タグ:フランス映画 ( 14 ) タグの人気記事

フランス人監督による美輪明宏の生涯を追ったドキュメンタリー映画。
フランス人が美輪さんをどんな切り口で語るのか興味がありました。

まずは、日本の映画史の観点。
美輪さんは、映画タイトルにもなっている1968年公開『黒蜥蜴』の映画に出演。この映画の深作欣二監督は、美輪さんの指名によるものだったそう。
最近では、宮崎駿監督の『もののけ姫』の声優、北野武の映画の出演など、フランスでも知られている作品に関わっています。

次に、日本の演劇史の観点。
古くは、寺山修司などのアングラ作品に主演。
最近では、自らが脚本・演出・主演を務める舞台で、三島由紀夫や、フランスのジャン・コクトーの作品を上演しています。
また、シャンソンを中心としたコンサートも継続中です。

最後に、日本の同性愛史の観点。
今でこそ、自らが同性愛者だとカミングアウトしている芸能人は、珍しくありませんが、まだ偏見根強い1960年代から公言している有名人は、おそらく美輪さん一人。
「罪を犯したわけではないのに、なぜ隠さなければならないのか」と、バッシングに立ち向かってきたフロンティアだったわけで、今でも美輪さんを神のように崇拝する同性愛者は、少なくありません。

ただ、同性愛者の男性の一人曰く
「美輪さんが有名になったため、同性愛者は女装するものだと誤解する人も増えたかもしれない」
確かに私も、同性愛者の友人ができるまで、長い間誤解していました。
彼は見た目、ごく普通の男性(気持ちは女性)。
女装する同性愛者とは、付き合いが全く無いそうです。

こうして見ると、フランスに深く関わりのある活動をしているのがわかるし、フランス人にとっても人気のある日本の作家や作品に多く関わっている美輪さんは、とても気になる存在なのでしょう。
また、生涯を通して、妥協しない強さと高い美意識を貫いてきたこともよくわかりました。

真新しい情報や切り口はなかったのですが、「美輪明宏入門」として、とてもわかりやすいし、コンパクトにまとめられているので、良かったです!
[PR]
by june_h | 2013-10-08 12:44 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

映画『未来の食卓』のフランス人監督ジャン=ポール・ジョーによる映画。

モンサント社の開発した遺伝子組み換え(GM)食物を、ラットに3年間与え続けるとどうなるか?という実験から、この映画は始まります。
映画『世界が食べられなくなる日』
モンサントが公表している実験は、3か月までで「無害」という結果になっています。
ところが、それ以降も実験を続けると、4か月目から死亡するラットが出現し、腎臓や肝臓に腫瘍ができたり、乳ガンになったり。
最終的に、体重の25%が腫瘍になってしまったラットも。
これでも「安全」と言えるのでしょうか・・・・・。

今、世界の環境汚染の原因として、このGM食物と、原発などによる放射性物質があります。

この二つに共通するのは、
・既に地球規模で広がっていること。
・影響がよくわかっていないこと。
・長期に渡って影響を及ぼし続けること。


私が思うに、共通点がもう一つあります。それは、

・情報公開が不十分であること。

福島第一原発事故についても取材されていましたが、この映画で紹介されている情報一つ取っても、日本のマスメディアが報じることは、ほとんどありません。
映画『世界が食べられなくなる日』
GM食物に反対するフランスでのデモ。
そして、原発に反対する日本でのデモ。
この二つに共通するのは、子供達や子孫のために反対するのであれば、まず「行動すること」が大事だということではないでしょうか。

デモに参加しないまでも、能動的に情報を集めて、リスクを知っておくことから始めませんか?
[PR]
by june_h | 2013-08-12 13:03 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

とても食べ物の映画とは思えません・・・・・。
極めて政治的・・・・・いえ、「軍事的」な映画です。
モンサントは、穀物の「種」を支配して、核兵器など使わずに世界を支配しようとしているからです。

モンサント社は、この映画を訴えたり、広告会社を使ってこの映画を作ったジャーナリストや監督達を誹謗中傷したりしようとしたそうですが、結局、諦めたんだとか。
関係者への綿密な取材と文書から、事実を積み上げているからです。

