この本、パニック障害の人にオススメです。
パニック障害だった私が言うんだから、間違いナシ!?
「乗るのが怖い 私のパニック障害克服法」長嶋一茂 著「乗るのが怖い 私のパニック障害克服法」長嶋一茂 著
一茂さんは、野球選手を引退する間際になった頃、原因不明の過呼吸に悩まされ、練習に行くことができなくなっていました。
引退後も、飛行機やトンネルの中など、閉鎖された空間で発作を繰り返し、芸能活動をセーブせざるをおえませんでした。

病院から処方された抗鬱剤を使ってみたものの、かえって自殺念慮が強くなってしまう。漢方薬など、いろいろな療法を試してみましたが、結局どれも対処療法にしかならないということで、菜食にして、規則正しい生活を心掛けるなど、食事や生活習慣を見直しました。

最終的には、生き方や考え方も見直しました。

「自分の肉体は自分の魂しか褒めてくれない」
自分の心身は、自分でしか治せないことに気付いた一茂さんは、自分を大事にして良いのだと思うようになり、無理をしなくなったのです。

一茂さんがこの本で言っている、「もっともっと症候群・スーパーマン症候群をやめる」とか、「捨てることが大事」とか、「引き算をして自分を削ってシンプルに」とか、すっごくよくわかります。
この病気になると、余計な欲望とか、「~しなきゃいけないからやっていること」とか、全然抱えきれなくなるから、どんどん捨てていかなきゃならないんです。
結果、自分の生き方や価値観を変えざるを得ない。私には、仕事を辞めたりすることの経済的な問題ももちろんですが、それまでの生き方や人生設計をイチからやり直さなければならないことが、何より大変でした。
でも、この病気を通して、自分が望まないことをしていたことに気づかされたので、今は良かったと思っているし、病気になる以前より、気持ち的にラクに生きられるようになっていると思います。

この本で紹介されている、パニック障害克服法も、呼吸法とかストレッチとか、お金もかからずに、思い立ったらすぐにできる方法なので実践的です。
本のボリュームも多くないし、自分の興味ある部分だけ拾い読みできるようになっているので、うつ状態で本を読むのが難しい人でも、負担にならないと思います。
[PR]
by june_h | 2011-02-28 20:25 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)

内田先生には、いつもマルっと同感です(^^)/
「街場のメディア論」 内田樹「街場のメディア論」 内田樹
テレビや新聞が凋落しているのは、不況のせいでも、インターネットのせいでもない。原因は、「マス」を追い求めるメディア自身にあるのだと。
スポンサーとか視聴率とか発行部数とか、いろいろなシガラミがあるせいで、当たり障り無いコンテンツばかりを作るようになり、気付けば誰もが言うような紋切り型のアナウンスを繰り返すだけになってしまった。
誰もが言うようなコトやモノなら、わざわざ見る必要が無いと思われてしまうものなのです。

そして、メディアは、「変化」を求める性質があります。
「今日は、つつがない一日でした」とアナウンスしても、誰も見てくれません。殺人とか離婚とかいう「変化」に皆は反応します。最も視聴率や部数が上がるのは、重大事件や戦争です。そのため、メディアは、潜在的に、社会不安や戦争を求めてしまうものなのです。

私も特に、政治に関する報道は、いろいろ疑問があります。
小学生でもできるような揚げ足取りばかりして、何かあるとすぐ「辞めろ」と言う。今の社会問題は、今まで積もり積もった「先送り」のしわ寄せだったり、構造的な問題だったりで、個人による問題ではないと思うのですけど・・・・・。
新しい人が出てきたら、うんと持ち上げて、また同じように貶める、の連続。まさしく「変化」を起こして瞬間最高視聴率や部数を求めるだけで、長期的な視野も、国の将来も、国益もあったもんじゃない。
・・・・・あ、悪口ばかりになっちゃった(^^;

そして、著作権問題。
海賊版が溢れ、クリエイターに対する敬意が払われない社会も、著作権を重視し過ぎて、投機の対象にする社会も、創作意欲を失わせてしまう。一番に重視すべきは、創作力を最大限に発揮させることではないかと。
内田先生は、著作権にあまりうるさい人ではないので、入試問題によく使われるそうですが、そのおかげで読者が増えるそうです。
自分の文章を読んで欲しいと思ったら、まずはgiveしないとね(^^)

「「自分の所に来たものを自分宛の贈り物だと思う」能力が大切だ」という先生の言葉、好きだなー。
それって、今あるものに感謝すると同時に、誰かにお返ししなきゃって思うモトになるものだから。
それが、コミュニケーションってやつなんですねぇ・・・・・。
[PR]
by june_h | 2011-02-25 20:21 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

