タグ:市川海老蔵 ( 15 ) タグの人気記事

いよいよ大詰めです。

■安倍晴明:市川染五郎
■平将門:市川海老蔵
■興世王(実は藤原純友):片岡愛之助
■蘆屋道満:片岡亀蔵
■源博雅:中村勘九郎
■俵藤太(藤原秀郷):尾上松緑
■平貞盛:片岡市蔵
■滝夜叉姫:尾上菊之助


なんだかんだいって、ラストの海老蔵は良かったです!
声だけでもっていかれます。

あと、諸悪の根源、興世王について。
演じるのは、ドラマ『半沢直樹』のオネエキャラでブレイクした片岡愛之助。
海老蔵の濃ゆい将門に比べて、キャラが薄い。
どうせだったら、『怪談乳房榎』の磯貝浪江並みの、極悪非道な色悪にしちゃいませんか。
桔梗の前を殺す前に手籠にして、滝夜叉姫ともデキてしまうとか(^^;

あと、将門が蘇るシーンは、イリュージョンにするとか。
演目の性質上、「ケレン」の持ち味をいろいろ生かせると思うのです。
伝統的な歌舞伎の演出も、あちこち取り入れられていますが、明らかに、演出家が意図しない笑いが起きている場面もあったりしますし。要検討。

『陰陽師』は、なんでもアリの歌舞伎にピッタリだと思うので、ぜひ練り直して、再演して欲しいです。
文句ばっかり書いてしまいましたが、私、『陰陽師』が好きなので、次に期待しています。
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by june_h | 2013-09-24 12:17 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

新作です。
配役が妙にハマっているので、興味を持ちました。

■安倍晴明:市川染五郎
■平将門:市川海老蔵
■興世王(実は藤原純友):片岡愛之助
■桔梗の前:中村七之助
■源博雅:中村勘九郎
■俵藤太(藤原秀郷):尾上松緑
■滝夜叉姫:尾上菊之助


序幕は、平将門が怨霊になるまでの物語。

とにかく暗いんです。
客席真っ暗だし、舞台もずーっと薄暗いし(夜のシーンも多いし)。
舞台の床にも花道にも黒いシートが貼ってあるし。
暗いから寝落ちしちゃったし(笑)。

・・・・・話も暗いし(^^;

見る前は、海老蔵が悪役なんてピッタリじゃん!楽しそうじゃん!なんて思っていましたが、ハマり過ぎててムチャクチャ怖いんです・・・・・。

元々、どんな役でも、陰が滲み出るような方ですが(笑)、興世王にそそのかされて、我が子の屍肉を喰らうシーンなんて、コワくてグロくて悲しくて見ていられません。
ちっちゃい子供がいる海老蔵に、こんなことさせないでください。ナマナマしすぎます・・・・・。

この芝居の、将門のキャラクター自体が、海老蔵の性格とシンクロしているような気がして。
他の人だったら「上手い!」って、手放しで感動できるかもしれないけど、海老蔵はリアル過ぎました(^^;

俵藤太の松緑さんが良かったです。
全体的に、暗ーいキャラと暗ーい情景ばかりの中、声を聞くとホッとしました(^^;
大ムカデ退治は面白かったですけど、もう少し短くても良かったような。

序幕のラストは、将門が生首となって、地の底から響くような声で恨みと呪いの言葉を呟いて幕。
あまりの怖さと、客電が点いたことによる安堵感から、客席がしばらく騒ついていたのが印象的でした(笑)。
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by june_h | 2013-09-19 12:57 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

三か月連続で歌舞伎座です(^^)

■工藤祐経:片岡仁左衛門
■曽我十郎:尾上菊之助
■曽我五郎:市川海老蔵
■化粧坂少将:中村七之助


本当はね。第三部の「助六」を見たかったんです(笑)。
でも、早々にチケットが売り切れてしまいましたし、ちゃんと観るなら、いつか「海老蔵&玉三郎」か「海老蔵&菊之助」で観たい!
というわけで、第二部。

新歌舞伎座会場をことほぐ大薩摩節の演奏で始まり、続いて浅葱幕が落とされ、美しい舞台に喚声が上がります。

声の良い役者さんばかりが揃っているので、声を聞いているだけで癒されます(*^_^*)
儀式的な演目でもあるので、運気も上がるんじゃないかと思うくらい(笑)。

柔和な兄の十郎(菊之助)と、荒々しい弟の五郎(海老蔵)。
二人の対比が楽しめます。

海老蔵の見得がスゴくて、目から光線とか、手からカメハメ波とか出てきそう(^^;

