<   2009年 04月 ( 16 )   > この月の画像一覧

月岡芳年ファンの私が行かないわけにいかないでしょう!というわけで、最終日に豊洲へ。

すっごく面白かったです!特に、歌舞伎を題材にした絵がたくさんあって楽しめました。画集で見たことがない作品もあったし。
『籠釣瓶花街酔醒』の佐野次郎左衛門が八つ橋を斬殺する「佐野次郎左衛門の話」。次郎左衛門の足にべっとりついた血の手形、暗闇の中、行燈の影に見え隠れする次郎左衛門の残忍な表情、そして、驚きと恐怖の顔で倒れる八つ橋。見ていて思わず「ああっ!」って声が出てしまう。
殺す側より殺される側の表現に重きが置かれていて、殺される側が、過剰に色っぽかったり、生々しかったり、美しかったりするんだよね。ほんと、芳年って「ドS」だなって思います(笑)。

『め組の喧嘩』で、火消達と力士が睨み合う「神明相撲闘争之図」。
『紅葉狩』で、平維茂が水面に映った美女の正体に刀を向ける「平維茂戸隠山鬼女退治之図」。
『俊寛』で、遠ざかる船と打ち寄せる荒波のダイナミックさが印象的な「俊寛僧都於鬼界嶋遇康頼之赦免羨慕帰都之図」。
『八百屋お七』で、炎の中、梯子に昇るお七の振袖が、風をはらんでたなびく「松竹梅湯嶋掛額」。
一つ一つ、アングルとか構図とか切り取り方が、独特だな~っていつも感心しちゃいます。

特に面白かったのが「一ノ谷の戦い」。近景の熊谷次郎直実に、遠景の千鳥が絡み合ってクール!いちいちアイデアが斬新なんだよね~。

ほかにも、ナマで観たいと思っていた「金太郎捕鯉魚」とか「芳涼閣両雄動」とか、じっくり一人占めして見られてよかったです。

あまり大きな展覧会ではないけれど、一枚一枚じっくり楽しんで、いつもより何倍も楽しめました!
来月は、引き続き芳年の美人画特集をするそうな!行かなきゃ♪


<関連リンク>
平木浮世絵美術館UKIYO-e TOKYO
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by june_h | 2009-04-30 13:16 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

毒がひとりでに人間を襲うんじゃない。今、世界中で起きているのは人災なんです。

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化学物質で汚染された水と知りながら垂れ流しを放置し、近隣住民の間で癌や白血病が激増した軍施設。
予防接種が自閉症の原因になっているのに、人の命より生産コストや儲けを重視して、接種を推進した医療業界と政府。
もちろん、こんなことは、なかなか公にならないし、暴露しようとした人達は、闇に葬り去られていきます。

お金の問題になると、とたんに真実が見えなくなります。
医療問題は、複雑で巨大な利権が絡んで、ウソやタブーが多すぎます。
日本だって無関係ではありません。薬害や公害問題は、繰り返し起こっています。

この本を読んで、ミヒャエル・エンデの「ハーメルンの死の舞踏」を思い出しました。
大量発生したネズミの害と、子供達の「神隠し」に苦しむ町。原因は、巨大なネズミのロボットに子供を投げ込むと、金貨を一枚生み出すたびに、ネズミも一匹生み出すことにありました。でも、町の大人たちは、止めるどころか、これを隠し、金貨を懐に入れるのです。そして、子供たちが皆いなくなってしまう。オリジナルより、ずっと深恐ろしい話。

お金を受け取るのは、今のお金持ち達。
お金やお金で買えないものをを払うのは、未来の子供達。

毒が悪いんじゃない。人が止めようと思えば、いつでも止められることばかりなのです。
私たちが闘うべきは、病気ではなく、人間の欺瞞なんです。

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by june_h | 2009-04-27 20:45 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

