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ドイツの音楽家シューマンとその妻クララ、そして、彼らの弟子ブラームスの物語。

クララ・シューマン 愛の協奏曲 [DVD]

アルバトロス


シューマンは、各地でコンサートツアーを開いて音楽家として成功。デュッセルドルフの音楽監督に就任して、ようやく旅回りの生活から抜け出せたと喜んでいる。
妻のクララは、ピアニストで作曲家でもあるので、シューマンを仕事面でも家庭面でも支えつつ、たくさんの子供達を育てている。

そんな一家に、才気溢れる若き音楽家のブラームスが、住み込みの弟子としてやって来た。
シューマンもクララも、ブラームスの才能を認め、ブラームスもシューマン夫妻を尊敬している。
しかし、シューマンは、やがて、音楽監督としてのプレッシャーから精神を病んでいき、治療のためにたびたび使っていたアヘンで中毒になり、亡くなってしまう。
その後、残されたクララとブラームスは!?

史実だと、クララの死の翌年、まるで後を追うようにブラームスが亡くなっていることから
「クララとブラームスが、ただならぬ関係であったら面白い♪いや、そうに違いない!」
と、後世の一般人達は、想像してしまうわけで(笑)。
で、その想像どおりに、映画でも、二人は、なんとなくイイ雰囲気。

でも、ブラームスもシューマンもクララも、ドイツにとっては、偉大な音楽家。
3人の「偉大さ」を汚したくはないのです。

特に、クララは、美しく才能もあったことから、今でも大人気。そんなわけで、
「クララには、善き妻、善き母であって欲しい」
という願いもあってか、この映画では、ブラームスとクララの関係は「寸止め」です(^^;

中途半端な映画やなぁ、とは思いましたが(笑)、そうしたい気持ちも、わからないではない。
音楽家の映画ということもあって、シューマンとブラームスの音楽が全編で流れ、ハラハラするストーリー展開とはウラハラに、和みました(^^;
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by june_h | 2013-03-30 12:42 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

このブログが元になっている実話エッセイだそうです。
だんな様は超能力者
面白くって、一気に読みました。

だんな様は霊能力者

くみ / ダイヤモンド社


著者のくみさんのご主人は、かなり高レベルの霊能力者。
小さい時は、「妖怪」とばかり遊んでいて、人間とあまり話さなかったとか(^^;
空手の練習のために、自分の「分身」を出して、稽古の相手をしてもらったとか(^^;;;

マンガみたいな話ですが、ご主人は、そこいらにいる霊感持ちの人より、ずっと地に足が着いています。

「その力で宝くじ当てればイイのに」という質問には、
「そんなことに使ったら、やがて報いが自分に還ってくる」
とか。

彼は、自分の未来を予言しないそうです。
「今をきちんと生きていれば、その積み重ねが未来になる。それに、起こることは起こるし、起こらないことは起こらないから」
ですって。

彼の元には「どうやったら霊能力者になれますか?」という霊能力者志望者?がたくさん来るそうですが、
「霊能力者は、「なる」んじゃなくって「ならされる」のだ」
と答えるそうです。

この方、元々は、医者だったのですが、どうしようもなく霊能力が強くなってしまって、スピリチュアルカウンセラーのような仕事をしなければならなくなったんだとか。

とにかく、仰ることが常識的で、いちいち納得。
そういう意味で、この方は本物だと思います。

「霊能力者は、神様でも仏様でもない、ただの人間なんだよ」
この言葉にも納得です。
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by june_h | 2013-03-28 12:57 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

AKB48の元メンバー 仲谷明香さんの著書です。

非選抜アイドル (小学館101新書)

仲谷 明香(AKB48) / 小学館


アイドルの本だからって、若干ナメてましたが(笑)、しっかりとした文章から、彼女の真面目さと信念が伝わってきて、読んでいて襟を正す思いでした。
私もまだまだやれることはあるのだと、20代の彼女に教えられました。
読んで良かったです。若い人に読んで欲しい本です。

仲谷さんは、小学校の時に盛岡から千葉に引っ越したのですが、新しい環境に馴染めず、引っ込み思案に。
アニメを見ることだけが心の寄り所となり、声優になりたいと思うようになりました。
中学の時、声優養成所に通いましたが、授業料が払えずに退学。
そんな時、同じ中学校のクラスメイトだった前田敦子がAKB48に入ったことを知ります。