東南アジアで津波に飲み込まれ、臨死体験をして以来、死後の世界について取材するようになったフランス人女性キャスターのマリー。
霊能力のせいで、大切な人が離れていってしまい、自分の能力を呪うアメリカ人のジョージ。
双子の兄を事故で失って以来、兄に会いたくて霊能者を探し歩くイギリス人少年のマークス。

三人が不思議な偶然から出会い、それぞれの人生が変わり始める物語です。

ヒア アフター ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]

ワーナー・ホーム・ビデオ


見終わった直後は、ずいぶん淡々とした映画だったなぁ、マッド・デイモンはマッチョだけどナデ肩だなぁ(笑)と、漠然と思ったくらいだったのですが、時間が経つにつれて、ある意味すごい映画かも、と思ってきました。

いわゆる人間と霊との関わりを、余計な脚色無く真っ正面から描いている映画なんだと。
なんたって、この映画のタイトルは「ヒアアフター(来世)」だもんね(^^;

マリーの臨死体験の光景は、私も経験あるから(←え?)よくわかるんだよね。視界が360度見えたり、音に視覚や触覚があったり。

ジョージの霊視の方法は、イギリスの霊能者がデモンストレーションでよくやる「シッティング」という方法で。
相談者の質問に答えるのではなく、見えるものをどんどん話していって、相談者にイエス・ノーを答えさせるもの。
彼の霊の見え方も、かなり実情に近いんじゃないでしょうか。

ヘンに盛り上げようとか、怖がらせようとか、映画的な演出が全然無くて。いわゆる「そのスジの人」が見たら、納得できる部分が多い映画だと思います。
「スピリチュアリズムの夜明けは近いぜよ!(←なぜ土佐弁?)」
って感じです。


P.S.
ロンドンの地下鉄のチャリングクロス駅が出てきました。数ヶ月前に行ったばかりなので、おお!?懐かしい!
[PR]
by june_h | 2011-02-23 12:13 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

お涙頂戴ど真ん中の映画を観に行くことはあまり無いのですが、SF作家の眉村卓の実話であることと、「僕の生きる道」シリーズドラマの星護監督の作品であることから、興味を持ちました。

僕と妻の1778の物語 スタンダード・エディションDVD

ポニーキャニオン


一人の人だけに物語るって、良いですよね!私が以前にやっていたブログがそうでした(笑)。あ、言っちゃった(^。^;

主人公の朔太郎が描くSFの世界や、周りにいるロボット達は、ブリキのオモチャみたいに、どこか懐かしくて温かい存在。
でも、私が小さい時に読んでいた、眉村卓のショートショートは、不気味で大人な雰囲気で、映画とちょっと違うのよね。もしかしたら、私が読んだ物語の中には、奥様のために書かれたものもあったのかもしれません。

「僕の生きる道」シリーズもそうであったように、抜けるような大きな青空が美しい!私は、その中で、涙が止まらなくなったシーンがありました。

奥さんが小康状態になったとき、夫婦で旅行した北海道。
広い青空と広い野原に、一本の大きな木。奥さんの車椅子を押す草なぎ君の姿に、私は自分を重ねていました。

私には、障害者の友達がいました。
一緒に行ったハワイ旅行。抜けるような青空の下のモアナルア・ガーデン。「日立の樹」で有名な、大きなモンキーポッドの木を目指して、私は彼女の車椅子を押していました。
彼女は、20歳まで生きられないと言われていたけど、お母様の懸命の介護で、そのとき30歳近くにまでなっていて。
とにかく、その場所は、とても気持ちが良い所で、皆と笑顔で写真を撮った雰囲気そのままに、いつまでもここにいたいなぁと思いました。
でも、彼女は、あの時の青空より、もっと高い所に行ってしまったのですよね・・・・・。
そのときのことでアタマがいっぱいになってしまって、映画に集中できなくなってしまいました(^^;

奥さんが亡くなって、棺の横に積み上げられた1778編の原稿用紙が、二人が紡いできた日々なのだなぁと、感慨深さが残る映画でした。
[PR]
by june_h | 2011-02-21 12:10 | 映画 感想 | Trackback | Comments(10)

前作のエッセイ「ダメ人間」では、芸能事務所OFFICE CUEを設立するまでを描いていましたが、本作品「ダメダメ人間」では、その後から現在までを書いています。

大泉洋を事務所に迎え、バラエティ番組『水曜どうでしょう』が全国的に大ブレイク。鈴井さんも「ミスター(どうでしょう)」と呼ばれる人気者に。
でも、鈴井さん自身は、常に自己嫌悪と共にあり、焦っていました。
クリエイターとして、自分には何かできないのだろうかと。