でも、気になったのは、海老蔵が見得をすると、時々、笑いが起こるのです。
これは、素直に笑ってイイのでしょうか。
そして、拍手をするタイミングがイマイチわからない。私としては、もっと拍手したかったのですが・・・・・。
他の役者さんのを知らないので、どう対応して良いものやら、わかりませんでした。
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by june_h | 2013-06-29 17:19 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

いやー、ただただ美しくってウットリです(*^_^*)

玉三郎サマの役名は、ズバリ「美女」。
並の女性が演じるならば、笑ってしまいますが、玉三郎なら役名をも凌駕する美しさがありますので、全くイヤミになりません!

そして、海老蔵は、海神の息子で乙姫の弟「公子」の役。人間離れした役がピッタリ(^^;
さらに、公子は、ちょっとアタマが弱くてひたすらポジティブ。ネガティブなことがキライ。「主役」の王道。似合い過ぎ(笑)。

ハープと水の音に包まれた海底の美しい城の中。
結局、ここで、あらわになるのは、人間の醜い部分なんですよね。
本編前の玉三郎の解説で
「鏡花は潔癖症の人。モノでもヒトでも、美しい物とそうでない物をハッキリ分けている」
という意味がよくわかります。

美女は元々、人間で、波にさらわれて公子へ嫁ぐことに。
見返りとして、公子が、美女の両親へ海の幸や財宝を送ると、両親は娘を簡単に忘れてしまいます。
せめて、生きていることだけでも、両親に知らせたいという美女に、
「もうおまえは、人間ではない。ヒトの目には、大蛇にしか見えぬ」
と公子。
言葉どおりであったことを悟って絶望する美女。
ほとんどの人間には、本当の美しさはわからないということなのです・・・・・。
公子が口にする「クガ(陸)」という言葉が「苦河」「苦我」に聞こえてしょうがない(^^;

嘆く美女にイライラして、刀を抜く公子。
自分を殺そうとする公子のの気高く澄んだ顔に、惚れてしまう美女。
あまりの二人の色気にゾクゾクしてしまいます(*^_^*)

実際に舞台で観ると、もっと美しかったでしょうね!
「天守物語」も観たいです(*^_^*)
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by june_h | 2012-03-04 12:21 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

最近私が気になっている、千原ジュニアのエッセイ。
先日、市川海老蔵の希望で彼と対談した番組がありましたが、海老蔵も彼を「似た者同士」と思ったんでしょう。私の中では、この二人は「お色気2トップ」です(笑)。
「西日の当たる教室で」千原ジュニア「西日の当たる教室で」千原ジュニア
まず、この方の本質として、感受性の強さ繊細さ、があります(霊感も強そう)。普通の人なら見過ごすようなことも、しっかり受け止めます。今もそのまま大人になっている感じです。

その上に人と違う見方や発想を求める思考が、小さいときからあったこと。
この「訓練」をずっとしていたから、後のお笑いの世界での成功につながっているし、「人と同じこと」をしなければならない学校には、ずっと馴染めなかったのね。

これらを裏返すと、彼は神経質なんですよね。
「あの時のオチは、こっちの方が良かったかな~」と考え出すと、夜、眠れなくなっちゃうみたいだし。
彼は、千原兄弟の「ボケ」担当ですが、実際にネタを考える時は、ネタに対してどんどんツッコミを入れて、余計は部分を削ぎ落として仕上げていきます。
この思考は、私生活でも抜けなくて、「おいおい、ちゃうやろ~」とはよく思うけど「まぁええか」とは絶対ならない・・・・・遊び友達としては楽しいけど、家族になると大変な人かも(^^;

自分の思考で身を滅ぼさないと良いんですけどね。
「桂枝雀が好き」なんて書いてあると、ドキッとしてしまいます。

そんな彼には、生死の境をさ迷った、2度の大事故が幸いしたのかもしれません。
事故によって、「一人じゃない」ってわかったし、良い意味で一皮むけたんじゃないでしょうか。

長生きして欲しいです。
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by june_h | 2010-03-14 21:07 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

そうそう、これが見たかったんですよ。海老蔵&玉三郎。そして、玉三郎が描く泉鏡花の世界。
ほんとは、午前の部の「吉野山」の道行も見たかったんですが、案の定とっとと売り切れてしまいましたですね(^^;見たい演目は、誰でも同じですね。
でもねぇ、高野聖、ちょっと残念でしたねぇ・・・・・。

