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江戸時代にタイムスリップした外科医が、現代医学の力で人々の怪我や病気を治していく物語。同名マンガのドラマ化です。

最近の連ドラ、なかなか良いのが無くて、最初の1、2回でやめることがほとんど。好きな役者が出ていても、やっぱり脚本が良くないと見ていられません。
でも、このドラマは面白い!単なるお涙頂戴物語なのではなく、登場人物の志や迷いと、彼らの深いセリフに感動するんですよね!
毎回、学校の勉強でパソコンに向かいつつ、ドラマを見て、目頭を熱くしています(←勉強してないじゃん!)

特に、武田鉄矢さん演じる緒方洪庵が素晴らしかった!

歴史に残る幕末の蘭方医ですが、ドラマでは、未来から来た医者、南方仁の良き理解者であり、後ろ盾となります。

南方の優れた医術と知識を耳にし、医術を教えて欲しいと頭を下げる緒方。既に、多くの弟子を持つ立場にいながら、なかなかできることではありません。

コレラが流行したとき、自分が歴史を変えてしまうのではないかという恐れにより、治療法を知っていながら、南方は教えなかった。そんな彼に
「救わなければならない人を見捨てる人間は医者ではない」と叱りました。しかし、南方のただならぬ事情を感じた緒方は、ペニシリン作りを成功させるために奔走します。

また、幕府に無許可で解剖を行い、お咎めを食らった弟子に
「道を作るということは、自分だけの逃げ道を作ることやない!」
と一喝したときは、なんだか私自身も叱られているような気分になり、涙が止まりませんでした。

亡くなる直前も、南方が未来から来たということを知ったとき「私が上方から江戸へ出てきただけでも大変な思いであったのに、先生はどんなにか心細かったことでしょう」と気遣う緒方。
南方は、緒方の素晴らしい人柄に心を動かされ、江戸で医師として生きていく決心をするのです。もし、タイムスリップして緒方に合わなかったら、南方は、自身による手術の失敗で、恋人を植物状態にした罪悪感に苛まれながら、医者を辞めていたかもしれない。主人公の迷いにも、とても共感できるのですよね。

残念ながら、緒方洪庵は、第7話で亡くなってしまったのですが、その他の登場人物も、皆、魅力的。

内田聖陽さん演じる坂本龍馬のキャラクターも、度量が大きくて素直な男ってのが、よく描けています・・・・・大河ドラマより魅力的なキャラだったりして(笑)。

それから、南方をめぐる恋模様も見どころ!
南方の助手を務める、旗本の娘の咲と、南方の恋人にウリ二つの花魁、野風。
お互いがお互いを羨ましがり、静かに火花を散らしています・・・・・どきどき。

手術や抗生物質など、現代医学の技術や知識がバリバリ出てきますが、現代医学礼賛!というわけでもないんですよね。末期の梅毒に罹った花魁が亡くなったときも、ターミナルケアについて、よく考えているなぁと思ったし。7話では、亡くなった緒方先生の意志を継いで「現代医学と漢方の統合医療を目指す」診療所を開業するんですよね。

既に8話まで終わっていて、視聴率は絶好調!早くも続編や映画化の話もあるようです。
製薬会社がヘタにスポンサードして、話をねじ曲げないことを祈ります。
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by june_h | 2009-11-30 20:45 | テレビ ドラマ ドキュメンタリー | Trackback | Comments(0)

またもや会期ギリギリの滑り込みセーフ!もちろん、相変わらずの人ごみ。
でも、前回と違って週末でも元気が残っていた私は、果敢にも人ごみをかき分け(←押し退け?)、お宝を目の前に興奮(笑)。

今回のお目当ては、なんといっても正倉院宝物!奈良ではちょくちょく正倉院展があるけど、なかなか東京には来てくれませんからねえ。

面白かったのは「紺玉帯」と、それを入れていた「螺鈿箱」。「帯」とありますが、革のベルトですね。螺鈿箱は、外の螺鈿細工だけでなく、内側の装飾も美しかった!
それから「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」。螺鈿細工の美しい楽器。でも「豪華なバンジョー」みたいだな・・・・・と、ふと思ったら、『水曜どうでしょう』のバンジョー兄弟を思い出してしまった(^^;

