恋する天才科学者

内田 麻理香/講談社

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著者は東大工学部卒で、現在、東大工学部の広報を担当している女性。彼女は、いわゆる「学者萌え」で、天才だけどちょっとヘンな男性が好みらしい(笑)。この本は、彼女の独断と偏見で選んだ古今東西の「いい男(学者)」達が、彼らの生い立ちと女性関係を中心に紹介されています。
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世界的に有名な学者なら、世の女性が放っておくはずがないので、多少(っていうか、かなり)変わり者でも女性にモテモテだった人がほとんど。イケメン俳優ならまだしも、ニュートンとか、アインシュタインなんかの偉大な学者達を、「家庭的か浮気者か」「坊っちゃん育ちか叩き上げか」のマトリックスで採点し、女性週刊誌のような語り口で書かれたこの本に、どれほどの需要があるかはわかりませんが、私は楽しく読みました。

インパクトが強かったのは、物理学者エルヴィン・シュレーディンガー。彼は、自分と関係した女性のリストを作っていて、しかもそれが今も残っている(^^;結婚してからも、来るものは拒まず体勢で「妻妾同居」状態だった時期もあり。
あのシュレーディンガー方程式は、愛人との旅行中の「エロスの爆発」によって生まれたらしい(笑)。いいなぁ~セックスでノーベル賞・・・・・でも私はこんな男性に近づきたくないわ(-.-;)

それから「原爆の父」ロバート・オッペンハイマー。
彼は、精神的に不安定な女性を放っておけないことといい、カリスマ的な人気があったところといい、なんか学者というより「修行僧」みたいな生い立ち。原爆の開発という、人類の罪を引き受けるために生まれてきたとしか思えません。

最後に紹介されているのは、量子物理学者リチャード・フィリップス・ファインマン!
彼は著者が最も愛する学者なので、扱いも採点も別格(^^;主観入りまくり。
でも、私も彼女の気持ち、わかるなぁ。私も彼のエッセイ『ご冗談でしょう、ファインマンさん』シリーズ、大好きだったもの。大学生のとき、学内の物理学の教授がファインマンと懇意だと知って押し掛けたこともあるくらい(^^;アメリカに行く機会があったら、彼の墓参りをしたいって、今でも思っています!

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by june_h | 2008-05-31 10:10 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

原題は『THE BUCKET LIST(棺おけリスト)』。余命を宣告された二人の男が、死ぬまでにやりたいことをリストアップして、次々実行していくお話です。

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一人は、大金持ちだけど、家族も見舞い客もいない白人のエドワード。もう一人は、自動車修理工で、貧しいながらも温かい家庭を築いてきた黒人のカーター。
そんな二人が同じ病室で出会い、死ぬまでの行動を共にします。

私はてっきり、愛に満ちたカーターが、『クリスマス・キャロル』のスクルージみたいに寂しいエドワードを解放していく、ありがちな話だと思ったんですが、長年家族を支えてきたカーターはいろいろうっ積しているものがあって、自由になりたいと思っていたし、一代で財を成したエドワードは、それなりに自分の生活にプライドを持って生きてきた。どちらにもとても共感できるんです。

二人とも一生懸命生きてきたから、死ぬまで病室でくすぶっているんではなしに、限りある生をまっとうしたい、と思うのは当然です。

スカイダイビングをしたり、レースサーキットを憧れの車で飛ばしてみたり。好きなことを思い切りやって、はしゃいでいる二人を見ていると、私も楽しくって癒されました。

ラストが良かったです。
結局、二人は、リストを完遂できないまま亡くなります。でも、エドワードの秘書のトマスが、そのリストを引き継いで、最後までやり遂げるのです。トマスもエドワード同様、口が悪い男でしたが、有能で忠実で愛すべき人でした。
二人だけで完遂できなかったのは、いくらお金があっても、一人ではやりたいことができないってことなのかな、と、ちょっと思ったり。

ジャック・ニコルソンの顔とか物言いとか、どっかで見たことあるなーって、映画を見ながら考えていたら、『恋愛小説家』のメルヴィンだったのですね!ほんと、ジャック・ニコルソンって、偏屈な男がよく似合います(笑)。