■女:坂東玉三郎
■宗朝:市川海老蔵
■次郎:尾上右近
■親仁:中村歌六


幕開けは珍しく、海老蔵の板付きでした。そして彼の第一声、思わずヘナヘナになるくらい美しい!この声を聞くだけでも、足を運んだ甲斐があるというものです。

海老蔵演じる修行僧の宗朝は、山中で、玉三郎演じる女に誘惑されるんですが、女の家で、着物を着替えてわらじを下駄に履き替えて・・・・・って、私も山奥の温泉宿にいるような気分になりましたですよ。
そして、青い月の光に照らされた入浴シーン、美しかったですねぇ。海老蔵さん、岩影で着物をお脱ぎになったのですが、別に岩影じゃなくても良かったのに(爆)。残念!
さらにお二人は、舞台を降りて客席を回り出したではありませんか!私のすぐ目の前にお二人が!母も大変喜んでいました。

ただ、全体を通して、海老蔵さんの演技には「?」でした。
終わった後、うちの母が開口一番「裸で誘惑されたら普通、もっと葛藤があってもいいはずなのに、道で犬猫をよけるように、さりげなく避けてしまったし、親仁が女の生い立ちを宗朝に語るシーンでも、ただ突っ立っているだけのように見えた。女の心の美しさに打たれて涙するシーンも、伝わるものがなくって残念だった」と。

私も序盤から、海老蔵のセリフのリズムが悪いなぁと思ってイライラしていました。まるで、プロンプターの言葉をおうむ返しで出しているよう。感情もこもっていないし。宗朝の汚れの無いイメージを出すために、わざとやっていたのかしら。
それに私には、宗朝が女の誘惑に乗らなかったのは、心が清らかだったからではなく、宗朝が女性に興味がないか、マトモな男性ではないかのどちらかに見えたのです(笑)。もしかして、海老蔵自身がそう解釈していたのかしら?とにかく、リアリティがありませんでした。

玉三郎演じる「嬢様」と呼ばれる女も、誘惑に負けた男共を獣に変えてしまう、設定にはリアリティのない役なんですが、妙にリアリティを感じました。
そういう不思議な力があると、恐ろしい魔女みたいに思うんですが、彼女には、触れただけで病気を治癒してしまう力もあるし、不具者の次郎を慈しむ優しさもある・・・・・ということは、彼女はほんとは善人で、わけあって男性を獣に変えているんじゃないかって思えてくる。

もしかして、彼女はレイプされた経験があって、自分を辱しめた男達(と同じ気持ちを持っている男達)に、復讐しているのかもしれない。また、そういう男性を獣にすることで、人間社会を浄化しようとしているのかもしれない。
宗朝を泊めることに始めは躊躇したのも、宗朝を獣に変えてしまうのは忍びなかったし、彼が堕落するのを見たくなかったからかもしれない・・・・・。
いろんなことを想像したキャラクターでしたね。
私は、演劇では、多少突飛な設定でも、キャラクターの感情の流れに説得力があれば、その世界に入っていけるし、感動できると思っています。玉三郎の「女」は、まさにそういうキャラクターでした。

山奥の夜の闇、気味悪く鳴く、獣や蟇に囲まれながら、
「私には、こんな生き物達も、友のように思えてくる」と呟く、青白くて美しい女。なんて凄味。なんて存在感。
原作を読んでいないので、よくはわかりませんが、結局、宗朝は、女の引き立て役なんじゃないかしら。そんなふうに思いました。

それから、次郎を演じる尾上右近さんの木曽節、お上手でした。

イヤホンガイドで玉三郎が「今まで鏡花をご存知なかった方も、この舞台をきっかけとして、興味を持たれるとよいと思います」とおっしゃっていましたが、私はまさに、興味を持った一人になりました。今度機会があれば、作品を読みたいと思っています。


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by june_h | 2008-08-05 21:13 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

海老蔵の声を堪能したくて足を運びました。宙乗りは別にどうでも良かったんで安い席で。席は悪かったですが、母親と一緒に行ったので、お昼は注文したお料理を食堂でいただくなどして、いつもより贅沢な演舞場ライフを満喫。
二階のロビーには、成田屋ゆかりの成田山からお不動様が出張してきていて、皆、拝んでいました。

『毛抜』 『鳴神』 『不動』に分けて上演されることの多いこの演目で、海老蔵は5役を演じます。早変わりや立ち回りなどなど、芝居中ほとんど出ずっぱり!しかもこれが一か月続くんですよね。ほんと、歌舞伎役者さんは、体力と精神力と集中力がスゴい。
今回は、海老蔵が演じた役を中心にレポします。


■(実役)市川海老蔵
幕が開いて芝居が始まると思ったら、三升の紋が入った海老茶色の裃で海老蔵が登場。これから始まる長い芝居について、簡単な説明を始めました。
5役やるだけでもタイヘンなのに、更に大サービスですね!