そしてそして、楽しみにしていたのは「聖徳太子像」。想像していたよりも大きかった!
小学生のときから繰り返し見ていたこの絵(一万円札だけでなく)にインスピレーションを得て、私は中学のときに小説を書きました。聖徳太子の隣に立っている殖栗王(えぐりおう:聖徳太子の弟)が主人公の超能力バトルです(笑)。ふふ、意味不明(^^;懐かしくて恥ずかしい(^^;;;
ちなみに、聖徳太子の右隣が、息子の山背大兄皇子です。

第1期は「美術品のオールスター戦や!(←彦摩呂風に)」といった風情でしたが、第2期は「リアル日本史教科書」。
「蒙古襲来絵詞」とか、「更級日記」とか、「一生懸命覚えたなぁ」というものばかり(笑)。テスト用紙とか、プリント資料とか思い出しちゃうんですよね(^^;
まぁ、日本史は好きだったからいいんですけれども。

歌集の写本も数多くありました。でももちろん、藤原定家や歴代天皇によるものなど、第一級の資料ばかり。
誰かの写本で、すっごく右肩上がりのクセ字が気なりました。「なんかヘタだなあ」と(笑)。
「金沢本万葉集」は、藤原定信による万葉集の写本ですが、万葉仮名の歌の後に、ちゃんと平仮名で書き下したものがあって
「なるほど、この枕詞は、万葉仮名だとこう書くんだなぁ」と楽しめました。

第1期よりも堪能したぞ!・・・・・と思ったけど、あれ、第1期より早く見終わっちゃった!?
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by june_h | 2009-11-29 20:09 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(2)

お金も学歴もルックスもあるのに愛だけが足りない青年リクが、ひょんなことから、自称「金星人」の女の子ニノと「恋人」として荒川の橋の下で暮らすことに。

「聖☆おにいさん」の作者が書いたマンガです。彼のマンガは、ギャグとシリアス?のバランスと、キャラクター設定が絶妙ですね!
荒川アンダー ザ ブリッジ荒川アンダー ザ ブリッジ
星の被り物をした「星」、カッパ姿の「村長」、屈強なコマンドー?の「シスター」などなど、橋の下の住人達は、常識を遥かに超える奇妙な人達がいっぱい!

一人一人のキャラが濃ゆくて、それぞれにファンがいるようです。ニノは「犬のディオゲネス」の女性版と思いました(笑)。私は、荒川の土手で野菜を作っているP子ちゃんが好き♪

でも、やっぱり、一番感情移入するのは、主人公のリクですね。

リクは、それまで、厳格な父親の教えどおり、誰も信じず、誰にも頼ったことがありませんでした。しかし、橋の下の住人達と暮らすうちに、みんなのボケに突っ込みを入れるだけでなく、自分も上手にボケられる素直に皆と笑い、頼れるようになっていきます。

私もリクみたいに、誰にも頼らない生き方がいいって思っていました。でも、そんな生き方、ケチな人生だって、最近思います。

・・・・・だって、誰にも「ありがとう」を言わない生き方なんだもの。

次のページは、笑いか?涙か?・・・・・めくってみないとわからないので、かなりスリリングなマンガです(笑)。何度か通勤電車の中で、笑っちゃって声が出てしまいました(^^;
せめて、声を上げて泣かないようにしたいと思います(^^;;;
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by june_h | 2009-11-25 20:31 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

どうやら武道の雑誌らしいです。

「月刊 秘伝」9月号

合気道の達人である内田樹先生と、ヨガの達人である成瀬雅春さんが表紙。特集は、お二人の対談「いまを生き抜く為に 覚悟とリラックス」。

見るからにディープな雑誌ですが、内田先生の
「この雑誌に登場するのは、全員が武道の達人というわけではありません。だって僕が出てるんだもん」
というお茶目なコピーに惹かれて買ってしまいました(^^;

成瀬先生は、インド人のグルのような風貌。以前、先生がお書きになった『仕事力を10倍高める瞑想トレーニング』という本を読んだことがあります。読みやすく、実践的でわかりやすいヨガの本でしたが、仕事で役に立つというより、全部こなすと仙人になれるんでは?というような内容でした(^^;;;

「覚悟とリラックス」。日本の武道は、一見、相容れないこの二つを同時に行うことを目的にしてきました。

まず「リラックス」について。
日本の武道は、元々、精神的にも肉体的にも、どんな状況にも最大限の能力を発揮して対応できるように「リラックス」させるための鍛練に重点が置かれていた。しかし、今の、勝ち負けにこだわるスポーツ武道は、勝つために余計な「緊張」を作り出し、しかも、相手の能力を下げることにしのぎを削るようになってしまったため、本来の目的から外れてしまった。でも、本当は、お互いの能力を高め合っていくためのもの。一人で取り組むより、皆で取り組んだほうが、全体のレベルアップのスピードが早くなるもんなんだよ、ということ。

