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2,000人のキャパの会場で、エフェクターとリズムマシンとギターだけ、たった一人で、シカオちゃんは、立ち向かってきました。

最初は、正直、チープに感じてしまったのですが、「歌を伝えるぞ!」という本人の熱い気持ちを感じて、歌詞をじっくり味わうことができました。

デビューからちょうど、16年。
私がTSUTAYAでシカオちゃんの曲を耳にしてから、もうそんなに経ったんだ。
早過ぎるよ。あれから自分は、ほとんど変わってないよ、ヤバいよ(^^;・・・・・と、若干、戸惑いながら聴いていました(笑)。
いつも、ノリノリでガンガン踊りながら聴くのとは、全然違って歌が届きました。

『サヨナラホームラン』を聴いていて、『夏祭り』とか、『Orange』とか、『夕立ち』とか、「夕方」をイメージさせるシカオちゃんの歌って、イイのが多いなと気付きました。

新曲の『アイタイ』
むちゃくちゃイイじゃないですか!
「xxxHOLiC」の主題歌ですが、その中のキャラの侑子さんの想いと重なるかのようです。
「xxxHOLiC」をBOOK・OFFで立ち読みしていた時、侑子さんが消えるシーンで、ボロボロ泣きましたから(^^;
そんなわけで、今は、WOWOWで録画した「xxxHOLiC」の『アイタイ』を、ヘビーローテーションしています。
CD出たら、絶対買います!

中盤の、ストリングスのサポートメンバーと共に演奏した『黄金の月』『夜空ノムコウ』『Progress』は、最高でした!
歌の力が強いので、アコギだけでも、十分、聴ける曲ばかりです。

アンコールで登場したゲストのM-OTOさんは、ボイパで『バクダンジュース』をセッション。
ボイパしながら歌えるんです。スゴい!

このライブで、今年見た初夢のことを思い出しました。
アコギ1本で路上ライブをしているシカオちゃん。
聴いているのは、私だけ!という、大変贅沢な夢でした♪

帰りの夜空、ふと見上げると満月が。
シカオちゃんのライブ、満月率高し!?
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by june_h | 2013-02-28 12:34 | スガシカオ | Trackback | Comments(0)

【映画】草原の椅子

誤解を恐れず言うなら、

勝手にロマンに浸って砂漠に埋もれたほうがいいかも

と思ってしまいました。

パキスタンのフンザ族が出てくるということで興味を持ったのですが、最初から、見ていてイライラすることの連続。

出て来る人達は、みんな身勝手で無責任だし。
「仕事辞める」とか「学校辞める」とか「子供育てるの辞める」とか「子供引き取る」とか、安易に言っちゃうし、決めちゃうし。

そもそも、セリフもストーリーも、男のロマンに溢れ過ぎてて、全く全然、共感できない。
女は、そんな、男にとって都合イイこと、思いもしないし考えませんよ!
虐待されている子供が、ああいう行動を取るようにも思えないし。
どんどんイライラが溜まっていくばかり・・・・・。

こんなにフラストレーションを溜めさせるのは、最後のフンザ族のシーンで、解放感を強調するため?とか、好意的に解釈して我慢していたのですが(笑)、結局、エンディングまで、納得行かず。

フンザの谷は、「最後の桃源郷」と言われていますが、安易なリゾート地じゃないのですよ。
フンザ族が「幸福」で長寿なのは、「何も望まない」からなんです。
日本から行くには、とても遠いし、山道は険しいし、高地だし。
電気も水道もガスもない。

パキスタンは、都市部でも、インフラが不安定。
現在、パキスタン在住の友達は、公共のインフラに頼れないから、井戸と自家発電設備のある家に暮らし、洗濯は、手洗い。
そんな所に、都会暮らしの身勝手で無責任で欲望だらけの人間達がノコノコ行ったって、不満だらけになるか、病気になって泣きながら帰って来るか、どちらかになるのがオチ。
まあ、日頃の生活が、どんなに恵まれているか、実感できるかもしれないけど・・・・・。

原作は、もっと違った話なのかもしれないけど、正直、フンザ族の良さは、全然、伝わらなかった!

