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まだまだやりたいこと、たくさんあったと思います。
私も彼の芝居を、まだまだ見たかったです。

歌舞伎にハマって数年。勘三郎さんの最後の数年の活動を、少ないながら目にすることができてラッキーでした。

私が最後に見た勘三郎さんの舞台は、NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」。
いつもどおり、舞台の上で縦横無尽の奮闘ぶり。
その時は、こんなに早く亡くなるなんて、思ってもみなかったです。

勘三郎さんを初めて知ったのは、小学生の時に見たNHKのドラマだったのではないでしょうか。
それからは、歌舞伎役者で唯一、名前を知っている役者さんになったのです。

「歌舞伎を博物館に入れないために」勘三郎さんは、必死でした。
俳優であり、なおかつ、優れたプロデューサーでした。いろいろなアイデアでお客さんをひきつけ、歌舞伎以外の俳優やアーティストをどんどん引き込んでいきました。
元々、中村屋は、先祖が座元(芝居小屋の経営者)。自分の宿命を全うされたのです。
保守的な人達から、たくさん批判もあったでしょう。しかし、勘三郎さんは、ブレなかった。歌舞伎のため、お客さんのために捧げた一生でした。

勘三郎さんが亡くなったニュースを見て、真っ先に思い浮かんだのが「野田版 鼠小僧」の三太。
自分の欲に正直だけど、なぜか憎めない役。
いつの間にか、みんなに祭り上げられてしまい、最後は、たった一人、12月の雪の中で死んでいく・・・・・12月に亡くなった勘三郎さんと重なりました。

勘太郎改め、勘九郎さんは、
「父をどうか忘れないでください」
と言っていましたけど、言われなくたって、誰も忘れません。

勘三郎さん、たくさんの楽しみをありがとうございました。
あの世でゆっくり休んで・・・・・なんてしないと思いますので(笑)、またこの世に楽しませに来てくださいますよう、お祈りしています!
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by june_h | 2012-12-15 12:22 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

今回のチケット、2枚取ったので、1枚、友達に譲ろうとしたところ、なぜだか、その友達の旦那が来ました(笑)。勘三郎ファンだったから、どうしても観たかったんだそうな。知らんかった(^^^;

お芝居は、父親と母親と娘の3人家族の話。みんなそれぞれ外出したいのだけど、ペットの犬が臨月でお産が始まりそう。
誰が留守番するのか?3人の壮絶な「押し付け合い」が始まる・・・・・。

最初はね。ドタバタ喜劇のように見えます
野田秀樹、ワンピース似合うなぁ、とか(笑)。
ジャニーズのファンクラブの青い封筒、ソックリだなあ。ディテール凝ってんなぁ、とか。
最初は、3人のけなし合いがおかしくって、客席は大笑いなんだけど、だんだん、笑えなくなってくるのですよ。
だって、この3人を笑うということは、自分達を笑うことになるのだから(^^;

3人が鎖で繋がれた時点から、やっぱりねーと思いましたね。
もしかして、壮絶な殺し合いが始まってしまうのではないかと。
でも、結末は、もっとえげつないものでした。

個人主義と限りない自由と権利を追い求めると、最後は、こうなってしまうのだなぁと・・・・・。
いつもより、結末をハッキリ描かなかった分、各々が想像して、かえってえげつなかったかも。

一緒に見ていた友達の旦那は、ミュージカルや劇団四季は経験あるけど、野田秀樹のストレートプレイは初めてだったそうで、激しくショックを受けたみたい。終演後、ため息ばかりで声も出ませんでした(^^;
せっかく、奥さんからチケットを奪って?来たのに、今日の観劇、後悔していないと良いのだけど・・・・・。

いつもは、こんなモンじゃないよ。もっとエグいよって、私はニヤニヤしながら声をかけたけど、あえぐばかりでほとんど何も言えない彼の様子を楽しむ私は、つくづく悪趣味ねぇ。うふふ(^^)
奥さんにメールでよろしく伝えておいたけど、真っすぐ帰れたかな?