AKB48に入ったら、いろいろなレッスンがタダで受けられる!
そう思った彼女は、迷わずオーディションを受け、見事合格します。

当初、彼女は、アイドルになりたかったわけではなかったので、選抜メンバーではなく「非選抜メンバー」として、人気が無くても、気にしなかったのです(^^;
しかし、人気が無いとクビになるので(笑)、彼女は、生き残るための戦略を考え始めました。

まず、自分を客観的に、冷徹に分析
彼女は、選抜メンバーではないので、ほとんどがAKB専用劇場での仕事。
だったら、公演を極めようと、自分の振り付けの他、病気で来られないメンバーの振り付けも覚え、代役を買って出るようになりました。こうして、彼女は、「便利屋」として、居場所を見つけたのです。

それから、一つ一つの仕事に手を抜かないこと
ファンにアピールできるメルマガやブログを毎日コツコツ続けたり。
トークが苦手だった彼女は、他メンバーの発言をシミュレーションして、自分のコメントを考えたり。
そうすると、少しずつ結果が出て、ファンが増えていき、憧れだった声優の仕事も舞い込んで来たのです。

仲谷さんは、前田敦子のクラスメイトだったということで、彼女に対してドロドロとした感情を持っているのだろうと、私は勝手に想像していたのです(笑)。
しかし、当の本人は、AKB総選挙で1位としてスポットライトを浴びる前田敦子の隣で、「非選抜メンバー」としての自分の立場を「楽しんで」さえいたのです。
こんなふうに達観できたのは、自分の確固たる立ち位置を持っていたからなのでしょう。

この本にはありませんが、先日、彼女は、声優になるためにAKB卒業を発表。
彼女が一番スゴいのは、「声優になる」という夢に向かって、決してブレなかったことですね。

この先、彼女がどんな道に進んだとしても、彼女は、必ず自分のできること、自分の居場所を必ず見つけて、「自分だけにしかできないこと」を実現するのだろうと、強く確信しました。
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by june_h | 2013-03-27 12:11 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

震災が起きてから、ネットで、いろんな人のブログやツイッターを見ていて、いろいろ気付いたことがあります。

それぞれ、日頃から何を情報源にしているか、震災によって、よりハッキリクッキリわかったということです。
特に、ツイッターでは、自分が良い情報だと思うものをリツイートできるので、情報源がよく分かります。

あと、徹底的にわかったことがあります。

みんな見たいものしか見ないということ。

これは、自分も含めてですが、情報Aと情報Bがあったら、自分が好きな方、あるいは、自分が理解できる方しか取らない人がほとんど。
とりあえず、両方頭に入れてから考えてみようという人は、あまりいません。

AとBどちらを取るかは、それまでの前提知識、その人が置かれている状況、心理状態、好みによって変わります。

外国語がわからない人は、日本語の情報しか入りません。
家族に小さなお子さんがいる方は、そうでない人より必死で情報を集めたでしょうし、被災地にいる人とそうでない人が集める情報も違ってきます。
不安な人は「放射能は危険だ」「次の大地震の予言」というような情報ばかり集めてしまって、より不安を増長させます。
「私の好きな××さん、友達の××さんが言っているから間違いない」と考えて、行動した人もいます。

そういうものの積み重ねが、その人の意見や行動を形作るのだなあと、実感したわけです。

なんでも「危険vs安全」とかの議論を見ていると、不毛だなーと思うことがしばしばあります。
「安全だ」と思っている人は、「安全だ」という情報ばかり集めて、「危険だ」という情報に対しては、「ウソだ」「ねつ造だ」「デタラメだ」と言う。
逆もまた、しかりですけど。
一度、思い込んだら、どんな事実を突き付けても、覆すのは難しい。
「幽霊はいるvsいない」論争にも似て、ぶっちゃけ本人の「信仰」の問題なんだと思いました(笑)。