この映画で、勘違いした人達が押し掛けていって、現地の人達に笑われないことを祈るばかりです・・・・・。
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by june_h | 2013-02-26 12:58 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

久しぶりに、森くんのライブに行く気になってみました(^^;

客電が落ちた後、スポットライトの中に現れたシルエットは、見知らぬロン毛。
「え、誰・・・・・まさか森くん!?」
驚きのあまり、一瞬、固まりました(^^;

「いやー、外にも行かず、人にも会わず、毎日、猫撫でて生活してたもんで」
・・・・・髪型見れば、わかるよ(^^;

最初は、歌い方変えた?ポサノヴァでも歌うの!?って思っちゃうくらい、アンニュイな雰囲気で(笑)。
とりとめないMCも、危なっかしい段取りも、なんもかんも変わってないな~って、イイんだか悪いんだか(^^;

・・・・・なんか私、ここまで悪口しか書いてないですね(^^;
大丈夫です。ここから頑張ります(笑)。

嬉しかったのは、みっちゃん(小室みつ子)作詞の曲を2曲、歌ってくれたこと!

私は、TMネットワークが大好きでしたからね♪
TMの曲で一番好きだったパターンは、
「作詞:小室みつ子、作曲:木根尚登、編曲:小室哲哉」
でした(笑)。
私の思春期は、みっちゃんの歌に支えられていたようなものです(^^)

ツイッターで、二人が仲良くなったことを知っていました。
私の「お気に入り」同士がつながったことを嬉しく思います(^^)

みっちゃんの歌に繰り返し出て来た
「自分らしく生きること」というメッセージは、ある意味間違っていて、ある意味合っているんだと、今は思います。
でも、「Keep on, Keepin' on」というメッセージ、今ほど、この意味を重く感じることはありません。

森くんのメロディの中の、みっちゃんの言葉、驚くほど、違和感がありません。
みっちゃんが、森くんの内面と、歌の世界観を、よく理解しているからなんでしょう。
森くんも、TMが好きだったから、当然、みっちゃんの影響も、多かれ少なかれ受けているでしょうし。
いや、この2人の考え方が似ているのかも(^^;

でもね。
森くんだったら
「おまえを抱きたい」
って言葉は、使わない気がします(^^;
でも、その言葉を使いたい気持ちも、よくわかります。

休憩を挟んで、後半に入って、だいぶエンジンかかってきました(笑)。
いきなり『並立概念』で、ちゃんと指が動くか心配でしたが(笑)、全然、大丈夫(^^)

パーカッションの宮川剛さんがゲスト。
パンデイロを打ち鳴らす右腕の尺骨と尺側手根屈筋が美しい!

4月に新しいアルバムがリリースされると発表がありました。

・・・・・なるほど。
森くんのアンニュイさとロン毛は、アルバム制作の追い込み真っ最中だったからなんですね(^^;

終盤は、ちゃんと大盛り上がり!
アンコールも2回あって、大サービスでした♪
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by june_h | 2013-02-24 12:12 | 森広隆 | Trackback | Comments(0)

ピアノの調律師フランツと、妻のエリザベスの家に、世界的ピアニストのホロヴィッツとその妻ワンダがやって来る。
ワガママ放題のホロヴィッツと、気位の高いワンダの傍若無人な振舞いに、フランツ夫妻は、ブチ切れ寸前(^^;
まあ、このやりとりが面白いんだけどね!

でも、これで終わらないのが三谷演劇。

あるセリフをきっかけに、ストーリーは、急展開。
2組の夫婦が抱えている静かな悲しみ、戦争が落とす暗い影が、あぶり出されていきます。

そして、1台のピアノが、そんな2組の夫婦を優しく包みこむかのように結びつけるのです。
三谷さんは、やっぱり素晴らしい!

一つのセリフで急展開するくだりは、「国民の映画」を思い出します。
私には「国民の映画」のショッキングさと壮大さに比べて「ホロヴィッツとの対話」の方が弱いと感じてしまったのですが、これはこれで、見終わった後の余韻がイイです!

