<   2009年 12月 ( 16 )   > この月の画像一覧

江戸時代、大晦日の除夜の鐘が鳴る間に、今年経験した、七味(7つの美味しかったもの)、五悦(5つの楽しかったこと)、三会(3つのいい出会い)を皆で語り合って、その年を振り返ったんだそうです。


ラストは、三会編。
今年出会った人たちは、自分を省みるのを助けてくれた方たちが多かったです。自分を成長させてくれるのに必要な方ばかりに出会うことができて幸せでした。


■内田樹
我が心の師匠が、また一人増えました♪
実際お目にかかったことはありません。講演会に申し込んで外れてしまいました(T_T)
フランス文学者にして合気道の達人。頭でっかちでも、筋肉バカでもない。頭も身体も高レベルな人。
エッセイは、とても分かりやすくて、読んでいてスゴく「腑に落ちる」事が多いんですよね!
身体と頭のバランスもスゴいんですが、「目に見えるもの」と「見えないもの」を両方、平等に語れるのも、スゴいと思います。
ブログもいつも拝見しています。

来年からセミリタイアされるそうですが、講演会の一つくらいやってくださいm(_ _)m


■今年「出会い直した」人達
今年は本当に、何年も会っていなかった昔の知り合いが連絡してくるケースが多くて、携帯を見るたびに、ビックリすることが多かったです(^^;
携帯を買い直したときに、アドレス帳をほとんど引き継がなかったので、知らないアドレスのメールがくるたび「次は誰だ!?」みたいな(^^;;;
引きこもって以来、ほとんど人と会ってなかったし、放っておくと、私はいつまでも一人で過ごしてしまうので、もっと、いろんな人と接して、自分を見つめ直しなさいってことなのかもf^^;
でも、こうして、私のことを思い出して連絡してきてくれるのは、本当にありがたいこと。これからもよろしくお願いします♪


■Z.Yさん
自分がまだまだ未熟であることを、わからせてくれた人です。
いろいろ経験してきて「私も成長したかも♪」なんて思っていましたが、そーんなこと、ぜーんぜんなかった(^^;
でも、転んでもただでは起きませんよ~。ちゃんと向き合いますよ~。そうすることが、お互い最善となることを信じています。


ブログでは、今年も、たくさんの人にご訪問&コメント&トラックバックいただき、大変感謝しています。
ブログを始めてから3年近くになりますが、少しずつでも「続けていくこと」が大切だと思っています。これからも無理せず少しずつマイペースで続けていきます。
来年も、ステキな人達と出会えますように。
そして、来年もどうぞよろしくお願いします!
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by june_h | 2009-12-31 10:32 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

江戸時代、大晦日の除夜の鐘が鳴る間に、今年経験した、七味(7つの美味しかったもの)、五悦(5つの楽しかったこと)、三会(3つのいい出会い)を皆で語り合って、その年を振り返ったんだそうです。

今回は、五悦編。
今年のテーマは「温かさ」と「本能」でしょうか。


■山下達郎コンサート
テレビに出ない人だから、「音楽のためなら頑固一徹で、ピリピリ厳しい人」って勝手に想像していました。
でも、実際は、すごくサービス精神旺盛で、温かい感じの人でした。マニアック好きの私の琴線に触れる人でした(^^;思わず竹内まりやに嫉妬しました(笑)。
でも、もし、テレビに出たら、いじられキャラになる気がします(^^;;;


■浅草三社祭
これは外せないですね!なかなかできない経験ですから。結界内で神輿を堪能できるなんてね♪
お仲間も皆、優しい人だったし。神様にご招待いただいたような気分になりました!これからも続いていって欲しいです。


■シータヒーリング
すっごく面白くてスリリングでした。
最初は、狐につままれたような心持ちでしたが、だんだん「これは本物かも」と思い始め、終わった頃には涙涙・・・・・。
私の友達も、次々とハマっています!
機会があったら近いうちに、また体験させてもらおうと思っています。


■映画「ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷」
見終わったあと、とても温かい気持ちになれました(^^)
きっと、ユッスーさんの声が、温かいバイブレーションを持っているからですね♪


