河野明子さん。
でも私は、マリー・アントワネットは、アニメのベルばらの、可愛らしくて気品のある上田みゆきさんの声が大好きなので、他の人がやると、なんか違う、と思ってしまう(^^;

P.S.
出口の物品コーナーも大盛況!当然(?)、ベルばらグッズもたくさんありました。私的には、アンドレとかフェルゼンとか、ベルばらに出てくる男性キャラのイメージに合わせた入浴剤が気になりました(笑)。


<関連リンク>
東京都美術館
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by june_h | 2008-02-28 21:14 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(2)

女王の「処女っぷり」をどう描くか。
そこんとこに大きなこだわりと情熱を感じた作品でございました。

イギリスを統べる「ヴァージン・クイーン」エリザベス女王には、ヨーロッパ各国から縁組みの話が絶えない。下心見え見えの見合い話に辟易している彼女の前に、新大陸からの航海を終えて、女王に庇護を求めに来たローリーが現れた。狭い宮廷に縛られているエリザベスは、自由に大海原を駆け巡るローリーに惹かれていく。

エリザベス女王には、腹心の侍女がいた。彼女の名もエリザベス。女王は彼女をベスと呼び可愛がっていた。ベスは女王にとって忠実な下僕であり、心を許せる親友であり、自分にはない若さと美貌と自由を持つ「理想の自分」だった。

ベスを介してローリーとの時間を楽しむようになった女王。しかし、自分が彼に直接触れることはない。自分の分身であるベスをローリーに近づけ、ベスと自分を重ね合わせて遠くの玉座から楽しむ。

そんな「楽しい」時間も長くは続かない。ある日、女王の暗殺未遂事件が発生する。黒幕は、ロンドン塔に幽閉していた宿敵、スコットランド女王メアリー・スチュアート。エリザベスは彼女の処刑を決断する。しかし、「敬虔なるカトリック教徒」だった彼女を殺したことで、イギリスを虎視眈々と狙っていたスペインのフェリペ二世に、イギリスを攻める大義名分を与えてしまった。イギリスに、スペインの無敵艦隊が押し寄せようとしていた・・・・・。


歴史大作って、いろんなことを詰め込み過ぎて、教科書をなぞるだけに終わってしまうこともあるけど、この映画では、エリザベスの内面・・・・・不安とかプライドとかトラウマとかが深く描かれていて、彼女に対して大きな魅力と共感を感じました。本作の前作『エリザベス』も見てみたいと思いました。

女王はベスを自分の分身に見立てて、ベスとローリーをイチャイチャさせて「疑似恋愛」を楽しみます。特に、二人を踊らせて玉座から眺めるシーンなんて、彼女の滑稽なまでのストイックさに笑っちゃいましたけど、切ないシーンでしたね。
女王自身ができたのは、スペインが攻めてくるとき、不安に駆られて、ローリーにキスをおねだりしたくらい・・・・・なんて純情(^^;
でも、ベスがローリーの子を身籠ったことを知るや、女王は激怒。ベスを売女と罵り、宮廷を追い出してしまいます。それまでは、ベスが自分の一部だと思っていたけど、このとき初めて、ベスがただの他人であることを思い知り、自分の中にある彼女への嫉妬心を明確に感じたのでしょう。

でも、自分の恋愛に溺れるヒマはなく、開戦は刻一刻と迫っている。不安に駆られながらも勇気を奮い起こし、兵士を鼓舞し、スペインを打ち破る。誇り高き女王に戻ったのです。
(・・・・・無敵艦隊というと、「無敵艦隊は、戦ったことが無かったから無敵だったのである」という塩野七生の皮肉な一節が思い浮かびます(笑))。

女王の気高さを際立たせるためか、他の「大物」達は、ちょっと悪役チックな描かれ方。
メアリー・スチュアートは、美しさで嫉妬されて殺されたんじゃないかってウワサも出るくらいの美女だったらしいけど、この映画では、あんまりキレイじゃなくて、なんか気位が高いヒステリーって女って感じ。
フェリペ二世は狂信的カトリック教徒って感じで、そんなにおどろおどろしくしなくてもいいのにって思っちゃうくらい(^^;でも、肖像画そのまんまの俳優さんでびっくりしました。
オマケで、彼の娘のイザベルは、ツンデレって感じでカワイかった(デレっとはしてなかったけどね)。

エリザベス女王の、次々出てくる豪華な衣装も必見!謁見時の豪奢なドレスはもちろん、乗馬服や鎧姿、はたまた湯浴みシーンなどなど、女王のファッションの切り口からも楽しめます。


<関連リンク>
エリザベス:ゴールデン・エイジ(公式サイト)
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-02-24 15:25 | 映画 感想 | Trackback(2) | Comments(2)

【映画】歓喜の歌

安田成美、かわいかったです!