渡辺謙さん、やっぱり身体も存在感もデカい人でした。

段田安則が、おじいちゃん過ぎてビックリしたけど(笑)、ワガママで子供っぽくて憎めないキャラでした。
でも、こんな人が客だったら、私は絶対イヤ(^^;

和久井映見、舞台だからか、声がワントーン高かったです。

高泉淳子さん、ワンダの雰囲気は、こういう大女優さんでないとね!
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by june_h | 2013-02-23 12:45 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(2)

元フジテレビアナウンサーで、弁護士になった菊間千乃さん。
アナウンサー在職中に弁護士を志し、司法試験合格を経て弁護士になるまでのことが書かれているエッセイです。

私が弁護士になるまで

菊間 千乃 / 文藝春秋


フジテレビの「めざましテレビ」を見ていた時から、菊間さんのことは、知っていましたが、番組中の事故で大ケガをしたり、未成年飲酒騒動に巻き込まれたり。
「なぜ、彼女ばかりがこんな目に・・・・・」
と思っていましたが、きっと
「あなたの居場所は、ここではない」
という啓示だったのですね。

彼女の真面目さが伺える文章によって、旧司法試験と新司法試験の違い、法科大学院(ロースクール)の仕組みと授業内容、司法試験の内容、合格後の司法習修など、分かりやすく知ることができます。

私の後輩も、何人か司法試験に挑戦していて、一緒に飲みながら愚痴を聞いたことがありますが、聞いているだけで、どんより重くなります(^^;
勉強の過酷さ、経済的な負担に加えて、先の見えない不安と戦いながら難関を突破した菊間さんは、ホントにスゴい!

読んでいると、彼女が多くの人達に支えられていること、ステキな仲間がたくさんいることが、よくわかります。
特に、ロースクールで共に学んだ仲間との勉強会が印象的でした。

この本には、彼女が励まされた文章や歌の歌詞がありました。
私もステキだと思ったので紹介します。
一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん、

つぎの一歩のことだけ、
つぎのひと呼吸のことだけ、
次のひと掃きのことだけを
考えるんだ

すると楽しくなってくる。
これが大事なんだな。

『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著 大島かおり 訳)より

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by june_h | 2013-02-21 12:26 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

会田誠展 作品の感想

会田誠の作品は、いろいろ物議を醸しているようですが、表現方法も表現内容も多様で、一つ一つ、驚かされたり、笑っちゃったり、へぇと思ったり、ワクワク気持ちが動きます。
全部の作品の感想を伝えたい!と思ったのは初めてです。

今まで、現代アートって、よくわからなくて、作品が単なる独りよがりに見えることもありました。
でも、会田誠の作品は、「どうしたら人に伝わるか」ということを、とても意識しているように感じたのです。
美術館には、よく行くけど、大体は、自分の中の知識と向き合うような感じで、サラっと見るのがほとんどですが、ここまで作品に向き合って楽しんだのは、初めてです。

特に印象に残った作品について書きます。
私が熱く語ってドン引きしたら、笑ってスルーしてくださいね(笑)。


■鶯谷図
桜か梅か・・・・・と近づいてみると、花びらは、全部ピンクチラシ(笑)。
でも、おネエちゃん達のメイクを見ると、若干、時代が古いような(^^;・・・・・と思ったら、1990年の作品ですね。


■火炎縁蜚蠊図
一面の金箔に黒い点が・・・・・と思ったらゴキブリ!?
思わずフフっと笑ってしまう作品。


■美しい旗
日の丸を持ったセーラー服の少女と、太極旗を持ったチマチョゴリの少女が対峙している2枚絵。
「戦争画RETURNS」と題された作品群の一つです。
戦時中にしては、セーラー服のスカート丈が短いぜ。裂けたチョゴリから見える脚に萌えるなあ・・・・・エロスのツボを押さえてますね(笑)。でも、透徹として美しいと思うのは、なぜだろう?


■ゲートボール
東アジアの地図の上で、じいちゃんばあちゃんがゲートボールをしている。突いているのは、各国民の生首。
欲に縁のなさそうな老人を使うことで、滑稽さと醜悪さが増幅されるというパターン。


■ポスター
学校の廊下に貼りだされているような、画用紙に絵の具やクレヨンで描かれた小1から中学生までのポスター。「いじめはやめよう」とか「みんななかよく」とか。名前欄には「あいだまこと」と書かれている。
この作品群を見て、子供達にこういう絵を描かせることが、とてもグロテスクな行為のように感じてしまいました。
だって、なんでいじめが悪いとか、どうしていじめが起こるとか考えさせないで、とにかく「いじめは悪」という文脈でしか描くことを許さないわけでしょう?
イデオロギー的だよね。


■濃かれ薄かれみんな生えてんだよなァ
中島らもも、この絵と同じようなことを言ってたなあ・・・・・。


■高過ぎる日の丸
富士山よりずっと高い位置に日の丸があって、その隣に首吊り死体が揺れている。
この絵で一発でわかる!
日本人が求めていることと、強いられていることが(^^;