それから「覚悟」について。
「覚悟」とは、究極的に「いつでも死ぬ覚悟ができる」ということ。
成瀬先生は、よく、ヒマラヤの断崖絶壁で瞑想をするんだそうです(^^;
こうすると「胆力」・・・・・「死ぬ覚悟」「生き抜く覚悟」を鍛えられるらしい。「やるぞ!」と興奮状態になることではなく、「こうしていることが必然である」断定すれことで、座っていられるんだと。「オレ、何やってるんだろう」って思ったら、150メートル下に落っこっちゃう(^^;;;

「覚悟とリラックス」って、結局は「こだわらないこと」「執着しないこと」なんですね。
でも、執着しないようにするためには、「執着を消す」ということではないんだそうです。どんな座禅の達人でも、聖人君子でも雑念や煩悩からは無縁ではいられない。ではどうすればいいか。それは、「執着を離れる」・・・・・「あってもいいよ、無くてもいいよ」という状態になること。
なるほどな~って思いました。

他の記事もなかなかディープ。
「古伝太極拳の知られざる術理 秘術"四両撥千斤"とは?」とか
「太気拳師範・天野敏が語る「組手、ときどき波」」とか。
写真も「武道の達人」らしき人が、いかにもなキメポーズで写っています。

読者のQ&Aコーナーなんかは
Q:輪の太刀から魔の太刀、とよく言われますが、実際我々が現在目にする廻剣の技法は、どこが魔といわれるのかまったく理解できません。先生はどのように指導されているのでしょうか。
A:なかなか厳しいご質問ですね。極意だからこそ、基本素振りとして、初手から長年にわたって指導されるのです。

・・・・・なんて、質問も回答も意味不明(^^;

「江戸神輿に学ぶ身体操作法」のコラムを読んでいて、三社祭のときに、浅草の棟梁が言ってたことを思い出しました。

「神輿は「ヨイ、ヨイ、ヨイ」で上げるんだ」

・・・・・お神輿は、いきなりエイって持ち上げてもダメなんですって。
ヨイ、ヨイと、左右に振った後、最後のヨイで上げると、ラクに上がるんだそうな。

読んでいて全然わからないことが多かったですが「カラダって奥深い」と思った雑誌でした~。
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by june_h | 2009-11-23 10:51 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

ビジネス本の編集者が書いたハウツー物ですが、それ以上に感じるものがありました。

いつの間にか相手の心をつかむ すごい!聞き方

片山 一行 / ダイヤモンド社


そこいらの薄っぺらいハウツー物と違うのは、この本に書かれていることが、著者がいろいろ苦労してきて実感したことばかりだということがよくわかるから。
「一度、ドブに落ちた経験がある人は強いんだよ」

著者は、出版社で編集者として働いていましたが、上司とソリが合わなかったり、部下との接し方に悩んだりして、鬱病になった経験があります。
こうした経験から、「人とどう接すればうまくいくか」ということを、考え抜いたのだと思います。
そして、鬱病になったからこそ、どんなふうに話を聞いてもらえると嬉しいか、どんなふうに話を聞くと相手の心に響くのか、どんな話し方が相手にストレスを与えるのか(笑)、よくわかったのだと思います。

そのため、この本は、ビジネスだけでなく、一般的な人付き合いや鬱病の人との接し方にまで広く参考になる本です。

著者が思うコミュニケーションの大前提は、
「人間は一人では生きていけない」
ということ。

編集者だけでは、本は作れません。
ライターやデザイナーなどの協力があってできるもの。編集者は、彼らの「調整役」であって「王様」ではありません。上から目線や威圧的な態度では、皆、気持ち良く仕事ができませんし、当然、一人一人の魅力や能力も引き出せません。

とにかく、まずは、相手の話を批判せず、意見せず、遮らず、共感を持って聞くこと。
自分の意見を聞いてもらいたいと思ったら、まずは、相手の意見を受け止めること。コミュニケーションは、そこから始まります。

「聞く側」に回ったからといって立場が下になる?・・・・・そんなことはありません。
「多くの人は、生きたいように生きられなかったり、したいことをできなかったりする。けれども、だからといってめげることはない。そういう人は、人の話を聞く側に立っているわけだから、むしろ情報が集まってくるものだ」