■演劇「NODA・MAP第14回公演「パイパー」
楽しかったというわけではないですが、今年一番の舞台でした。
ただ面白かった!で終わるよりも、心をえぐるような舞台が私は好きです。
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by june_h | 2009-12-30 14:56 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

今年ももう終わりですね!皆様、いかがお過ごしでしょうか。私はテスト勉強に追われております(^^;

江戸時代、大晦日の除夜の鐘が鳴る間に、今年経験した、七味(7つの美味しかったもの)、五悦(5つの楽しかったこと)、三会(3つのいい出会い)を皆で語り合って、その年を振り返ったんだそうです。そんなわけで、今年も勝手に「七味五悦三会2009」やります!

まずは、七味編です。今年は、誰かと一緒に味わったモノが多かったわねぇ(*^^*)


■神楽坂「maison de la Bourgogne」のヴァシュラン・モン・ドール
ソムリエの友達に紹介されたカジュアルフレンチ。
彼女が選んだワインと美味しい料理ですっかりイイ気分!
チーズの盛り合わせを頼んだら、何やら液体状のチーズが。
ヴァシュラン・モン・ドールというチーズというらしいのですが、味見してビックリ。
「チーズなのに、ハチミツの味がする・・・・・」
別に、ハチミツが入っているチーズではないのです。なんでも、このチーズの産地は、有名なハチミツの産地でもあるらしく、同じ草花で育ったから同じ味がするのかもね。

その後、別のお店でも同じチーズをいただきましたが、やっぱりここのが良かったです。


■神田「達磨」の羽根付き薄皮鯛焼き
研修所の近くにあった鯛焼き屋さん。帰りにおなかがすいたので、試しに買うことに。
現物を渡されてビックリ!
鯛焼きなのに四角い・・・・・。
なんと、羽根つき鯛焼きだったんです。
あまりのインパクトに、掘り出し物を見つけたようでウキウキ。
羽根をバリバリかじりながら、会社に戻ったのでした(笑)。
私の上司も、秋葉原に買い物に行く途中で、立ち寄ることがあるそうな。

また行きたいな、と思っていた矢先、神保町交差点にもお店がオープン!会社帰りに家族にお土産したところ、なかなか好評でした♪
時間が経つと、冷たくて羽根もプヨプヨになってしまうので、電子レンジで焼き直すと美味しいです(^^)


■春日部「シェ・ウメツ」のきのこのパイ包みスープ
友達の紹介で去年から存在を知っていたのですが、今年は、父の誕生日に、家族で食事に行きました。

コースで、どの料理も美味しかった!特にツボ焼きパイ包みスープ。
よくあるのは、クリームスープですが、ここのスープはビーフのダシが効いたコンソメスープ。あっさりだけどコクがあります。


■春日部「庄和飯店」のエビチリ
まさか地元に結構本格的な中華があったなんて!
緑の田園風景に、突如現れる大きな建物と満員の駐車場。個室で掘りごたつの円卓を囲みつつ妹の誕生会をしました。どの料理もハズレ無し!また行きたい!・・・・・でも、一人では行けないのよね。なぜなら、田んぼの真ん中にあるので車を使わなきゃならないから(^^;


■池袋「BAR KING RUM」のラム酒
ラム酒専門のバーだそうです。
ラムベースのカクテルは飲んだことがありますが、ラム酒原液は初めて。口に入れた瞬間に、気体になってフワっと消えるほどの強さですが、いろいろ混ぜた酒より、身体に良さそうと思った私は、間違っているでしょうか(もちろん少量ならという前提で)。


■新宿「JinJin」のパスタ
紀伊国屋書店の地下にあるカウンター席のみの牛丼屋みたいな風情のパスタ屋ですが、麺が美味しい!紀伊国屋ホールで演劇を観る前、サクっと腹ごしらえしたいときに、必ず寄ってしまいます。


■代々木上原「ハーモニアン」の大豆の唐揚げ
学校の友達に紹介されたお店。代々木上原って、場所柄でしょうか。オーガニックレストランやショップが多く、このお店もその一つのようです。
私はずっと、鳥の唐揚げだと思って食べていたら、後で本当の鳥の唐揚げが出てきたのでビックリ!でした(笑)。
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by june_h | 2009-12-29 18:53 | 雑記 | Trackback | Comments(4)

