アメリカのクリーブランド美術館が所蔵している日本画の展覧会。
海外所蔵の日本画は、分かりやすい作品が多いので楽しめます(^^)
私の好きな鎌倉時代の仏画も結構ありましたし♪

中村吉右衛門さんがイヤホンガイドだったので、思わず借りてしまいました(^^;

特に気になった作品を。


■二河白道図
阿弥陀様がいらっしゃる極楽浄土に続く、1本の細い道。
道の左側は、怒りと憎しみ渦巻く炎の河。
道の右側は、愛欲と現世の執着湧き出る水の河。
どちらにも落ちないように道を渡り切れば、極楽にたどり着ける。
仏教絵画でよく見られるモチーフです。

一人のお坊さんがチャレンジしているけど、お坊さんさんは落ちる確率が高いと思う(笑)。
だって、いろんな感情を抑圧してそうだもん。
放蕩している人の方が、悔いなく好きに生きているから、あっさり渡ってしまう気がする(^^;
そして、もし出川哲朗がチャレンジしたら、落ちる必要もないのに、わざと飛び込んでギャーギャー騒ぐような気がする(^^;;;


■河鍋暁斎「地獄太夫図」
山賊によって苦界に落とされた遊女。
これも前世の因果だと受け入れ、「地獄太夫」を名乗り、地獄絵図を描いた着物を着ていたという。

とにかく、極彩色の着物がカッコいい!
こういう題材、暁斎の腕が鳴るよねえ♪
一見、凄惨な地獄絵図に見えるけど、お地蔵さんがいたりして、ちゃんと救いがある絵なのです。
そして、何気なく描かれている後ろの屏風の絵がカッコいい!


■渡辺崋山「大空武左衛門像」
江戸後期の肥後(熊本)に実在した力士の等身大の絵。
成人男性の平均身長が150cm後半の江戸時代にこの方、なんと227cmあったそうな(^^;

やっぱり、手足が異常にデカい。
これは、明らかに成長ホルモン異常による末端肥大だ!
さすが、写実性を追求した崋山・・・・・。
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by june_h | 2014-02-16 12:21 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

「大神社展」なんて、ずいぶん大雑把なタイトルだな~って思ったの(笑)。
イイ加減なコピーライターさんだわってね(^^;

行ってみてわかったけど、全国の有名神社の、国宝・重要文化財クラスの宝物がゴロゴロ。
「大」を付けたくなる気持ちも、わからないではない。

十二単とか能装束とか、刀とか鎧兜とか、奉納された物で時代がわかりますね!
名古屋の徳川美術館に行って、学芸員さんにいろいろ説明を受けた友達によると、刀は、当時の磨ぎ方を残すために、わざと磨がないようにしていることもあるんだそうです。

平安時代の立派な神輿『沃懸地螺鈿金銅装神輿』を見たとき、つい先日見た三社祭の神輿を思い出しました。
スカイツリー効果もあってか、三社祭は年々、観光客が増えているように思います。円安で外国人も増えていますしね!
そして、この神輿は、千年前、我が物顔で僧兵達が担いでいたのかもしれないとか、いろいろ想像していました。

閉館まで時間があったので、常設展をブラブラしました。
高円宮様の根付コレクションなんかもあって、なかなか楽しめます(^^)
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by june_h | 2013-06-02 12:18 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

ずっと行きたかったのですが、寒い中、吹きっさらしの上野公園をテクテク歩いて行くのがイヤで(^^;
ようやく暖かくなってきたので、行って来ました(笑)。

円空仏の展覧会は、以前も経験あるけど、やっぱり円空って、霊能力者だったんだと思う(^^;
幽霊とかオーラとかが見えるんじゃなくて、木のエネルギーを敏感に感じ取って彫り出している印象。
木の中の「お不動様」だったり「阿弥陀様」だったりに呼ばれてる感じ。
生えている生木をそのまま彫って作った仏像もありました。木にハシゴをかけて登った円空さんが、ノミを入れている絵も残っていてビックリ!