この言葉で、私はとても救われましたような気になりましたし、いろいろ身につまされることもありました(^^;

思うようにいかないことが多くって、平らかな気持ちでいるということがなかなかできないとき。この本を読んで
「原因は他人じゃない。自分の内にあるのだ」ということがよくわかって、人との接し方を変え、自分の「ドンカン」な態度を見直してみました(笑)。そうすると、ちょっとずつですが、薄明かりが見えてきたように思います。
「人間は誰かと付き合うときに、「トク」がないと、積極的にはコンタクトをとらないと思うんですよ。ひとつは、その人と付き合っていると何らかの点で「得」をするか、ということ。もうひとつは、付き合っていて心地よいということ。これが「徳」じゃないですかね」

どんなに近くにいても、相手のストレスになってしまったら、恫喝したり泣いて頼んだりしても、離れていくだけ。
逆に、打算的というわけではないけれど、一緒にいて心地よくなる相手だったら、自然と人が集まってきます。

この本に載っている言葉は、著者だけの意見だけではありません。著者が感動した、身の回りの人達の言葉も多くあります。これこそ、著者が、他人を尊重し「傾聴する」ことができている何よりの証明だと思います。
「聞く力は、技術ではない。その人の生き方がつくり出すものではないだろうか。」


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by june_h | 2009-11-21 10:05 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

映画『プラダを着た悪魔』のモデルになった、アメリカ版VOGUE誌女性編集長アナ・ウィンターの仕事を追ったドキュメンタリー映画。

ファッションが教えてくれること [DVD]

ビデオメーカー


原題は「THE SEPTEMBER ISSUE」。
VOGUEは、一流のファッション誌。特に、アメリカ版の9月号は、アメリカ人女性の10人に1人、1,200万人が読むと言われているので、特集には力が入ります。

アナの言うことには、迷いがありません。無駄な言葉も一切ありません。
とにかく彼女の「目」が印象的。
どんなに素晴らしい写真や美しい服であっても、ジッと見て、彼女の即座の判断でバッサリ却下になることも。そのたびに、裏方さん達の嘆きが聞こえてきます(^^;
でも、彼女の言うことは絶対!
それは、長年の仕事のパートナーであるクレエイティブ・ディレクター、グレイス・コディントンに対しても同じ。
彼女イチオシの写真をアナが即ボツにしたとき、グレイスは、怒りと落胆を隠しませんでした。いや~、キビシー。
『プラダを着た悪魔』では、メリル・ストリープが冷徹な編集長役を好演していましたが、どちらかと言うと、メリルのキャラクターは、アナよりも、グレイスに似ていますね。

ただ、もう少しアナの考え方、生き方にじっくり踏み込んで欲しかった。
キレイな服、モデル、写真がバンバン出てきて、まるで女性誌みたいな映画。でも、内容も女性誌みたいにイメージだけじゃあ、ちょっと物足りない。これじゃあ、ただの、アナ・ウィンター礼賛映画(笑)。

ちなみに、彼女の娘さんは、ファッションには興味無くて、ロースクールに通っているらしい。私も彼女に同感(笑)。


<関連リンク>
ファッションが教えてくれること(公式サイト)
「ファッションが教えてくれること(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2009-11-17 20:50 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

ファンクと銘打っている割に、縦ノリの曲が増えてませんか!?

特に前半。
せっかくのライブハウスなんだから、泥臭いリズムを楽しみたいところなのに、アレンジも洗練されちゃって、
「こんな、誰でも歌ってるようなキレイな曲ばかりじゃつまんなーい!」
と、心の中で悪態をつく私(笑)。
以前は、ギター無しだと「フル○ンみたいで恥ずかしい」なんて言ってたシカオちゃんなのに、ギター持ってなかった時間がスゴく長かったなー。まるで、シンガーソングライターじゃなくて、ボーカリストみたいじゃん!びっくり。

ワシントンゴーゴーファンクタイムも、3時間とは言わないから、もーちょっと長くやってくれても良いのになぁ。

でも、歌詞のごまかし方も上手になって(笑)、お客さんもバンドもライブの進行も、しっかりコントロールしている感じで、貫禄が出てきたなぁとしみじみ。

懐かしい曲も結構ありました。
オープニングは『ドキドキしちゃう』だし、『これからむかえにいくよ』は、ファンクのアレンジとジャズのアレンジと両方混ざってたし。
『0310』は、「ルールルルー」って、私、一緒にコーラス歌ってたし(笑)。