やっぱり、市馬さんの落語を聞かないと、いや、歌を聴かないと年が越せない!というわけで、私にとっては2年ぶりの年忘れ市馬落語集です。
今回は、落語家生活三十周年記念ということで、なかなか豪華な、市場さんの道楽の限りを尽くした会でございました(^^)


■「悋気の独楽」:柳亭市楽
あれ?市馬さんのお弟子さん??あ、そっか。市朗さんが二つ目に昇進して、改名したのね~知らなかった。市朗さんあらため市楽さん、久し振りでした♪
<あらすじ>
「悋気の独楽(ウィキペディア)」


■「味噌蔵」:柳亭市馬
後半の歌謡ショーが気になってソワソワしている市馬師匠(笑)。いえいえ、噺はきっちりしっかり面白かったですよ!
店の主人の居ぬ間に飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ!磯節を朗々と歌う師匠はさすが!と思います。

師匠がソデに引っ込んだ後、メクリの人が出てきたとたん、客席がザワザワ・・・・・三三ぁ!?サプライズでビッグな高座返しですねぇ!


■「天狗裁き」:柳家花緑
「ずいぶん噺の上手い高座返しが出てきたもんですねぇ」と花緑。
花緑は、市馬さんの師匠の小さんの孫で、なおかつ、市馬さんの弟弟子でもあります。花緑が小さいとき、市馬さんと一緒にお風呂に入っていたんだそうです。

「天狗裁き」は、八五郎が見た夢の話を、奥さんや長屋のお隣さんや大家さん、果ては、大岡越前や天狗までもが聞きたがる噺。
そんな本題に因んで、マクラは、花緑さんが見た夢の話。
米朝師匠がミッキーマウスの着ぐるみを着て「チューって言うたらええんやろ?」と戸惑っている・・・・・という夢だったそうですが、この夢を見た花緑の深層心理はいかに!?
<あらすじ>
「天狗裁き(ウィキペディア)」


■挨拶:柳家三三
再び三三登場!この方は、市馬さんの兄弟子、小三治師匠の弟子にあたります。簡単な挨拶だけで引っ込んでしまいました。
せっかく高座に上がったんだから、一席やっていけばいいのに。


■「小猿七之助」:立川談春
談春さんの落語、やっと聞けました。この方のチケットはなかなか取れないんですよね~。
「談春ワールド」に一気に引き込むような、独特の口跡。
本題は、殺人現場を芸者のお滝に目撃された船頭の七之助の噺。お滝の息の根を止めようとするが、実は、お滝は、七之助に惚れていて・・・・・そうそう。好きでもない男性とサシで舟に乗ったりしないものですからねぇ。
芸者が七之助を口説きにかかったところで終わり。あれ?結末は??時間の都合でカットされたのかな?・・・・・と思ったけど、そういう噺なの!?
<あらすじ>
「小猿七之助(吟醸の館)」


■大喜利 昭和歌謡大全集:柳亭市馬
年々豪華になっていきます、市馬師匠のワンマン歌謡ショー!
今年は、フルバンドを従えて、黒いタキシードで登場。客席にもちらほらペンライトが(笑)。
昭和十年代、二十年代の歌謡曲がお得意の師匠(※)ですが、今回は「わりと新しめの」三十年代、四十年代の歌謡曲も登場。春日八郎や三橋美智也はもちろんのこと、橋幸夫や佐々木新一も。ワンコーラスごとに拍手が起こります。

※注:市馬師匠は、昭和36年生まれです。

もちろん、「市馬歌謡ショー専属司会者」加藤さんも登場!前口上の素晴らしさは健在ですが、今回は歌に合わせて、日本舞踊も披露なさいました・・・・・ほんとに加藤さんって何者(?_?)
なんでも、今では市馬師匠の仕事の4分の1が、歌に絡んだ仕事だそうです(^^;

途中「お色直し」で、ミラーボールのようなラメラメのシルバージャケットに大きな赤い蝶ネクタイで再び師匠が登場!弟子の市也くんと市江くんがチャイナドレス(脚が汚い(笑))で花束を持って舞台に駆けつけ「上海の花売り娘」が始まります。お客さんからのリクエストに応えて、加藤さんがメロディを歌いつつ、「お富さん」「俵星玄蕃(1コーラスだけ)」も。もっとずっと聞いていたいのに~と、名残を惜しむお客さん達に、三三、花緑、談春、その他オールスタッフが舞台に登場して大団円!