<関連リンク>
「最高の人生の見つけ方」(公式サイト)
「最高の人生の見つけ方」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-05-27 20:39 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(0)

大入り満員。通路まで人がギッシリ!きっと、第三舞台の全盛期も、こんな感じだったんでしょうね。窒息しそうでした(笑)。

ストーリーは置いておいて(←え?)旗揚げ準備公演とだいたい、役者達の立ち位置やキャラの性質は同じ。主役だった人は今回も主役。脇役は脇役。宇宙人はやっぱり宇宙人(笑)。ある程度アテ書きしているんだろうと思います。今回も、役者さんごとにレポを書きました。かなり勝手なこと書いてますが、ほんとの魅力はぜひ、実際の劇場でご堪能あれ。


■沢村邦生:山﨑雄介
前回より髪が伸びて、パーマをかけていた。前回は、公演期間が短かったせいか、かんでたセリフもあったけど、今回よどみなかった。舞台数もこなしていたし、きっといっぱい練習したんでしょうね!劇中劇での赤鬼役で、心臓を狙えと言っていたシーン、すごく良かった。
でも、私は前の髪型のほうが好き(笑)。


■青木七海:小野川晶
やっぱりミニスカートがまぶしい(笑)。色白で丸顔でかわいくてキラキラしてて、まさしくヒロイン♪でも、彼女の魅力をミニスカートでしか引き出せないのか!と、鴻上さんに怒りたくなってしまう(^^;
鴻上さんの脚本って、良い意味でも悪い意味でも色気がないのよねって、今回改めて思ってしまいました。
前回よりも、声が出てて、姿勢が良くなったように思うけど、欲を言えば、彼女には、大人なモデル立ちを覚えてほしい。そうすれば、スッキリとした清楚な感じがもっと出るんではないでしょうか。


■石丸唯:大久保綾乃
前回より髪伸びましたね~。かわいー。
彼女に対する鴻上さんの扱いって、ひどいっていうか、厳しいっていうか。いじめているんじゃなくて、メンバーの中で一番、鴻上さんとの付き合いが長いらしいので、これくらいお願いしても彼女ならやってくれるんじゃないかっていう、親しさからくる気安さみたいな感じ?
足が細くてとってもキレイ。さすが元グラビアアイドル!網タイツなんてわざわざはかなくてもステキ♪


■北野良一:三上陽永
やっぱり杉浦君に似ている。だから今回「お菓子が好きじゃない子のほう」と覚えることにした(笑)。
そんでもって彼は、俳優の小橋賢児にも似ている。髪型のせい?


■長谷川哲次:渡辺芳博
髪をスッキリ刈ったんですね。やっぱりこの人の立ち位置は、大高さん(笑)。


■吉川麻美:高橋奈津季
彼女は背が高い。そんでもって手足が長い。キジを真似たときの指先が美しい。本人にとってはコンプレックスであろう大きな体が、舞台では大きな武器となる。
鴻上さんに「不幸になれ」と言われたという。私も彼女に同じことを言いたい。別に、彼女の不幸を願っているのではない。鴻上さんのお芝居をやるには、彼女は幸せ過ぎるように思うから。鴻上さんのお芝居に出てくる女性って「アタシ、不幸と一緒にいるときが一番シアワセなの」みたいなのが多いから(笑)。
彼女の演技を、ミュージカルなんかでも観てみたい。


■住田政信:小沢道成
前回はオカマの役。今回はゲイで幽霊の役(^^;
彼が出てきた瞬間「おお、これは『ハルシオン・デイズ』ではないか!」と思ったら、やっぱりそうだった(^^;;;
前回彼を見たときは「あー、演技うまいなー」って思っただけだったけど、今回はとても彼に魅かれました。
声がね、いいですね。ナイーブな感じがね。最近、瑛太とか、ナイーブキャラに弱いみたい、私(笑)。
役が良かったのはもちろんだけど、細かい演技も上手だったし、役以上に魅力的な彼の内面を感じ取れたからかも、と、自分勝手に思っています。
終演後に出入口に立っていたので、サインをもらっていると、横から鴻上さんが「将来価値が出るかもよ」と囁いた・・・・・でも売らないですよ(笑)。
これから彼を見ていく上で、私が彼の何に惹かれたのか、わかるといいな。


■千葉大樹:杉浦一輝
やっぱり今回も宇宙人・・・・・じゃなくて、お菓子が好きなイヌの役?!
私に内面が似ている(ような気がすると勝手に思っている)ので、登場するたび、感情移入してしまいます。がんばれ!成り上がれ!のしあがれ!