私の前にいる女の子が超ノリノリで、手足と頭をブンブン振り回しているので、当たらないようにするのが大変!でも、ウザいなんて思いません。
「10年前の私だわ」
って、微笑ましく思っていました(笑)。
ライブは、楽しんだもの勝ちですもん・・・・・もちろん、彼女に負けじと私も狂っていたと思うけど(^^;

全体的に曲のテイストが変わったし、ノリも若くなったし(私も年を取ったし)ということで、ファンクラブもやめたので、ライブも今回で一旦終わりです。
と言いつつ、また行くかもですが(^^;;;


P.S.
『イジメテミタイ』がラストって、どうよ!?
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by june_h | 2009-11-16 20:26 | スガシカオ | Trackback | Comments(2)

オンラインゲーム(ネットゲーム)依存症になり、実生活が破綻してしまった人達のルポ。

文字通り「寝食を忘れて」三日間ぶっ通しでゲームをやり過ぎて身体を壊した人。
レアアイテムを揃えるために、数百万円の借金をした人。
仕事も家事もそっちのけでゲームに向かい、家庭や友人関係が崩壊した人。
ゲーム依存に加えて、ゲームで知り合った人と恋愛依存になった人。
ハマり方、壊れ方は、人それぞれ。

まあ、その気持ち、わからないでもない。私もハマりやすい性格なので(^^;
家に引きこもっていたとき、「大泉さん、大泉さん・・・・・」とうわごとのように呟きながら『水曜どうでしょう』のDVDを、1日12時間くらい見ていましたから(^^;;;

読んでいて思ったのは、
「ゲームを取り上げれば済むって問題じゃないな」
ってこと。
どの人も、ゲーム自体が問題なんじゃなくて、家族とコミュニケーション不全でゲームしか拠り所が無いとか、学校でいじめられて現実逃避とか、異常に負けず嫌いな性格とか、原因は別にある。

出会ったのが、酒でもギャンブルでもなく、たまたまゲームだったってだけで、ゲームじゃなくても、他の何かにハマっていたんじゃないだろうか。

ただ、オンラインゲームの場合は、酒や薬物などの身体的な快楽よりも、社会的な満足が伴っている場合が多い。ゲームに強くなればモテるし、誰かを助ければ感謝される・・・・・みたいな。仲良くなりやすいが、その分、離れるのも早かったりする。

オンラインゲーム「先進国」の韓国は、もっと深刻。

韓国には、プロのゲーマーがいて、皆の憧れの職業だったりする。
また、昨今の不況やIMF通貨危機なんかの影響で、共働きの家庭が多いので、子供はゲームにのめりこみやすく、大人にとってもお金がかからないオンラインゲームは、都合のいい娯楽になっている。

その結果、韓国のオンラインゲーム依存症は、100万人にのぼるとまで言われており、依存症を矯正するための国家的プロジェクトも始まった。

矯正キャンプでは、3度の食事と規則正しい睡眠で、まず、基本的な生活習慣を身につけさせる。
寂しさからゲーム依存になった子供には「寂しい思いをさせてすまない」と、親に手紙を書かせる。これが結構、効くらしい。

ゲームにハマっていた彼らは、口を揃えて言う。
「とにかく、時間を浪費した」
と。
同じ時間で、たくさん勉強できたし、お金もいっぱい稼げたはず。でも、ゲームに夢中だったときは、そんなこと気付かなかった。

でも、ある日ふと気付く・・・・・なんでこんなことやってるんだろう。

ゲーム内の人間関係に疲れたとき。
ゲームのオフ会で知り合った人達が「普通じゃない」ことに気づいたとき。
ゲームのせいで、自分や周囲が鬱病になったとき・・・・・。

なんか私、イッちゃってたかも。
依存症から抜け出すには「気付く」ってことも重要!