P.S.
娘役は、ダブルキャストで黒木華ちゃんの方でした。
ほんとは、鴻上さんトコにいた太田緑ロランスさんの方を観たかったけど、華ちゃんも野田秀樹のテンポ良い芝居に溶け込んでました♪
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by june_h | 2010-09-12 12:50 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)

私が今回チケットを取ったのは、この演目が見たかったからなのです。なぜなら私にとっては、ほぼベストキャストだったから・・・・・勘三郎以外は(笑)。

・佐野次郎左衛門:中村勘三郎
・八ツ橋:坂東玉三郎
・九重:中村魁春
・治六:中村勘太郎
・七越:中村七之助
・初菊:中村鶴松
・釣鐘権八:中村彌十郎
・繁山栄之丞:片岡仁左衛門
・(イヤホンガイド):小山観翁(←これ重要)


次郎左衛門が吉右衛門さんなら文句無し!だったんですけどねー(^^;
でも、吉右衛門さんだったら、八つ橋は玉三郎じゃなかっただろうし、七之助のカワイイ七越も見られなかっただろうし、権八は彌十郎さんではなくて段四郎さんだっただろうし・・・・・。
ただ、端役の人達、セリフのテンポがあまり良くなかったですねー。

最初に楽しみだったのは華やかな花魁道中♪
七之助の七越、魁春の九重に続いて、玉三郎の八つ橋が舞台奥から現れたときは、客席からひときわ大きなため息と歓声が!
そして、次郎左衛門を虜にする八つ橋の魔性の微笑み・・・・・私はこの微笑みをちゃんと見たいがために、上手側の席を取ったのです・・・・・ニッコリ笑った後、真顔に戻る瞬間にゾクッときました。
その後の「八の字」がちゃんと見えなくて残念だったですけどね。

そして、あの八つ橋の「縁切り」の場。
やっぱりどうしても吉右衛門の次郎左衛門と比べてしまいます。
愛想尽かしをする八つ橋に、「花魁、そりゃあんまりそでなかろうぜ」と恨み言を並べる次郎左衛門。
勘三郎の場合、「勘三郎」っていうキャラが濃すぎて、全部同じ芝居に見えてしまいます(爆)。
吉右衛門さんなら、恨み言の中に、面子を潰された怒りと、八つ橋にフラれた悲しみと、八つ橋に対する甘えと、いろんな感情が見えてくるのですけどね・・・・・。

華やかな宴会が、八つ橋のせいですっかり冷え切ってしまい、皆がそそくさと立ち去った中、九重だけが残って次郎左衛門を気遣います。
最初に「籠釣瓶」を見たときは、
「九重だけでも優しくしてくれる人がいて良かった」
と思った私ですが、今回見て思ったのは
「かえって優しくされたら次郎左衛門は余計に惨めかも。一人にしてあげたほうが良かったかも」
ということ。九重に世話をされつつも、内心は恨みがどんどん育っているのを感じました。

大詰の「立花屋二階の場」。私は女性なんですが、なぜか次郎左衛門に感情移入してしまって「八つ橋は殺されて当然」と思ってしまいます(爆)。
(自分でもなんでだろうと思います・・・・・私の前世が冴えない中年男だったからとか(笑))

面子と純情を一度に裏切られた男性の怒りが、どれ程のものか・・・・・花魁やってるのにわからなかったのかしら。いくら八つ橋に事情があったとはいえ、二人きりならともかく、公衆の面前であんな大恥をかかしちゃったら、生まれ変わったって忘れないくらい、恨みは深くなるでしょう。もっとほかに、やり方はあったと思うのだけど。
次郎左衛門も、八つ橋を斬った後、
「籠釣瓶はよく切れるなぁ」
なんて、全然反省してないしね(^^;

勘三郎が吉右衛門より良かったのは、このセリフの後のニヤリとした表情ですね。月岡芳年の「佐野次郎左衛門の話」の浮世絵ソックリでした!
最初、勘三郎の顔のアバタは、やりすぎじゃないかと思ったのですが、このアバタが、ニヤリとした笑いを更に妖しくしていました。

・・・・・きっと、この芝居を書いた河竹新七さんは、こっぴどく女性にフラれた経験がおありなのね(^^;

P.S.
「つるべ」つながりということで、ロビーに飾ってあった笑福亭鶴瓶からのお花です。
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by june_h | 2010-02-20 10:47 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

勘三郎にはピッタリの狂言でしたね!

