数多くの人気お化け屋敷をプロデュースしてきた、五味弘文さん。
この本では、彼の経験から「怖くて」「楽しい」お化け屋敷を作るエッセンスが紹介されています。

私がこの本に興味を持ったのは、学問や実験的な観点から「恐怖とは何か」を論じているのではなく、実際のお客さんの反応を蓄積して得ているノウハウばかりだということ。だから、とても納得できるんですよね。

お化け屋敷は、圧倒的にカップルの利用が多いんだそうです(笑)。抱きつきたいし抱きつかれたいっていう下心ミエミエですね(^^;そんなわけで、二人を手錠でつなぐ「LOVE CHAIN~恐怖の鎖地獄」なんていうお化け屋敷も企画したそうです。
男性特有の反応として、「脅かしやがって!」と怒る人が多いんだそうです。怖がることがカッコ悪いと思っているからのようですね。

お化け屋敷は、あくまで「アトラクション」なので、とことん怖くすれば良いわけにはいきません。
恐怖から目を逸らすために「あそこにセンサーがある!」とか、突っ込む人がいますが、それでは「恐怖」を楽しむ姿勢とは言えません(笑)。お客さんに「恐怖を楽しんで」もらわなければいけません。

冷静になれば、それほど怖くないのに、人間の想像力が、「不安」と「恐怖」を増幅させます。
例えば、お化け屋敷の入り口の近くに出口を置くと、出てきた人の怖がり様が、これから入る人を不安にさせたり。前の客の悲鳴を聞いて、次の客の恐怖が増幅したり。

また、五味さんは、「触覚」を大事にします。
赤ん坊の人形を抱かせたり、靴を脱がせたり。五感で恐怖を体感するのです。
その他、左側から驚かした方が効果的などなど、なるほどね!と思うことがいっぱいです。

こうして恐怖を追究する五味さん自身は、お化け屋敷が怖いんだそうです(^^;
私も、お金を払ってまで怖い思いはしたく無いですが、人間の恐怖という心理には興味津々です。
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by june_h | 2010-08-30 18:07 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

2007年にNHK交響楽団(N響)の定年を迎えた、バイオリニスト鶴我裕子さんのエッセイです。
「バイオリニストに花束を」鶴我裕子「バイオリニストに花束を」鶴我裕子
N響のバイオリニストのエッセイというからには、さぞかし高尚な話題が多いのかと思いきや、「N響」を「N」と呼び、「NHK」を「会社」と呼び、オケのメンバー達の変人ぶりやハプニングを面白おかしく書きまくり・・・・・まるで、会社のOLのエッセイみたい(^^;

鶴我さんが学生時代に居候していたお金持ちの奥様の話が面白かったです・・・・・って、前半はほとんど、音楽の話してないじゃん(^^;

でも、後半は、ちゃんと音楽の話です(笑)。
ウラジミール・アシュケナージが本番中、指揮棒を左手にブッ刺して流血したり。
ヨーロッパの演奏ツアー中、団員が集団食中毒に遭ったり。
涼しい顔で完璧な演奏をする舞台の裏では、やっぱりいろいろあるのですねぇ(^^;;;

時々、業界用語や専門用語が出てきますが、意味がよくわからなくてもご愛敬です。バイオリンの「開放弦」??・・・・・とかね。
っていうか、私もサワリだけ知っている、アレクサンダー・テクニークの説明をしていましたが、あれじゃ全然説明になってないような(^^;;;

音楽の話ではありませんが、鶴我さんがお母様を癌で亡くされたときの「言葉」が印象的でした。
お医者さまは、腕をふるいたいだろうし、実績を上げて昇進したいし、「全国手術のうまい病院」のリストにも載りたいでしょう。ですが、どうぞ、身の細る思いで耐えている患者の家族を、恫喝しないで下さい。知識も経験もない者に、「どうするんだ」と詰め寄らないで下さい。来る時より不幸にして、病院をあとにさせないで下さい。むずかしいお仕事だとは思いますが