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by june_h | 2009-11-14 19:26 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

「忙しいという字は、心を亡くすと書きますね。
忘れるという字も、心を亡くすと書きますね。
ゆっくりと奥様と心を取り戻す旅行に行かれたらいかがですか?」

こんなふうに、耳が聴こえないため筆談で接客する、銀座の人気ホステス、里恵さんのエッセイです。

筆談ホステス

斉藤里恵 / 光文社


赤ん坊のとき、髄膜炎が原因で、耳がまったく聴こえなくなった里恵さん。
「聴覚障害者」としてではなく、健常者の中でも生きていけるようにと、厳しく接する母親に耐え兼ねて、反抗や家出を繰り返し、高校を中退。やがて、ホステスの世界に。

言葉巧みに客との駆け引きを楽しむ夜の銀座。耳が聴こえないのは、大きなハンデキャップですが、彼女にしかできない「筆談」で、お客さんの心をとらえていきます。
「アルファベットと恋愛の順は違うので、まずはお隣のI(愛)についてお話ししましょ。それがない方とはH(エッチ)なお話はできません」

「少し止まると書いて『歩』く。着実に前に進んでいます」

彼女の筆談は、こんなふうにウィットに富んでいます。
ときには、絵を描いたり、漢字クイズを出したり。
筆談ならではのコミュニケーションですね。

読んでいて思ったのは、とにかく彼女は強い!
自分が「障害者」という意識は、まったく感じません。
耳が聴こえないことで、意地悪されるなど、辛い目にもたくさん遭ってきましたが、逆に、そのことを生きる力に変える強さを持っています。
「人の夢と書いて儚いとは言うけれど、だからこそ人は夢を次々に追い求めるのでは」

元々は、生活するためにホステスの道に入った彼女ですが、今は大きな夢を持って、仕事をしています。
「「辛」いのは「幸」せになる途中ですよ」


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by june_h | 2009-11-12 20:32 | 本 読書 書評 | Trackback(1) | Comments(0)

ナレーション、インタビューなど、余計な演出は、一切ナシのドキュメンタリー映画。
ダンサー達の稽古、リハーサル、本番の舞台。衣装の職人、芸術監督、その他パリ オペラ座で働くすべての人達の日常を淡々と映し出した映画。

普段の稽古から本番の舞台まで、古典もコンテンポラリーも良いトコ取りで見られるので、かなりオイシイ映画なんじゃないでしょうか。
常に満員で、他の映画の上映を削ってまで、この映画に充てている理由がよくわかります(笑)。


パリ国立オペラと言えば、シルビィ・ギエムの出身カンパニー。
バレエ好きの友達曰く
「ギエム以来、オペラ座のバレエは、体操のようになってしまった」
とのことですが、私は他のカンパニーのカラーと比べたことがないのでよくわからず(^^;
まあ、とにかく、世界最高峰であることは確かと思います。

稽古でのコリオグラファー達は、教え方もそれぞれ違っていて、英語とフランス語とチャンポンで指示。いろんな国の人がいますからね。
振り付けの意味もよくわかりますし、バレエを習っている人が見ると、とても勉強になるんじゃないでしょうか。

コールドバレエ(群舞)でも、全体的なバランスは注意するけど、揃えることに重点を置くわけじゃないんですね。だから、同じ振り付けでも、人によって全然踊りが違って見える場合があります。

今回、見ていてようやく気づいたんですが、古典とコンテンポラリーの違いって、一つに「重心」がありますね。
古典は、重心が常に上。天に向かうダンスですが、コンテンポラリーは、重心が下で、腰を落とす動きが多い。もちろん、基本は、バレエの動きなんですけどねー。


働いているのはもちろん、ダンサーだけではありません。
舞台を支える職人さん達はもちろん、オペラ座の方向性を決める芸術監督も。
舞台の配役から、カンパニーの経営、はてはダンサーの年金問題まで、日本と違って、芸術監督の権限って、すごく大きいように思いました。

面白かったのは、アメリカ人スポンサー向けのパックツアーの企画会議。
ツアー内容は、ニューヨークシティバレエと、オペラ座バレエのボックス席での観劇、リハーサルの見学、さらに、ダンサーや関係者を交えてのランチ。
バレエ好きには、かなり魅力的なツアーが出来上がったところで、会議参加者みんなが、口を揃えて言いました。

「リーマン・ブラザーズならお金を出してくれるわ!」

・・・・・リーマン・ショック前に撮影されたのね(^^;

オペラ座のダンサーは、国家公務員のような扱いなのでしょうか。「定年」の40歳以降は、年金が支払われます。でも、実際は、怪我などで定年前に辞める人が、少なくないかもしれません。
「バレエダンサーは、修道女でボクサーのようなもの」

とは、モーリス・ベジャールの名言ですが・・・・・美しさって、ストイックで苦しいんですね(^^;;;

P.S.
オペラ座の屋上で養蜂やってたなんて、知らなかった!


<関連リンク>
「パリ・オペラ座のすべて」(映画詳細、映画館情報)
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by june_h | 2009-11-10 21:08 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)