・次郎冠者:中村勘三郎
・大名某:中村彌十郎
・太郎冠者:片岡亀蔵
・高足売:中村橋之助


幕が開くと満開の桜の背景に、華やかな装いの長唄囃子連中が勢揃い。外は凍えるように寒いですが、舞台は春爛漫です。

お花見に出かけ、大名から「高杯を買ってこい」と言われた次郎冠者。
ところが、高杯を知らない次郎冠者は、騙されて高足(下駄)を買わされた挙げ句、酔い潰れてしまいます。

大名と太郎冠者は怒りますが、酔っ払った次郎冠者は、高下駄をはいて陽気にタカタカタカタカとタップダンス!
怒っていた二人も、楽しいから、まぁいいかと、3人で踊り出して大団円!お客さん達も楽しくなっちゃう一幕でした♪

下駄のタップダンスも見物でしたが、高足売と次郎冠者のやりとりが面白かったです。
高杯と偽って高下駄を売ろうとしたり、次郎冠者の酒を飲もうとしたり。
次郎冠者がメインですが、橋之助演じる高足売も重要な役でございます。

この演目が終わった後、なくなってしまう歌舞伎座のロビーをあちこち歩いて回りました。
今回は「十七代目中村勘三郎二十三回忌追善公演」ということで、先代勘三郎ゆかりの写真が展示されていました。
最後の舞台となった「俊寛」の写真もありました。

このとき勘九郎だった今の勘三郎さんは成経の役(?)。俊寛役の父、勘三郎に
「未来でーっ!」
と絶叫されるクライマックスで、本当に泣いていたんだそうです。もう父親には時間があまり残されていなくて、本当の別れが迫っていたから。
このエピソードを聞いただけでも、もらい泣きしてしまいます。

歌舞伎座ロビー散策を終えた後、席に戻って勉強・・・・・テスト前はツラいです(^^;
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by june_h | 2010-02-18 20:47 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(2)

オペラ『アイーダ』を野田秀樹がアレンジ。アイーダが「愛陀姫」、ラダメス将軍が「木村駄目助座衛門」。ナイルの川が「長良の川」。スピリチュアルカウンセラーの○○さんが祈祷師荏原(^^;占い師の○○さんが祈祷師細毛(^^;;;・・・・・。

野田秀樹がアレンジすると、生々しい結末になるんですが、今回は、時間的に短いこともあってか、わりとロマンチックさが勝っていたように思います。

■濃姫:中村勘三郎
■愛陀姫:中村七之助
■木村駄目助座衛門:中村橋之助
■祈祷師荏原:中村扇雀
■祈祷師細毛:中村福助


濃姫はアムネリスで、彼女と愛陀姫と駄目助座衛門の三角関係は、原作と同じ。でも、濃姫の内面に力点が置かれているところが、原作と大きく違うようです(私は原作を知らないのですが)。
濃姫は、駄目助座衛門と愛陀姫の仲を裂くために、いろいろな策を講じますが、皮肉なことに、愛する人を死に追いやり、自分は敵国の織田信長に嫁ぐことに。
こんな濃姫を「策に溺れた悪女」だと、笑い飛ばすこともできる。でも、駄目助座衛門の刑罰執行前夜、牢獄を訪ねて、刑を甘んじて受けようとする彼に対して必死に、恥を忍んで生きてくれと懇願する彼女を見て、本当に彼を想っていたんだなぁと憐れに感じたのです。
愛陀姫は、ただ、待っていただけなのに、全部手に入れた。それにひきかえ、濃姫は一番努力していたのに、結局、何も手に入らなかったんだよなぁ・・・・・。

