2009年 10月 27日
『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』堀江貴文 西村博之 集英社
良し悪しは別として、二人のゆるい会話を読んでいると「社会の矛盾」とか「法律の穴」とかがよくわかります。
特に、堀江さんは、世の中のお金持ち達が、陰でうまく蓄財している方法をよくご存知なんでしょう。消費税の議論では、
「自分の財布の中身ばかり見て判断するから、お金持ちが得をする構造になっているのに気づいていない。全体のお金の循環を見ないと」
なんて言っていて、なるほどな、と思いました。
二人とも「自分のやりたいことをやる」「自分に正直」という点では、よく似ていると思います。それから、二人とも、お金を持っているとは思うのですが、お金で買えるものに対しては、あんまり価値を見出してない感じ。
「僕、お金持ちの人がお金で手に入れた幸せって、まだ見たことがなくて」
なんてね。
他の部分の考え方は、結構違って面白いです。
特に、ひろゆきさんの口から「結婚しなきゃ」とか「浮気はダメ」とか、古風な言葉が出てくると、なんか意外、と思ってしまいます。よっぽど痛い目に遭ったのかしら(^^;
二人とも、人と違うことをするし、とにかく正直だから、風当たりも強いんですよね。
堀江さんは、頭が良いから、人の嫉妬をコントロールすることぐらい、やろうと思えば、いくらでもうまくできそうですけれども。やりたくないのかしら。
「人一倍努力できる人って、なんかしら問題を抱えている」
とも。これって、自分のことかしら。
いろいろ読んでいて面白かったけど、この二人が老いたり病気になったりして、自分達が言うところの「弱者」の立場なったとき、どんなことを言うんだろうって、ちょっと興味を持ちました。
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