本当に楽しい落語会?ショー?でございました。
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by june_h | 2009-12-28 12:54 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(4)

突然ですが、私は「外見が良い」ってのと「色気がある」ってのは、完全に別モノだと思っています。
顔かたちは良くても色気の無い人は多いし、逆に、外見はそうでもなくても色気を感じる人がいるわけで(←エラそう)。

お笑いの男性で言うと、前者はチュートリアルの徳井で、後者は千原兄弟の千原ジュニアなんです(ちなみにキムタクは、私にとってはどちらでもありません(爆))。
千原ジュニアの声が聞こえてくると、私はヨダレが出るテレビを見ずにいられないのです(笑)。
「きっとその色気は、キケンな香りだネ」と妹。
よくわからないけど、このエッセイを読んで、彼の「色気」がどこから来るのか、わかったような、そうでないような・・・・・。

14歳 (MouRa)

千原 ジュニア / 講談社


この本では、家に引きこもっていた14歳の1年間が語られています。

有名私立中学に入学したものの、鋭敏過ぎる感性と、型にはまらない意識が強かったために、受験一色の学校の雰囲気に馴染めず、不登校に。
自分の部屋に鍵をかけて閉じ籠り、煙草を吸いながら、テレビの「砂嵐」の中の「虫」と戯れる日々。

「常識的」な母親は、彼が理解できず、暴れる息子を恐れて、彼に出す食事に精神安定剤を混ぜていた。
父親は、母親よりも息子を理解していたかもしれないが、その事をうまく伝えられなかった。

どうしようもない苛立ちばかりがつのって、壁の穴と煙草の吸殻ばかりが増えていく。母親の疲労はピークに達し、離婚を口にするようになった。

そんなとき、祖母が彼を旅行に連れ出した。
「人より正直なだけで、何も変わってないのにねぇ」と言う祖母に、彼は安心して久しぶりに熟睡する。このことをきっかけに、少しずつ学校に行けるようになった。
やがて、吉本興業の養成所に通っていた兄とお笑いを目指すため、高校を中退し、大阪へ向かう・・・・・。

読んでいて「この人は、ちゃんとサナギをやったんだなぁ」と思いました。
思春期は、人によってそれぞれ何らかの葛藤が顕れるもの。苦しみながら自分と向き合い、大人になっていく。
今は、そういうのが無いまんま、年だけ取る人も多いからねぇ・・・・・。

文章も挿絵も印象的。
短くて簡潔な文だけど、鉛筆削り用のナイフを所持していただけで「危険だ」と決めつけられ、先生にボールペンで頭を刺されたとき
先生。僕は誰もあのナイフで傷つけたりしませんでしたよ。
先生。人を傷つける人間はこうやって文字を書くための道具ででも傷つけるんですよ。

ドキっとしました。

挿絵も本人によるものだと思いますが、シンプルな線だけど、何か「くる」ものがあります。

この本を読んでいて、私と母のことを思い出していました。

母は、12歳の時に実母を亡くし、父親が再婚したりして不安定になって、ちょうど千原ジュニアと同じくらいの年に、同じくらいの期間、学校に行かなかったんです。

私も不登校にリーチがかかっていたことがありました。今にして思えば、学校でかなり理不尽な目に遭っていたからなんですが、不登校にならなかったのは、母親にこう言われたからですね。
「行きたなかったら行かんでええで。私も行けへんかったから」
「行かなきゃいけない」わけでなくて「行かなくていい」ってわかったから、それだけで気がラクになったのを覚えています。でも、だいぶ大人になってから、結局引きこもったんだけど(^^;

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by june_h | 2009-12-26 14:54 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(5)