■堀井千春:小名木美里
今回初登場!彼女の千春を見ていると、『恋愛戯曲』の大和田美帆を思い出します。
でも、鴻上さん、彼女に対して「自分に顔が似ている」とか「子ブタ」とか、女の子に言っちゃいけない言葉を次々と・・・・・。もっとキレイになって見返してやれ!って思います!


P.S.
シアターグリーンは、三つの劇場が集まった小屋。正面に、それぞれ入り口があります。
終演後、出入口でパンフを買っていると「私、ほんとはこのお芝居を観に来たのに、間違えて、隣のお芝居を観ちゃったんですっっ!」と、鴻上さんに対して一生懸命訴えている人がいました(^^;

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by june_h | 2008-05-26 21:15 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback(1) | Comments(2)

タイトルからもわかるように、「世界のトヨタ」について、ネガティブなことが書かれています。
著者はMyNewsJapanの編集長。ちょっとヒダリ入ってる?

この本を読んで「トヨタは良くない会社だ」「大企業が労働者を搾取している」と思うのは簡単ですが、過重労働による社員の過労死や、製品の品質管理、労使問題などは、多かれ少なかれどこの会社にもあるはずです。
世界のトップ企業であるトヨタは、特有の「トヨタらしさ」で今日の地位を獲得したのだと思いますが、こうした栄光の影にある問題にも、たくさんの「トヨタらしさ」がある。
そう思いながら興味深く読みました。

トヨタの闇
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最初に挙げられているのはトヨタの広告費の多さ。ダントツで日本一!
これは何が問題かというと「広告費=口止め料」ということ。
日本のあらゆるメディアに広告費を出しているので、テレビも新聞も雑誌もトヨタを批判できない。なので、トヨタに対する世界的なデモがあっても、日本人だけが知らない、という状況が過去に何度もあったわけです。
このように、問題があったときに抑圧的な態度で臨む姿勢は、随所に見られます。

それから、過労死や休職者の問題。
トヨタは、必要なものを必要なときに必要な分だけ用意する「かんばん方式」が有名ですが、これは在庫を持たない効率的なシステムである一方、事故などのイレギュラーな事態に対処する余裕がまったくないシステムでもあります。
どんな状況下でも、常に通常どおりの運転を求められるため、社員達の「ラインを止める」ということに対する恐怖とプレッシャーは相当なもの。「周りに迷惑をかけてはいけない」と思うのに加えて過重労働なため、心身共に押し潰されてしまうのです。

このような状況下で過労死した社員の例が取り上げられていました。
残された奥さんが、労災認定を求めて係争中なのですが、元同僚達は会社に睨まれるのを恐れて口をつぐみ、豊田市も愛知県も訴えを却下・・・・・どちらも税収のほとんどをトヨタに依存しているだろうから、トヨタの不利益になるようなことはしないわな。

子会社いじめや、子会社の偽装請負は当たり前の如く横行。本社の辻褄合わせを子会社に押し付けるのは、少なからずどこでも見られることですが、法に触れていても隠すのはマズいでしょう。

しかし「実は欠陥車率99.9%」というタイトルには異論あり。
トヨタは販売台数が元々多いから、リコール台数が多いのはしょうがない。トヨタよりもリコール率やリコール実施率が悪いメーカーは結構ある。
むしろ、リコールの調査資料を出したがらない国土交通省がキモい。

それから、海外の工場で頻発するストライキ。組合潰しなんて、どの国の企業でもやってるのね。海外のトヨタの状況について、もう少し詳しく知りたかったんですが、取材費不足?でしょうか。最後にゴシップ的にちょろっと載っていた程度。

読みやすい本ですが、扇動的(ツリっぽい)タイトルや内容も見受けられますのでご注意を。

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by june_h | 2008-05-24 09:54 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