暮れも押し迫った、ある文化会館。職員のミスによる、大晦日のダブルブッキングが発覚!二つのママさんコーラスグループはどちらも譲らない。さあ、どうする?
仕事がいい加減で、妻と別居中の文化会館主任に小林薫、ママさんコーラスグループのリーダーに、由紀さおりと安田成美、みんなハマってました!

脇役陣もなかなか豪華。お坊さん役で、さりげなく立川談志が出てきたり、筒井道隆が最後にコソっと出てきたり。

元々は、立川志の輔の創作落語なんですよね。オリジナルは聴いたことがないんですが、やっぱりどうしても、数十分の落語を2時間に「引き延ばした」感あり。微笑ましくはあったけど、仕事のことを忘れるくらい大爆笑できたわけではなかったな。
この噺、『水曜どうでしょう』でおなじみの藤やん&うれしー達HTBのスタッフがドラマ化するそうです!こっちの方が期待大かも。

でも、私自身、昔、合唱部にいたんでママさん達が歌うシーンは楽しめました!第九とか、ハレルヤとか、声は出さなかったけど、一緒に歌ってました(^O^)
私の母も、ママさんコーラスを20年以上続けていて、練習場所確保のために、公民館に直接申し込みに行ったりして大変そうです。幸いなことに、ダブルブッキングに遭ったことはないようですが。

結局、合同でコンサートをすることになり、普段はいい加減な主任も、コンサートを成功させようと奔走。最後は、歓喜の歌を歌って、主任も奥さんとヨリを戻して大団円!
私の隣で見ていたサラリーマン、泣いてました(^^;離婚寸前だった夫婦がよりを戻して、何か思うところがあったんでしょうか。

今回観た劇場は、シネカノン有楽町一丁目。有楽町ビックカメラの7階にあってアクセス抜群。結構大きな劇場だったんで、ビックリしました。


<関連リンク>
歓喜の歌(公式ページ)
「歓喜の歌」(映画詳細、映画館情報はこちら)
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by june_h | 2008-02-22 22:56 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(2)

NHK美粧室で、長年、数多くの芸能人や、世界各国の要人のメイクを担当してきた著者のエッセイ。

一流の顔

岡野 宏 / 幻冬舎


顔は人それぞれ。化粧も人それぞれ。
人間は、吉永小百合のように、左右対称で整った顔を美しいと感じるものだが、彼女のような顔はなかなかいない。かといって、彼女のような顔を目指して化粧を施せばいいというものではない。
大切なのは、自分の顔の良い点と欠点を理解しつつ、良い点を伸ばし、欠点を魅力に見せる演出力だ。俳優のソフィア・ローレンはそれをよく心得ていて、自分で化粧をしていた。渥美清も、若い頃は、顔のホクロを取ろうと思っていたが、渥美清といえばホクロを思い出すように、彼のトレードマークとなった。
逆に、化粧をしない方が良い顔もある。若い頃の桃井かおりは、「自然体」のイメージを大事にするために、あまり化粧をしなかったそうだ。また、永六輔のような、毎日の仕事の積み重ねでできた「職人顔」の人は、化粧をすると嘘っぽくなってしまって難しいらしい。

装うことに対する姿勢も人それぞれ。
本田宗一郎は、その時代の社長の中では珍しく、おしゃれで、メイクに対する好奇心も旺盛。著者に会うたび、質問責めにしていたとか。
対象的なのは松下幸之助。「個性は外見で表すものではない」というポリシーのもと、「無個性」の装いを貫いた。

意外だったのは、ヨーロッパの王族のメイク。豪華なドレスや装飾に負けないメイクをしていると思いきや、公の場では、ほとんどメイクをしないのだそうだ。
かの方々は、スポットライト(照明)を常に浴びているので、大抵のシミやソバカスは光で飛ばせるのだとか。
「陛下のお化粧は照明なのですね」と著者が言うと「陛下のお化粧は微笑みでございます」
と側近からの返事。
確かに、笑顔に勝る顔はない。

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by june_h | 2008-02-18 21:19 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

