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某セミナーを受けに行ったら、講師のご都合で延期になってしまい(笑)。
じゃあ、せっかく都内に出たんだからと、ミッドタウンまで足運びました。

ちょうど、展示作品についての簡単なレクチャーをしていたので、それに参加した後、見て回ることに。

江戸時代の芝居小屋が描かれた浮世絵を見ると、「タイムスリップして江戸の芝居を見てみたい」と、いつも思います。

舞台は、もちろんですが、賑やかそうな客席の雰囲気に惹かれます。
煙草を吸っていたり、売り子がウロウロしていたり、隣の人に感想を言っていたり、杯を勧めたり、弁当を食べたり。銘々、くつろいでいます。中には、ケンカを始める人達も(^^;

当時は、客席が舞台下手の横にもあったんですね。「羅漢席」と言われていたそうです。
最近では、先日亡くなった中村勘三郎が、こんぴら歌舞伎で羅漢席を設けたことがあります。
なんか、自分も見られているようで、緊張しそう(^^;

六代目中村歌右衛門の『助六』の揚巻の衣装もいくつかありました。
いずれも、白地の打掛に、名だたる日本画の巨匠達が手掛けた特別なもの。
その中でも面白いのは、堅山南風の「白地精好笹に短冊図」。
描かれた笹には、白紙の短冊があります。これは、
「歌右衛門丈が、この短冊に歌を書いて完成させて欲しい」
ということだったそうですが、歌右衛門さんが
「もったいなくて書けない」
と固辞されたので、結局、白紙のままなんだとか(^^;

私は、この絵もエピソードも素晴らしいと思ったのですが、花魁の揚巻の衣装にしては、ちょっと地味なんじゃないかって、ミもフタもないことを思ってしまいました(^^;

他にも、明治時代に使われた台本などもあり、興味深かったです!
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by june_h | 2013-03-01 13:07 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(2)

東京新聞・中日新聞に連載されていた、松本幸四郎のエッセイと写真集です。

幸四郎的奇跡のはなし

松本 幸四郎 / 東京新聞出版局


幸四郎さんの歌舞伎の舞台は、私はそれほど経験ありません。
でも、大学時代に、友達と『ラ・マンチャの男』を観に行って、大きなショックを受けたことがあります。
もちろん、『ラ・マンチャの男』の写真もあります!

やっぱり、弟の吉右衛門さんと違いますね。
吉右衛門さんは、愚痴っぽくて甘えん坊な印象ですが(笑)、幸四郎さんは、あまり本心を言わず、グッと堪えて淡々と進んで行く印象。
学校でいじめられていても、舞台を酷評されても、静かに受け止め、努力を続けていく・・・・・。
こうして黙々と日々の舞台をこなした結果が『勧進帳』『ラ・マンチャの男』の公演回数に繋がったのですね。

「長男」なんですよね。いろんな意味で。
しかも、幸四郎さんは、長男な上に、高麗屋の御曹司で、藤間家の大黒柱で、歌舞伎でも現代劇でも何でも主役。
背負っているモノが多過ぎます(^^;

また、幸四郎さんは、感受性(霊感?)が強い人ですね。
中村仲蔵の芝居を作っていた時に、仲蔵が夢に出てきて、髷の形を教えてもらったり。
『四谷怪談』で伊右衛門を演じた時に、花道で「何か」に袖を引っ張られたりとか(^^;

私は、吉右衛門さんに比べて、幸四郎さんには、ぶっちゃけあまり魅力を感じてなかったんですが(爆)、同じ「長子」として、いろいろ思うことがありました。
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by june_h | 2012-03-13 12:58 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

※3/6の観劇記録です。

吉原が舞台の芝居って、浅葱幕をバッと落として一気に舞台を見せるパターンが多いですね。
桜が美しい舞台に、思わず「うわあ」と声を上げてしまいます。

・鳥売りの男:中村梅玉
・鳥売りの女:中村福助


二人の衣装も美しい!
白地にうっすら水色がかかって、襟元は黒。襦袢は赤。十六武蔵の模様がアクセントになっています。

地震が起きるまで、梨園の役者さん達がメディアを賑わせていましたが、私は、仕事をキッチリやってくだされば、あまり気にしません。あと、法に触れなければ(^^;
品行方正だけど下手な役者と、スキャンダラスだけど上手い役者なら、私は絶対後者です(笑)。周りの人達は大変でしょうけどね・・・・・。