最近バレエを習い始めた友達に誘われて、イブイブバレエ鑑賞!
クリスマスに、クリスマスらしいことができて大満足です♪

「くるみ割り人形」は、女の子クララが、クリスマスプレゼントでもらったくるみ割り人形をきっかけに、一夜のオモチャの世界の夢を旅するお話。
全幕見るなんて小学生のとき以来だから、超久しぶり!っていうか、遠い昔話(^^;
その時のは、「ロシアの踊り」くらいしか覚えてない(^。^;;;

今回は、とにかく衣装が素晴らしかった!
主役だけでなく、脇も群舞もハズレ無しでそれぞれキレイ♪主役の踊りそっちのけで、一人一人オペラグラスで確認してしまうほど(笑)。特に「花のワルツ」の美しいことと言ったら!衣装を見るだけでも、来た甲斐があるというものです。背景のセットとも合っていて、本当に夢の世界のようでした♪
調べてみると、オラフ・ツォンベックというドイツ人の方が、舞台装置と衣裳を担当なさっているようです。

ダンサーもなかなかレベルが高かったと思います。後半の「アラビアの踊り」「中国の踊り」「金平糖の踊り」なんかのソロコーナーも、技術を楽しめました。

「くるみ割り人形」は、馴染みのある曲が多いし、わかりやすい話だし、大人から子供まで楽しめる演目なので、初心者には打ってつけです!本当に、最後まで飽きなくて、クララが現実の世界に帰っていくとき、私も一緒に手を振ってしまうほど、入りこんで楽しんじゃいました(^^)

新国立劇場でのバレエ鑑賞は初めて。
4階最後列だったんですが、よく見えましたし、立ちあがるとオケピがまるわかり!

今度は、来年の5月にあるという「カルミナ・ブラーナ」が見たい!
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<関連リンク>
新国立劇場バレエ団
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by june_h | 2009-12-24 21:48 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)

会社のツテで、チケットが安く手に入りました。久しぶりの歌舞伎&吉右衛門さんです。

社会人のための歌舞伎入門は、お芝居の前に解説があるので
「もしかして吉右衛門さんのフリートークが聞けるかしらぁ♪」
と思っていたのですが、アテがハズれました(^^;

「修禅寺物語」の解説VTRに、中村歌昇さんによる岡本綺堂の随筆の朗読がかぶさる、という趣向。
以前私が読んだ岡本綺堂の随筆の中で、一番印象的だった文章も朗読されてビックリ!

それは、岡本綺堂さんが懇意にしていたという、英国外交官の一等書記官アストンの言葉。
「私は、日本の街を歩くことを好みます。そこにはロンドンやパリはもちろん、シンガポールや香港にも見出されないような、大きな愉快を感ずることができるからです。それは途中で出逢う人、――男も女も、老人も子どもも、みなチャーフルな顔つきをしていることです。どの人もみな楽しいような顔をして歩いています。こればかりはおそらく他の国には見出されますまい。それを見ていると、私も自然それにつりこまれて、おのずから愉快と幸福とを感じます。(中略)東京の街はいつまでもこのままではありません。街はかならず綺麗になります。路もひろくなります。東京は近い将来、かならず立派な大都市になることを私は信じて疑いません。しかしそのときになっても、東京の街を歩いている人の顔が今日のようであるか、それは私にもわかりません」

分厚い随筆集を拾い読みして目に止まった文章。
なんだか、テストのヤマが当たったような気分になりました(笑)。


さて、本題のお芝居です。

■夜叉王:中村吉右衛門
■桂:中村芝雀


「修禅寺物語」は、岡本綺堂が修善寺逗留の折に見たという面から、インスピレーションを得て作った戯曲だそうです。

その面は、この地で殺された鎌倉幕府二代将軍 源頼家にまつわる曰く付きのもの。
風呂に入っているときに、湯船に大量の漆を流しこまれ、身体中の火脹れに悶え苦しみながら死んでいったという、頼家の断末魔の表情を写したと言われているそうです。解説VTRにも出てきましたが、確かに、恐ろしくて悲しい、一度見たら忘れられないような面です。

