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銀杏爆弾と銀杏地雷を避けながら、職場から御茶ノ水駅に向かう「近道」をテクテク登っていくと、ちょうど明治大学博物館の入っている建物のウラに出ます。
前から行ってみたいな~と思っていたんですが、「常設展」が私の趣味でなく、ずっと行かずじまい。やっと、興味のありそうな特別展が始まったので、入ってみました。

「お殿様のお引っ越し」っていうから、私はてっきり参勤交代のことだと思ったら、転封、つまり「国替え」のことだったんですね(^^;

大阪の陣で豊臣家が滅んだ後、幕府は、諸大名の転封を頻繁に命じます。
引っ越しでバタバタさせて、幕府に反抗する余裕を無くそうとしたんですね。

外様大名だけでなく、譜代大名も少なからずあったようで、今回の展示は、譜代大名の一つ、内藤家の転封の記録が中心でした。

まあ、お殿様は、引っ越しっつっても「よきにはからえ」って言ってりゃ済むんだから、いいですよ。でも、実務にあたる家臣達は大変!

引っ越し準備から、引っ越し先の環境の整備、お祝いパーティーの準備、前任者との行政資料の引き続きなどなど、バタバタしっぱなし。
領地って言っても、私領の中に点在してたりして、境目が複雑。かっちり色分けできるようなもんでもないらしい。
新しい領民とのコミュニケーションに失敗すれば、「前の殿様に戻せ!」と百姓一揆がおこったり、逃散が起こったりしてしまう。なかなかシビア。
そんなこんなで、行政資料が中心の、地味ぃな展覧会ではありましたが、昼休みにフラッと行ったにしては、なかなか勉強になって良かったっす。

この特別展は、地下1階でやってたのですが、そばにある下り階段には「常設展」の看板が。
新しくてキレイな建物なんだけど、照明が薄暗くて不気味。見る気はあんまりなかったけど、一応、恐る恐る降りてみる。

そう・・・・・常設展は、国内外から集めた拷問道具コレクションなのだ(^^;

ギロチンとか、アイアンメイデンとか、拷問図とか、本で見るならいいけどさぁ、実物には何か「オマケ」がついてそうじゃないですか(^。^;;;
・・・・・入口から遠目で見るだけで帰りました(笑)。

今度は、日本大学カザルスホールに行きたい!


P.S.
明大の学生!入場料がタダだからって、美術館の中で騒がないでよっっ(- -メ)
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by june_h | 2009-10-31 20:06 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(4)

毎日新聞に連載されていた、新聞記者の小玉祥子さんによる、吉右衛門さんの一代記です。
二代目 聞き書き中村吉右衛門二代目 聞き書き中村吉右衛門
これまでも、吉右衛門さんのエッセイや、歌舞伎評論家による吉右衛門評なんかも読んだことがあります。でも、この本では、吉右衛門さんの芸歴が時系列に書かれていて、務めた役柄と共に成長していく吉右衛門さんの様子がよくわかって良かったです。特に、東宝に所属していたときに演じた新劇やミュージカルなどは、あまり知らなかったので、興味深いものでした。

個人的には、私の好きな女形、中村吉之丞さんのインタビューが結構あって良かったです。
吉之丞さんは、初代吉右衛門さんからのお弟子さんで、小さかった今の吉右衛門さんの子守りもなさっていたそうです。
吉之丞さんによると、『熊谷陣屋』の熊谷直実を演じた初代は「花道から揚幕に入った後も、しばらく突っ伏して泣いていた」んだとか。主君のためとはいえ、自分の子供を手にかけたことで出家し、僧形で花道を引っ込むラストシーンが涙を誘いますが、まさか、揚幕の中でも泣いていたなんて・・・・・初代の熊谷、見てみたかったですね。

幼少期に養子に出されたり、後盾だった祖父の死後は周囲の態度が急に変わったり、祖父や父や兄と比べられて悔しい思いをしたり、役者も家も捨てたいと思ったり。
歌舞伎の名家に生まれた者としての苦しみは、一通り経験されたのではないかと思います。
今、多くの人が拍手を送る役者になったのは、ひとえに本人の努力の賜物。声が悪いと言われては、清元の師匠に発声法を教えを乞うたり、自身の活躍の場を求めて父や兄と別れて東宝から松竹に戻ったり・・・・・名門の役者としてあぐらをかいていたわけでも、流されていただけでもない、常に高みを目指し続けていらっしゃることがよくわかります。
でも、そのひたむきさが、娘達への躾やプライベートの遊びにまで及んでしまうのは、ちょっと痛々しいのですが。それだけ、周囲の期待やプレッシャーに、生真面目に応えようとなさったからなんですよね。