帰り道、歌舞伎座建設現場をチラリ。
壮麗な歌舞伎座が跡形も無く、すっかり更地に。早く建たないかな~(^^)
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by june_h | 2011-03-30 12:58 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

※3/6の観劇記録です。

この芝居は、黙阿弥晩年の作だそうで、「水天宮ご利益物語」の趣向。

・船津幸兵衛:松本幸四郎

明治時代になって落ちぶれた侍の幸兵衛。妻に先立たれ、乳飲み子を含む3人の子供を抱えて苦労している。しかも、長女は盲目。借金も返せず、無理心中するしかないと思い詰めたが、子供達を殺すことができず、とうとう気がふれてしまう。

おかしくなってからの、幸兵衛の立ち回りが、笑いになっている芝居ですが、私は全然、笑えませんでした。
きっと、明治になって、こういうお侍さん、たくさんいたのでしょうね・・・・・。

最後は、水天宮の功徳によって、川に身を投げた幸兵衛は助かって、長女の目が見えるようになってハッピーエンド・・・・・でも、これはハッピーなのか?生活が苦しいのは変わらないし、目が見えるようになった娘は、遊廓に売り飛ばされるんじゃないのか!?
まあ、生きてさえいれば・・・・・。

子役達が可愛かったのだけど、イヤホンガイドで名前を聞き逃してしまいました(^^;
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by june_h | 2011-03-29 12:59 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

※3/6の観劇記録です。

ええぇ!?吉右衛門さんが匂宮ぁ!?あのプレイボーイの??・・・・・これは冷やかしに行かなくては(^m^)と思って足を運びました(笑)。

・匂宮:中村吉右衛門
・薫大将:市川染五郎
・浮舟:尾上菊之助


吉右衛門さんが、色男のシンボルである浅葱色の狩衣を着て、
「オマエは男を知っているのかぁ?私はオマエが欲しいぞぉ。デッヘッヘ」
なーんて、スケベ丸出しでギラギラしていると、「色男」というよりは、「スケベ爺じぃ」みたい(笑)。
セリフを言い淀んだりすると、ますますそう思っちゃう。
こういう役は、海老蔵がピッタリと思うのですが、ハマり過ぎて逆に笑えなくなるかしら(^^;
浮舟役の菊之助は、叫び声が色っぽいわねぇ(*^_^*)いじめたくなっちゃう(笑)。

平安時代のお話なので、美しい衣装は結構でしたが、セットとセリフに違和感が。

当時の貴族のお屋敷は、寝殿造だったので、天井は無いはず。でも、外から見て天井があるように感じるのね。だから、江戸時代の武家屋敷に、御簾とか半蔀か、内装だけ平安貴族のモノにしているみたいでヘンな感じでした(私の気のせいかもしれないけど)。

セリフでも、浮舟ちゃんが匂宮と関係した後に
「私の中に悪魔がいる!」
と、言いましたが、「悪魔」って言葉、あまりにも現代的で違和感バリバリ(^^;
せめて「鬼」にして欲しかったなあ。
北条秀司さんという、最近の狂言作家さんの戯曲なので、セリフが分かりやすいのだけれど、もう少し雅な言葉を使ってくれても良いのになぁ。

マンガの『あさきゆめみし』で、この芝居の基になった宇治十帖を読んだときも思ったけど
・・・・・薫も匂宮もムカつく(- -メ
薫は、真面目かもしれないけど、独り善がりで、自分の理想に忠実なだけ。浮舟が匂宮に体を許しと知ったとき「なぜ命を絶たなかったのか?」と、浮舟を責めた。
オマエが浮舟をほったらかしにしといて、何言ってんの?こいつ!?
まだ、自分の欲望に忠実であっけらかんとしている匂宮の方が・・・・・いや、結局、どちらも自分のことしか考えていないってところは同じだわね(^^;

「宇治十帖」に限らず、源氏物語を読んでいると、「フン。しょせん男なんて・・・・・」っていう、紫式部の諦観を感じます(笑)。
きっと、宮仕えをしていて、貴公子達のミもフタも無い本音ばっかり見てきて、スレッカラシになってしまったんでしょうね(^^;

それにしても、どの役にも惹かれないし、どの役にも感情移入できない芝居って、観ていてキツいわあ(^^;;;
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by june_h | 2011-03-27 18:18 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