「科学的事実」というものも、統計とか確率とか、中身を知っている人ほど結構アヤウイものだとわかっています。

こんなだから、たとえ自分の意見が少数派であっても、自分を卑下する必要はない。
だって、自分にとっては、それが「事実」なんだから。
そして、相手の意見が違っているからと言って、相手を責める必要もない。
その人と自分が置かれている環境や状況は、まったく違うから、その人の「事実」も違う。
いろんな意見があっていい。
そう思った方が、ラクではありませんか。
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by june_h | 2013-03-25 12:41 | 雑記 | Trackback | Comments(4)

四谷三丁目に来たところ、「うらめしやあ~」でお馴染みの、お岩さんの神社がありました。
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そして、お寺が、向かい合わせで立っています。
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江戸時代、歌舞伎で『東海道四谷怪談』が大ヒットしたことから、お岩さんをお祀りしたんだそうです。
今でも、歌舞伎で『四谷怪談』を上演する時は、役者さん達が公演の無事を祈願しに来ます。
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お芝居では、お岩さんが、夫の伊右衛門に殺されるストーリーになっていますが、実際の二人は、仲睦まじかったんだとか。
二人は、あの世できっと、「なんでやねん」と思っているに違いありません(笑)。
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そんなわけで、この神社は、芸事の上達や、縁結びのご利益があると言われています。
私が参拝した時も、若い美容師っぽい男性が入って来ました。
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私が四谷三丁目に来たのは、かづきれいこのメイクを勉強したかったから。
解剖学的な考え方を知りたかったからですが、病気や事故で顔を損傷した場合でも対応しています。
かづきれいこさん自身も、先天的な心臓疾患のせいで、冬になると顔が赤くなるというコンプレックスがあったとか。

顔に丹毒があったお岩さんの神社がある場所に、リハビリメイクのサロンがあるなんて、ちょっと出来すぎな感じです(^^)
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by june_h | 2013-03-23 17:28 | 旅行記 | Trackback | Comments(2)

ずっと行きたかったのですが、寒い中、吹きっさらしの上野公園をテクテク歩いて行くのがイヤで(^^;
ようやく暖かくなってきたので、行って来ました(笑)。

円空仏の展覧会は、以前も経験あるけど、やっぱり円空って、霊能力者だったんだと思う(^^;
幽霊とかオーラとかが見えるんじゃなくて、木のエネルギーを敏感に感じ取って彫り出している印象。
木の中の「お不動様」だったり「阿弥陀様」だったりに呼ばれてる感じ。
生えている生木をそのまま彫って作った仏像もありました。木にハシゴをかけて登った円空さんが、ノミを入れている絵も残っていてビックリ!

テレビ東京の『ソロモン流』に出演していた家具職人の松岡茂樹さんが
「円空の仏像には作為が無い。木目がちゃんとわかってないと、この合掌の形は彫れない」
と言っていましたね。

私が好きな『如意輪観音』もありました。この観音様は、アンニュイで色っぽいのが多いけど、円空のは、
「あらー!もー!いやー!アタシったらー♪」
って声が聞こえて来そうな、かわいらしいオバチャンみたい(^^;
取っつきやすいです。

見終わった後、ニコニコでした♪
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by june_h | 2013-03-21 21:57 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

今さらながら都市伝説の本です。

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第

関 暁夫 / 竹書房


先日、テレビ東京の「やりすぎコージー」の都市伝説スペシャルで、
「ビル・ゲイツは、予防接種を使って人口を減らそうと企むイルミナティの計画に加担している」
という「都市伝説」が紹介されていましたが、マイクロソフトが、わざわざそれを否定する声明を出していました(笑)。

わざわざ「都市伝説」の番組に、ムキになって否定することないじゃん。否定したら余計アヤシイじゃん・・・・・と思いましたが(笑)、最近の都市伝説はフリーメーソンとイルミナティが流行りなんですね(^^;

もしかしたら、都市伝説って、「メディアでは公開できない情報」も入っているのかもしれません。

ただ単に、都市伝説を紹介するだけではなく、なぜ、このような噂が広まったのかというメカニズムも解説されていて、さもありなんと思います。

この本でも紹介されていて、昔からよく言われている「日猶同祖論(日本人の祖先はユダヤ人である)」。
断片的な情報を繋ぎ合わせると、ユダヤ人と同じ!って、なんとなく思うこともありますが、私から一つ反論が。