その面を打ったという、面作師の夜叉王が主人公。

頼家の願いで面を打っているが、何度打っても死相が顕れてしまう。しかし、それが頼家の行く末を表していたのだとわかると、面作師冥利に尽きるとばかりに歓喜に震え、頼家につかえていた自分の娘も瀕死の重症なのに「死にゆくお前の姿を写させて欲しい」と、紙と筆を持つ・・・・・なんだか芥川龍之介の『地獄変』みたいな芝居ですね(^^;

夜叉王を演じる吉右衛門さんもさることながら、気位の高さを死ぬまで貫いた、娘の桂ばかりが印象的でした。

こんな田舎で一生くすぶっているなんてイヤ!アタシは高貴な人と結婚するの!と普段から豪語していた桂。
念願叶って、修善寺に流されてきた将軍の頼家の側女に。
大喜びしたのもつかの間、頼家暗殺に巻き込まれ、命からがら実家に戻るが、父親に心配されるどころか「死に顔を見せろ」と言われ・・・・・そりゃないよ父ちゃん、とは言わず、思いが叶って死ぬなら本望とばかりに、グイっと父親に顔を見せる桂。
気位の高さも、ここまでくるとオソロシイ(^^;;;

でも、一つ疑問。

頼家は、亡くなったかつての奥さんの名前「若狭局」を桂に与えます。
桂は、ここで大喜びするんですが、前の奥さんの名前なんかもらって嬉しいかぁ(?_?)!
要は、高貴な人の名前をもらって喜んでいたんだな。だから、頼家のことも、彼自身を愛していたんじゃなくて、彼の持っている「将軍」というブランドを愛していただけなのだなぁ、と思い至ったのでした。

娘よりも己の芸術が大事な父親と。
地道な生活よりも、地位とか名誉とかブランドを愛した娘と。
どちらも滑稽で物悲しく思えた舞台でございました。


<関連リンク>
12月歌舞伎公演「頼朝の死」「一休禅師」「修禅寺物語」(国立劇場)
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by june_h | 2009-12-23 10:30 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(4)

医学・薬学の研究に多くの助成を行っている、ウエルカム財団のコレクションを展示している今回の展覧会。
医学関係の資料や美術品などが数多くありましたが、イギリスの財団ということで、ひょっとしたらホメオパシー関係の展示もあるんでは!?と期待していました・・・・・見事にキレイさっぱり無かったけど(^^;
でも絶対、コレクションの中には、あると思うんだけどなぁ。ヘンリー・ウエルカムさんは、ホメオパシー隆盛だった19世紀のアメリカ出身だし。

まあ、それはおいといて、解剖生理学の授業を受けていたので、復習がてら、結構詳しく楽しめました。
「おお!?縫工筋だ!蝶形骨だ!剣状突起だ!肝静脈だ!」・・・・・みたいな。意外に覚えているもんだなぁ、エライぞ私!なんて思いつつ(笑)。

授業でもよく出てきたアンドレアス・ヴェサリウスの版画には感動しました。この人が残した解剖図が、あまりにも精密過ぎて、それ以降、ヨーロッパでは、解剖学が近代まで発達しなかったという(^^;やっぱりとっても精密でした。

今回の展覧会で「胎児フェチ」が、少なからず存在するということを確信しました(笑)。胎児をモチーフにしているアーティストって、多い気がする。何がそんなにソソるのか、私にはさっぱり理解できないけど(^^;;;

ヨーロッパや西洋医学だけでなく、東洋医学に関する資料も。

チベット医学の解剖図を見て
「おお!クンダリーニが上昇しているぞ!」
中医学の経絡図を見て
「おお!手太陰肺経だ!でも、ツボは一つも覚えてねぇ(笑)」
などとまたまた復習。日本史の教科書に出てきた「解体新書」の実物で、またまた感動!