日の光の下にいる濃姫は、真っ暗な気持ちで尾張に向かい、暗い地下に生き埋めにされた愛陀姫と駄目助座衛門は、永遠の愛を誓いながら、天上の光に吸い込まれていく。対照的なラストシーンでした。

勘三郎さんは、声ガラガラでしたが、濃姫を熱演。

野田歌舞伎に共通するテーマは、大衆の曖昧さ、移ろいやすさ、そして暴力性。今回も、二人のインチキ祈祷師に大衆が乗せられて、二人が大きな権力を持つようになり、大衆によって英雄にまつりあげられた駄目助座衛門が、今度は大衆によって死に追いやられたということで、テーマは健在でした。


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八月納涼大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2008-09-04 20:58 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

中二階の席で、ぼんやり開演を待っていると、
「今日は暑いですねぇ」
と後ろから声がした。振り返ると、法被姿の男性が・・・・・あれ?

中村勘太郎じゃんっ!!

驚いた周囲のお客さんたちが、次々と握手を求め、私もつられて手を差し出す。
「いやぁ、大人気だなぁ」とまるでヒトゴトのようにつぶやきながら、求めに応じる勘太郎。
「今日の地震、すごかったですよねぇ。去年ここで『三人吉三』をやったときも、近くのスパが爆発したでしょう。そのときここ、揺れましたもん。ベルリンでは劇場燃えましたしね。「夏祭」には、こういう威力があるんですよね」
と、フツーに世間話をしたあと、舞台の世界に戻って行きました。

私は隣の席の女性と「すごいですねっ!握手しちゃいましたねっ!!しゃべっちゃいましたねっ!!」
二人で興奮してキャアキャア。開演後もしばらく芝居に集中できませんでした(^^;

祭は、生者と死者が溶け合うイベント。
役者と客が触れ合う、粋な「祭」でございます。


■団七九郎兵衛:中村勘三郎
登場するだけで大きな拍手が起こる千両役者。
彼に対する拍手は、舞台上の演技だけでなく、常に挑戦し続ける精神とか、プロデュース力とか、お客さんを喜ばせるサービス精神とか、人柄とか、全部ひっくるめてなんだと思います。

見せ場の殺しのシーン。
次第に近づいてくるだんじりのリズムは、まるで、団七の極度の興奮状態を表しているかのよう。震える手で、刀と体についた血を洗い流そうと、井戸の水をザーっとかぶった瞬間、深い業も背負ってしまったことが感じられてゾッとしました。


■一寸徳兵衛:中村橋之助
団七の女房を口説くシーン、わかっちゃいるけどドキドキしました(^^;


■徳兵衛女房お辰:中村勘太郎
勘三郎によく似た声だなぁと思いながらオペラグラスを覗いたら、勘太郎でした(^^;
女形の勘太郎ってあんまり見たことなかったから、彼だとは思いませんでした。それにしても、襟元からのぞく首筋がゴツい(笑)。

ラスト、団七捕物シーンでは、追手の一人だったんですが、勘三郎と膝をガンガン使った立ち回りを披露。お客は沸いたけど、膝が悪いのに大丈夫なのかしら・・・・・と、ヒヤヒヤしながら見てました。


■傾城琴浦:中村七之助
相変わらず、声も姿も可愛らしい(*^_^*)
後半はお辰を演じるようですが、前半で良かった♪


■三河屋義平次:笹野高史
憎たらしい舅を見事に演じていました!団七に尻を向けて挑発するシーンは本当、文楽人形そのまんま。
殺しのシーンでは、泥の池に沈められ、ドロドロになって花道をのたうち回って奮闘!本当の泥が使われてたんですが、そこまでリアルにしなくてもいいのに・・・・・一階座敷席の人達が「こっち来ないで~」って緊張しているのがわかりましたね(笑)。着物姿のお客さん、大丈夫だったかしらん。