私が鈴井さんを知った数年前、鈴井さんの発言は「中央には無いものを」とか「中央に負けない」とか、やたら「中央(東京)」を意識していて、「あんまり中央中央って連呼していると、なんだかいかにも田舎者っぽいから言わない方が良いのに」って思っていました(^^;

でも、当時は、北海道を拠点に芸能活動する人なんて、誰もいなかったし、上を目指す人は、みんな上京するのが常識。あくまで「北海道が中心」を目指していた鈴井さんは、いっぱい批判とか軽蔑とかされて、大変だったと、この本でよくわかったのです。それらをはねのけて成功するまで、本当に孤独な戦いだったわけで。そんな中、鈴井さんを支えていた奥様は、いつも的確にサポートしているのですよね!

映画製作の勉強のため、韓国映画界に「留学」したものの、待っていたのは言葉の壁ではなく・・・・・。
最初は、友好的だった現地スタッフが、「竹島問題」が勃発して、鈴井さんを一斉に無視。レストランに入っても、日本人だからと追い出される始末。
映画のロケ地で訪れたロシアでも、明らかに未成年の売春婦に誘われてショックを受けたり。いろんな意味でカルチャーショックだったようです。

先日は、劇団「OOPARTS」の復活公演も果たし、社長業とタレントの、2足のわらじをはき続けています。
次は絶対、奥様作の、鈴井さんの暴露本を希望します(^^)
[PR]
by june_h | 2011-02-19 10:02 | 水曜どうでしょう 大泉洋 NACS | Trackback | Comments(0)

このブログの左下をご覧いただければ、お分かりになると思いますが、ツイッターをやっています。
主に、興味がある人をフォローして、情報収集するのに使っています。

内田樹先生のつぶやきになるほどな~と思ったり。
茂木健一郎さん、結構アグレッシブなんだな~と思ったり。
OFFICE CUEの更新情報で、大泉洋の出演番組を知ったり。
好きなアーティストさんのつぶやきに意見?すると返事があったり。
小さな幸せがあります(´▽`)

でも、私がつぶやくことは、ほとんどありません(笑)。
ただ、私をフォローいただくと、このブログの更新情報が、リアルタイムで発信されます。

まだまだツイッターの機能がよくわからないのですが、ゆっくり楽しみを増やしていこうと思います♪
[PR]
by june_h | 2011-02-16 12:30 | 雑記 | Trackback | Comments(2)

戦前戦後の国会で活躍していた、速記者達のインタビュー集です。
「速記者たちの国会秘録」菊地正憲「速記者たちの国会秘録」菊地正憲
録音機器が発達していなかった戦前戦後、国会答弁は、速記者と呼ばれる専門職の職員が、独特の「速記符号」を駆使して素早く記録していました。
国会の特等席から政治家達と間近に接し、日本の歴史が変わる瞬間を何度も目撃してきた速記者達の話が、面白くないはずはありません!

東京裁判では、情報が漏れないよう、約百日間、監禁状態で仕事したり。
外務大臣だった重光葵は、答弁の合間に、美人速記者をこっそりスケッチしていたり(笑)。

あの有名な、吉田茂の「バカヤロー」発言は、速記で記録したにもかかわらず、大問題となってしまい、正式な会議録から削除されたんだそうです(^^;

速記者達の間で、特に印象深かったというのは田中角栄。
聞いている分には、面白くて説得力があるのですが、早口なので記録するのが大変だし、いざ書き起こして文章にし直しても、何を言ってるのかサッパリわからなかったそうです(^^;
それに対して大平正芳や佐藤栄作の演説は、理路整然としていたとか。

そして、女性速記者に大人気だったのが中曽根康弘!
若い時から言葉に無駄が無く、背が高い彼が演説をしていると、とても目立っていて、「いずれ彼は首相になる」と評判だったそうです。
私の記憶で一番古い首相は、中曽根さんです。でも、私の中曽根さんのイメージは「バーコード頭の風見鶏」です(笑)。

鈴木善幸は、東北訛りで聞き取りにくく、石原慎太郎や上田哲は、超早口。
速記者達は、それぞれの個性に苦しみつつ、黙々と記録していきました。

しかし、録音録画機器が発達した昨今、速記者が活躍する場所も、速記者自身の数も、減少の一途をたどっています。
速記者の募集も、2006年までで停止されたそうです。

主観を排し、黒子として、また、専門職の誇りを持って職務に当たっていた速記者達。
この本は、新書なので、全体的に要約しているような印象です。もっといろいろあると思うのですよね。戦後史の貴重な資料になりうると思います。
[PR]
by june_h | 2011-02-14 12:36 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

昨年末、友達とお茶する約束をしたとき、
「イギリスでできなかったアフタヌーンティーをしたい!」
と、リクエストしたところ、ペニンシュラ東京のアフタヌーンティープランを、友達が見つけてくれました!

