ダ・ヴィンチ展とはうって代わって、人もマバラで、静かな展覧会でした。
一枚一枚、じっくり観られたので良かったです。
ダ・ヴィンチ展と違って、原画ばかりだったし(笑)。

ギリシャ神話や、古代ローマの人物をモチーフにした作品が多かったので、わりと楽しめました。高校の美術の時間に作った、エッチングの版画を思い出しました。

特に、パルミジャニーノさんの版画が気に入りました。輪郭線ナシで、線の濃淡や粗密だけで人物や風景を表現しているので、ほかの版画と違って柔らかい印象を受けました。

チケットのお値段も、ほかの美術館の特別展と違って割安なので、古代ギリシャやローマに興味のある方、上野公園の人ごみに疲れた方にはおススメです。
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# by june_h | 2007-03-31 14:59 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

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モノスゴイ人ダラケ。平日で、こんなんだったら、土日は考えただけでもオソロシイ・・・・・。

この特別展は、会場が二つに分かれていて、「受胎告知」の絵が見られる第1会場に入るまで、行列20分待ち。ディズニーランドか!?列の先は、博物館の門まで続いていました。

やっと建物の中に入れたと思ったら、今度は持ち物検査と金属探知機がお出迎え。空港か!?

そんなこんなで、ずいぶん絵にたどり着くまで時間が掛かって早くも疲れが出始め・・・・・ダ・ヴィンチの絵は好きだけどさぁ・・・・・受胎告知はそんなに好きじゃないんだよねぇ・・・・・だって、初期の作品だから、表情が固いんだもの・・・・・。

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お次は第2会場。満員電車じゃ。しかも、春休みのせいか、親子連れいっぱい。「熱いよう」「痛いよう」「見えないよう」ギュウギュウ押し合いながら文句たれる子供。私も文句言いたい。
これでダ・ヴィンチの原画が観られるなら、我慢できるんだけど、原画がひとっつもないのね。たとえメモでもスケッチでも、彼の直筆が見たかったのよ。解説なんて、あとでいくらでも本で調べるからどうでもいいのよ・・・・・。

テーマ作りや見せ方はウマいなぁと思ったけど、「受胎告知」の絵に予算をかけたら、ほかの絵に使うお金はなくなったのかしら、などと思ってしまったのでした。
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# by june_h | 2007-03-30 20:07 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

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美術展でも見に行こう!と思い、上野公園へ。でも、甘かった。

暖かくて良いお天気×春休み真っ盛り×桜バッチリ開花=人間がいっぱい

JR上野駅の公園口改札から出ようとすると、改札に50mくらいヒトが並んでいて出られる気配はナシ。
仕方なく入谷口から出て、遠回りして上野公園へ。
でも、桜がキレイでした(写真の真ん中に写っている人は、私とは無関係です)。
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# by june_h | 2007-03-30 11:16 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

【映画】蟲師

良かった。
いろいろ考えさせられた映画でした。

私が映画やお芝居を見て「良かった!」と思うときは、だいたい二種類。
自分の中にある記憶や想いが揺さぶられるほど心を動かされた時。
それから「ああ、こんなことにも感動できるんだ」「お、こういう世界もあるのね」みたいな、新たな発見があった時。
この映画は明らかに後者でした。
この映画で描かれている蟲と、それと共に生きる人達の世界観にとても魅かれるものがありました。

人々の生活の中で静かに生きている蟲。時々、人間に寄生するため、その人の耳が聞こえなくなったり、目が見えなくなったりする。だからといって、蟲を殺したり滅ぼしたりするわけではない。蟲師に頼んで、ただ「追っ払う」だけ。

蟲も人間に敵意があるわけじゃない。条件が揃えば「わいて出る」ってだけで、その条件の揃った場所が、たまたま人間の体内だったってだけの話。
蟲師である、ギンコや淡幽の体内にも蟲がいるけれど、別にお互い殺そうなんて思ってないのです。