日本のプロ自転車ロードレースチームを舞台とした小説。本屋大賞候補、大藪春彦賞受賞作品です。

サクリファイス

近藤 史恵 / 新潮社


スポーツを扱った物語っていうと、天才的な主人公が出てきてあっさり優勝したり、消える魔球(←古い)みたいな現実的じゃない必殺技を駆使して強敵を倒したり、みたいなのが多いんですけどね。この本は、とっても真っ当。
エースの下で働くアシスト選手の苦労と悲哀、レース中の駆け引き、転戦中の生活。それから、選手の引き抜きやドーピング問題などなど、よく取材されていて、ロードレース本来の面白さを上手いこと分かりやすくストーリーに絡ませられています。

ただ、一つだけ現実的じゃなかったのは、主人公、白石誓(チカ)の性格。
いくらアシスト選手とはいえ、自分が勝つことにここまで執着しないプロスポーツ選手って、いるのかな?僕アシストだし・・・・・なんて言いつつ、チームメートに勝ちを譲ろうとしまくり。良い人過ぎて、私もチカの彼女のように、チカをフッてしまうかも(笑)。
でも、なんだかんだ言って、結局ゴールテープを切るのも、欧州のチームに引き抜かれるのも、チカなんだよね~。なんかうまく行き過ぎてムカつくわ~と思う私は、性格が悪いからかしら(^^;実はチカはものすごい策士?だったりして。

この本でも出てきたように、自転車ロードレースのチーム内って、やっぱりドロドロしているものなんでしょうか。エースを勝たせるためなら、アシスト選手がリタイアしようと潰れようと関係ないですからね。エースになる人って、実力もさることながら、人間関係にも、ものすごく気を遣いそうだし、政治力もないと務まらなさそう。

ランス・アームストロングがツール・ド・フランスで7年間勝ち続けるのに、どれだけの名もないアシスト選手が死屍累々と「犠牲」になってきたのか・・・・・とつい読みながら思ってしまう。
「勝利は、ひとりだけのものじゃないんだ」という言葉が、重く響きます。

ツール・ド・フランスを見るたび、私はよく駅伝と比べてしまいます。
どちらも団体競技だけど、駅伝は、一人一人責任が平等で、チームに栄誉が与えられるから、「自分がタスキをつながないと皆に迷惑をかけてしまう」というプレッシャーがある。
一方、ロードレースは、一人一人の役割が決まっていて、栄誉は個人に与えられるから、一握りの選手しか勝利を手に入れられない。
駅伝は日本的で、ロードレースは欧米的だなって、いつも思います。

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by june_h | 2008-05-20 21:14 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

すごいです。
イルカと一緒に水中出産するメキシコ人女性が出てきたんですが、赤ちゃんがツルンと出てきたときも、イルカがずーっと逃げもせず、見守っているんです。
イルカの超音波が、胎児をリラックスさせて、安産になるんだそうです。

プルミエール ~私たちの出産~ [DVD]

ポニーキャニオン


話が逸れますが、人に飼われている動物って、赤ちゃんには危害を加えないみたいですね。職場の知り合いにも、昨年女の子が生まれたんですが、飼っているゴールデンレトリバーは、赤ちゃんが泣いたらご主人に知らせたりしてすごく気を遣っているんで、白髪になったそうです(^^;
上司が昔飼っていたネコも、目が合っただけで飛びかかってくるくらい神経質だったそうですが、赤ちゃんには決して手を出さなかったし、赤ちゃんがイタズラでネコのシッポを引っ張っても、赤ちゃんの顔を両前足でガシっとつかんで「おまえなぁ、ええ加減にせぇよ!」と言わんばかりにしばらく睨んでどこかに行っちゃうそうです。

脱線しましたが、この映画は、世界各地の女性の出産の様子を撮影したドキュメンタリー。
日本では、病院で出産するのが当たり前のように思われているかもしれませんが、世界に目を向けるとそんなことはない!
砂の上で出産する、サハラの遊牧民トゥアレグ族の女性。
産婆さんに取り上げてもらうインドの女性。
出産前にまじないをかけてもらうアマゾンのカヤポ族の女性。

実は、病院で産まれる赤ちゃんは、世界的に見れば少数なのかも・・・・・と思いきや、毎日数百人が出産する、ベトナムの大病院の出産風景も。
大部屋で、野戦病院のように、数十人の妊婦達がベッドに横たわっている光景は圧巻。出産も個室じゃなくて、何人も部屋でいきんでる!産まれた赤ちゃんは一ヶ所に集められるのですが、取り違えとか起こりそう・・・・・。