10月に観た舞台ですが、アップの機会を逃して、今に至ってしまいました(^^;
記録のために、アップしておきます。

・徳川慶喜:中村吉右衛門
・勝麟太郎:中村歌六
・西郷吉之助:中村歌昇
・山岡鉄太郎:市川染五郎


前幕の「天保遊侠録」に続いて、ひたすら眠かったです(^^;
芝居というよりも、イヤホンガイドと合わせて歴史の勉強のつもりで見てしまったからかしら。

徳川慶喜による大政奉還後、天野八郎率いる彰義隊が上野の寛永寺に立てこもって云々は、知っていたのですが、その内実や、前後に起こったことがわかって良かったです。

坂本竜馬は、この頃、既に亡くなっていたんですね。
西郷隆盛や勝海舟、山岡鉄太郎、徳川慶喜が、江戸を火の海にしないため、ギリギリまで交渉や説得を続けたことがよくわかりましたが、会話が中心で、役者にほとんど動きが無いので、(-_-)zzzとなってしまいました。

今回の国立劇場は、眠かったので、わりと「食べ」に走ってしまいました(^^;
ラーメン食べたりワッフル食べたり・・・・・。たまには良いよね、と、自分に言い聞かせつつ(笑)。
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by june_h | 2010-12-07 12:47 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

良いお芝居でした。この一言に尽きます。

富士山が見える「沼津」が舞台のハズなのに、登場人物が全員、上方言葉。なんでやねん!?と思いましたが、要は、ベースが文楽だからなんですね(^^;
文楽は、精神的にキツい芝居が多いように思います。

■呉服屋十兵衛:中村吉右衛門
■お米:中村芝雀
■池添孫八:市川染五郎
■荷持安兵衛:中村歌昇
■雲助平作:中村歌六


十兵衛が偶然出会った駕籠かきが、実の父親の平作で、更に、妹のお米とは互いに仇敵同士になっていたというのは、歌舞伎の世界では、よくある話ですが、そういう「お約束」がわかっていても、いちいち衝撃を受けてしまいます。単純な私(笑)。

こういう偶然は、現実の世界でも起こります。
この芝居を見ながら、京都旅行中にバスからふと、歩道に目をやると、元カレがてくてく歩いていた!なんて恐ろしいコトを思い出してしまい、一人で戦慄・・・・・というのはウソですが(笑)、人の縁の奇妙さを思うと、「畏れ」を抱かずにはいられません。

もとい、全てを知った十兵衛だったけど、自分が実の息子だと名乗ることができない。
でも、自分が息子であるという証の書き付けと、仇である証の印籠を、そっと置いて出て行く辺りから、私の涙は止まらなくなり、涙をこらえていたら、鼻が詰まって息ができなくなって、もがき苦しむ私(^^;

でも、クライマックスはこれからだったんだな。
平作が命を絶つという行動に出て、またまた衝撃を受けた私は、とうとう鼻水がこらえきれず、なんだか恥ずかしい顔に(笑)。
主君との忠義よりも、親子の情愛が勝る、素晴らしいお芝居でした。

この芝居の途中で、中村歌昇さんと歌六さんの、播磨屋復帰のご挨拶がありました。
播磨屋を一人で背負ってきた吉右衛門さんの後のことを、ぼちぼちかためようとしているのでしょうか!?
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by june_h | 2010-09-06 12:39 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(4)

久しぶりの新橋演舞場、久しぶりの歌舞伎、久しぶりの吉右衛門さんです(^^)

しかし!あろうことか、期間内にチケットを引き換え忘れて無効になってしまい、また電話して、同じ席を取り直したという、なんだか面倒臭いことをしてしまいました(^^;
何はともあれ、見られて良かったです♪

■在原業平:中村梅玉
■小野小町:中村魁春


舞台も衣装も、秋の装いだというのに、外はまだまだ干からびるんじゃないかと思うような暑さです(^^;

登場人物は、平安時代の色男代表 在原業平と、美女代表 小野小町。あれ?業平くんなら相手は藤原高子姫じゃないの!?小野小町なら深草少将では?と思いきや、ストーリー性は無く、完全に「目の保養」の舞踊劇でございます。

頭に紅葉を飾った在原業平は、浅葱色の束帯?かな。ちゃんと長い「裾(きょ)」を付けていましたから。
小野小町は、艶やかな十二単。でも、頭には、赤姫のような銀の花簪を付け、唐衣は、伝統的な模様ではなく、振袖のような派手な模様。裳にも模様がありまして、江戸時代風にアレンジした十二単ですね。

振り袖で踊るのも大変そうですが、十二単は、もっとスゴい!重ね着の重量に耐えるのはもちろん、長袴をズリズリ引きずりながら、優雅に舞わなきゃなりませんから。
私なんて、きっと一歩も歩けないでしょう(^^;
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by june_h | 2010-09-04 21:17 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(0)

勘三郎にはピッタリの狂言でしたね!