■37階のママチャリ
ミスマッチだ(笑)。
そして、日本っぽい(^^;


■日本語
平家納経のような美しい巻紙に、美しい草書体で書かれた文字。
よくよく見ると「もうだめぽ」「逝ってよし」・・・・・2ちゃん語!?
こんなイイ紙に、こんなこと書くなんて・・・・・フフっと笑ってしまいます。


■電信柱、カラス、その他
白地の屏風に水墨画だ・・・・・と思ったら、書かれているのは、カラスと電信柱。
誰もこんなものに美を見出そうとしないだろうけど、余白の取り方も含めて、美しいです。


■イデア
大きく「美少女」と書かれた漢字の前で、マスターベーションしている会田誠自身の後ろ姿を撮影し続けている作品。
性欲の対象が、どんどん分断化・記号化されていった果ての行為だということでしょうが、1時間以上も、お疲れさまでした(^^;


■「犬」シリーズ
恐らく、一番、いろいろ言われているであろう作品群。
「嗜虐性」というものを絵で表すとすると、このシリーズの絵は、MAXです。
なぜなら、残酷かつ美しいからです。
この絵を批判する人は、この絵に惹かれてしまうから、怖くなるんじゃないかな。
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by june_h | 2013-02-19 12:31 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

文句ナシで面白かった!
こんなに面白い展覧会、なかなか無いです。
「あんなのあった」「こんなのあった」って、人に伝えたくなるくらい!

会田誠の作品は、エログロな部分をクローズアップされがちですが、実際に作品群を見てみると、そこが表現の中心ではないことがわかりました。

ギャップだったり、ミスマッチだったり。
彼の作品によって、ある物や事象に対して一方的な見方に捕らわれ過ぎていることに気づいたり、新たな視点を与えられたり。
演劇でも映画でもなんでも、こういう作品が、私は、一番面白いと思います。

18禁コーナーの作品に対しても、全然、不快に思いませんでした。
自分の欲望のままに作品を作れば、エゲつなくなったり、ミもフタもないものになったりしますが、そういったものではなかったです。
「これとこれを組み合わせると、こういうふうに見える」「性愛や残虐性を究極的に突き詰めるとこうなる」という新たな視点を提示してくれます。
私の好きな月岡芳年の影響も感じますし、彼自身も、芳年作品の影響を公言しています。

彼は、天才ではなく(笑)、緻密に考えていることが伝わってきました。

最近、苦しいと思うことがよくあって。
苦しかったのは、いろいろなことに捕らわれ過ぎていたせいだと、気付かされました。
見終わった時、なんだか不思議と清々しい気分になりました。

彼のメモにあった
「大恋愛と決闘は、定期的にした方がイイ」
の言葉に、このまま生きててイイんだと励まされました(^^;

いくつかの作品の感想について、別エントリーで書きたいと思います。
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by june_h | 2013-02-18 12:24 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

2010年に横浜で開かれた、ダライラマ法王と大学生との対話集です。

私は、今まで何度かダライラマ関連の著書にチャレンジしたことがありますが、挫折してばかりで(笑)。
この本は、簡単なので読了できました(笑)。

ダライ・ラマ法王に池上彰さんと「生きる意味」について聞いてみよう

ダライ・ラマ14世 / 講談社


全体的に、ダライラマ法王は、慎重に言葉を選んで話をされている印象です。
それは、中国政府について言及する場合に限りません。ご自分の言葉の影響力を考慮してのことと思います。

印象的だったのは、ダライラマ法王の食事のこと。

「食事はどんなものを召し上がっていますか?」という質問に
「肉も食べます」
とのこと。

チベットは、気候が厳しく、穀物や野菜があまり育たない場所であるため、牧畜による肉食が伝統的にあります。
法王は、過去、菜食にしたことがあったそうですが、胆嚢が悪くなったため、西洋医学の医師やチベット医と相談して、元の食事に戻したとか。

仏教では、菜食がよく言われていますが、これは、お釈迦様が亡くなった後の経典に書かれていること。
お釈迦様ご自身は、托鉢でのいただき物は、肉に関わらずなんでも食べていたそうです。
「私はベジタリアンなので肉は要りません」
って、托鉢で断るのも、おかしな話ですものね(^^;