一番びっくりだったのは、医師や助産師の力を借りず、自宅で自力で産む「フリーバース(自由出産)」という選択をしたアメリカ人女性。
医療の介入が出産という行為を不自然にしている、という考え方のもと、協同生活する数組のカップル達と一緒に出産。確かに、産婦人科での会陰切開や帝王切開は、不要な場合でも行われることがあると聞いたことがあります。
無事産まれたから良かったものの、万一のことがあった場合「誰のせいにもせず、どんな結果も受け入れるつもり」だったそうです。ここまで突き抜けられるのはすごい。

日本の吉村医院での出産も取り上げられていました。
吉村先生は「現代女性の生活はどうしても運動不足になって難産になりやすい。昔ながらの労働をすれば安産になる」ということで、出産前の女性達を日本家屋で協同生活させて、薪割りや水汲みなどの労働をさせるのです。見ていると確かに、壁の雑巾がけの動作が、妊婦に良いとされるスクワットと同じ!私の友人のお姉さんも、逆児を直すためにスクワットしたって言ってましたっけ。

今の日本なら出産方法がいろいろ選択できると思うのですが「夫や家族が出産に立ち合うかどうか」も選択肢の一つになっていると思うのです。フリーバースのアメリカ人女性も、イルカと一緒に産んだメキシコ人女性も、ダンナさんに立ち合ってもらっていました。
私の上司は「恐いから立ち合い出産なんて絶対やだ!」なーんて言ってたんですが、結局立ち合うハメに。ナマナマしいのがダメな人なのに、よく失神しなかったと思います(^^;

客席には、妊婦さんの姿もチラホラ。
出産方法は様々でも、出産はどの女性にとっても大仕事。あんな大変な思いをして自分を産んでくれたのだと思うと、母親には感謝せずにはいられない・・・・・たとえ母親がわけわかんないことブツブツ言ってイラっとしても、そう思うことのできる映画です(笑)。


<関連リンク>
「プルミエール 私たちの出産」(公式サイト)
「プルミエール 私たちの出産」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2008-05-15 21:08 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

久しぶりの歌舞伎鑑賞でございます♪ロビーには、吉右衛門夫人がいらっしゃいました!

そんなわけで、いつもより奮発して、二階席最前列花道前のお席を取りました!(とはいえ、ぴあ会員割引で手に入れたチケットですが)
いつもと違って、花道での演者さん達の表情がよく見えて楽しめましたわ♪

■民谷伊右衛門:中村吉右衛門
■お岩/小仏小平/女房お花:中村福助
■直助権兵衛:市川段四郎


吉右衛門さんも福助さんも初役だったそうで、福助さんはともかく、吉右衛門さんが伊右衛門って、最初はなんだかピンとこなかった。
色気と若さがある役者なら、吉右衛門さん以上の人はたくさんいると思うけど、複雑な感情表現に関しては、播磨屋、さすがです!特に、毒を飲んで変わり果てたお岩さんを初めて見たときの伊右衛門のリアクション。
うげっ気持ち悪りぃ!という嫌悪感と、うまくいったぞ!という喜びと、大変なことをしてしまったという恐れと。いろんな感情がよく見える。私はこれを楽しみにしてきました。

残念なのは、お岩さん。
別に、福助さんが下手というわけではないのです。
戸板返しとか、仏壇返しとか、お約束の「うらめしやぁ~」とか。お岩さんが出てくるたんびに、福助さんが頑張るほど、お客はみんなクスクス笑っちゃうんですね。
この舞台ができた当初は、画期的な技術だったから、お客さんたちは驚いただろうし、怖いとも思っただろうけど、今のお客さんたちは、テレビのコントで散々面白おかしく使い古されているのを見てきているから、恐怖という文脈じゃなくて、笑いで見てしまうんだよね。
今回、立役の福助を初めてみましたが、私は女形より立役の福助のほうが好きかも。個人的に声があんまり好きじゃなからなんですが、立役だと素直にいいなって思えるので。

まあ、なにはともあれ、いろいろ勉強になりましたですよ。
お岩さんが塗りまくる、お歯黒の黒って、酸化鉄(タンニン酸第二鉄)の粉なんですね~。だから「カネ(鉄漿)」って言うんですね。なんか鉄臭くてマズそう・・・・・。でも虫歯予防になったらしいです。

本当に残念だったのは、まだ日が浅いせいか、プロンプター頼りの人も。
直助さん、しっかりして!セリフ覚えてないじゃないの!プロンプターさんに教えてもらってるの、まるわかりで、「あー」とか「うー」とかが挟まって、七五調のセリフのリズムがムチャクチャだったわよ!