遺伝子組み換え食物は、細胞分裂のシステムに影響を与えることがわかっています。
ということは、異常な細胞分裂をする癌細胞の素地ができるということは明らか。
もちろん、こんな都合の悪い実験データをモンサント社が出すわけがありません。
都合の悪いデータを出す科学者や、規制をかけようとする政府関係者を、裏から手を回してクビにしてきたのです。

また、モンサントと米国政府は「回転ドア(Revolving door )」と呼ばれる人事交流で癒着しています。
同じ人間がモンサント役員と政府高官を回転ドアのようにグルグル担当しているのです。
日本だと「天下り」で一方通行ですけどね(^^;

モンサントは、農薬とセットで売れる遺伝子組み換え作物が開発できれば、食べる人はどうなっても構わないと思っているとしか思えません・・・・・。

でも。
見ていて思ったのです。
悪いのはモンサントだけじゃない。

除草の手間を省きたい。
収量を増やしたい。
お金を儲けたい。
1円でも安く食べ物を手に入れたい。
そんな生産者と消費者の欲望が、モンサントの侵食を許しているように感じます。
しかし、手を出したら最後、健康も生活も環境も未来も破壊してしまう・・・・・お金で買えない、取り戻せないものを失います。

モンサントの社長、不気味ですね。
会議には出席せず、どこか遠くの場所から中継映像だけで参加するとは。

この登場の仕方は、どう考えても戦隊ヒーローアニメの「悪者のボス」です。マジな話。
自分がやっていることを、よくわかっているからですね。
本当に、モンサントのパンフレットに載っているような良いことをしているなら、皆の前に出て来られるはずでしょう。
オバマ大統領が就任した時も、厚さ10cmの防弾ガラスの車に乗っていましたけど、本当に良いことをしていたら、そんな車に乗らなくてもいいはず。

TPPも、推進しているのは、米国政府というより、モンサントなどの多国籍企業なんですよね。
企業の決定権が、国を超えているのです。
日本も例外ではありません。

最後に、この映画を作ったのは、フランスの女性ジャーナリストのマリー=モニク・ロバン。
彼女がパソコンで検索するシーンが、この映画で何度も出て来ますが、全部、人差し指でタイプしているんですよね。
ものすごい速さで気になりました(^^;
[PR]
by june_h | 2013-06-05 12:09 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

クビになりそうな老舗三ツ星レストランのシェフ。再起を賭け、助手として雇ったのは、天才的な舌を持つペンキ屋!?果たして、二人はお客を満足させることができるのか!?

最初から「ありえねー!」と突っ込む展開の連続(^^;
この映画は、そういう映画なので、素直に突っ込みながら楽しみます♪

星の数が落ちると自殺するシェフもいるようなお国柄。
三ツ星かどうかで躍起になる気持ち、わかるような気がします。

ライバル店を偵察するとき、面が割れないように、なぜだか侍と着物姿に変装(^^;
ジャン・レノさん、妙に侍姿が似合っていました(笑)。

料理の監修は、若手シェフのブノワ・ボルディエ。見た目にカワイくておいしそうな料理です。
今、流行りのピエール・ガニェールの「分子料理」をかなりバカにしていました(^^;

最後までフザケっぱなしでしたが、イイ料理ってのは、レストランの星の数で決まるのでもなく、前衛芸術のような料理でもなく、伝統に固執するでもなく、食べた人が喜ぶ料理だって、素直にわかる映画でした。

気楽に楽しむには良い映画です(^^)
[PR]
by june_h | 2013-01-11 12:34 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

実話を基にしたフランスの大ヒット映画。
観た後、清々しい気持ちになりました!

大富豪で障害者のフィリップが、ヘルパーとして雇ったのは、前科がある移民のドリス。

フィリップとドリスの関係は、王様と道化師のよう。
気難しいフィリップに対して、恐れたり気遣ったりしないで「普通」に扱うし、率直です。

どの場面が印象的というよりも、まるで漫才のような二人のやりとりが楽しい!
そして、アース・ウィンド・アンド・ファイアーでテンション上がりまくりです♪

きっと、こういう2人をソウルメイトと言うのでしょうね(^^)
[PR]
by june_h | 2012-10-18 12:10 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)

アカデミー賞を取らなくても、観に行っていたと思います。
とにかく良かったです!

