いい毒は薬。日本人にもっと毒を。

宝島社の2008年の広告です。
<宝島社 企業広告>

コンセプトがちょっとホメオパシーっぽくて、ボディコピーにもなかなか力があるので目に止まりました。
日本人に
もっと毒を。


汚い、といって電車のつり革に触らない人は、逆に不健康だと思う。
毒気など無縁の顔で理想ばかり語っていた政治家は、あっさりと折れてしまった。
お人好しがどれだけ罪かということを自覚しない国が、外交で失敗ばかりする。
毒とは何かを知らないコドモほど、人に平気で毒をかける。
あるいは自分にさえ毒をかけて、あっさりと死んでしまう。
あるいは「人に嫌われたくないから」という呪縛を自分にかけて、
少しずつ少しずつ、自殺しながら生きている。
いい毒は薬。毒に触れ、毒を知り、ある時はそれを解毒しながら、
ある時はそれを別の毒にぶつけながら、
人は自分の中に、やわらかで逞しい免疫力や想像力を育てていく。
とんでもなく悪いことをする人間は、ほとんどの場合、このふたつが決定的に欠けている。
さてこれからの子どもたちはどういう風に
毒を知り、人間を、世の中を、世界を知っていくのだろうか。
突然ですが。立川談志さんのような人には、ずっと居つづけていてほしいと思う。

いい毒は薬。宝島社の活字

・・・・・立川談志が落語家らしく、オチに使われている(笑)。

今まで私が見た中で、一番印象に残っている広告ってなんだろう?・・・・・と考えてみると、イギリスの黒人街で見かけたベネトンの広告ですね。

心臓が三つ並んでいて、それぞれに「WHITE」「BLACK」「YELLOW」と書いてあって。
肌の色が違っても、一皮むけば中身は同じってこと。

初めての海外で、着いて早々、ヒースロー空港からホテルに向かう道すがらだったので、
「大変なトコに来ちゃったなぁ」
と広告を見ながら思ったことを、はっきり覚えています(^^;

作者は、オリビエロ・トスカーニ。彼の広告は、性的なものだったり、病気だったり、戦争だったり、タブー視されているビジュアルをあえて使って、社会に問うものが多いです。トラウマになりそうなポスターも多いですけどね(^^;

<オリビエロ・トスカーニによるベネトンの広告>

キレイなだけで、ただただ消費されて、時が経てば風に吹かれて誰の記憶に残らずに消えていく広告が多い中、彼の広告は「必要な毒」なんじゃないかって思います。
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by june_h | 2009-12-10 20:56 | ホメオパシー | Trackback | Comments(0)