■早雲王子
この芝居の諸悪の根源、黒幕です。
悪役の海老蔵、楽しそう!大詰めでの大立ち回り、早変わり、見得を切るたび、イチイチ絵になります。特に、不動明王の威光によって絶命するシーン、自分の悪事が巡り巡って自らを滅ぼすということが良くわかって、なかなか良い演出だと思いました。
でも私は、早雲王子が悪い人とは思えないのね。不当な方法で皇位を奪われたんですもの。自分の正当を示すための行為がちょっと行き過ぎてしまったっていうだけでね。


■安倍清行
ヤサ男役の海老蔵もわりと好き。でも海老蔵のは時々バカっぽいときがある。こういうモノかな?男って、こういうモノかな?その方が魅力的で面白いけどね。
前半で安倍清行は殺され、後半では幽霊で出てきます。
安倍清行→早雲王子の早変わりは、あまりの早さに溜息をついてしまいました。


■粂寺弾正
女(腰元巻絹)にも男(秦秀太郎)にも言い寄ってフラれてしまう弾正さん。特に、若衆の秀太郎(市川春猿さんね)との絡みが、乗馬の腰の使い方を教えてやろう!なんて言ってエロい!
海老蔵は素晴らしい体格の持ち主なので、弾正みたいな裃姿が本当に美しい!吉右衛門さんにも、負けず劣らず、いや、それ以上?

弾正さんが大活躍する三段目は、『毛抜』という演目として独立しています。実は、私が生まれて初めて見た歌舞伎の演目はこの『毛抜』でした。
高校の芸術教室ということで、全校生徒で国立劇場へ。でも、今思い出せるのは、ラスト、天井から忍者と磁石が落ちてきた所のみ(笑)。あとは大部分寝てました(^^;
そんなわけで、今回は寝ないでこの演目を見て、ふーん、こんな話だったんだぁと筋がやっとわかりました。そんな私の横で、私の母親が、高校のときの私のように爆睡していました(^^;;;


■鳴神上人
海老蔵の鳴神、見たかったのよね。特に、雲の絶間の姫にダマされてから逆上するとこ。
想像通りCOOL!花道の引っ込みは見事!・・・・・とは言っても席が悪かったから、モニターでしか見えず残念!
今度の姫役は是非、菊之助でお願いします!


■不動明王
不動明王のコスプレ?似合い過ぎ。成田屋って、本当、目が大きい人がちゃんと生まれてくるからスゴいよね。
多分、成田山のお不動様が、マナコの大きな人の魂を、あの世からスカウトして連れて来るんでしょうね(←勝手過ぎる想像)。


P.S.
海老蔵さんのお母様がいらしていました!・・・・・と言っても私は全然気づかなくて、うちの母親が「ほら!おかあさんだ!」って教えてくれたんですが(^^;
灰色がかった紫のお着物に紫の和傘をさしていらっしゃいました。お美しいだけでなく、品があって、着物も慣れていらっしゃるから、着こなしがステキです。それに比べてうちの母親は・・・・・(以下略)。


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by june_h | 2008-01-13 14:35 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

見たいと思ってたんだけど、時間がなかなか取れなくて、なんとか今日、立見で見てきました。
勘三郎と海老蔵だから、札止め覚悟してたけど、滑りこめて良かった!