「ホワイトデーは何にもしないけどチョコはよこせ」と言ってきたツワモノが職場にいましたので、チョコを買うことにしました。腹が立ったので、思いっきり豪華なチョコを買ってやりました(笑)。ほんとにホワイトデーで何もなかったら、体で返してもらうことにします。あははのは。まぁでも、ここまでスパっと言ってくれたほうが、かえって気楽です。

バレンタインデーの義理チョコって、ちょっと迷うのです。あげるときに、
「ホワイトデーは3倍返しでヨロシクね♪」
って、ハナからお返しを期待しているみたいだし。もしチョコが嫌いな人だったら、負担になるだけだし。そう思うとあげにくい。クリスマスなんかは、あげっぱなしだからいいんですけど。
でも、職場の男性たちは、いい人たちばかりだったんで、素直に喜んでくれた人が多くてとってもウレシイ(*^。^*)中には
「全然、縁が無かったんで、うれしいっす・・・・・」
っと言ったっきり、絶句するくらい喜んでもらった人もいたりして(^^;。
お返しは、その笑顔だけでいいのです。

それにしても、バレンタイン商戦はスゴいっすねー。14日当日に、日本橋三越を回ったんですが、さすが最終日、さすが日本橋三越、チョコを気前良くバンバン試食させてくれるんで、胸ヤケしちゃいました(^^;中には試食目当てと思われる男性もチラホラ(^^;;;

職場でいつも流れてるJ-WAVEでも、バレンタインバレンタインって連呼しまくり。こういうのを聞くと、男性陣はアセるんでしょうか。だとしたらかわいそうです。
西欧では、クリスマス・イヴの日が一番、自殺者が多いらしいですよ。華やかなムードを煽れば煽るほど、孤独が深くなっていくのだとしたら、こういう商戦は立派な人災ですよ。

バレンタインの思い出と言えば、小学校のとき、好きだった男の子にチョコを渡し、ホワイトデーでもらったお返しが、バラの花をかたどった飴だったのです。小学生の趣味にしては良すぎるんで、今にして思えば、きっとお母様の入れ知恵だったんでしょう(笑)。でもそのときは、うれしくって、うれしくって、ずっとうれしくって、ほかの人を好きになっても、ほかの男性と付き合っても、10年くらい、その飴は取ってありました(笑)。

話は戻って、職場でバラまいたチョコのことですが、14日の仕事帰りに買ったんで、渡せたのは15日でした。そこで、制作担当の男性社員がポツリ。

「このチョコは、ギリチョコじゃなくて、ギリギリチョコだな」

←ギリギリもなにも、とっくに過ぎているんですが(^^;;;
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by june_h | 2008-02-15 22:29 | 雑記 | Trackback | Comments(2)

コーラといえばコカ・コーラ。
ハンバーガーといえばマクドナルド。
一つのカテゴリーをも支配する世界的な有名企業も、大成功のウラで大失敗も経験している。そんな事例を集めた本。

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ブランドは、メーカーにとって商品を売るための重要な戦略。消費者に商品を広く認知され、商品に愛着を持ってもらうための強力な武器となるが、イメージが強く固定されるため、そこからの脱却が難しい。

安くて手軽にハンバーガーを食べられるマクドナルドが、高級路線を目指して高価なハンバーガーを売り出してみたり。
ペプシに押されぎみだったコカ・コーラが、従来のコーラを一掃してもっと「味の良い」ニュー・コークを登場させたり。
そんな「らしくない行動」によって消費者は混乱。ソッポを向いてしまった。

広告会社サーチ・アンド・サーチのケビン・ロバーツによれば「ブランドが本当に成功するためには「トレードマーク」ではなく「ラブマーク」にならなければならない」という。

メーカーは、商品がなぜ売れているのか、人々に広く受け入れられている魅力を正確に分析できていなければならない。
品質を良くしたり、価格を安くしたりすることは、売り上げを伸ばすための常套手段だが、それらが必ずしも消費者に受け入れられるわけではないのだ。
消費者がブランドに求めるのは、品質の良さや価格の安さだけではない。いつもテイストが変わらない安心感や手軽さ、ときには、野暮ったさや味のマズさだったりするのだ。
例えて言うなら、初々しさで人気のあるアイドルが、もっと綺麗になろうとして化粧や衣装を変えたところ、かえって人気が下がるようなものだ。彼女の魅力は、ちょっと垢抜けないところにあったのに、本人にはそれがわからず、その魅力を潰してしまったのだ。