吉右衛門さんの舞台、まだまだ観たいのがたくさんあります!これからも、いろいろ足を運ぶつもりですo(^-^)o

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by june_h | 2009-10-29 21:03 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

元ライブドア代表取締役の「ホリエモン」こと堀江貴文さんと、2ちゃんねるの開設者「ひろゆき」こと西村博之さんの対談。

良し悪しは別として、二人のゆるい会話を読んでいると「社会の矛盾」とか「法律の穴」とかがよくわかります。
特に、堀江さんは、世の中のお金持ち達が、陰でうまく蓄財している方法をよくご存知なんでしょう。消費税の議論では、
「自分の財布の中身ばかり見て判断するから、お金持ちが得をする構造になっているのに気づいていない。全体のお金の循環を見ないと」
なんて言っていて、なるほどな、と思いました。

二人とも「自分のやりたいことをやる」「自分に正直」という点では、よく似ていると思います。それから、二人とも、お金を持っているとは思うのですが、お金で買えるものに対しては、あんまり価値を見出してない感じ。
「僕、お金持ちの人がお金で手に入れた幸せって、まだ見たことがなくて」
なんてね。

他の部分の考え方は、結構違って面白いです。
特に、ひろゆきさんの口から「結婚しなきゃ」とか「浮気はダメ」とか、古風な言葉が出てくると、なんか意外、と思ってしまいます。よっぽど痛い目に遭ったのかしら(^^;

二人とも、人と違うことをするし、とにかく正直だから、風当たりも強いんですよね。
堀江さんは、頭が良いから、人の嫉妬をコントロールすることぐらい、やろうと思えば、いくらでもうまくできそうですけれども。やりたくないのかしら。
「人一倍努力できる人って、なんかしら問題を抱えている」
とも。これって、自分のことかしら。

いろいろ読んでいて面白かったけど、この二人が老いたり病気になったりして、自分達が言うところの「弱者」の立場なったとき、どんなことを言うんだろうって、ちょっと興味を持ちました。

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by june_h | 2009-10-27 20:09 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

今回は、会社帰りに友達と待ち合わせして、アフター6の絵画観賞!
かなり大当たりな美術展でした。

女帝マリア・テレジア、エリザベート王妃、マルガリータ王女などなど、観たい絵画が盛りだくさんでしたし。意外な掘り出し物もたくさんありました。

↓『白衣の王女 マルガリータ・テレサ』(ディエゴ・ベラスケス作)


↓『オーストリア皇妃エリザベート』(フランツ・クサファー・ヴィンターハルター作)


例えば、イザベッラ・デステの肖像画。
私、先日、彼女のことを思い出したばかり!グッドタイミング!
私、貴女のファンなんです。貴女のように聡明な女性になれるように頑張ります(←道のりが・・・・・)

↓『イザベッラ・デステ』(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作)

それから、明治天皇がハプスブルグ家に寄贈したという画帖。
日本の風俗や物語の挿絵などのコレクションで、その美しさにすっかり二人で見とれてしまいました。

友達と二人で見ると、お互い、見る所や感じることが違うので、2倍楽しめます。
ある皇帝の肖像画を見て・・・・・「この人、榎木孝明に似てるよね」
スペイン国王フェリペ2世の騎士甲冑を見て・・・・・「(後ろ半分の甲冑が無いので)貧ぼっちゃまみたい!※」
・・・・・恐らく当時、世界一の金持ち&権力者だった人に対して「貧ぼっちゃま」なんてね(笑)。二人で爆笑!静かな館内に響き渡ってしまい、かなり迷惑(^^;

※「貧ぼっちゃま」とは、漫画「おぼっちゃまくん」に出てくるキャラクターです。

また、聖家族を見ながら
「聖母マリアより大工ヨセフの方がエライ!と思うの。だって、奥さんが生んだ子が自分の子じゃないのに、ちゃんと受け入れてあげたんだから」
・・・・・なるほど。そうだよね。
いくら「この子は神の子です!」って言われても、納得できたのかしら・・・・・とか、ちょっと考えたり(笑)。
なんか、好き勝手に想像しまくるって楽しいわね(^^;;;

そんなこんなで、二人で喋りまくりながら観ていたら、気付けば最後尾に!
追い出しガードマン部隊がどんどん迫ってきたので、ちょっと最後は急ぎ足。

帰りは、インド料理屋でナン&カレー。心もお腹もいっぱい!