・松王丸:中村勘三郎
・武部源蔵:市川海老蔵


『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』と並ぶ三大名作として歌舞伎で有名なこの演目。「すまじきものは宮仕え」というセリフを、海老蔵がこの上なく美しい声と節回しで、詠うように発していました。聞いてた私は立ちながらトランス状態(笑)。これを聴くだけでも、1時間半、立ちっぱなしで観る価値があるというものです。
戦時中は、このセリフが問題視されて、「宮仕えはいいものだなあ」と、まったく逆の意味のセリフに変えられてしまったんだそうです・・・・・でも、このセリフじゃ、前後のセリフと全然つながらなくなるんですけど(^^;;;

菅秀才の身代わりとして、息子が殺されてしまった松王丸。忠義のため「にっこり笑って自身の首を差し出した」という息子の最期を聞き、「ようやった」と笑いながら泣くシーン。こういう、いろんな感情がないまぜになった表現を要求される演技を見ると「ああ、吉右衛門さんの松王丸が見たいなあ」って思っちゃう。別に、勘三郎がヘタというわけではないけれど、こういうのを吉右衛門さんがやると、即効涙腺直撃!だと思うもの。

最後に義太夫で歌っていたのは、いろは歌の替え歌っぽかったけど、これってやっぱ『寺子屋』だから(^^?


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by june_h | 2007-12-24 10:58 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(6)

この前に上演された演目が『勧進帳』だったせいか、幕見席は大入り満員。立ち見で2時間はキツかったですが、見ごたえがありました。

・与三郎:市川海老蔵
・お富:尾上菊之助

■木更津海岸見染の場
若旦那の海老蔵が、女心を振るわすいつもの威勢のいい声はどこえやら、「ちびまる子ちゃん」の「はなわ君」みたいなしゃべり方をするので、コケそうになった私。でも、お富に心奪われ、微動だにせず、立ったままいつまでも見送り続ける与三郎は、なんて色っぽいんでしょう。そんな目で見つめられたら、私、死んでもいいです(笑)。
与三郎がお供に「何か飲み物はないか?」と尋ねると、お供の懐から「お~いお茶」が。その後も伊藤園の名を連呼しながら、舞台を降りて客席をブラブラ散歩する二人。海老蔵ファンには、オイシイ体験だったのでは?
お富役の尾上菊之助も、声に艶があります。彼のように、うつくしさと、聞き取りやすさの両方を持っているいる女形さんの裏声は、なかなかないですからねー。

■源氏店の場
前の場とはうってかわって、ゴロツキ風情の与三郎。私はもちろん、こっちの方の海老蔵がスキ♪白粉塗った手足に浮かぶ、無数の切り傷。なんてなまめかしいんでしょう。じゅるる~。
半殺しの目に遭った与三郎と、彼が死んだと思って身投げしたお富の運命的な再会。なんか「ロミオとジュリエット」のパロディみたいな話。しかもこっちはハッピーエンドです。
せっかく再会した二人だけど、ほかの男の囲われ者になったお富を、与三郎は責めます。でもね、内心はすっごく嬉しかったんじゃないかなー。お富を責める名セリフも、なんだかお富に甘えているように聞こえました。
ラストで、お富を囲った男の正体が明かされるのは、とっても歌舞伎的。最初は、つまんない芝居かなーと思ったけど、海老蔵のやつしも見れたし、なかなか良かったっす。



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by june_h | 2007-05-23 17:06 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

・更科姫実は戸隠山の鬼女:市川海老蔵
・余吾将軍平維茂:市川團十郎
・山神:市川亀治郎

最初、女形の海老蔵を見て「うーん・・・・・」と思った私ですが、彼が演じているのは、姫の皮をかぶった鬼女。優雅に踊りながら、時折目に浮かぶ、尋常でない光。人間らしからぬ怪しの動き。海老蔵によく合っている役だと思います。

そして、正体をあらわに、鬼女に変じた海老蔵は、イキイキと鬼をやっていました。隈取が彼の顔に合っていて、面をつけているようなカッコよさ。鬼とか神とか狐とか、人間じゃない海老蔵を、もっと見たくなりました。

山神の亀治郎さんの踊りもなかなか面白かった。足をガンガン踏み鳴らし、杖をカンカン突きまくっても、全然みんな起きないのね(笑)。たぶん海老蔵が鬼女に化粧直しをしている間の、つなぎの役だと思うのだけれど、それを感じさせないくらい、見入ってしまいました。

以上、『勧進帳』『口上』『紅葉狩』ノーカット放送。ご親切にも、カーテンコールまでノーカットで放送してくれました。日本じゃ絶対に見られない歌舞伎のカーテンコール。海老蔵が出てきたとき、ひときわ拍手が大きくなりました。やっぱり皆、わかるのね~。

■新歌舞伎十八番の内『紅葉狩』

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パリオペラ座 記者会見・公演情報(歌舞伎美人)
パリ・オペラ座 松竹大歌舞伎 記者会見(シアターガイド)
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by june_h | 2007-05-19 15:29 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(2)