一つ一つのシーンがとにかく愛しい!
基本的に音や声を使わずに、ストーリーや感情をいかに効果的に表現するのかにこだわった映画です。

特に印象的だったのは、主人公のジョージが見た不思議な夢のシーン。
世の中が無声映画からトーキー映画に変遷していく中、ジョージは無声映画にこだわり続けます。
夢の中で、周囲の物音も、人の声も、全部聞こえるのに、自分の声だけは聞こえない・・・・・。
彼の不安さが、よく伝わってきます。

一番好きなのは、映画の撮影で、NGテイクが重なるにつれ、ジョージのペピーへの想いが深まっていくシーンです。
このシーンは、後々、ジョージが自殺しようとした時に、抱き抱えていたフィルムに入っていたんですよね。
ペピーがそのフィルムを見て、ジョージの想いに気づくのです。
泣きました(T_T)

そして、ペピーもずっと、ジョージを陰で支えていたんですよね。
ジョージが生活に困ってオークションに出した品物を、全部買い取っていたんです。

ジョージは、落ちぶれても、ペピーを始めとして、執事や、犬のジャックに支えられていました。
特に、ジャックの演技は、人間が入っているんじゃね!?と思うくらいにハマッた演技。アメリカのアニメによく出てくる、人間みたいに表情豊かな動物がそのまま出て来たかのようでした。ジャックに拍手!

言葉でも字幕でも「LOVE」と一度も出て来なかったけど、「LOVE」が十分伝わって来る作品でした♪
[PR]
by june_h | 2012-04-20 13:01 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

南極の皇帝ペンギンのドキュメンタリー映画。
今すぐ地球に氷河期が来ても、ペンギン達には関係ないのかな!?
【映画】皇帝ペンギン【映画】皇帝ペンギン
海で生活していた皇帝ペンギンは、繁殖期になると、天敵のいない内陸を目指して、一斉に長い長い行進を始めます。
黒と白のペンギンが、延々と列を成す様子は、まるで、修道士や修道女の巡礼のようです。

ようやく内陸にたどり着いた後、交尾して子育てを始めるわけですが、交尾シーン、別に、隠さなくてもイイじゃないですか(^^;
頭だけ映すと、かえってヤラしいですよ(笑)。

天敵はいなくても、リスクはいっぱい!
ブリザードで親鳥が死んだり、卵が凍ったり、猛禽類にヒナが食べられたり・・・・・夫婦交代で子育てするのですが、どちらかが餌を取りに行って戻らないこともあります。

こんなに過酷な環境で、なんてリスクの高い生活をしているんだろう・・・・・と一瞬思いましたが、ペンギン達の論理で一番「生きやすい」生活をしているんでしょうね。
ペンギンから見たら、人間達の方こそ、なんてリスクの高い生活をしているんだろう・・・・・と思うんじゃないかな(^^;

[PR]
by june_h | 2012-02-15 12:50 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)

2008年に世を去った、フランスの世界的デザイナー イヴ・サンローラン。彼を公私共に50年間支え続けたピエール・ベルジェの回顧録的映画。
d0108969_20133687.jpg
私は、ブランド物を所有することには興味ありませんが、こういうドキュメンタリーは好きです(^^)

イヴ・サンローランは、21歳の若さでクリスチャン・ディオールの後継者としてデビュー。最初のファッションショーから大成功を収め、一気にモード界の頂点に登り詰めます。しかし、それからが、彼の苦悩の始まりでした。

元々、繊細な性質なのに、常にハイレベルのデザインを求められるプレッシャーと戦う日々。

インタビュー映像の彼は、とても優しい声。でも、若いのに、眉間のシワがクッキリ。
きっと、常に顔をしかめるような生活をしていたのでしょう。

彼の精神は、次第に蝕まれ、酒と麻薬に溺れていきます。

彼が特に不安定だったとき、「オピウム(アヘン)」という名の香水を発表したため、中国で不買運動に発展したそうですね。
中国人にとってアヘンは、国を滅ぼした忌むべき名だったからです。

