「動的平衡」でお馴染みの生物学者 福岡伸一さんの対談集。
動的平衡とは、昨日の私と今日の私は同じように見えるけど、細胞を構成する物質は常に入れ換わっていて、何かを食べたり飲んだりしている瞬間から、ものスゴいスピードで入れ換わりは起きている。でも、個体としての同一性は保たれる…みたいに理解しています。

これは、生物だけではなくて、一つの共同体についても言えますよね。
そういう意味で、共同体も生き物かも。

内田樹先生との対談の時、内田先生が
「今日は何の話をしましょう?」
とおっしゃったのがステキだなあと思いました。

私も、内田先生のような方に、今日は何を話しましょう?って、楽しみにしてもらえるような人になりたいです。

養老孟司先生の話で
「蟻は視覚ではなく触覚で世界を見ているから、ゴミムシなどが時々、蟻のフリをして、蟻の巣に紛れ込んでいる。でも、巣に危機が迫ると、蟻と違う行動をするので、正体がバレて蟻に攻撃されてしまう」
という話が面白かったです。

人間も、切羽詰まった時に本性が出ますよね(^^;

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by june_h | 2017-10-18 15:47 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

狂牛病の原因について書かれたリーフレット。著者の福岡伸一さんは、『動的平衡』の著者でもあり、生物学者です。
「生命と食(岩波ブックレット)」 福岡伸一「生命と食(岩波ブックレット)」 福岡伸一
狂牛病が問題になったのは、2000年前後のことですが、元々の原因は、それより数十年前にさかのぼります。

大量に出る家畜の死骸の処理に困っていた業者は、死骸をグツグツ煮て粉末状にして、家畜に食べさせるという「リサイクル」を思い付きました(^^;
これがいわゆる「肉骨粉」。これをエサにすれば、牛の成長も早いのだと、もてはやしたのです。

ところが、1970年代のオイルショックで、「死骸をグツグツ煮るため」の燃料費が高騰。肉骨粉を作るコストも上昇しました。
そこで「最終的には粉にさえなればいいんじゃね?」と考えた業者は、「グツグツ煮る」温度を下げ、時間も短縮してしまいました。

かくして、病畜のたんぱく質が残ったままの肉骨粉が出回るようになり、それを食べた牛が汚染されてしまったのです。

私がイギリスにいたのは、1996年。
BBCでは、ヨタヨタ歩く牛の映像が繰り返し繰り返し放送され、突然、ホームステイ先のホストマザーから「Don't eat beaf!!」と注意され、マクドナルドではハンバーガーが発売中止になり・・・・・と、恐ろしい思いをしました。
なので、私は狂牛病のプリオンに汚染されているリスクがあるということで、献血ができないのです(^^;
「献血できない人の条件」に当てはまってしまっています。

昨今、牛肉は、産地偽装だの、ユッケの食中毒だの、セシウム汚染だの、なんだかリスクの高い食べ物になってしまっています。
でも、これってよくよく考えたら、牛のせいではなくて、全部、人間のエゴよねぇ・・・・・。
自業自得っていうか、身から出たサビっていうか。牛もいい迷惑ですよね。絶対。
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by june_h | 2011-07-22 12:36 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)