・次郎冠者:中村勘三郎
・大名某:中村彌十郎
・太郎冠者:片岡亀蔵
・高足売:中村橋之助


幕が開くと満開の桜の背景に、華やかな装いの長唄囃子連中が勢揃い。外は凍えるように寒いですが、舞台は春爛漫です。

お花見に出かけ、大名から「高杯を買ってこい」と言われた次郎冠者。
ところが、高杯を知らない次郎冠者は、騙されて高足(下駄)を買わされた挙げ句、酔い潰れてしまいます。

大名と太郎冠者は怒りますが、酔っ払った次郎冠者は、高下駄をはいて陽気にタカタカタカタカとタップダンス!
怒っていた二人も、楽しいから、まぁいいかと、3人で踊り出して大団円!お客さん達も楽しくなっちゃう一幕でした♪

下駄のタップダンスも見物でしたが、高足売と次郎冠者のやりとりが面白かったです。
高杯と偽って高下駄を売ろうとしたり、次郎冠者の酒を飲もうとしたり。
次郎冠者がメインですが、橋之助演じる高足売も重要な役でございます。

この演目が終わった後、なくなってしまう歌舞伎座のロビーをあちこち歩いて回りました。
今回は「十七代目中村勘三郎二十三回忌追善公演」ということで、先代勘三郎ゆかりの写真が展示されていました。
最後の舞台となった「俊寛」の写真もありました。

このとき勘九郎だった今の勘三郎さんは成経の役(?)。俊寛役の父、勘三郎に
「未来でーっ!」
と絶叫されるクライマックスで、本当に泣いていたんだそうです。もう父親には時間があまり残されていなくて、本当の別れが迫っていたから。
このエピソードを聞いただけでも、もらい泣きしてしまいます。

歌舞伎座ロビー散策を終えた後、席に戻って勉強・・・・・テスト前はツラいです(^^;
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by june_h | 2010-02-18 20:47 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(2)

これで今の歌舞伎座は見納めかなあ・・・・・ということを言い訳に、物入りのこの時期、お席を奮発致しました(^^;

選んだ二階の上手側の席は、机も背もたれもついていて、芝居に飽きたら自前のファイルを開いて勉強できるという、今の私にはうってつけのお席!・・・・・とはいえ、実際に飽きることはなかったんですけどね(^^;;;
注目の演目ばかりでございましたから。

さて、本題です。

・座頭沢市:坂東三津五郎
・女房お里:中村福助
・観音菩薩:中村玉太郎


とにかく、盲目の沢市と、彼を支えるお里の言動が、いちいち涙を誘うのです。

毎晩外出するお里が、浮気をしているのではと疑って問い詰めたり。
実は、妻が毎晩出かけているのは、沢市の目が開きくようにお参りに行っているのだと分かると、「堪忍してくれ~」と泣いて詫びたり。
そんな彼を支えるお里もけなげ。
沢市に八つ当たりされても、彼の苦しみをちゃんとわかっているから、優しくなだめるのです。二人の仲睦まじい様子に何度も涙しました。

しかし、沢市は、盲目の我が身に絶望して、観音様の近くにある谷川へ身投げ・・・・・自分なんていなければいいと思い詰めてしまう境遇が悲しくて。そしてお里も後追い。これで終わったら、救いが全く無い話ですが、ここはさすが歌舞伎。ちょっとポヤ~ンとした観音様が出てきて、二人とも助かった上に、沢市の両目が開きます!

「お初にお目にかかりますぅ~」と、お里に深々と頭を下げる沢市が微笑ましいです(笑)。

「初めて目にする日の光 これぞまさしく観音様じゃあ」
で、めでたしめでたし。
・・・・・実際は、小さいときに盲目になった場合、大人になって見えるようになっても物体の認知ができないんだけど・・・・・なんていうヤボは、言いっこナシです(^^;

P.S.
芝居中、始終「ウー、ウー」と聞こえるので「誰の携帯バイブが鳴っているだろう(-_-#)」とイライラしていたんですが、竹本の三味線の合いの手でした(^^;
対角線上真っ正面だったから、重低音でよく聞こえてしまいました(笑)。
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by june_h | 2010-02-16 20:32 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback(1) | Comments(4)