P.S.
会場には、タカラジェンヌらしき人も(たぶん男役)!
「ほらー、あの人絶対、宝塚の人よ!」って友達は言うんですが、芸能人アンテナが全くない私には、誰だかよくわからず。スタイルがすんごく良かったです♪


<関連リンク>
THE ハプスブルク
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by june_h | 2009-10-24 11:20 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(2)

世界のミュージックシーンに多大な影響を及ぼしたアメリカ人アーティスト、マーヴィン・ゲイの自伝。

マイケル・ジャクソンが亡くなったとき、山下達郎さんは「マーヴィン・ゲイ同様、アメリカ芸能界の地獄で燃え尽きた」とラジオで言っていた。二人とも、たぐいまれなるアーティストで、落差のありすぎる天国と地獄を体験した点は同じだが、マーヴィン・ゲイに関して言えば、彼の内側に「地獄」はあった。

彼が生まれたときからずっと続いていた、父親による虐待と確執。
彼にとって父親は、最も愛して欲しい存在であると同時に、最も自分を傷付ける存在でもあった。
『引き裂かれたソウル』とは、よく言ったもので、父親に対して生涯抱き続けた愛情と憎悪は、彼の繊細で傷付きやすい内面を激しく分裂させ、やがて彼自身を破滅に導いていく。

彼は、天使のように美しいハイトーンボイスと、力強いシャウトを巧みに使い分け、次々と名曲を生み出していった。
サウンド・スペース・コンポーザーの井出祐昭さんは
「「良い音」というのは、身体に訴えかける「肉感的な音」か、宗教音楽のような「聖なる音」」
と言っていたが、彼はその両方を持っていた。
それに加えて、不安定で危なげのある「色気」を持っていたため、多くの人間が彼の歌を求め、ヒットチャートを駆け上がっていく。

しかし、どんなに成功しても、彼は常に不安で幸せを感じなかった。コンサートでは、セクシーなパフォーマンスでファンを魅了する一方、彼を引き裂かんばかりに熱狂する女性ファンに恐怖を抱いた。

「彼が愛する人は、同時に自分を最も傷つける存在である」という彼の思い込みは、彼を取り巻くあらゆる人間関係に投影される。妻や周囲の仲間に対して、ひどく優しくしたかと思えば、ひどく傷つけて自分を憎むように仕向ける。まるで、彼の中に天使と悪魔が住んでいるようだった。

加えて彼は、優れたアーティストではあったが、生活能力は皆無だった。
楽曲の印税や、獏大な契約金で得た巨万の富も、贅沢な暮らしと麻薬ですぐ消える。気まぐれで飽きっぽく、言動は常に衝動的で一貫性が無い。「責任を取る」とか「約束を守る」という言葉は、彼の辞書になく、すぐに現実逃避してしまう。
インタビューを読み進めていくと、彼の言っていることが、だんだん信用できなくなってくる(笑)。

破産、税金滞納、二度の離婚、海外逃亡、麻薬中毒と、彼の人生はトラブルが絶えなかった。彼だけの責任ではない部分もあるだろうが、結局は彼自身が招いたものだった。
次第に、麻薬による精神錯乱が激しくなり、再び、因縁の強い父親と口論が絶えない日々に。とうとう、父親に射殺され、45歳の誕生日の前日に生涯を閉じた。

生きにくかったと思う。
もちろん、彼自身に責任が無いわけでは絶対無い。
彼は、どうすれば良いか、頭ではわかっていたと思うが、行動が伴わなかった。

「彼は自分の死によって、三つのことに成功した。苦しみの多い人生から自分自身を解放したこと。愛する母親を憎むべき父親から引き離したこと。そして、父親を破滅させたこと」
という言葉が悲しい。

彼の劇的な人生は、名曲と共に今も、ずっと語り継がれる。
今日もテレビから「Mercy mercy me」の優しい歌声が聞こえてくる。

・・・・・それにしても、中身もヘビィだったが、重量もヘビィな本だった。肩と腕が疲れた(^^;

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by june_h | 2009-10-21 21:53 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

シータヒーリング体験記

学校の同期に、シータヒーリングのプラクティショナーさんがいるので、ご厚意でセッションを受けさせていただいてきました!