■釣船三婦:坂東彌十郎
いつも数珠を身につけていて、情に熱い三婦。私、この三婦が好きなんです。
彼がいるのに、悲劇を止められないのは悲しいと、いつも思います。そんな三婦を彌十郎さん、すばらしく演じていました。


■玉島磯之丞:中村芝のぶ
スッゴくカワイイ若旦那(*^_^*)小さくて、丸顔で、声が高くて、ほんとに女性が若旦那を演じているようでした♪


P.S.
上方が舞台の演目ということで、食い倒れ人形が出張お出迎え。
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by june_h | 2008-06-17 20:56 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

見たいと思ってたんだけど、時間がなかなか取れなくて、なんとか今日、立見で見てきました。
勘三郎と海老蔵だから、札止め覚悟してたけど、滑りこめて良かった!

・松王丸:中村勘三郎
・武部源蔵:市川海老蔵


『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』と並ぶ三大名作として歌舞伎で有名なこの演目。「すまじきものは宮仕え」というセリフを、海老蔵がこの上なく美しい声と節回しで、詠うように発していました。聞いてた私は立ちながらトランス状態(笑)。これを聴くだけでも、1時間半、立ちっぱなしで観る価値があるというものです。
戦時中は、このセリフが問題視されて、「宮仕えはいいものだなあ」と、まったく逆の意味のセリフに変えられてしまったんだそうです・・・・・でも、このセリフじゃ、前後のセリフと全然つながらなくなるんですけど(^^;;;

菅秀才の身代わりとして、息子が殺されてしまった松王丸。忠義のため「にっこり笑って自身の首を差し出した」という息子の最期を聞き、「ようやった」と笑いながら泣くシーン。こういう、いろんな感情がないまぜになった表現を要求される演技を見ると「ああ、吉右衛門さんの松王丸が見たいなあ」って思っちゃう。別に、勘三郎がヘタというわけではないけれど、こういうのを吉右衛門さんがやると、即効涙腺直撃!だと思うもの。

最後に義太夫で歌っていたのは、いろは歌の替え歌っぽかったけど、これってやっぱ『寺子屋』だから(^^?


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十二月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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by june_h | 2007-12-24 10:58 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(6)

微笑ましい、ほのぼのとした珍道中でした。
爆発的に面白い!というわけではありませんでしたが、温かい余韻が残る、良い映画でした。

やじきた道中 てれすこ [DVD]

バンダイビジュアル


撮影中、柄本明は大変な腰痛で苦労したとか。でも、そんなことは一切感じさせないような、見事な酒乱っぷりでした(^^;;;

この映画では、忠臣蔵のモチーフが使われています。
喜多さんが首を吊ろうとした原因は、塩冶判官役で出演していた『仮名手本忠臣蔵』の舞台で、誤って高師直を刺してしまい、芝居がめちゃくちゃになったことでした。
それから、小泉今日子演じる花魁のお喜乃が、ダマした男達の数がちょうど47人。ダマされたとわかった男達が、花魁の所へ「討ち入り」に。そのうちの一人に、落語家の柳家三三が!ちょっとビックリ。

また、子ダヌキが人間に化けて恩返しをするのが、とっても微笑ましかった!

「てれすこ」は、落語の噺の一つのようですが、私はまだ聴いたことがありません。今度、聴いてみたいものです。

P.S.
母親が隣でギャーギャー騒いでたから、チョー恥ずかしかった(-_-;;;
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by june_h | 2007-12-02 12:15 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)

平成15年8月に、歌舞伎座で上演された舞台の映像化作品。

「鼠小僧」の人物像を通して照らし出される、結果的に善人になった悪人と、善人の仮面を被った偽善者。
野田秀樹が書くと、どうしてこんなにも深い物語になるのだろう。
いつも、その才能にうならされてしまいます。

・稲葉幸蔵/棺桶屋三太:中村勘三郎
・與吉:中村橋之助
・若菜屋後家お高:中村福助
・大岡忠相:坂東三津五郎
・辻番人與惣兵衛:坂東吉弥


ケチでカネに汚い三太。人に施しを与えるなんて大キライ!棺桶屋稼業から、人の死を何より喜ぶので、近所の人達に忌み嫌われている。

ひょんなことから千両箱を盗み出し、追っ手から逃げる途中、市中に誤ってバラまいてしまったことから、「鼠小僧が出た!」と江戸中の評判に!