野心は人一倍あるけど、イマイチ仕事で成果を上げられないジョーが、大富豪ピンダーに成功の秘訣を教わる、という形式で進む本。

よくあるハウツー物ですが、ここで言っていることは、ビジネスだけでなく、人生一般にも通じます。

あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密

ボブ・バーグ+ジョン・デイビッド・マン / 文藝春秋


この本が伝えたいのは、タイトルがすべて。

「自分が何かを望むなら、まず人に与えなさい」

スッゴク簡単!ですが、実践するのはなかなか難しい、という方。そんなに難しくないです。隣の人のコーヒーを入れてあげる、とか、小さなことからで良いんです。

「人の本当の価値は、相手から受け取るもの以上に、自分がどれだけあたえられるかによって決まる」

「人の収入は、どれだけ多くの相手にどれほど喜んでもらえたかによって決まる」

「人の実力は、ほかの人の利益をどれだけ優先させたかによって決まる」

私も実感しています。
昔は「自分が認められたい」って、自分のためにキリキリ仕事をしてきたけど、全然うまく行きませんでした。
でも、「上司をラクにしよう」「お客さんをラクにしよう」「会社をラクにしよう」と思って仕事をしていると、巡り巡って自分の評価につながるってことがわかったので、今はとってもラクチンです(^^)
不思議なもので、誰かに「あたえる」と、その分、臨時収入とか、いろいろな形で自分に戻ってくるんですよね。

これでもワカラナイ、という人には、呼吸に例えて
「空気をいっぱい吸い込むには、まず肺の中の空気を吐き切らなければならない」
なんてことも言っています。

この本に登場する、大富豪のピンダーは、物腰の柔らかい人物。ほんとにスゴい人って、謙虚で腰が低いんですよね。

私は、読みたい本は大抵、図書館で予約するのですが、手に入るまで何か月も待つことがあります。
この本も、半年以上待ってようやく手元に届きました。ちょうどこの本を開いた日、会社で昇格したということが伝えられました・・・・・もしかして私、戒められてる(^^;?

・・・・・やっぱり神様は見ているんだわ。私が通勤電車の中、ギラギラした目で虎視眈々と空いた席を狙っていて、隙あらば肉食獣のようにガバッと奪ってしまうことを(笑)。
これだけは、誰にも譲れない!?(^^;;;

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by june_h | 2009-04-23 20:52 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

弱さってスゴい!
この本を読むと、考え方が変わります。

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北海道浦河町にある「浦河べてるの家」。ここでは、精神疾患を持つ人たちが、共同生活をしています。

でも、ここは、医師や専門家が管理しているのではなく、自分たちで話し合ってなんでも決めるユニークな施設です。

まず、病気を隠しません。症状を明らかにした上で、皆で受け入れます。
年に1回の「総会」では、統合失調症の人たちが、幻覚や妄想を披露する「幻想&妄想大会」があって、一番スゴい妄想話をした人にグランプリの栄誉が与えられます!

それから、失敗や弱さを排除しません。その人の大切な「一部」「プロセス」として認めます。
べてるは、いつもニコニコ仲良しこよし、というわけではありません。ケンカもしょっちゅうだし、発作を起こして暴れたり入院したりする人だっています。
でも、「問題」が起きたからといって、その人を追い出したり、管理したりしません。当たり前のことと思って受け止めます。でも、暴れて何かを壊したら、本人の責任で弁償します。
社会では、こうした人達は、「責任能力が無い」と見なされ、無罪になったりしますが、裏を返せば「人間扱いしていない」ということでもあります。
「べてるの良い所は、自分で責任を取らせてもらえるところ」と話す女性が印象的でした。

べてるに来たばかりの人達は、社会や家庭で傷ついて病気になったので、恐怖心でいっぱいだし、何より自分を好きになれない人が多いのです。
でも、ここでは、普通は厄介者扱いされる人も出来事も、みんな受け止められるので、自然と自分を認められるようになって、発作や幻聴が少なくなるんだそうです。
当初は、脅したり追い詰めたり、攻撃的だった幻聴が、だんだん優しくなって、今ではすっかり「幻聴さん」と仲良しになっちゃった、なんて人もいます。

普通の病院や施設は、病気を「無くす」ことや、「普通の人達」と同じように生活できるように「矯正」しようとします。その姿勢は、どちらかと言うと、本人のためというより周囲のため。薬漬けにして動けなくしたり、病院に閉じ込めたり。中には、病院の儲けのために入院患者を「固定資産」のように考える人もいるみたい。

べてるでは、「病気を治す」というスタンスを、そもそも取っていません。決まりごとは無く、町に自由に出ていきます。もちろん、トラブルが無いわけではありませんが、問題になることは、とても少ないし、実社会の中に入って仕事をしています。