そのほかに、グローバル化(っていうか、ローカライゼーション?)に失敗したブランドの例も紹介されている。
現地の食習慣を無視したために全く売れなかった、インドのケロッグのコーンフレーク。
ブランド名がスペイン語で卑猥な意味になってしまうため、名前を変えざるを得なかった三菱自動車のパジェロなどなど。

「関口宏の東京フレンドパークII」で、「パジェロ、パジェロ」と叫びながらダーツを投げるシーンは、スペイン人が見たらびっくりするんだろーな・・・・・(^^;;;

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by june_h | 2008-02-12 20:47 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

【日本映画】KIDS

十五年前の私なら、号泣したかしら。

別に、小池徹平のファンでも玉木宏のファンでもない。でも、初日に見に行くという、まるで熱心なファンみたいなことをしてしまった(笑)。ただ単に、一緒に見に行った妹と予定が合うのが、その日しかなかっただけなんだけど。

どうしてこの映画を見に行ったのかというと「人の傷を自分の身に移す能力」という、主人公アサトの設定に興味があったから。
私が昔書いていた、小説の主人公も、彼と同じ力を持っていて(映画と違って女性だったけど)、その設定をどう生かしているのか、その力があることで主人公はどう苦悩するのか、すごい気になったんです。

交通事故現場で、被害者の怪我を次々と我が身に移し、傷だらけになっているアサトの姿を見て、なんとなくわかりました。
昔書いた小説の主人公は、自分自身だったのだなぁと。
そんなふうに思ったときから、アサトを客観的に見れなくなっちゃいました。

アサトの場合、その能力は生まれつきのもの。その力のせいで、両親は不仲になり、家族は崩壊。「原罪」を背負って生きています。
転んで泣いている子供の怪我を移し、微笑むアサト。でも私には、彼にとって子供を助けることが、自分の存在意義を確認するため、「罪」滅ぼしをするための欺瞞にすら見えてしまう。
「傷」は本人のもの。本人が自分で癒し、乗り越えなければ意味がない。他人が背負おうとしたところで、何の解決もならない。

「自分さえ何も言わなければすべてが丸くおさまる」
「自分さえ傷ついていれば、悪者にならなくてすむ」
そう思って生きてきた昔の自分に見えて、若いときのアタシは、自分を保つために一生懸命だったけど、バカだったなぁと、こっ恥ずかしい気分でアサトを見つめていました。

でも、一方で、傷は分かちあえるもの。傷だらけになったアサトに向かって、オレに傷を移せ!と叫ぶタケオ。
私の小説の主人公も、好きになった少年の傷を引き受けようとするけれど、心の傷は引き受けられないことで苦悩しましたっけ。どうしたら、彼の心の傷を癒せるのか・・・・・結局結末は書けないまま、今に至る(^^;;;


P.S.
玉木宏がムダにワイルドだったんで、タケオに対しても、こっ恥ずかしい気分になりました(^^;
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by june_h | 2008-02-07 20:49 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

人気者ばかりの落語会、それぞれ本題はほどほどに、マクラでたっぷり笑わせてくれました。


■「やかん」:柳家三三
この方の落語を楽しみにして参りました。
いろいろな物の名前の由来を尋ねられたご隠居が、適当な作り話をして、でたらめな由来を語る噺。タイトルになっている「やかん」の由来では、武田信玄と上杉謙信の川中島の合戦に、なぜだか源平合戦の那須与一が登場する講談仕立てに。
講談口調は、この方の必殺技なんでしょうか。以前聴いた「五目講談」でも、しゃべっていくにつれてガンガン盛り上がっていくのね。カッコいい~。立て板に水どころか、マシンガンのように言葉がリズミカルに出てくる出てくる!どこで息継ぎしてるかわからないほど。
<あらすじ>
薬缶(ウィキペディア)


■「越路吹雪物語」:春風亭小朝
今が旬の師匠、『ラストダンスは私に』を歌いながら登場しました。
「いつ見ても波乱万丈」「知ってるつもり!?」(←古いか)の番組のように、越路吹雪の生涯を、興味深いエピソードと共に語っていく落語。
小朝さんは、ガハハと笑う話ばかりが客の興味を引くのではないとわかっているのね。
人の一生ほど面白いものはない。ややもすればゴシップ的な話が、電車の中吊り広告よろしく、お客の注目を集める。
越路吹雪の存命中に、彼女を認識したことは私はなかったけれど、この落語を聴いて、越路吹雪の伝記を読んでみたいと思いました。