シータヒーリングとは、ヒーラー(プラクティショナー)の指示に従って瞑想することによって、リラックス効果が得られるというヒーリング。このセッションを受けている最中は、リラックスしたときの脳波であるα(アルファ)波よりも更に深いθ(シータ)波になっているそうです。
どちらかというと、スピリチュアル系のヒーリングですね。でも、これ以上うまく説明する自信が無いので、詳しいことは、以下のサイトでご確認ください。

シータヒーリングとは?

ご自宅にお邪魔して、軽く説明を受けてから、早速セッション開始!
何か器具でも使うのかしらと思ったら何も無し。プラクティショナーの指示に従って、いろいろイメージしたりしながら進められます。

いきなり、最近気になっていることをペロッと言われたので、焦る私(^^;
その後も、私しか知らない、誰にも話していないことが、まるで世間話をしているかのように、次々と簡単にプラクティショナーの口から出てくる出てくる(^^;;;
彼女とは、ほぼ初対面だし、私のそんなこと知る由もないんですけど(もちろん、このブログにも書いていないことです)。
途中から、驚きを通り越して「なんかもう好きにして」みたいな気分になりました(笑)。

この療法の特徴は、問題を出しっぱなしにするんじゃなくて、一つ一つ解決していくことがセットになっていること。
セッション中に出てきた、心のブロックや、ネガティブな感情なんかの思考パターンを、一つ一つ良い方向に置き換えていくんですね。なんか面白かったです。

終わった後、夕飯をいただきながら、学校のことや、共通の趣味である『水曜どうでしょう』の話などして盛り上がりつつ、仕事から帰ってきた旦那さんとも談笑。すっかりリラックス!・・・・・初めてお邪魔したお宅なのに、くつろぎ過ぎ(笑)。

セッションを受ける前までは、いろいろ心配事があって、焦ったり、迷ったり、悩んだりしていました。でも、セッションを受けてからは、そんなことするだけムダで、自分の思うように、日々、積み重ねていけばいいだけなんだと思えるようになりました。
気持ちをボールに例えると、今までは、ひしゃげていたり、形が不安定だったりしていたのが、キレイな球体になった感じ!?

今回はご自宅でセッションを受けましたが、普段は、Maria Roseというお店で体験できます。興味がある方は是非!
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by june_h | 2009-10-19 20:18 | 健康 | Trackback | Comments(4)

北海道大学法学部を卒業後、出版社に就職するが、社長とケンカして、わずか1年で退社した著者。転職活動中、ハローワークで食肉加工場の仕事を紹介される。いわゆる「屠畜場」だ。
牛を屠る牛を屠る
「ここはオメエみたいなヤツの来るところじゃねえ」と怒鳴られつつ作業服を着て向かったのは、強烈な臭いと、家畜の体液、臓物、糞尿が飛び散る現場。
1日経たずに逃げ出す人も多い中、彼は、この仕事にどうやら「向いて」いたらしい。

初日から淡々と作業をこなし、解体するセンスも良かった。最初は、どうせ冷やかしで来たんだろうとタカをくくっていた職人達も、彼に目をかけるようになり、いろいろな仕事を任せるようになった。

「屠畜場の本」というと「生き物の尊厳を大切に!」とか「部落の解放!」とか「労働者の権利を守れ!」とか、熱い文脈が付き物と思うが、これらは、彼のナイフさばきよろしく淡々と描かれている。

いくら機械化されているとはいえ、500キロを超える牛を解体するのは重労働。牛の体温で、冬も冷房が無いと暑く、ちょっとでも油断するとナイフで大怪我をしてしまう。仕事の後は、手に力が入らず、茶碗を持つ手が震えるほど。気づけば筋骨隆々の腕に。

映画『いのちの食べ方』を観たので、中の様子は大体、想像がつくものの、特に、病畜を処分する描写は、想像するとキツい。人間のために散々働かされたのに、最後もこんな扱いなんて・・・・・と思ってしまう。

彼は敢えて「屠殺場」という言葉を使っている。自分達がやっている仕事を考えると、この言葉が一番しっくりくるし、何より中で働く人達が「屠殺場(とさつば)」と呼んでいるからだ。

働いている人達は、被差別部落出身者ばかりと思われがちだが、そうでもない。
著者のように、ハローワークの紹介で来た人もいるし、パチンコや競馬場などの遊興場で「紹介」された人も多い。
というのは、この仕事は、午前中で終わってしまうことが多く、自由に休みも取れるので、昼から酒も飲めるしギャンブルもできる。例えば、競馬場で
「真っ昼間からいつも来ているけど、よくカネが続くねえ?」
「実はこういう仕事をしていてね」
「じゃあオレもやってみようかな」
みたいな会話がきっかけになるらしい。
慣れてしまえば「まあいい仕事」なのかもしれない。