P.S.
幕間に、どうしてもたこ焼きが食べたくなって、築地銀だこ本店へダッシュ!
ところがいっぱいで、買うのにとっても時間がかかってしまった。たこ焼きを抱えて戻ると即、開演五分前のブザーが。ここで私は考えた。
たこ焼きの匂いを撒き散らしながら客席で食べるほうが迷惑か、ロビーで食べてから劇の途中でお客の邪魔をしながら席に戻るほうが迷惑か。
んで結局、前者を取りました(^^;私の周りの方々、すいませんでしたm(_ _)m


<関連リンク>
五月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2008-05-11 20:26 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(4)

最近、ホメオパシーを勉強しているので、四谷怪談を見ながら「お岩さんに合うレメディって何だろう?」と考えていた。

■ストレプトコカイナム(Strept.)
 お岩さんの顔の腫れは、丹毒と連鎖球菌によるものだから。
■ラカシス(Lach.)
 お梅への嫉妬に苦しむから。
■スタッフサグリア(Staph.)とイグネシア(Ig.)
 父親を殺され、伊右衛門のDVを受けていたから。
■スフィライナム(Syph.)
 刃物で死に、祟るから。

とまあ、安直に並べてみましたが、もっと合うのを見つけたのだ。それはエイピス(Apis)。
Apisの特徴として
・丹毒
・右側の顔の腫れ(眼の周囲)
・顔の(青みを帯びた)変色
・連鎖球菌に関わる炎症
・嫉妬深い

すごーい!鶴屋南北さん、もしかしてホメオパシー知ってたんじゃないの!?って思うくらいピッタリ・・・・・とか思ったんですけど、そうじゃなくて、お岩さんというキャラクターを作るにあたり、明確なモデルがいたってことなんでしょうね。
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by june_h | 2008-05-11 20:05 | ホメオパシー | Trackback | Comments(0)

「生きることだ。生きて生きて生き抜けば、勘平がわかる」

『仮名手本忠臣蔵』の「早野勘平腹切の段」という大役を与えられたが、勘平の性根がわからないと嘆く健。そんな彼の白昼夢に志半ばで亡くなった兄弟子、文楽太夫の月大夫が現れて語る。

生き抜かなければ、文楽はわからない。
修業中の健にも、作者の三浦しをんも、もちろん私も、文楽はまだまだわからない。
だからこそ、文楽は面白い。

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主人公の笹本健大夫(通称「健」)は、文楽太夫になって間もない。まだまだ修業中の身。
奥さんをほったらかして若い女の子と遊ぶ、師匠の銀大夫。三味線の腕は天才的だが、変わり者でマイペースな兎一郎。文楽と健が大好きで、健に猛烈なアタックをかける小学生のミラちゃん。
周囲の個性的な人たちに振り回されながらも、友人が経営するラブホテルの一室に身を寄せながら、芸の研鑽と舞台に励む。

健が真面目過ぎるからか、作者の人物解釈がウザいからか、途中で読むのを止めようと思ったが、健と人妻の真智(ミラちゃんのお母さん)が仲良くなり始めてからは、なんだか面白くなって、結局最後まで読んでしまった(^^;;健と銀大夫の都々逸合戦とかも(結局シモ!?)。

真智への想いが絶ちきれず、舞台に身が入らない健に、兎一郎は怒った。
「きみは、自分にどれくらい時間が残っていると思う。たいした病気も怪我もせず、存分に長生きしたとしても、あと六十年といったところだぞ。たった六十年だ。それだけの時間で、義太夫の真髄にたどり着く自信があるのか。三百年以上にわたって先人たちが蓄積してきた芸を踏まえ、日々舞台を務め、後進たちに伝承し、自分自身の芸を磨ききる自信と覚悟が、本当にあるのか」