・・・・・きっと、いろいろつらい目に遭われたのでしょうね。

とにかく、年齢を感じさせない、親しみのある文章で、楽しく読めました(^^)
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by june_h | 2010-08-25 20:38 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

夏休みということで、テレビでやっていました。
公開当時、大人にも評判が良く、山下達郎が主題歌を担当しているということで、楽しみにしていました。竹内まりやさんも「アニメで泣いたの初めてかも」と、おっしゃっていたのがよくわかるくらい、確かに面白かった映画でした!
サマーウォーズサマーウォーズ
仮想世界「OZ(オズ)」で、人工知能「ラブマシーン」が暴走。システムと数億人のアカウントが乗っ取られ、世界存亡の危機に。
世界の命運を握っているのは、のどかな長野の田舎の風景の中、ワイワイ夏休みを楽しんでいる大家族!

印象的だったのは「ギャップのバランス」が絶妙だってことでしょうか。

ラブマシーンと戦うため、古い日本家屋にドーンとスーパーコンピューターが置かれたり、人工知能との対決が花札だったり(笑)。
いろんな要素が詰め込まれていますが、ギャップっつーか、ミスマッチのバランスが良くって、幅広い世代に受けるような感じです。

実写版なんかもできそうですね!
OZは、アニメの映像をそのまま使い回せばいいし(笑)、健二くんは、彼の声をやってる神木隆之介がそのままやっていいと思うし、侘助さんは、渡部篤郎あたりが良いかな(^^;
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by june_h | 2010-08-23 20:17 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)

オランダの「スケベニンゲン」、オーストラリアの「エロマンガ」、北海道の「ヤリキレナイ川」など、世界の珍地名を旅する安居良基(あんきょよしもと)さんの旅行記です。

この方を初めて知ったのは『タモリ倶楽部』でした。
(余談ですが、私は『タモリ倶楽部』は立派な「教養番組」だと思っています(笑)。NHKの『ブラタモリ』は、この番組のフォーマットをパクったとしか思えません。それなりに面白かったけど)。

私は一見「ムダ」な「どうでもいい」ことに一生懸命な人って好きです♪
世の中は、「ムダ」だと言われたことが歴史を変えてきたことはたくさんあるのです。だからといって、安居さんの旅行が、世界を変えるかどうかは分かりません(^^;少なくとも、私の生活に、笑いと驚きをもたらしてくれました。

珍地名の看板の前でニッコリ記念撮影するために、時には、外国人がめったに訪れない「秘境」にも足を運ぶ安居さん。あまりにも悪路が続いて下痢が止まらなくなったり。気合い入ってます!

現地の人にも、何で来たのかって訊かれても、答えに窮したことが何度もあったみたい。だってねぇ「日本語だと面白い地名だから」って言っても、現地の人には意味わかんないよね(^^;

私が気に入ったのは、静岡県にある「星の糞(ほしのくそ)」・・・・・ロマンチックなんだかそうじゃないんだか(^^;;;

安居さんは、東芝の社員なので、なかなか長期の休みが取りにくく、最近は、国内を中心に探しているそうです。
『タモリ倶楽部』では、「紛争地域にある珍地名も訪れたい」と言っていたことからすごいです。頑張って「制覇」して欲しいと思います。


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by june_h | 2010-08-19 18:42 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

フィギュアスケートの多くのメダリストを育てたニコライ・モロゾフのエッセイです。
「キス・アンド・クライ 」 ニコライ・モロゾフ「キス・アンド・クライ 」 ニコライ・モロゾフ
トリノオリンピック金メダリストの荒川静香のコーチとして一躍有名になった彼ですが、選手としては、成功したわけではありませんでした。

最初は、シングルスケーターでしたが、限界を感じて17歳でアイスダンスに転向。しかし、結局、満足な成績をおさめられぬまま引退。スケートの世界から完全に遠ざかろうとしていたとき、コーチの仕事を一緒にやってくれないか、と声をかけてきたのが、多くのメダリストを育てたタチアナ・タラソワでした。彼女の下で、アレクセイ・ヤグディンを育てることで、彼はコーチとしてのノウハウを吸収していきました。