イヴ・サンローランは、常に「成功者の栄光と孤独」にあえいでいたように語られていますが、私には、この映画を観ていて、それほど不幸な人には思えませんでした。

だって、ピエールさんという、良き理解者がいたんですもの。
(でも、本人は「誰も自分のコトわかってくれないもんっ」とか思ってたかもしれないですけど(^^;)

多少は「別居」した時期もあったみたいですけど、ピエールさんが離れ難く思い、すぐにヨリを戻したようですね。
仕事でも常に一緒にいたけれど、お互いを尊重し、過干渉にならず、イヴ・サンローランの最期も看取ったのです。
ピエールさんがいなければ、イヴ・サンローランは、デザイナー人生も自分の人生もまっとうすることができなかったでしょう。

私は、ピエールさんの方が心配です。
大富豪のようですが、イヴ・サンローランに先立たれ、看取ってくれる人はいるのでしょうか。

二人が過ごした家や別荘。
膨大な美術品のコレクション。
これらを整理・処分しながら、在りし日を思い出しているようでした。まぎれもなく、それらは、二人の子供達であり、二人で積み重ねてきた年月でした。

この映画の冒頭は、2002年のイヴ・サンローランの引退スピーチで始まります。

多くの栄光と挫折を経験してきた人間からしか出て来ない、簡潔で美しく、密度の濃い言葉でした。まぎれもなく、イヴ・サンローラン自身の言葉でした。

最近、実の無い言葉ばかり見聞きしているので、このような言葉に接すると、胸のすくような思いがします。

P.S.
イヴ・サンローランの顔を見ていると、一条ゆかりのマンガに出てくるメガネの男性を思い出します(^^;
[PR]
by june_h | 2011-06-03 20:22 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

なんかわかんないけど感動させられちゃった!

ラスト12分のコンチェルトの演出で、すべて持っていかれた感じ。
それまでの三流ドタバタ喜劇とはうって変わって、ヤラれた!監督ズルい!卑怯だっ!!と叫びながら、エンディングロールで涙流してスタンディングオベーションする、みたいな、よくわからない状態に(←確かに涙は止まらなかったけど、実際にやったわけではありません(笑))。

この映画は、ロシアのある劇場から始まります。
ボリショイ交響楽団のリハーサルをこっそり覗いていた清掃係の男アンドレイ。実は彼、30年前に、ソビエトのブレジネフ政権下、ユダヤ人演奏家を擁護したことが原因で、ボリショイ交響楽団から解任された天才指揮者でした。
劇場に届いた1枚のファックスで、パリのシャトレ劇場が、演奏する楽団を探していることを知ったアンドレイは、昔の楽団員を集めてボリショイ交響楽団になりすまして、パリに行くことを計画。ここから、彼のドタバタが始まります。
実は、パリに行ってコンサートをする裏には、ある大きな「目的」があったのです。

やたらテンションが高い元KGBの共産党員をマネージャーに仕立てあげ、ロシア各地に散らばっていた昔の仲間達を探して東奔西走。

パリに行くのに、空港で堂々と偽造旅券を作ったり、ジプシー出身の楽団員の一人が仲間を集めて劇場でドンチャン騒ぎをしたり、ユダヤ系ロシア人の楽団員が、練習そっちのけで怪しげな商売を始めたり・・・・・ありえねー!と、突っ込み所満載(^^;
しかも、楽団員達は、すぐに激昂して怒鳴るし、約束破るし、遅刻するし、言うこときかないし・・・・・ここまでやると、なんかロシア人をバカにしてませんか?みたいな(^^;;;

でも、劇中で使っているオーケストラの「音」がとにかく良かったです。
ジプシーの楽団員が奏でる、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」の音とか、荒っぽいけど味があって。いちいち琴線に触れて涙腺が弛むのよねー。フランス国立管弦楽団の音を使っているそうですね。
もちろん、最後のチャイコフスキーのコンチェルトも、言うまでもありません。

コンチェルトの演奏中、回想シーンで、彼の本当の「目的」の秘密と真実が明かされます。
ラストの演出は、あざといっちゃ、あざといんだけど、それ以上に、何か強く心動かすものがありました。

うまく説明できないけど、きっと、それは、チャイコフスキーの音楽の魂の力なのかも(^^)
パッパーッパパパ パッパーッパパパ・・・・・っていう木管楽器のリズムを聞くと、ああ、チャイコだなって思います。

映画館は連日満員!私が観た回も、最前列までギッシリ!でした!!