蟲は、神秘的な存在ではあるけれど、一緒に生きてる人間達は、神のように畏れ敬うわけでもないし、悪だ害だ敵だと騒ぐわけでもない。不思議な「蟲」の存在を静かに許容して、まあ、お互いの領分で生きていこう、みたいな。そんな精神性を持ってるこの映画の世界の人たちって、よっぽど大人なのか、よっぽど鈍感なのか(笑)。

もし、アメリカ人のそばに「蟲」がいて、こういう映画を作ったら、蟲を倒して滅ぼす冒険活劇になっちゃいます(笑)。
蟲が、ただ気持ち悪くて恐ろしいモンスターみたいに描かれちゃって、その蟲に立ち向かうヒーローなんかが登場しちゃって、モノモノしい武器で徹底的にやっつけちゃって、ラストは蟲の親玉と大立ち回りを演じちゃって、最後はヒーローが勝ってハッピーエンド?みたいな。

だから、チラっと思ったの。
部屋に、蜘蛛が入ってきたりすると、気持ち悪いし怖いから、私はすぐに殺虫剤を使って殺してしまう。でも、その殺虫剤で私の具合が悪くなる。
よくよく考えると、蜘蛛は私に悪さするわけじゃないし、敵意を持ってるわけでもない。だからただ「気持ち悪い」ってだけで、排除したり殺したりしようとすることって、すごく人間の勝手だし、かえって自分の首を締めるだけだったりして、ハタから見るとすごくバカ。

そんなわけで、毎日の生活の中で、ちょっとでも自分に不都合があると、イヤだなと思って必要以上に落ち込んだり、自分が「イヤ」だと思うモノやヒトを、必要以上に「敵」だと思って、すぐ排除しようと思ったり、避けて通ろうとする。
そうすると、かえって自分が苦しくなったり、自分が許せなくなったりして、生きにくくなるんじゃないかしら。

自分以外の生き物は、自分のために生きているわけでも、自分に敵意を持って生きているわけでもない。この映画の中の人たちが蟲に接するようなスタンスでいられれば、世の中もっと平和になるんじゃないかしら。

でもやっぱり蜘蛛は気持ち悪いけど(笑)。

ラストは「えええっ?ここで終わっちゃうの?!?」みたいな感じでしたが、別にこれはこれで良いと思います。っていうか、ここで終わらせる監督の決断力がスゴいと思ったけど。蟲について何一つわからないし、何一つ解決しない。でも、別に誰も解決しようと思ってないですからね。


P.S.
私の前の人、イビキがうるさかったです。頼むから外で寝てください(^^;
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# by june_h | 2007-03-30 10:34 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

歌舞伎関係の本を読んでいて出会った1冊。

落語と歌舞伎 粋な仲―ちょっと落語通

太田 博 / 平凡社


歌舞伎を題材にした落語が意外と多いということを、この本を読んで知りました。でも、今ではあまり演じられなくなっているそうです。
一つは、ネタ元の歌舞伎が、昔ほどポピュラーではないこと。歌舞伎自体を知らないお客さんが多いので、パロディや笑いを作っても面白さが伝わらないのです。
それから、サゲ(オチ)に使われるダジャレが、成立当時の生活や風俗に結びついているので、説明が必要になってしまうこと。刻み煙草をどうのこうのと、オチを説明されてもねえ・・・・・面白くないですよねえ。

この本を読んで改めて思ったのは、バレ噺(シモネタ)の恐ろしさ。
歌舞伎や落語を知らなくても、とりあえずは、面白さはわかるもの。ほんと、シモネタって、全世界全時代共通なんですよねー。宴会芸に困ったサラリーマンが、シモネタに走りたくなる気持ちが理解できます(笑)。

歌舞伎好きな人が読めば寄席に行きたくなるし、落語好きな人が読めば歌舞伎座に足を運びたくなる、そんな本です。
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# by june_h | 2007-03-28 16:22 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)