ホテルロビーのラウンジで、生演奏を楽しみながら運ばれてきたのは、憧れの3段プレートに、サンドイッチとスコーンとケーキ。
二人で山分けです!うっふっふ(*^_^*)
d0108969_10202836.jpg

そして、ペニンシュラのオリジナルブレンド紅茶が飲み放題!調子に乗って、4時間半で12杯くらい飲んじゃった(^^;
d0108969_10211790.jpg

これで、3400円は、なかなかオトクじゃないでしょうか。
しかも、帰りは、バジルの種までもらっちゃいました!
d0108969_10215646.jpg

ソムリエの友達に聞いたところ、ペニンシュラ東京では、ワインの試飲会なんかもあるそうです。
私がアフタヌーンティーを楽しんだ昨年末も、ワインの試飲会があったそうで、会費は・・・・・やっぱワインは、ケタが違いますね(^^;
[PR]
by june_h | 2011-02-12 10:22 | 雑記 | Trackback | Comments(2)

travel(旅行)とtrouble(トラブル)が同じ語源であることが物語るように、かつて、旅行は命掛けでした。特に、病気で命を落とす旅行者が多かったのです。

英雄も、強大な大国も、屈強な軍隊も、病気には勝てませんでした。

古代マケドニアのアレキサンダー大王はマラリアで死亡。南米のアステカ帝国は、スペイン人が持ちこんだ天然痘で人工が激減。
人類の歴史は、感染症によって大きく左右されてきました。

特に、軍隊は、実際の戦闘よりも、マラリアなどの感染症で命を落とす割合が高いのです。また、欧米人にとって、アフリカやアジアなどの植民地は、過酷な環境でした。そのため、旅行医学は、軍事目的や植民地支配の観点から発展していきました。

戦争ごとに、いろんな技術が発展していきましたが、医学も同じなのですね・・・・・。

航空機が発達し、人や物の移動が激増した現代でも、旅行医学が重要なのは変わりません。
旅行や仕事で海外を訪れる日本人も多いのですが、海外での医療は、まだまだ不十分だと、著者は言っています。


ホメオパシー的P.S.
結核による骨の変形は、縄文人には無く、弥生人からあるそうです。
弥生人の特徴って、結核マヤズムっぽいから、ちょっと納得(^^;
[PR]
by june_h | 2011-02-10 12:10 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

とにかく、脚本や構成が巧みで、2時間があっという間でした。
ソーシャル・ネットワークソーシャル・ネットワーク
舞台は、Facebookの創設者、マーク・ザッカーバーグが在籍していたハーバード大学。
校内のチャペルのシーンで、男性合唱団が歌っていて、ちょっと懐かしくなりました。
以前、友達に連れられて、彼らのコンサートを聴きに行ったことがあるのですよね。

この映画を観ながらずっと
「なぜ映画化されたのがフェイスブックのマーク・ザッカーバーグだったのか」
を考えていました。
同じIT長者なら、マイクロソフトのビル・ゲイツでも、アップルのスティーブ・ジョブスでもいいじゃん。なぜ彼なの?

最年少で億万長者というマークの「話題性」と、むちゃくちゃ早口でアスペルガーっぽいマークの特異な「キャラ」と、著作権侵害訴訟と仲間割れという「適度なスキャンダル」あたりが、映画にしやすかったのかなぁと。
アメリカ人なら、Facebookの成長とゴタゴタ劇のニュースは、きっとずっと注目が集まっていて、背景がよくわかっているのでしょうね。私は、ソーシャルネットワークサービスは、ミクシィくらいしか馴染みが無いのですが(^^;
ちょうど先日、ソウル在住の韓国人の友達に、フェイスブックを勧められましたが、これ以上、手を広げると大変なので、今のところ入っていませんが(^^;

しかし、実際のマークさんは、本当にこんなキャラなのかしら。この映画の彼は、あまりにもアスペルガーっぽくて。マークさんは告訴したくならなかったのでしょうか。いろいろなトラブルが、ほとんど彼のせいに見えなくもない映画でしたから・・・・・。
[PR]
by june_h | 2011-02-08 12:10 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(0)