真正面から自分の生い立ちや挫折、孤独感を語っている点で、他の堀江さんの本とは一線を画す本です。
今まで、彼の行動や発言に対していろいろ疑問がありましたが、これで謎が解けました。

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

堀江 貴文 / ダイヤモンド社


この方、エラい人に頭を下げさえすれば、こんなにならずに済んだのにって、前々から思っていました。
それは、ずっと、彼独特の哲学に裏打ちされたポリシーだと、私は考えていたんですけど、単に彼が「不器用」だっただけのようですね(^^;

それから、前々から、才能もお金もあって人がたくさん寄って来るだろうに、どうして非モテ発言ばかりするんだろうって不思議でした。
男子校出身で、女性との接し方が全然わからず、当然モテなくて、自分に自信が無かったからだそうで。

あと、ご両親が忙しくて、なかなかかまってもらえず、寂しがり屋に。
寂しさを紛らわすために、百科事典やコンピューターに走って「情報ジャンキー」になったのだと、自分を分析しています。

なんだか、急に親近感が湧きましたね。
私も、小さい時から本を読むことで、現実逃避していましたから。

なんとなく「濡れ手で粟」のようなイメージを持たされた堀江さん。
しかし、この本のサブタイトルにもなっているように、大切なことは
地道な足し算の積み重ね
だと言います。

それは、
信用があればお金が集められるが、お金で信用は買えない
から。

ダメだツラいと毎日愚痴るヒマがあったら、信用を積み重ねる努力をした方がイイということですね。

それから、
お金は増やせても時間は増やせない
というのは、最近、自分が痛感していることです。

最近、インターネットのおかげで、タダかタダ同然で、あらゆるサービスが利用できます。
でも、タダだからと言って、全部のサービスを利用するわけではありません。

「自分の有限な時間の一部を、このサービスに充てる価値があるか」
が重要になるわけで。

たとえタダでも、興味の無い演劇やコンサートで時間を拘束されるのは、人によっては拷問ですからね(^^;
あと、
やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」もの
も同感。
どんな仕事でも、楽しめる部分はあるはずなので。


好きだから没頭するのではなく、没頭したから好きになる
という考えは、目からウロコですね。
ずっと逆だと思っていました。

責任が発生しないうちは、ほんとうの意味での自由も得られないのだ
というのも分かります。
私が、本当に「自由」を感じたのは、社会人になって独り暮らしをして、自分で稼いだお金で生活できるようになってからです。

本当に、いろんな意味で納得できることが多い本でした。
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by june_h | 2015-07-27 09:11 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)