■「悋気の独楽」:林家いっ平
この面子で、どうしていっ平が中トリ?・・・・・大トリを取ってもおかしくないのに(笑)。
アタシ、いっ平が出るって知ってたら、チケット取らなかったのに・・・・・だって、彼の芸は高尚過ぎて、私のアタマじゃ理解できませんもの(笑)。


■「マキシム・ド・呑兵衛」:三遊亭白鳥
白鳥だから、出囃子が「白鳥の湖」・・・・・わかりやすい。
成増の片隅で、老夫婦が細々と営んでいる居酒屋「呑兵衛」。いつも閑古鳥が鳴いている。ある日、銀座のフレンチレストランに行かないかと孫に誘われる。一流店のサービスに感激した夫婦は、居酒屋の名前を「マキシム・ド・呑兵衛」に改め、常連客相手に不思議なサービスを始める・・・・・。
それにしても、この落語、成増の人が聞いたらどう思うんだろ?


■「紙くず屋」:林家たい平
落語に欠かせないニートの若旦那、今回は廃品回収業に挑戦。集めた古紙を分別する仕事を任されますが、古雑誌やチラシを読み耽ってしまい、ちっとも進まない。
私も引っ越しの荷造り中、出てきた本やマンガを開いて脱線してしまうので、若旦那の気持ちが良くわかります。若旦那に感情移入する率、わりと高いかも。そんな私はダメ人間(^^;
団十郎と福助のマネ、ウマかったな~。福助なんて、声ソックリだったもの。


■「ストレスの海」:春風亭昇太
先日聴いたのと同じ演目。マクラもだいたい同じ(^^;。古典のマクラはだいたい決まっているのが多いけど、新作もそういうものなのかしら。
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by june_h | 2008-02-05 20:52 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

見終わった後、ぐったりフラフラしている私がいました。でも不思議なことに、最近元気がなかったけど「落ち込んでる場合じゃないな」って思うようになりました。

いのちの食べかた [DVD]

紀伊國屋書店


全編、ナレーション無し、字幕無し。良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかの判断も無く、これをネタに労働問題とか環境問題とかを扱うわけでもなく、農場や牧場で、ただひたすら「生き物」が「食べ物」に変わっていくプロセスを写し出すのみ。

印象的なのは、全編通して聞こえる機械の音。
農薬を散布する飛行機のプロペラ音。野菜を刈り取る車のエンジン音。ヒヨコを選別する機械のモーター音。豚の胴体を真っ二つに切断するカッター音。
機械が導入されていない過程は皆無。「大量に」「安易に」「安く」「安全で」「安定した」食品を追い求めた結果の現実です。
「生き物をモノみたいに扱うなんて!」・・・・・だったらじゃあ、1個1000円のリンゴや、100g1万円のひき肉を買うかっていうと、そういうわけにはいかない。食品が安いのは、生き物の「ライフサイクル」が全部、徹底的に「管理」されているから。

映像だけではわかりませんが、牛の臓物を選り分ける食肉工場とか、数百メートルに渡ってブロイラーがぎっしり詰め込まれている養鶏場とか、スゴい臭いなんだろうと思います。働いている人達は、全然マスクをしてないんですが、慣れっこなんでしょうか。

屠殺シーンは、絶対出てくると思ってましたけど・・・・・やっぱり出てきましたけど・・・・・日頃こうした命をいただいている以上、ちゃんと見なきゃと思って見ました。
「命あるもの」が「肉の塊」に変わる瞬間。隣で見ていた女性は、すすり泣いてました。でも、泣いてる場合じゃないですよ。だってアタシたち、喜んで食べてるんだから。クリスマス前なんて、鶏肉の食肉工場は大忙しでしょうねえ。いつもより何倍もの数のニワトリが、生きたままベルトコンベアに吊るされて、頸動脈を次々と切られていくんでしょう。

最近、食の安全に関わるニュースで、ずさんな生産方法や管理体制が盛んに責め立てられていますが、私達、非難する以前に、現実を全然わかってないのです。この映画を見ると、スーパーで買う食材の見方と選び方が、ちょっとは変わるかもしれません。


<関連リンク>
「いのちの食べかた」(公式サイト)
「いのちの食べかた」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-02-02 10:24 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)