しかし、與惣兵衛の孫のサンタから、自分の代わりに、與惣兵衛が捕まって殺されたことを聞き、彼の良心が少しずつウズき出す。
いつも両手を空に向け、鼠小僧がバラまく小判を待ち続ける健気なサンタに、今年も必ず小判の雨を降らせると、三太は約束する。

しかし、とうとう捕まって、大岡忠相の前にしょっぴかれてしまった三太。
三太は知っていた。
慈悲深い裁きをすると評判の忠相が、裏では、後家のお高を愛人にしていることを。
貞女の鑑として誉れ高いお高が、與吉と懇ろの仲だということを。
そして、善人として愛されている與吉が、子供を捨てて平然としていることを。
我が身の保身のために、一度はウソの証言をする三太。しかし、サンタのことを思い出し、本当のことをすべて、公衆の面前で告白。彼の良心が、善人面した三人の偽善を浮かび上がらせる。
だが、そんなわけない、と、彼の言葉に誰も耳を傾ける者はいない。
三太は、とうとう刺されてしまう。

降りしきる雪の中、サンタとの約束を守るために、千両箱を抱えて屋根に登る三太。
最後の力を振り絞り、小判をぶちまける。
シャンシャンと鈴のように鳴り響きながら、虚空に舞う小判。
その夜は12月24日。鮮血で、真っ赤に染まった着物と、白い雪に包み込まれ、三太は息を引き取る。
夜明け。サンタは、日の光で黄金色に輝きながら舞う雪に手を伸ばし続ける・・・・・。



渋谷のハチ公口方面はよく行くけど、國學院大学方面は不慣れで結構ドキドキ。
男性がやけに多いなぁと思ったら、道すがら場外馬券場があったり。

会場は、百周年記念講堂の4階。階段しかない!私なんかは、日ごろの運動不足解消のためにいいけど、年配の方たちは、大丈夫だったかしらん。


<関連リンク>
シネマ歌舞伎(松竹)
シネマ歌舞伎を上映します(國學院大學ホームページ)
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by june_h | 2007-10-08 11:43 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

先日、歌舞伎座で、吉右衛門バージョンの『法界坊』を観たので、どんな点が違うのか、とても楽しみにしてた。

But!

ニューヨークに持って行くということで、気負ってしまったのか、ケレンばかりが目立ってしまった印象。
外国人にも分かりやすくという配慮からか、法界坊のコミカルな所ばかりか、悪どさまでも、くっきりはっきりクローズアップした演出。
悪い奴だけど憎めないのがウリなのに、ただの極悪非道な男になってしまっていて、見ているこっちは、ひいてしまう。

「しめこのうっさうさ」ってコミカルな言葉も、ものすごい鬼畜な言葉に聞こえたぞ。

法界坊の一人言は、英語で言ってたけど、英語を使っていたのは、法界坊(勘三郎)だけだったから、一人浮いてしまっている印象を受けた。

実際の舞台を観たら、印象はもっと違うと思うけど、テレビで観た限りでは、残念ながらイマイチ!

でも、勘三郎さんが素晴らしい役者であることには変わりない。これからもどんどん冒険して、いろいろな舞台を作っていってほしいと思う。


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中村屋公認ホームページ
ウイークエンドシアター 平成中村座ニューヨーク公演2007「法界坊 隅田川続俤」(NHK)
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by june_h | 2007-09-07 17:56 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)