テレビ東京の『ソロモン流』に出演していた家具職人の松岡茂樹さんが
「円空の仏像には作為が無い。木目がちゃんとわかってないと、この合掌の形は彫れない」
と言っていましたね。

私が好きな『如意輪観音』もありました。この観音様は、アンニュイで色っぽいのが多いけど、円空のは、
「あらー!もー!いやー!アタシったらー♪」
って声が聞こえて来そうな、かわいらしいオバチャンみたい(^^;
取っつきやすいです。

見終わった後、ニコニコでした♪
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by june_h | 2013-03-21 21:57 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

出雲大社、学生時代に行ったことあります!
最近は、パワースポットブームで賑わっているようですね。

なんでも、60年に1度の大遷宮を迎えるそうで。
伊勢神宮だけじゃなくて、出雲大社もあるのですね!

今回の展示で、一番目を引くのは、鎌倉時代の大神殿の模型。
高さ45mの場所にある神殿に、階段がダーッと、一直線につながってる。
当時は、こんなに大きくて高い建物もないでしょうから、目にしただけでも「ははーっ」って、ひれ伏してしまいそうですね!
卑弥呼が出て来そう・・・・・違うか(^^;

土台の宇豆柱は、大木を3本束ねて一つにしています。
建築士の友達が見たら、詳しく解説してくれそうです。

この展覧会を見終わった後、国立博物館の庭が開放されていたので散策しました。
結構広くて、茶室もあるのですね!ちょうど、お茶会が催されていました。
晴れていたので、気持ちよかったです♪
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by june_h | 2012-12-05 12:45 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(2)

いつも大混雑の日曜日の午後に行ったのに、わりと空いていました。
みんな、花見に行ってしまったのですね(^^;

明治時代に日本美術を再評価したフェノロサとビゲローのコレクションが中心の今回の美術展。
日本にあれば、間違いなく国宝or重要文化財クラスの美術品ばかりと評判だっただけあって、確かにスゴかったです。皇室コレクション並み!?・・・・・日本に返してもらえないかしら(^^;

しょっぱなから、私の大好きな狩野芳崖の風景画『江流百里図』。
狩野芳崖は、フェノロサに見出されたんだそうです。

そして、これまた私の大好きな鎌倉時代の仏画がいっぱい!
如意輪観音サマに、馬頭観音サマ♪
フェノロサさん、イイご趣味ですね(^^;

あと、気になったのは、狩野元信の『白衣観音図』。
白い衣の観音様の絵。まるでマリア様みたい!
フェノロサの目にも、マリア様に見えたんじゃないかな。

最後は、曽我蕭白コーナー。
私、この方とこの方の絵を存じなかったのですが、カッコいい!
アヴァンギャルドと申しましょうか、古さを全然感じません!勢いを感じる太い筆使いと、大胆な構図。
外国人が好むのも、よくわかります。
面白かったのは『虎渓三笑図屏風』。
山に隠棲しているお坊さんを訪ねた陶淵明と陸修静。その三人が、仲良く縦に並んで笑っている絵。
なんか、お笑いトリオのコントみたいで(笑)、高尚な絵のハズなのに、親しみやすかったです(^^;

帰りに、上野公園の満開の桜並木をゆっくり散歩・・・・・というほどのどかなものではなく、過去最高という花見客の喧騒の中にいました(^^;
いつもなら、鬱陶しいと思う、うるささも
「平和だから、安心して生活できるから、こうして花見で騒げるのよね」
と、なんだか泣けてきました。
去年は、日本が最も美しい季節に、景色を楽しむどころでは、ありませんでしたから・・・・・。
写真を撮ってニコニコしている外国人の集団も、イチャイチャしているカップルも、花よりお酒のオッサンも、みんなみんな微笑ましかったです(*^_^*)

コノハナサクヤヒメさまに、今年もお会いできました。
感謝です。
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by june_h | 2012-04-13 13:05 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(2)

浄土宗開祖の法然と、浄土信宗開祖の親鸞。
法然と親鸞のゆかりの品、ということなので、二人の肖像とか彫刻とかが多かったです。
この展覧会で気付いたのですが、法然は「上人」だけど、親鸞は「聖人」なんですね(^^;

感動的だったのは、親鸞直筆のお経。
「阿弥陀経註」には、お経の余白に、親鸞が書き込んだ注釈がビッシリ!彼の勉強熱心さが伝わってきます。
まるで受験生のノートのようです(笑)。

そして、親鸞直筆の「教行信証」の前には、大変な人だかり!
しかも年輩の男性ばかり(^^;