荒川静香のコーチを担当することになり、モロゾフが直面したのは、欧米人とは異なる日本人の「独自性」でした。
練習熱心で完璧主義な傾向が、日本人選手の大きな力となっていましたが、それが裏目に出て、強いプレッシャーとなり、うまく力を発揮できないことも。
そのため、選手達のメンタル面のケアが重要でした。
練習の方が調子の良い高橋大輔と、本番の方が力を発揮できる安藤美姫とは、調整の仕方が同じというわけにはいきません。
荒川静香の練習のモチベーションを上げるために、サッカーの大黒選手をリンクに呼んだり、試合のことで頭がいっぱいの高橋大輔に、わざと「試合で使う曲を忘れてきちゃった!」と伝えて気持ちを逸らしたり。技術指導以外にもいろいろ工夫しています。

コーチは、選手との信頼関係ももちろん重要ですが、選手についているトレーナーやエージェントなどとの意思の疎通が大事です。
高橋大輔とは、選手対コーチとしての信頼関係は築けていたようですが、エージェントなどとの兼ね合いから、結局、モロゾフの下を離れる決断をしたようです。

特に、安藤美姫の指導には、並々ならぬやりがいを感じているようです。
彼女を担当したコーチ達は、口を揃えて「彼女はアップダウンが激しくてやりにくい」と言ったそうですが、モロゾフは、そこを感情が豊かととらえて、メンタル面のコントロールに励んでいます。
また、彼女とは、突然父親を亡くした経験も共通しているので、親近感があるようです。
モロゾフの父親は、仕事上のトラブルから射殺され、犯人がいまだにわかっていないんだそうです。

浅田真央からもコーチの打診があったそうですが、モロゾフは、安藤美姫を選んだようです。

タイトルの「キス・アンド・クライ」とは、演技を終えた選手が、審査結果を待つ場所のことですが、誰が付けたんでしょうか!?絶妙なネーミングだと思います。
キス・アンド・クライで笑うために、どの選手も、コーチも、日々努力しているのです。
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by june_h | 2010-08-17 20:22 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

表参道に、こんな場所があったなんて知りませんでした!
門を入ると、こんな空間が広がっているのです。
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館内も撮影OKということで、バシバシ撮っちゃいました(^^)
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スクリーンには、岡本太郎さんがてがけたオブジェや壁画が紹介されていました。
残念ながら、旧都庁の壁画など、建物の取り壊しと共に壊されたため、現存しない作品も数多くあるようです。
写真左横のオブジェもレプリカで、現物は残っていません。
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こちらの絵は、壁画になる予定だったそうですが、実現せず。
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『座ることを拒否する椅子』でしょうか。無理やり座っている人がたくさんいました(笑)。もちろん私も。
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太陽の塔と太郎さん。
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太陽の塔って、大阪万博では中に入れたのですね!知りませんでした~。
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太郎さんがいて、ちょっとビックリ!
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アトリエです。二階の本棚のラインナップに興味アリだったのですが、公開していませんでした。残念!
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このトゲトゲの鐘、打てるんですよ!どのトゲも同じ音です(笑)。
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お庭は、オブジェのジャングル状態。
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このオブジェ、目は空洞のハズなんだけど、光の加減で目玉があるみたいになっちゃった!ちょっと不気味。
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by june_h | 2010-08-15 17:55 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

ノンフィクション作家 澤地久枝さんによる、アフガニスタンで、難民に対する医療活動や水路建設をしている「ペシャワール会」代表 中村哲さんとのインタビュー集です。
「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束」中村哲×澤地久枝「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束」中村哲×澤地久枝
てっきりアフガニスタンのことが書いてあるのかと思ったのですが、最初の方は、中村さんの伯父に当たる作家の火野葦平さんのこと、ご両親のこと、故郷の北九州のことが語られていました。この方の故郷は、私の親戚が多く住んでいる場所なので、興味深かったです。今は大分さびれていますが(爆)、中村さんが小さかったときが、鉄工で一番栄えていたんじゃないかしら。