本当に、時代や民族や文化によって、身体に対する見方・とらえ方がこうも違うとは。身体って奥深い。
私が今、勉強している解剖図も、100年後は全然違うものになっているかもしれません。

それにしても、森美術館は、やっぱり苦手だ。「真っ白い空間」って、すごく苦手なのだ。圧迫感がある。
六本木ヒルズも分かりにくいし。意図的に迷うようにしているとしか思えん・・・・・敵の襲来に備えているとか(^^;セレブだけが通れる秘密通路や隠し部屋があるとか(^^;;;

六本木ヒルズについて書かれていた風水の本を読んだことがあるけど、やっぱり、気の流れが良くない気がする・・・・・。


<関連リンク>
医学と芸術展
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by june_h | 2009-12-20 17:02 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(0)

大事なのは、これからです。
『罪と音楽』 小室哲哉『罪と音楽』 小室哲哉
小室さんが逮捕されたことは、私にとってはマイケル・ジャクソンが亡くなったことよりショッキングな出来事でございました。

小学生のとき「夜のヒットスタジオ」で聴いたTM NETWORKの『Self Control』。
たくさんのシンセサイザーとコンピューターに囲まれ、指揮者のように全てを操る小室さんの横顔に、私は一目で魅了されたのです。
それ以来、狂ったように、小室さんの出演番組や雑誌を追いかける毎日に。お小遣いが少なかったので、CDは、友達やレンタルショップから借りてカセットテープに録音し、すり切れるまで聴いていました。
自分の意志で生まれて初めて買ったレコードは、TM NETWORKの『1974』と『BEYOND THE TIME』のSPレコード(!)。
生まれて初めてのコンサートは、中3の時に行った代々木第一体育館の『TM NETWORK RHYTHM RED TMN TOUR』。

今でも、たくさんの曲をソラで歌えます。TM NETWORKと小室さんは、私の青春でございました。

私の憧れだった方が、惨めな姿で逮捕されてしまったこと・・・・・本当に残念でなりませんでした。
でも、予想できたことではありました。ブランド物と若い女性に関する「派手好き」は、有名でしたから。子供ながら「オサカンだなぁ」と思っていたものです(笑)。まぁね、成功者で「スター」なんだもの。お金と女性が寄ってくるのは当たり前ですけど。

事件については、彼一人でやったことではないでしょうが、彼自身に大きな責任があることは明らか。
更に残念だったのは、小室さんの作った楽曲がメディアから消えたこと。楽曲には、罪は無いのに・・・・・。

この本では、逮捕時から判決までの心境と、音楽業界に飛び込んでから今日までの思い出とが、行きつ戻りつしながら語られています。
この本を読むまでもなく、私は、彼が音楽を純粋に愛していること、彼が非常な努力家であったことをずっと知っています。

常に「新しい音楽」を求めて、最新機器や技術を取り入れながら実験を繰り返してきたこと。
ただ曲を作るだけではなく、マーケティングや「売り方」まで考えてプロデュースできるアーティストであったこと。
そのせいで「音楽は技術じゃない」「打ち込みは音楽じゃない」と猛烈な批判にさらされてきましたが、大好きな音楽を続けるためには「売れること」が大事だということが彼にはわかっていましたし、彼の音楽は多くのファンに支持を受けていたので、彼はブレませんでした。
「TKプロデュース」が大成功したのは、決して偶然や幸運ではなく、それまでの彼の努力と試行錯誤の成果だと思います(私自身はその頃の曲が好きじゃなかったけど)。
そして、彼が取り入れてきた技術は、今では業界で当たり前になっています。先見の明があったのです。

でも、「時代の寵児」と持て囃された絶頂期、彼自身は幸せではなかったようです。
ほぼ毎日のように締め切りに追われ、休むことを許されず、心身をすり減らしていく日々。
元々、感受性が強い人だから、そんな生活を続けていたら、簡単に不安定になってしまう。そこへ、数十億円のお金が入ってきたら、おかしくならないわけはない・・・・・TM NETWORKの楽曲の作詞を数多くてがけてきたみっちゃん(小室みつ子)も自身のブログで彼を擁護しています。

逮捕されて有罪判決(執行猶予付き)が出たこと自体は残念だったけど、この本にある通り、今回のことで自分を見つめ直して反省して、地に足が着いたんじゃないかな。そして、本当の幸せってなんだろうって、考えられたんじゃないかな。そういう意味では、良かったように思います。