ユダヤ人の宗教儀礼に、割礼があります。
神との契約上、非常に重要なはずですが、「ユダヤ人の子孫」であるはずの日本男児が、割礼していないのは、なぜなんでしょう(^^;

それはさておき、この本の後書きに、こうあります。

今回の本を読まれた方々、これを期に日本という国をもっと知り、誇りを持ってもらいたいと思います。日本は長い歴史を持った国です。国際化が進む中、当たり前のように海外の音楽や生活スタイルが入ってきています。私も好きですが、心までは奪われないでほしいと思います。

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by june_h | 2013-03-19 18:52 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

「面白そうな社会科見学があるんだけど行かない?」

大学生だったある日、友達に誘われました。

内容を聞くと、なかなかオイシイ(^^)
たった500円払うだけで、都内から現地まで送迎バス付き。さらに、お昼のお弁当と、郷土土産がもらえるって!
私は、ぜひ行きたい!と、返事しました。

当日、バスには、大勢の大学生が乗っていました。
バスが到着したのは、茨城県の東海第2原発。
私達は、教室のような場所に集められ、まず、原子力発電についての説明を受けました。

電気は、蓄められないので、需要を見越して安定供給しなければならないということ。
燃料棒が核分裂を起こして臨界に達しても、炎は出さないこと。
この時に、初めて知りました。

そして、原子炉の構造や、事故を防ぐための様々な工夫についても説明され、原子炉建屋の中も見学しました。
床に埋まっていてカマボコ型に出ている原子炉。今でも覚えています。
ヒューマンエラーを防ぐための、日頃の運用の仕方もわかりました。

その後、貧乏な学生の身分では、まず食べられないような豪華なお弁当が出て(笑)、帰りに一人ずつ、茨城名産の団子も持たせてくれました。

「原発って、よく知らなかったけど、安全に運用されているんだね!」
「チェルノブイリは、事故ったけど、日本の原発は、大丈夫そうだね♪」

お弁当もお土産もくれて、私は、すっかり浮かれて、良い気分で帰りました。

そして、それから、約20年後。
福島第1原発が爆発するのをテレビで見て、東海第2原発のモニタリングポストの数値が急激に上がるのをネットで見て、東京電力と原発のずさんな管理が明るみになって、その後の日本中の混乱を体験して・・・・・。

私は、ようやく、気づいたのです。

あの時のお弁当とお土産は、東京電力の広告費から出ていて、私は「買収」されてしまっていたんだ。
私は、あの時、たった500円で、お弁当と団子を手に入れ、それと引き換えに原子力に対する基本的な危機感を手放してしまった・・・・・。

タダとか安いとかで手に入れば、その時は嬉しいけど、後々、大きな損をしていることに気付くこともある。
タダほど怖いモノはないって、教わって来たのに・・・・・。

話は、若干ズレますが、
「儲けさせてあげる」
「イイ儲け話がある」
っていう詐欺に引っ掛かる人がいるけど、私は、その人達を笑えない。

だって、よく考えてみて。
宝の山を目の前にしたら、誰かにそれを教えますか?
私だったら教えないな(笑)。
きっと、一人占めしたくなっちゃう(^^;

「こんな宝の山があるよ」と言う人は、自分が儲かるか、「別の意図」があるから教えるのです。
その人自身より、その話を聞いた人が儲かることは、まずないんです。

もとい、私は、500円で、大切なモノを不用意に手放してしまったけど、大切な経験を手に入れました・・・・・と、負け惜しみを言ってみる(^^;
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by june_h | 2013-03-18 12:32 | 雑記 | Trackback | Comments(2)

「飛行機が墜落して死ぬ確率は、自動車事故で死ぬ確率よりずっと低いのです。原発事故や核兵器で死ぬ確率は、さらに低い。皆さんは、事故のインパクトの強さと、実際のリスクを勘違いしがちです。リスクとベネフィットをよく見極める必要があります」


私が大学生だった時「原子力の社会学」の授業で、確か、先生がこんなことを話していました。
核抑止力とか、チェルノブイリ原発事故とか、原子力にまつわるリスクと、人間の心理がどう働くかって授業です。