もちろん、阿弥陀仏をはじめとした、仏像もありました。
私は、時代的に言えば、鎌倉時代の仏像が大好きなのですが、盛んに阿弥陀仏が作られたのは、親鸞が亡くなってからなんだそうです。
なぜかと言うと、阿弥陀様には「形」がなく、「光」そのものだと親鸞は考えていたからなんだとか。

展示品から見えてくる、親鸞の家族関係も興味深かったです。
親鸞は、戒律にとらわれず、妻子を持っていたわけですが、息子の善鸞とは、折り合いがよくなかったようで(^^;
奥さんも、娘さんも尼僧だったんですね。

展示の説明も、だんだん丁寧にわかりやすくなっています。
法然にゆかりのものは緑色、親鸞にゆかりのものは青色のマークがあったり、解説の文字が大きくなっていたり。
入場者が多い展覧会は、解説に近づくのも容易ではないので、助かります(^^;;;
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by june_h | 2011-11-20 21:19 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(2)

密教美術は楽しいので、時間があれば必ず行きます(^^)
音声ガイドは、白い犬のお父さん・・・・・ではなく、北大路欣也さん(笑)。
おごそかに、空海の言葉を読み上げます。

今回は、空海自身の品々や、唐の高僧で空海のお師匠さんである恵果和尚が伝えた品々がかなりありまして、感動的でした!
どれも、千年以上前のだと思えないくらいピカピカだったりするので、お寺で大切に伝えられたことがよくわかります。

空海直筆のお経や書も。
嵯峨天皇、橘逸勢と共に「天下の三筆」並び称された空海ですが、よくよく見ると
「文字の列がだんだん曲がってるじゃん」
とか、意地悪なことを思ってしまいました(^^;

注目したのは、八幡三神のうちの『女神坐像』。仏像ではなく、神道の八幡様の像です。
東寺に伝えられているものですが、神仏習合って、平安時代のかなり早くからあったんですね!

空海に関する仏像や仏具を見ていると、曼陀羅を整備したり、仏像で立体曼陀羅を作らせたり、空海は、優れた「仏教のプロデューサー」だったのだと思いました。

・・・・・昼時でお腹が空いている時に観に行ったので、薬師如来や如意輪観音が持っている如意宝珠が、肉まんに見えて、余計にお腹が空いて、しょうがなかったです(^^;
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by june_h | 2011-07-25 18:49 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)

またもや会期ギリギリの滑り込みセーフ!もちろん、相変わらずの人ごみ。
でも、前回と違って週末でも元気が残っていた私は、果敢にも人ごみをかき分け(←押し退け?)、お宝を目の前に興奮(笑)。

今回のお目当ては、なんといっても正倉院宝物!奈良ではちょくちょく正倉院展があるけど、なかなか東京には来てくれませんからねえ。

面白かったのは「紺玉帯」と、それを入れていた「螺鈿箱」。「帯」とありますが、革のベルトですね。螺鈿箱は、外の螺鈿細工だけでなく、内側の装飾も美しかった!
それから「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」。螺鈿細工の美しい楽器。でも「豪華なバンジョー」みたいだな・・・・・と、ふと思ったら、『水曜どうでしょう』のバンジョー兄弟を思い出してしまった(^^;

そしてそして、楽しみにしていたのは「聖徳太子像」。想像していたよりも大きかった!
小学生のときから繰り返し見ていたこの絵(一万円札だけでなく)にインスピレーションを得て、私は中学のときに小説を書きました。聖徳太子の隣に立っている殖栗王(えぐりおう:聖徳太子の弟)が主人公の超能力バトルです(笑)。ふふ、意味不明(^^;懐かしくて恥ずかしい(^^;;;
ちなみに、聖徳太子の右隣が、息子の山背大兄皇子です。

第1期は「美術品のオールスター戦や!(←彦摩呂風に)」といった風情でしたが、第2期は「リアル日本史教科書」。
「蒙古襲来絵詞」とか、「更級日記」とか、「一生懸命覚えたなぁ」というものばかり(笑)。テスト用紙とか、プリント資料とか思い出しちゃうんですよね(^^;
まぁ、日本史は好きだったからいいんですけれども。