彼らは、昆布の加工・販売などを中心とした仕事で、ちゃんと利益を出して自活しています。その他、病院の清掃や食器洗いなど「普通の企業が手を出さないような儲からない仕事」や「人のイヤがる仕事」を積極的に引き受けて、今では地域になくてはならない存在になっています。


本来のコミュニティのあり方って、べてるみたいな感じじゃないかしら。
私は、読んでいて思いました。

今の実社会って、誰もが弱さを持っているのに「○○ができない」「○○がダメ」って、できない事を数えて、どんどん弱さを排除しようとするけど、そうしていったら、皆すごく苦しくなるし、結局誰も残らなくなっちゃうんじゃないかな。
べてるでは「○○もできる」「○○も良い!」って、できる事を数えるから、とてもラクなんだと言っていました。

それから、仕事ってそもそも「お金を稼ぐため」じゃなくて「周囲の人に喜んでもらうため」にするのではないでしょうか。
べてるの人達が地域に奉仕することで、過疎が進む浦河は、「べてるの人がいないと困る」ってことになっているのです。だから、不景気だからといってクビにはなりません。

べてるですっかり良くなって、実社会に戻る人もいますが、同じようにストレスを溜めて病気が再発して、またべてるに戻ってきてしまう人が少なくないと言います。
それだけ、私達の社会に、弱さを抱えていられるほどの余裕が無いってことなのですよね。
普通に生活しているように見える人の中にも「カルテ」が無いってだけで、苦しい人は、たくさんいると思います。

べてるには、常にたくさんの見学者がいます。私も機会があったら行ってみたい。ほんとかどうか、見てみたい。そんなふうに思いました。

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by june_h | 2009-04-22 21:33 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

内田樹さんのブログを加筆・修正した本。

ひとりでは生きられないのも芸のうち

内田 樹 / 文藝春秋


内田さんの本を物色しているうち、
「「ひとりでも生きられる」のは結構ですけれど、「ひとりでしか生きられない」というのは病気です」

のコピーに惹かれて、真っ先に飛びついた本です(笑)。

どのトピックも面白いんですけど、途中で何度も読むのをやめたくなりました(^^;
なぜかというと、内田さん曰く
「この本では、当たり前過ぎて最近巷で言われなくなったことを言っています」

多分「言われなくなったこと」の中には、「言って欲しくないこと」も入っているからなのだと思います。なので、視聴率や発行部数ばかり追いかけていると、だんだん「みんなが言って欲しいこと」しか言わなくなって、ほんとに欲しい情報は手に入らなくなるんじゃないかと、チラッと思ったりして。
特に「個食のしあわせ」のトピックは、今の私には重たく響きました。

それから気になったのは、
「健康法の唱道者は早死する」

内田さんは、一時、玄米食にしていて、体の具合がものすごく良くなったんだそうな。
そうなると、不摂生をしている周囲の人に説教を始め、
「なんでこんなゴミみたいな物ばっかり食って!」
「病気になるようなことばかりして!」
とイライラして、逆にストレスを溜めこんで、体を壊してしまうことに(^^;

私も以前より、健康に気を遣うようになりましたが、あんまりキマジメに盲目的にならないように気をつけます(^^;;;

あと、リラックスすることの大切さ。
誰かと相対したとき、緊張状態ではなく、リラックスしているときこそが、自分の能力を最大限に発揮できるんだそうな。
だから、あらゆる日本の武道の稽古は、強くなるためや体を鍛えるためではなく、「リラックスするためのプロセス」を追っているんですって。深いです♪

まだまだこれからも読みますよぉ♪内田さんの本(^^)


<関連リンク>
内田樹の研究室(ブログ)

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by june_h | 2009-04-21 20:55 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

母が新聞を見て「この展覧会行きたい!」と言ったので、二人で行って参りました。
展覧会自体もさることながら、建物が素晴らしいので、母も絶対気に入るだろうと思ったのです。

ロシアの一時代を築いた大女帝、エカテリーナ2世。私が彼女を知ったのは、中学時代に読んだ池田理代子の漫画『女帝エカテリーナ』。蝶よ花よと育てられたお姫様のイメージとはほど遠く、愛人を次々に重臣にして、権謀術数を繰り広げる「玉座の娼婦」に、ただただ驚くばかりでございました。