<関連リンク>
オーケストラ!(公式サイト)
[PR]
by june_h | 2010-04-29 19:08 | 映画 感想 | Trackback | Comments(8)

予想以上に素晴らしい映画でした!
最初から笑いっぱなしで、ラストシーンは号泣(T_T)
この映画の主人公、モリエールは、かつて、フランスの紙幣にも描かれていた演劇界の偉人です。
彼は、17世紀のフランスで、俳優&喜劇作家として活躍したのですが、若い頃に、何をしていたかわからない「空白の数ヶ月」があります。この映画のストーリーは、この期間を想像したフィクションです。

モリエール 恋こそ喜劇 [DVD]

角川書店


劇団の借金が払えなくなって投獄されたモリエールは、金持ちの商人ジョルダンに、あることを条件に助けられます。
美しい侯爵未亡人の心を射止めるため、演劇の手解きをして欲しい、と。ジョルダンには奥様のジョルダン夫人がいるのに・・・・・。
彼女には秘密裡にコトを進めるため、聖職者としてジョルダン家に入ったモリエール。しかし、モリエールの書いた台本を偶然読み、彼の才能を絶賛したジョルダン夫人とモリエールは急接近!やがて恋に落ちていきます。

モリエールの機転によって、侯爵未亡人にうつつを抜かしていたジョルダンは正気を取り戻し、貴族と政略結婚させられそうになっていたジョルダンの娘は、愛する庶民の男性と結婚できました。

駆け落ちまで考えていた、モリエールとジョルダン夫人の恋は叶いませんでしたが、ジョルダン夫人のおかげで、モリエールは重要なことに気付くのです。
「高尚な悲劇をやりたい」というモリエールに、「何言ってるのよ。あなたはコメディの方が向いているわ」とジョルダン夫人。
ジョルダン夫人の言葉どおり、ジョルダン家を出たモリエールは、フランス各地を回って喜劇を上演し、名声を高めていきます。

13年後。パリの凱旋公演を控えていたモリエールに、あのジョルダン夫人から手紙が。彼女の家に駆け付けたとき、彼女は病床にありました。
「私が娘さん貴族との結婚をブチ壊さなければ、貴女は、こんな惨めなことにならなかったのに。どうか赦して欲しい」というモリエールに
「恨んでいることなど何もありません。あなたのおかげで、夫は家に戻って来たし、金目当ての貧乏貴族と縁が切れた。娘も愛する人と結婚できた。何より、心からあなたの成功を祝福しています」とジョルダン夫人。
・・・・・もう、このシーンは、涙無しには見られません(T_T)
こういう愛の形もあるのですね(^-^)

その後、パリの王侯貴族の間でも、彼の喜劇は大評判となり、世界の演劇史に名を残す存在となるのです。

フランス人による、フランスの偉人を描いた映画ということで、もっと高尚で重々しい映画だと思ったんですが、あらゆる場面で笑いが盛り込まれていました!
フランス人も吉本芸人のように、笑いに貪欲になるもんなんだと思った次第です(笑)。

私がそもそもこの映画に興味を持ったのは、大学のとき、一般教養の「演劇史」の授業で、彼を知ったからなんです。
彼の戯曲「守銭奴」とか「三文芝居」とか、大学時代に読んだはずなんですけど、ぜーんぜん覚えてなくって(^^;
この映画のあらゆるシーンにも、モリエールの戯曲のオマージュが盛り込まれています。
今回のジョルダンのエピソードは、「町人貴族」が基になっていますし、モリエールが聖職者になったときに使った偽名「タルチュフ」は、ズバリ「タルチュフ」という戯曲があります。

モリエールの戯曲、読まなきゃ(^^;;;


<関連リンク>
モリエール 恋こそ喜劇(映画公式サイト)
[PR]
by june_h | 2010-03-17 20:40 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)