それから、イギリスの亡きエリザベス皇太后とのエピソードが興味深かったです。
1世紀以上を生きてきた皇太后ですが、法王の
「世の中は良くなりましたか?」
との問いに、キッパリと
「良くなりました」
とお答えになったそうです。
昔は、人権意識もありませんでしたし、選択の自由もなかったからだったとか。
どんな時代でも社会でもコミュニティでも、良し悪しあると思いますので、あまり悲観的にならなくてもイイのかも。

最後に、チベットの歴史が簡単にまとめられています。
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by june_h | 2013-02-16 20:23 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

浄土真宗の僧侶の釈徹宗さんと、天神祭の研究者 高島先生の、ナカノシマ大学での講義録です。

大阪の神さん仏さん

釈徹宗 / 140B


私が「大阪の神さん仏さん」と聞いて連想するのは、「えべっさん(今宮戎神社)」でしょうか。
行ったことはないですが、季節のニュースで、よく十日戎の風景が出てきて、大阪出身の母が
「しょーばいはんじょで さっさもってこい!」
って、歌っていました。

この講義では、高島先生のご専門の「すみよっさん(住吉大社)」の天神様について、主に語られています。
天神様の成立って、とても日本的なんですよね。

天神様とは、菅原道真のこと。
道真を左遷した藤原氏が、彼が怨霊になるのを恐れて、神として祀ったのが始まりです。

日本人が不思議なのは、「敵」を殲滅しないで、神として祀ったり、敵を遠ざけるどころか、敵の懐に飛び込んで同化したりしますよね(^^;
内田樹先生は、それを「アマルガム」って、よく言ってます。

神道は、多重構造になっているそうです。
神様に対する神事と、氏子のための神事と、皆で楽しむための観光行事と。
この多重構造によって、芯を守りつつ、多くの人を取り込めるようになっています。

これって、日本語にも言えますよね。
カタカナなんかで、外来語をいくらでも取り込めるようになっていますが、どんなに取り込んでも、日本語は日本語のままです(^^;

「仏さん」の方は、釈先生のご専門で、大阪にも多い浄土真宗についてです。

浄土真宗の開祖の親鸞は、それまで蔑まれていた職人や非定住者に「凡夫も悟ることができるのだ」と、誇りを与えました。結果、彼らは、次々と信者に。
そして、戦国時代には、加賀を「百姓の治めたる国」にし、織田信長を悩ませるほどの勢力へと成長するのです。
また、浄土真宗は、キリスト教のプロテスタントとよく比較される「合理性」が特徴です。
占いや迷信は、気にしない傾向があったんだとか。
今の大阪人の合理性にも通じますよね(^^;

釈先生の他の著書も読んでみようと思います。
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by june_h | 2013-02-15 12:41 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

80代、90代になっても、それぞれの道の第一線で活躍している人を集めたインタビュー集。

最高齢プロフェッショナルの教え

徳間書店取材班 / 徳間書店


この年齢でも「前に立ち続けている」ということは、体力と健康があって、「多くの人達に求められる能力がある」というプロフェッショナルぶりは、もちろんですが、何より「この仕事が好き!面白い!」からですよね。

まず、この気持ちがあるからこそ、続けて来られたと思いますし、寝食忘れて打ち込むこともできます。

皆さん、仕事に出会ったきっかけは、いろいろです。
最初から好きで、その世界にどっぷり浸かってきた人もいれば、本人の意志に関わらず「流されて」きて、中年期から始めた方もいます。

そして、共通しているのは、
・仕事の「面白さ」を自分で見つけ出したこと。
・どんな些細なことでも、嫌がらずにやってきたこと。
・人の嫌がることを進んで引き受けてきたこと。
・常に改善点を見つけて実行して来たこと。

ピアニストや声楽家など、芸術関係の方が多いのは、予想できたのですが、日本酒を作る「杜氏(とうじ)」や、バーテンダー、洋樽職人など、お酒に関する方々が多くいらっしゃるのは、予想外でした。
お酒は、数十年単位で熟成させますからね。じっくり取り組まざるを得ない。
目先のことしか見えない人が多い中、こういう「長い目」で物事を見る人の言葉を聞くとホッとします(^^;

最後に、私が気に入った、ギター職人の矢入一男さんの言葉を。
人の役になんて、
立たんでもええやん。
今、面白いというのが先

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by june_h | 2013-02-13 12:10 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)