医師となった中村さんは、ハンセン病患者治療のため、アフガニスタンに赴任されます。
しかし、ソ連やアメリカによる度重なる軍事介入や、内戦によって疲弊していたアフガニスタンは、満足な医療設備はおろか、毎日の食糧にも事欠くありさまで、多くの難民や餓死者が出ていました。特に、チフスや赤痢などの腸管の感染症や、リウマチ熱による心臓弁膜症が多いのだそうです。中村さんは、まず、現地の人達が自給自足できることが大事だと考え、井戸掘りや水路建設にも取り組むことで、荒涼としたアフガンの地を、畑と緑に変え、数十万人の命を救いました。

中村さん自身はクリスチャンですが、イスラム教徒であるアフガン国民を助けることに、なんら抵抗も矛盾も感じていません。むしろ彼の根本的な考え方や信念は、「タリバン」と呼ばれる原理主義的な人達の方がよくわかってくれると言います。
タリバンは、危険なテロリストと報道されていますが、戦争によって悪化した治安を維持する、現地の自警団的な集団から起こったんだそうです。欧米で教育を受けたイスラム教徒が中心の「アルカイダ」とは性質が違います。
中村さんは、こう言います。
テロの温床は、実は先進国の病理です。だから、むしろアメリカの病は自分たちのなかにある。それを外に転嫁して、タリバン掃討だとか言っているわけです。

原因は内にある。
全くもってその通りだと思います。

戦争を企てる人は、いつも、安全な場所に居て、傷つくのは現地の一般市民。
最近思うのは、現地や現実を知らずに作った「机上の空論」が、どんなに大きな害悪になるのかということ。
中村さんも、現地の事情を知らない日本の政治家達の言葉に何度も傷ついてきたんだそうです。
でも、水路を作るための資金として、日本で16億円の寄付が集まったのです。日本もまだまだ捨てたもんじゃないのです。

地道な努力が信頼を築いていくのだと、改めて思いました。
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by june_h | 2010-08-13 18:32 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

江戸時代の儒学者である貝原益軒の著書『養生訓』について紹介している本です。
原文の文字が大きく、現代語訳も解説も、とてもわかりやすくてオススメです。
『養生訓』は、健康法について書かれた本ですが、ストレスの多い現代の日本人にも大変参考になると思います。
何より私が興味を持ったのは、私が勉強しているホメオパシーを考えたハーネマンさんと、同じことが書かれていたからです。
「すらすら読める養生訓」 立川昭二「すらすら読める養生訓」 立川昭二
いくつか気になった原文を紹介します。
身をたもち生を養ふに、一字の至れる要訣あり。其の一字なんぞや。畏(おそるる)の字是なり。事ごとに心を小にして気にまかせず、過なからん事を求め、つねに天道をおそれて、つつしみしたがひ、人慾を畏れてつつしみ忍ぶにあり。
→「畏」とは、私の解釈では、「分をわきまえる」「なんでも自分の思いどおりになると思い上がらない」「自分一人では生きられないと認識する」「自然や万物に対して敬いの気持ちを持つ」ってことではないでしょうか。

つねに道を以て欲を制して楽(たのしみ)を失なふべからず。楽を失なはざるは養生の本也。富貴にしても楽なければ、真の楽なし。
→人生、楽しむ姿勢が大事ってことですね。いくらお金がたくさんあっても、心に喜びがなければ、満足することは無いでしょう。
私も身体の具合が悪くて引きこもっていたとき、「水曜どうでしょう」を観て、笑うことを思い出してから良くなっていったのですもの(^^;

人の身は、を以て生の源、命の主とす。
百病は皆気より生ず。病とは気やむ也。故に養生の道は気を調るにあり。
→これなんか、ハーネマンさんが同じことを書いています。
「人間の健康状態を限りなく支配しているのは、精神のようなバイタルフォース(自己統治の力)である。これはダイナミック・エネルギーとして、物質的な体(有機的身体)に生命を付与する。
人間が病気になると、本来こうしたバイタルフォースだけが、生命にとって有害に作用するダイナミックな病原因子の影響によって撹乱される。これを私達は病気と呼ぶ。」

