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「中国で最も有名な日本人」と言われている北京大学の研究員 加藤嘉一さんのルポ。
中国の胡錦濤首相も彼の提言を参考にするそうです。

内田樹先生は、加藤さんを大変評価されています。
内田先生が評価するのは、大上段から理論を振りかざす人ではなく、現場で懸命に働いている「矛盾を受け入れ」「ありもので間に合わせる」人が多いですね。

北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言 (講談社プラスアルファ新書)

加藤 嘉一 / 講談社


加藤さんが北京大学ので学んでいた時、北朝鮮からの留学生もいました。
彼らに興味を持った加藤さんは、北朝鮮の実像に迫ろうと、中朝国境へ向かったのです。

国境付近に住む朝鮮族の人や、北朝鮮からの脱北者、北朝鮮と取引する中国人商人などに直接話を聞いています。
一歩間違えば、中国当局にも北朝鮮の軍人にも捕まってしまうリスキーな活動です。

北朝鮮の内実を一番わかっているのは、中国人商人だと言われています。
外交官など要人からの「正規ルート」の情報だけでは、あまりアテになりません。
そのため、中国当局も彼らをスパイとして使っているそうです。また、彼らは、北朝鮮にも情報提供している「ダブルスパイ」でもあるんだとか。

脱北者の支援に、アメリカや韓国のキリスト教系団体が多く関わっています。
そのため、キリスト教に入信した脱北者も少なくありません。

金正日から金正恩の時代になって、中国の面子を潰すような行動が特に続いているようですが、それでも、中国が北朝鮮を必要以上に支援しているのは、「血の盟約」と呼ばれる、朝鮮戦争を共に戦ってきたイデオロギーで結ばれた関係があるため。
中国というと、損得勘定で考えるイメージがあったので意外でした。

日本のメディアは、金正恩一人のことに対してあれこれ言うことが多いように思いますが、彼は、経験も浅いし、軍部を掌握するのは大変だし、一人じゃ何もわからないだろうし・・・・・。
実質的なことは、彼の「お取り巻き」達が決めているだろうに、そういう論調は、全然無いですね。
中国から見れば、韓国は北朝鮮のことをよくわかっていないというし、それなら日本はなおさら・・・・・わかろうともしていないのかも(^^;
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by june_h | 2012-05-27 21:24 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)