だが、労働組合がしっかりしている東京芝浦の加工場は、待遇が格段に良いらしく、その点では、ちょっと文句を言っていた。

小説で新人賞を取ったことを機に、工場を辞め、文筆業に専念した著者だが、描写を見ると、自分の仕事にこだわりと誇りを持っていたことがよくわかる。

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by june_h | 2009-10-17 09:51 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

古代ローマとチュニジアがセットになっているんですもの。行かないわけにいきません!
私のアラビア語の先生がチュニジア人でしたので、チュニジアには、一度行ってみたいんですよね・・・・・そう思ってからもう何年経っているかしら(^^;

チュニジアは、地中海を挟んでフランスのお向かいにある国です。
今はイスラム教国ですが、紀元前の昔、海洋民族のフェニキア人が作った「カルタゴ」という都市国家がありまして、大変栄えていました。

展示品の前半は、フェニキア時代のもの。
地中海をまたにかけて活躍していただけあって、文化的にも宗教的にもエジプトやギリシャなど、当時の文明国家の影響が見られます。ギリシャの壺があったりね。
フェニキア人も、多神教だったようで、エジプト神話のイシスやギリシャ神話のアフロディテなんかを「輸入」して、自分たちの神様と習合していたようです。

ふと思ったんですが、多神教って、こうやって神様がどんどん増えていきますが、一神教は、どんどん分裂していきますよね(^^;;;結局どっちも同じ!?

目を見張ったのは、軍船のドックの模型。
さすが海洋民族!大きな円形状のドックに220隻ものガレー船を収容していたんですね!さながら「空母」のよう。カッコいい!高い技術力と経済力が伺えます。

やがて、カルタゴは、地中海の覇権を巡って、新興国ローマとの間にポエニ戦争を起こします。カルタゴの将軍ハンニバル対ローマの将軍スキピオのせめぎ合いは、塩野七生さんの『ローマ人の物語 2 ハンニバル戦記』に詳しく書かれています。
ローマ人の物語 2 ハンニバル戦記ローマ人の物語 2 ハンニバル戦記
カルタゴは、この戦いに敗れ地中海はローマのものに。戦争直後は荒廃しますが、ローマの属州として、再び繁栄します。

展示品の後半は、ローマ時代のもの。
特に、モザイクが素晴らしかった!
大小多くの写実的なモザイクが展示されていて、デパートの美術展としては、かなりハイレベル。モザイクマニアは必見!(←何かヘン(笑))

最後には、チュニジアの世界遺産がパネルで紹介されていました・・・・・やっぱり行きたいなぁ、チュニジア。


<関連リンク>
古代カルタゴとローマ展 きらめく地中海文明の至宝
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by june_h | 2009-10-15 20:49 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(2)

縁側のおばあちゃん

久しぶりの父の実家。
開始時刻に遅れそうになって、慌てて玄関に駆け込もうとしたとき
「よう来たね」
と、縁側から祖母の声が聞こえて目をやった。
しかし、縁側は、重いガラス戸で閉まっていた。

そうだ。祖母の声が聞こえるはずはないのだ。
だって今日は、祖母の一周忌の法事なんだから。

祖母が入院したという知らせを受けたのは、去年の夏のことだった。
ゲートボール中に腹痛を訴えた祖母は、そのまま病院へ。検査で大腸癌と内臓破裂が見つかった。手の施しようが無いと医者に言われたそうだ。私達も覚悟した。

しかし、祖母は、奇跡的に回復。意識を取り戻した。
「90歳を超えた人が、ここまで回復するなんて奇跡だ!」
医者は驚愕した。

早速、私達家族は、祖母の見舞いに行った。
祖母は、病室で、ぼんやり車椅子に座っていた。元々小さい祖母が、更に小さくなった気がした。
私が声をかけると
「誰・・・・・?」
と、まるで知らない人を見るかのよう。

ショックだった。

祖母は、90歳を超えても、目も耳も頭も私よりちゃんとしていた(笑)。逆に近視でのほほんとしている私は、よく叱られたものだ。そんな祖母がぼんやりしているのを見ると、なおさらショックだった。

祖母は、優しい人だった。そして、強い人だった。強くならざるを得なかったのかもしれない。
祖父は、戦争で家をずっと空けていたので、祖母が家のことを切り盛りしなければならなかった。それから、一人目と二人目の子供を、生まれてすぐ亡くしている。
泣いている暇などなかったのだと思う。