この場に展示されている、美しい磁器も、外交や国益のために、大いに利用されたものばかり。
その中には「寵臣」ポチョムキン公爵に送った食器セットもありました。
一つ一つの部屋に並べられた豪華なディナーセットが目に入ると、思わず「うわぁ」と札束を目の前にした峰不二子のように、声を上げてしまいます(笑)。

展覧会は、自分のペースで見たいので、一人で行くことが多い私。でも、今回は、母のペースに合わせて「母目線」で見ました。
そうすると、前回見えなかったものが見えてきたんですね。壁にはめこまれているガラスの彫刻とか、照明のデザインの面白さとか。
残念だったのは、今回、上階のウィンターガーデンが開放されていなかったこと。アールデコの部屋とはうって変わって、モダンなモノクロームのデザインの部屋ですからねー。母に見せたかったのに。

見終わった後は、お庭を散策。
「昨日今日でできたお庭じゃないから、大きな木がいっぱいね」と母。確かに、おとぎ話に出てくるような木がいっぱい(笑)。
花壇は、サルビア、牡丹、芍薬なんかが見頃。お天気で本当に良かったです!
ゴールデンウィークのお散歩にオススメ♪


<関連リンク>
東京都庭園美術館
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by june_h | 2009-04-20 21:07 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

久しぶりの落語。久しぶりの市馬師匠です!


■寿限無:柳亭市丸
久しぶりの市丸くんだわ~どんなふうになってるかしらぁ、と思ってプログラムを見ると「本日最後の出演」の文字が。

ええええーーっっ!!まさか市丸くん廃業!?まだこれからじゃないの!一体何があったの・・・・・?

戸惑っているところに出囃子が鳴って、市丸くん登場。着物の所作も、だいぶ板に付いている様子。
でも、何より驚いたのが声の出し方。ちゃんとお腹から声が出て、お客さんに届く声になってる!以前はゴニョゴニョ半径50cmくらいでしゃべっている感じだったのに。
しかも、とっても素直でスジが良い声!ああ、こんなにステキな声だったんだね~市丸くん。やっぱり師匠が良いからよね(^-^)

でも、相変わらず噺のほうは棒読みで(笑)。寿限無のフルネーム、私が代わりに言ってあげたくなりました(^^;
でも、これでほんとに終わっちゃうの?市丸くん・・・・・と、高座を立ち去る彼を寂しく見送った私。
そしたら、市馬さんが「先ほどの市丸が、二つ目に昇進します」と。
なーんだ。前座として「最後の出演」だったのか(^^;いやぁ、ビックリして損した。

改名して、これからは「柳亭市江」と名乗るそうです。「イチエ」なんて、女性みたいな名前ですが、本人が江ノ島が好きだからということで、師匠の考えた候補名を全部蹴って決めたそうな(笑)。

でも、意外に姓名判断では良い画数(師匠よりも良い・・・・・)。天然でキョトンとした佇まいの市江さん、もしかしたら大化けするかも!?


■百川:柳亭市馬
市丸くん改名の流れを受けて、ご自身が市馬を名乗るまでのエピソードがマクラ。

本当は、二つ目の名前「柳家さん好」でそのまま真打ちになる予定だったんだそうですが、直前になって師匠から「いい名前があった」と、夜中に電話があったんだとか。慌てて「さん好」名義で発注していた扇子や手ぬぐいをキャンセル。バタバタの真打昇進に。
師匠曰く「市馬は良い噺をした奴だったよ。売れなかったけどよ」

本題は、会場がある人形町にちなんだ噺。
人形町に昔、実際にあった大料亭「百川楼」。百兵衛という田舎者が奉公することになった。
ところが、彼の訛りがキツくて、何を言っているのかさっぱりわからない。みんな勝手に彼の言うことを推測し、チグハグな行動をとり始め、周りがどんどん巻き込まれていく・・・・・。
今の人形町は、昔と全然違う街並みだと思いますが、駅から会場まで歩いているうちに、老舗らしき店構えをたくさん見ました。今度、散策してみたいですo(^-^)o
<あらすじ>
百川(吟醸の館)