でもね、兎一郎くん。私はこう思うのよ。女に迷うのも修業の一つじゃないんでしょうか。いろんな迷いや弱さを知ってこそ、文楽にたくさん出てくる魅力的なダメ人間たちがわかるというもの。あんたみたいに奥さんを完全放置するより全然良いと思うのですが(笑)。
「金色に輝く仏果などいるものか。成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生き抜く。俺が求めるものはあの世にはない。俺の欲するものを仏が与えてくれるはずがない」

タイトルの『仏果を得ず』とは、文楽と共に生きようという、健の高らかな決意表明なのだ。

P.S.
作者の三浦しをんさんは、某新聞の書評を担当しているが、彼女の選ぶ本は、わりと私も読みたいと思うものが多い。もしかして、本の趣味が似てる?

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by june_h | 2008-05-08 20:18 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

ホットヨガ体験記

ゴールデンウィークは、わりとユル忙しくしてます。
忙しいワケは、最近ハマったホットヨガ。これが面白い!4月末からもう3回も行っちゃった!

本当は、健康の勉強のためにアレクサンダーテクニークに通いたいのですが、スタジオが家から遠すぎる。会社帰りとか休日とか、気軽にできるものはないかなって思っていたら、妹が職場の友達から教えてもらったのが、ホットヨガのスタジオだったのです。早速トライアルに申し込みました。

スタジオ内は摂氏40度。湿度65%。1リットルの水を持ちこんで、60分のビギナーコースを体験しました。
インストラクターの指示に従いながら、いろいろなポーズをとっていきます。こまめに給水&汗拭きタイムがあるんですが、ついていくのに必死!
途中、何度も立ち眩みしそうになりながら、終了までなんとか持ちこたえたという感じ。スタジオから出て、涼しい外気を浴びたときは「生還できた~」と思いました(^^;

シャワーを浴びようと着ていたウェアを脱ぐと、濡れ雑巾のようにジャーっと汗が。これが全部汗だと思うと頭がクラクラしましたですよ(-.-;;;
シャワーを浴びたあと鏡を見ると、今までに見たことがないくらい、自分の顔が真っ赤っか!
その日は1日、頭が痛くて体がだるくて、血圧が上がったんじゃないかと、身の危険を感じました。

そんなわけで、「せっかく教えてくれたんだけど、私の体にはキツくて無理みたい・・・・・」と妹に言うと「せっかくトライアルがあと一回残っているのにもったいない!ツラくなったら休んだりしてムリしなければ大丈夫よ」と彼女。
まあ、体的にはキツいんだけど、肌の調子が良くなってるし、体も少し軽くなった気がする。
何より効果を感じたのは、右腕の発疹とかゆみが軽減したことなんだよね。

私は去年の秋からホメオパシーで体質改善をしていて、そのせいで発疹が出て、右腕が赤黒くただれているのです。小さいときアトピーがあったりしてもともと皮膚が弱くて、ちまちまステロイドで騙し騙しやってきたのだから仕方ない。それがたった一回でだいぶラクになった。

続ける価値はあるかもしれない。思い直して、次の日、妹と再度行くことになりました。

二度目は無理をしないように、用心しながらやりましたが、わりとゆっくり進めてくれる先生だったので、体の負担よりも効果の方を強く実感できました。
三度目は今までのビギナーコースと違う、呼吸中心のリラックスコース。同じ時間で、ポーズも断然ラクなはずなのに、汗の量とキツさがが全然違う!終わった後、肋骨の下の奥のあたりが痛かった(^^;
ほんと、インナーマッスルの鍛練とデトックスの効果があるって実感しました。

終わった後、大量に発汗して髪の毛もびしょびしょになるので、腰まであった髪の毛をばっさりショートにしました!いや~髪を洗うの、すっごいラク!こんなに短くしたの、数年ぶりなので、新鮮な気分!職場の人たちには驚かれましたが(^^;

そんなわけで、健康のために、いろいろなものに手を出していますが、ホットヨガは長く続けられそうです♪

ホットヨガサロン ラビエ

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by june_h | 2008-05-05 10:25 | 健康 | Trackback | Comments(0)