また、曲をいっぱい作って欲しいです。ヒットするかは分かりませんが、これからも日本の音楽業界のブレーンであり続けるでしょう。今までも、エイベックスの松浦勝人さんや、B'zの松本孝弘、T.M.Revolutionをプロデュースした浅倉大介など、彼に薫陶を受けた著名な業界人は、たくさんいるのですから。

そして、私もコンサートに足を運ぶことがあるでしょう。
お金がなかった学生時代は、指をくわえて雑誌のライブレポートを読むしかなかったのですから。
社会人になってから、何度か復活コンサートにも行きましたし、買い直したTM NETWORKのCDは、今でも大切な宝物です。

P.S.
小室さんは、音楽業界の大先輩から、
「小室くんは、本当に音楽マニアだよね。僕の知る限り、山下達郎、小林克也と小室哲哉が三大音楽おたくだな」
と言われたことがあるらしい。
知られていることかは分かりませんが、小室さんは小さいときからバイオリンとピアノを習っていて、クラシックの素養があったのと、テクノ、ファンク、ブリティッシュロック、ユーロビートなどなど、ありとあらゆるジャンルの音楽を「暴飲暴食」しているんですよね。それだけ、「引き出し」が多くて、なおかつ日本人のマーケットに合わせてアレンジできる人なんです。
・・・・・やっぱり私は、マニアックな人が好きなんだろう(^^;

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by june_h | 2009-12-19 10:13 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

雀士の桜井章一さんのお悩み相談です。
『精神力』 桜井章一『精神力』 桜井章一
いろいろな悩みに対する答えの中で、繰り返しおっしゃるのは、
・勝ち負けにこだわらず、心正しく一生懸命取り組むこと。
・考えるだけではなく、行為すること・実践することが大事。
・原因は、外側に無い。自分の内にある。
・善い行いをひけらかさない。「陰徳」を積むこと。

・・・・・内田樹先生や古武道家の甲野善紀さんと、言っていることがよく似ているのよね。
桜井さんが尊敬するのは、ヒクソン・グレイシーやマザー・テレサだそうだし。
どんな道でも、極めれば、同じ頂にたどり着けるんだなぁ、と思いました。

私が一番気になったのは、このQ&A。
Q:人は競争ではなく、共存すべきだ」という会長(桜井さん)の意見には同感ですが「自然はみな共存している」に関して違うように思えるのです。生命あるものは必ず他の生命を奪わなければ生きられず、生命の本質は競争から離れられないとも言えるのではないでしょうか。
A:理屈どころか正論であると思います。そこだけを見れば矛盾の構造を感じますが、問題はここからです。
生きとし生けるものは、その裏で数のバランスを大切にしているという点です。小動物は大きな動物によって食べられる。そして、大きな動物になればなるほど数は少ない。その大きな動物が死ぬと土にかえり植物の栄養源になる。連鎖しています。ぐるりと回転しているわけです。つまり、自然界では生命を奪い合っているのではなく、与え合っているという部分です。

食物連鎖は、命を奪うシステムではなくて、命を与えるシステムなんですね!目からウロコです!

一時、考え過ぎて、食べることが罪悪感になっていた時期があったので、この言葉で昔の私が救われました(^^;
学校で、食物連鎖を教えるときは、ピラミッドの図じゃなくて、円の図にしないとね!

回答者が雀士だからか、相談者は男性ばかり。
私は今まで女性のお悩み相談をよく読んでいたのですが、やっぱり、女性と男性の悩みは、ちょっと違いますね。

女性の場合は「離婚して元夫が生活費を入れてくれない」とか「姑と折り合いが悪い」とか、現実的、物理的、生活的な悩みが多い。
でも、この本の男性の悩みは(桜井さんが雀士だから麻雀に関する質問が多いのはしょうがないけど)、「政治家に悪いヤツが多くて厭世的になっている」とか「「無」になるとはどういうことか」「超能力はどうやったら身につくのか」とか、抽象的で観念的で、地に足が着いてない感じなのが多い。

・・・・・後ろから蹴り飛ばして川にでも突き落として、頭を冷してもらえば、済むような問題ばかりだのう・・・・・と思ってしまう私は、優しくないのだろう(^^;

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by june_h | 2009-12-17 21:13 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)