■一人酒盛:柳亭市馬
良い酒が手に入ったからと言うことで、友達を誘って酒盛りをすることにした男。
ところが、友達に準備をさせつつ、全部一人で全部飲んじゃった。

私は、この噺、笑えなかった(^^;
別に、師匠の芸が悪いってわけじゃない。途中で入った鼻歌とか、本当、面白かったんですよ。ただ、一人で気持ち良くなっている八っつぁんを見ていて、なんだか自分を見ているようでねぇ(-.-;
私自身は、お酒をほとんど飲みませんが、周りを置いてきぼりにして、自分の世界に入っちゃうことがよくあるから、思い出して恥ずかしくなっちゃった。市馬さん自身も、お酒を全然召し上がらないそうですね。

歌舞伎にも「酒飲み」や「酔っ払い」が見せ場になっている演目がありますね。
『勧進帳』の弁慶とか、『魚屋宗五郎』とか。
西洋のでは、あまり見ないような・・・・・。


P.S.
帰りにロビーで「どっかで聞いたことがある話っぷりだなぁ」と思って振り返ると、林田さん!?ビシっと背広でキメている。
普段は勤め人なのかしら?・・・・・林田さんを描写すると、「背広」だの「勤め人」だの、なぜだかボキャブラリーが古くなる私(^^;
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by june_h | 2009-04-19 18:52 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)

二人の対談を読んでいると、
「あったまばっかりでーも かっらだばっかりでーもダメよね」
というプチ○ノンのCM曲が頭の中で流れてきます(笑)。

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内田樹さんは、フランス文学研究者にして合気道の達人。彼の言うことに説得力があるのは、身体の感覚を大事にしているからだと思います。私、こういう人、好き(^-^)

池上六朗さんは、武蔵をはじめとした格闘家や、プロボクサーなどの治療家。「三軸修正法」という独自の方法で、体の歪みを治します。
専門学校を卒業したあと、いろいろな職業を経験した彼のボキャブラリーは、そこいらの大学卒の人より全然豊か。身体感覚を上手に言葉に置き換えられる、なかなか貴重でスゴい存在です。

印象的だったのは、クライアントとの関係。
治療する側が緊張していると、クライアントも緊張しちゃって、治るものも治らないんだって。だから、治療する側がリラックスして、その状態が相手の体に伝わるようにできたら、クライアントはもう、半分は治ったようなものなんだと。物理的な治療じゃなくて、両者の間にある目に見えない関係性が、治療のうえでものすごく大事らしい。
こんな池上さんの話がいつしか内田さんの合気道の話に重なっていきます。

それから、人間の一番スゴい能力っていうのは、ノーベル賞を取るほどの理論を打ち立てることでもなく、オリンピックで世界記録を出すことでもなく、
「誰と結婚しても、うまくやっていけること」
なんだって!禿同!!
ほんと、内田さんってスバラシイ(^^;

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by june_h | 2009-04-18 19:59 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

THE BIG ISSUEを買ってみた

最近天気が良いので、昼休みは会社周辺をブラブラしております。皇居とか、水道橋とか。
昼休みにやることは、いつもだいたいこんな感じ。
1.三省堂で立ち読み。
2.GAIAで買い物。
3.銀行で引き出し&記帳。
4.神社にお参り(晴れの日だけ)。
5.会社の子たちとご飯食べながらまったり。
6.とにかくお散歩。

冬の間は寒くて1が多く、最近は、あったかくなって天気が良いので6が多くなりました。
んで、テクテク歩いて秋葉原まで行ったらば、BIG ISSUEを売っているおじさんが。

雑誌の存在も、どんな雑誌であるかも知ってたんですけど、今まではなんとなくなかなか買う勇気が無くて。今回は、先に買っている女性がいたので、私も続いて購入。

開いてみると・・・・・なかなか面白いじゃん♪
タブロイドの夕刊より全然よい!・・・・・夕刊○ジなんて、お金出して広告読んでるみたいなもんだしね(笑)。
レッドクリフの金城武の特集とか、「新潮45」の編集長だった中瀬ゆかりのコラムとか。
これだったら、全然普通に、何も気にせずに買ってもいいんですけど。
早く勇気を出せばよかった(^^;