歌集の写本も数多くありました。でももちろん、藤原定家や歴代天皇によるものなど、第一級の資料ばかり。
誰かの写本で、すっごく右肩上がりのクセ字が気なりました。「なんかヘタだなあ」と(笑)。
「金沢本万葉集」は、藤原定信による万葉集の写本ですが、万葉仮名の歌の後に、ちゃんと平仮名で書き下したものがあって
「なるほど、この枕詞は、万葉仮名だとこう書くんだなぁ」と楽しめました。

第1期よりも堪能したぞ!・・・・・と思ったけど、あれ、第1期より早く見終わっちゃった!?
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by june_h | 2009-11-29 20:09 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(2)

10月はいろいろ忙しくて、どんどん先延ばしにしていたら、気付けばもうすぐ第1期が終わってしまうではないか!慌てて金曜日の夜に駆けつけたら、ものすごい人だかり。みんな私みたいに滑り込みセーフの人達でしょうか(笑)。金曜夜でこんな状態だったら、休日はどんだけ混んでいるんだろ?

大抵の美術展はですね、
「・・・・・あ、これは数合わせだなぁ」
みたいな作品がいくつかあるもんですよ(笑)。
でも今回は、まったく無し!全部4番バッター。それぞれをメインにして、美術展が開けますね。
さながら、美術品のオールスター戦のような美術展です。

特に、伊藤若冲の『動植綵絵』。30幅がドドーンと並んでいるのは壮観!今でも決して色褪せない鮮やかさ。実家がお金持ちだった若冲は、高価な絵の具を惜しまなかったらしい。

今回の展示品は、安土桃山・江戸時代以降の、比較的新しいもの。
明治以降の作品は、潰れた幕府と諸藩が抱えていた絵師や職人を救済するために「帝室技芸員」として雇い入れた人達の作品が多かったです。あとは、宮内庁お買い上げ品だったり、献上品だったり。
南満洲鉄道株式会社から献上されたガラスの花卉なんかは、時代と歴史を感じます。

目に止まったのは荒木寛畝の『孔雀之図』。孔雀を描いた絵は、若冲を含め、今回たくさんありましたが、この絵は構図が面白くて、ダイナミックでした。

それから、楽しみにしていたのは、上村松園の『雪月花』。最後の部屋の隅っこにありました(^^;もっと良い所に飾って欲しかったですが。
『雪』の絵は、『枕草子』の「香炉峰の雪いかならむ」の絵ですね~。今度は山種美術館の松園も見たいですね。

それにしても、今回はあまりじっくり見られなくて残念!ロッカーが空いてなくて、重たい荷物を持ったままの鑑賞だったし、金曜日の夜で疲れていて、集中できなかったし、人が多くて作品に近づけなかったし・・・・・。

第2期ももちろん、観に行きます!


<関連リンク>
東京国立博物館
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by june_h | 2009-11-02 20:35 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(2)

前も上野に来たときは雨だったな・・・・・。雨に降られた花見客を尻目に、博物館に向かいました。

さすがに、ご本尊の薬師如来はいらっしゃらなかったようで。でも、両側の見事な「日光菩薩立像」「月光菩薩立像」は、迫力がありました。
それよりも「聖観音菩薩立像」、スタイルいい~。美しい~。美しいから悲劇のヒーロー有馬皇子がモデル、なんて言われるのね。
博物館で仏像を見るとき、いつも思うんですが、お寺で仏像を見るときは手を合わせるのに、博物館で見るときはシゲシゲと眺めるだけなのよね~不思議~と思っていたら、手をちゃんと合わせていたサラリーマンがいましたよ。

三蔵法師でお馴染みの「玄奘三蔵坐像」、左手にお経を持って右手で印を結んでいるんだけど、どう見てもピースしているようにしか見えなくて、笑っちゃいました(^^;
それから、三蔵法師が持ち帰ったという「瑜伽(ゆが)師地論」は、ヨガのお経だそうな。読んでみたけど、さっぱりわからじ。

今回のイヤホンガイドは市原悦子。ちょっと日本昔ばなし風。

こんなわけで、会期が始まってから最初の金曜日の夜。とっても空いてて一つ一つ堪能できました。

帰りは上野公園の桜並木をブラッと散歩。雨が上がって良かった!その分、人手は少なかったし(たぶん)。ただ、空気がひんやりして、ちょっと寒かったっす。
写真は、上野公園のオブジェ。夜桜は撮れないので。
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by june_h | 2008-03-28 22:20 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(6)