とどのつまりは、
「原発事故の確率は低い→原発に反対するのは損でしょ」
っていう論法だったと思います。

2年前、福島で原発事故が起こった時、私は、この授業を思い出していました。
そして、心の中で、ずっと思っていました。

「先生、実際に事故が起こったけど、どうすんのさ?」

先生は、2006年に亡くなりましたが、今、もし、存命だったなら、何て言ったかなあ・・・・・。

大学では、心理学を専攻していました。
心理学では、アンケートを取って分析することが多いので、統計分析を学びます。
卒業論文を書くため、担当教授に相談した時、教授は、
「同じ統計データを見ても、人によって解釈や結論が正反対になることがあるんだよ」
と、話してくださいました。
が、その時の私は、若気の至りで、
「人によって解釈が違うんなら、占いと一緒じゃないですか!」
と、暴言を吐きました(笑)。
教授は、ムッとして
「占いでは、ありません」
と、仰いました。
私の卒論の成績が悪かったのは、これが原因だと、勝手に思っています(^^;

確率とか、統計とかって、「らしく」説明するのに役立っても、実際の結論や決断は、本人が決めなくてはなりません。

「1000年に1度の災害です」
と言われていても、
「じゃあ、今年は、その災害に遭う年なのか、それ以外の999年に入るのか、どっち?」
という質問には、誰も答えられません。

「99%の人には、副作用が起こりません」
と言われていても、
「じゃあ、ウチの子供は、その1%と99%、どちらなんですか?」
という質問には、どんな医者でも答えられません。
その人にとっては、副作用が「起こる」「起こらない」の2択です。

確率や統計で説明している文章を目にしたら、ちょっと注意しなきゃなんです・・・・・。
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by june_h | 2013-03-16 12:53 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

落語界で、それぞれキャラが立っている三師匠。
まったり、くっちゃべっているような雰囲気ですが、内容は、深いです!

落語教育委員会

柳家 喜多八 / 東京書籍


考えさせられたのは、お客さんとの距離感。
今は、ネットがあるので、客が無責任に匿名で情報を流せるわけです。
私もブログで、感想書いたりしますしね。ドキッ!

落語家さん達の中には、ネットでの評判を気にする人もいれば、気にしない人もいるし、気にしてしまうから敢えて見ないようにしている人もいるそうな。
でも、貶している感想の中にも、参考になるものもあるし、褒めていても、それに落語家が甘えてしまうと芸がダメになる。
落語家に限らないけど、そういう距離の取り方って難しいですね・・・・・。

喜多八師匠は、高座では、アンニュイな雰囲気なんですが、結構、よく喋るし、意外とギラギラしているんですね(^^;
「今の売れ方じゃ、LOTOの5等が当たったくらいのもの。2億円当たったくらい売れたい!」
だなんて仰るからビックリ!
でも、ギラギラしていないと、一線で活躍できないでしょうね。

よく考えたら、高座でギラギラ感を出されたら、鬱陶しいかも(^^;
だから、女子アナみたいに
「私には、何の欲望もございません」
みたいな顔してできないと、品が無くなるかもね。

歌武蔵さんも
「何をやるかではなく、誰がやるかが問題」
だと言っています。
同じネタでも、同じことをしても、落語家さんによってウケたりウケなかったり、上品になったり下品になったりするからです。

喬太郎さんは、アマチュアとプロの違いについて、
「父親の料理と母親の料理」
に喩えています。

アマチュアは、父親の料理みたいに、たまに、高級な食材揃えて、手間暇かけて作るようなもの。
プロは、母親の料理みたいに、冷蔵庫にあるものを組み合わせて、毎日、手早く旨い物にする。
わかりやすい!

落語の世界の師弟関係には、独特のものがありますが、相撲の世界も経験している歌武蔵さんは、いろんな意味でスゴい!
歌武蔵さんが15歳で武蔵川部屋を逃げ出して、圓歌師匠を訪ねた時、圓歌師匠に武蔵川親方から電話があったそうですが、歌武蔵さんは、「親方が落語界に入ることを妨害しようとした」と、ずっと思っていたそうです。
でも、実際は、そうじゃなかった。
それがわかった時、歌武蔵さんは、号泣したそうな。私も泣きました。

いろいろな意味で、読んで良かった本でした。
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by june_h | 2013-03-14 12:46 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)