ホームレスで思い出すのは、日韓の違い。
韓国の地下鉄では、電車1本につき一人、必ず物乞いがいて、おせんにキャラメル~の売り子さんの如く、何度も往復していた(今もそうかは知らない)。
日本の方々は、公園の暗がりにひっそり座っているが、韓国の方々は、大音量で音楽を流しながら交差点の真ん中でダーっと寝っ転がっている(日本じゃ今は見られない傷病兵さんらしき姿も)。
やっぱり自己主張が激しい・・・・・これもオクニガラかしら、と、思ってみたり。

学生のとき、小倉発高知行きの深夜バスを待っていたとき、隣の女性に道を訊いたらホームレスの女性だった。その後、怒涛のように私にいろんなこと、話してきた。
そのとき私は思った。

ほんとに欲しいのは、お金や食べ物じゃない。コミュニケーション。

「弱者(って言葉が適切かは知らない)」に優しくするのは、自分のためだ。「働かないヤツは死ね!」とか言う人は、言っていればいい。自分が老いたり病気になったりして「働かない人」になったとき、その言葉は、そっくり自分に返ってくる。

そのとき、あなたは耐えられるか?自分の罵声に耐えられるか??

眼の前の人が、自分の過去の姿であり未来の姿である、と、想像できれば、どんな人に対したって、悪口は恐ろしくて言えなくなる。

東南アジアの民話で、病気になった祖父を、父親が籠に入れて、山に捨てようとした。そのとき息子は言った。
「おじいちゃんは置いてきてもいいけど、籠は持って帰ってきてね」
「どうして?」
「その籠で、僕がお父さんを捨てるから」

自分が誰かを捨てれば、いつかは自分が捨てられる。
そのとき捨てるのは、ほかの誰かでもなく、自分自身だ。

・・・・・かく言う私は、今日も電車で座れなくてイライラしている(笑)。


<関連リンク>
ビッグイシュー日本版
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by june_h | 2009-04-16 21:37 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

なんでしょうね・・・・・この二人の間に流れる抜き差しならない緊張感は。

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娘だからベタベタ甘えるとか、父だから猫可愛がりするとか、そういうのは無いですね。
お互い認めあいつつも「なかなかやりますね」「いえいえあなたこそ」的な、優等生同士が張り合ってる感をビシビシ感じてしまうのは、私だけ?
家族からも世間からも「優等生」であることを常に求められているせいかしら。

でも確かに、もし自分に、親子であり師弟でありライバルであり同士である、という濃ゆい関係の存在がいたとしたら、どう接したらいいのか想像がつきません・・・・・やっぱりこういう距離感になっちゃうのかしら。

っていうか、二人とも似てるんですよね。文章から受ける印象が。真っ直ぐで、真面目で、上品で、誇り高くて。
松たか子が三谷幸喜に「ミニ幸四郎」って言われてムッとしたエピソードが出てきたけど、私もきっと同じこと言っちゃう(笑)。
そして、華のある二人だからこそ、ガチガチのの主役がよく似合うのでしょう。
そしてもし、松たか子が男で、歌舞伎役者になっていたなら、それこそ二人の関係は、のっぴきならないものになっていたでしょう。

私が松たか子を知ったのは、大河ドラマ「花の乱」。若いときの日野富子役で、毒を飲まされて狂ったように舞うシーンがあったんですけど「なんて舞が上手いんだろう」って見とれた覚えがあります。
あの時の真っ直ぐさは、蜷川幸雄の「ひばり」で演じたジャンヌ・ダルクでも、この前観た野田秀樹の「パイパー」の妹の役でも、変わっていません。

松本幸四郎、歌舞伎では、実はあまり印象に残っていなくて(^^;
この方で一番印象的だったのは「ラ・マンチャの男」。私が観たとき、松たか子はアルドンサじゃなくて、ドン・キホーテの姪のアントニアでした。
幸四郎さんは、やっぱり「お兄ちゃん」だと思いました。いろいろ大変だと思うけど、あんまり余計なこと言わないのよね(笑)。それに比べてグチグチしている吉右衛門さんは、甘えん坊の末っ子だよね、と、改めて思った次第です。

私が自分の父親と往復書簡を交わすとしたら、どんなことを書くか・・・・・全く想像できないし、したくないかも(-_-;;;

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by june_h | 2009-04-14 20:56 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)