やっぱり、伝統医療って、東洋も西洋も考え方似てたのね・・・・・と、改めて思った本だったのでした!
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by june_h | 2010-08-11 21:05 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

友達に取ってもらったチケット、前から4列目のド真ん中でした!演者さん達の踊りや表情がよく見えました♪
PARCO劇場は、昔から相性が良いのよね(^^)最後列でも観やすいから大好き♪

cobaの曲に合わせて、男性3人、女性2人のダンサー達が、舞台装置や小道具を巧みに使いながら、次々とシチュエーションを作っていく85分の舞台です。
観ていて、ダンサー達がアイデアを出し合いながら、作り上げていったことがよくわかります。

やっぱり、首藤さんの身体のラインと動きが一番美しくて。さすが、トップバレエダンサーです。
ソロパートでは、テーブルを使ってクルクル回ったり、脚を高く上げたり。いちいちウットリですわ♪
以前も首藤さんの舞台を観たことがありますが、シルヴィ・ギエムの相手役?だったので、あんまりちゃんと観てませんでした(^^;

あと、気になったのは、今回の演出家でもある小野寺修二さん。
チャップリンのような風貌で、何をやってもなんだか可笑しい。
首藤さんに抱え上げられた時の表情とか、ちょっとした身体の動きや表情が面白い。友達も、ツボにハマったみたいで、笑いっぱなしでした。


P.S.
誘ってもらった友達と、舞台の前にベトナム料理屋さんでランチ!
彼女とは、以前、ベトナム旅行に行くはずだったのですが、出発日がちょうど、2001年9月11日の同時多発テロの日。
ベトナム行きの飛行機は、問題無く飛んだようでしたが、安心して楽しめないからと、当日キャンセルしたのでした。
そのときは、両親や他の友達からも、心配の電話をもらいました。
彼女は今年、旦那さんとベトナム旅行のリベンジを果たしたようです。私も、ご縁があればいつかね!
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by june_h | 2010-08-09 18:51 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)

1年前から目を付けていたブリューゲルの版画展。
でも、どうやら私は勘違いしていたようです。

・・・・・デューラーの版画じゃなかったんだ(^^;

『メランコリア』が見たかったのに(笑)。でも、楽しかったです♪
結構人気があるようで、人がいっぱいで全部見終わるまで2時間半くらいかかりました(^^;
でも、友達と一緒だったので、クスクス笑いながら、喋りながら見てました♪

最初は、アルプス山脈や田園風景を描いた版画。
「透視図法」が気持ち良いくらい多用されていて、奥行きがとてもあります。だいたい、近いものが右下に、遠い風景が左上に配置されています。比較すると、他の作家の版画が薄っぺらく見えちゃうくらい。
エッチングの版画が多かったので、高校のときの美術の授業で、銅板にニードルでピラミッドを一生懸命彫ったことを思い出しました(^^;

今回のお楽しみは宗教を題材にした版画。
ユーモラスでかわいらしい怪物がいっぱい!
きっと、楽しみながら書いていたんでしょうね。こういう怪物を書きたいがために、宗教的な題材を選んでいるんじゃないかしら(笑)。
『鳥獣戯画』とか、百鬼夜行とか、水木しげるの漫画とかを思い出しました。
見ていて、多神教的な意識を感じます。だから、日本人に人気があるのかもね!

特に面白かったのは、ことわざを図示した版画。
「石橋を叩いて渡る」に当たることわざは、「7つの壁の穴から覗く」というそうですが、版画では、7つの穴が開いた壁を男が持ち歩いている絵が描かれていて面白かったです。なんかコントみたい(笑)。


P.S.
漢字ブームで、ミュージアムショップには「傲慢」と書かれたTシャツが(笑)。
私の友達は、デカデカと「水虫」と書かれたTシャツを外国人が着ていたのを見たことがあるそうで、「さすがに意味は言えないかも・・・・・」と開いた口がふさがらなかったそうな(^^;
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by june_h | 2010-08-07 20:55 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(4)