常に前向きで、生活を楽しむ人だった。
伊勢湾台風のときも、家が水没してしまったけど、「ソーセージとかがもらえて良かった」と言っていた(笑)。

子供達には厳しかったが、孫には優しかった。
祖母は、天気の良い日はいつも、縁側で果物をむいたり、手芸をしたりしていた。
いっぱいいっぱい、思い出をくれた。

長良川でシジミを獲って、味噌汁にして食べたこと。
薪で焚いたお風呂に、一緒に入ったこと。
里芋の葉にたまったしずくを集めて、習字をしたこと。
私の指にイボができたとき、ワラジでこすって祈ってくれたこと。
夜、外にあるトイレが怖くて、一緒についてきてもらったこと。
冬は、ストーブで焼いたお餅を一緒に食べて。
春は、ふきのとうやツクシを取って。
夏は、大きな蚊帳の中で、一緒に寝て、河川敷の花火を見て、満天の星空を眺めて・・・・・。

去年の秋のある日、明け方に電話が鳴った。
私には、わかった。

祖母は、長寿だったので「天寿をまっとうしたお祝い」ということで、薄桃色の棺に入れられていた。

焼き場で残った骨は、年齢を考えると、あり得ないくらい残っていた。
骨も、しっかりした人だった。

おばあちゃん。
私は、おばあちゃんのように、全然強くはないんだけど、今、こうしてなんとか生きていられるのも、おばあちゃんがいてくれたからだと思います。遠くてなかなか会えなくて、本当に申し訳なかったんだけど、その分、一緒に過ごせた時間は、今の私には、なくてはならないものだったと思います。

本当に、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

また、会えるよね・・・・・でも、会ったら、叱られるかな。
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by june_h | 2009-10-12 19:42 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

私は、仕事柄、日経ビジネスオンラインをよく見るのですが、その中で目に止まったのか、コンサルタントの渋井真帆さんのコラムでした。
彼女が仕事で手応えを感じ始めたのは、この本の内容を実践したことがきっかけだったそうです。素晴らしい本だと言うことで、後に、彼女は、この本を翻訳しました。
チャンスがやってくる15の習慣チャンスがやってくる15の習慣
起業して、必死でアピールしても、なかなか成果に結びつかなかった渋井さん。
この本に書かれていた次の一言で、目からウロコが落ちたと言います。

「人は、自分にしか興味がない」

彼女は、それまで「自分はこんなに頑張っています!私をどうか見てください!」という姿勢でクライアントに接していました。
しかし、それでは「それがどないやねん?」と無視されるか、ウザがられるだけ。

多かれ少なかれ、人が一番興味を持っているのは自分自身。
つまり、人は、自分に興味を抱く・・・・・自分の話を聞いてくれる人に好意を持ち、満足するのです。

「Look at me」ではなく「I see you」なんだ!

そう気づいた渋井さんは、相手の話をよく聞くようになりました。そして、相手が何を望んでいるのかを察知し、それを提供することに努めました。
すると、それまでまったくうまくいかなかったことが、どんどん良い方向に回り始めたのです。

私もこの本を読んで、「私、私」って言い過ぎていることに気付きました。反省(^^;

コラムを読んでいて素晴らしいと思うのは、渋井さんの柔軟な考え方と発想の転換方法。
例えば、デパートで香水のサンプルを配っているとき。普通なら、なかなか受け取ってくれないと、泣いたり怒ったり落ち込んだりしますが、彼女は「客の呼び込みではなくリサーチをやっている」と発想を転換。
どんな人が受け取ってくれるのか、どうすれば受け取ってもらえるのか、よく観察し、次の配布に生かしました。すると、受け取ってくれる人が増えていったのです。

それから、どうしようも無いくらいのトラブルや困難に陥ったとき。ここでも彼女は、自分の不運を恨むのではなく
「将来、もし自分が伝記を書くとき、順風満帆な人生じゃ、つまらない本になってしまう。山あり谷ありでなきゃネタにならない」
と、またまた発想を転換させて乗り切ってしまう。

他人や状況を変えようとするのではなく、自分を変えることが大事なのだということが、とてもよくわかります。

そうそう、この本に書いてあることは、どれもシンプルですが、読んで理解するだけではなく、実践しなきゃ意味がないのです!


<関連リンク>
渋井真帆公式サイト

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by june_h | 2009-10-11 09:22 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)